塾長ブログ
2022.03.24
明日は終業式、通知表を上手く使って学習改善と意欲向上!
明日が終業式の学校も多いことと思います。
そして、各学期の終わりに手渡されるものに通知表があります。
その学期の学校での活動の総括です。
今、成績が気になってドキドキしている人もたくさんいると思います。
でも、結果を見て、よかった悪かったと一喜一憂して終わりではあまり意味がありません。
この通知表をどのように見て、子供たちと共有するかで、今後の学習が左右されます。
通知表を上手に使って、今後の成績アップにつなげましょう。
普段からなかなか勉強せず苛立っているところに、この通知表を証拠物件として取り上げ、ひたすら子供の勉強に対する怠慢を責めるだけでは、子供の勉強に対する姿勢、能力は向上しません。
反って勉強に対する拒絶を強めるだけです。
そんな子供は大抵自分が十分やらなかったことは分かっているのです。
自分でも内心反省しているところに、傷口に塩を塗られるように攻め立てられると、嫌になってやる気にもなりません。
通知表は子供を責めるための道具ではありません。
通知表は学習の記録であり、良い点悪い点を明確にし、今後の勉強の向上に役立つ資料なのです。
よって、もらった通知表をどのように生かすかが大事です。
的確に分析し上手にアドバイスすれば、子供のやる気を出させ成績を伸ばすことができます。
では、通知表をどのように扱えばいいのでしょうか。
もらった通知表を子供と一緒に見ながら、話し合ってください。
まずは良い点を褒めてあげましょう。
以前と比べて何が良くなったか、どんなことができているかを読み取りましょう。
そして、言葉で明確に子供に伝えてください。
どんなに些細なことでも構いません。
褒めることは、子供の努力を認め、本人を肯定することになります。
子供はうれしくなり更なる努力をするでしょうし、自己肯定感が高まれば自身にもつながります。
そして、褒めるのはどんなに小さなことでも構いません。
具体的であればより分かりやすく、効果も大きくなります。
「今までできなかった九九が完璧に言えるようになったね。」という感じで。
逆に、本人を否定するような言葉はやめましょう。
自分はそのつもりでなくても、本人がそのように捉える場合があります。
だから、否定的な言葉に対しては慎重になってください。
通知表は学校生活における本人の評価の一部であって、全ての能力や人格を評価するものではありません。
でも、通知表の結果だけで「ダメだね。」と言われると、自己否定につながり、心が傷つきもう勉強もしたくなっても仕方ありません。
先ほどと逆になりますが、これは通知表の意図するところ、教育の望むところではありません。
また、他者と比較するのもよくありません。
「○○ちゃんはできるのに。」とか「お兄ちゃんはできるのに、どうしてあなたはできないの。」などと言うのもいけません。
人間の成長は人それぞれで、必ずしもみんなと同じではありません。
できるのが遅れているからと言って、能力が無いわけではありません。
自分が最大限の努力をして出した結果を他者との比較で否定されるのも、本人の自己否定につながり、今後の学習に悪影響を及ぼします。
でも、褒めるだけではいけません。
やはり、本人の向上のためにも悪かったところもしっかり分析し、どうすればいいか対策を一緒に考えるべきです。
上手にアドバイスすれば、成績も伸びることでしょう。
その際は、親はカウンセラーに徹した方がいいです。
ああしろこうしろと指図するのは、子供に不快感を与えると同時に、親に言われたからと自分に責任を持たなくなります。
一緒に考え、本人がどうするかを決める。
これが大事です。
「どうしてこうなったと思う。」
「こうなったのはなぜかな。」
「もしこうだったら、どうなっていたと思う。」
などと質問しながら会話を促すのが役割です。
質問に答えるうちに本人も原因がだんだん明確になり、どんな解決法がいいかが分かってきます。
問答の中でもよい点が見つかれば、欠かさず褒めてください。
そして、無理のない目標や対策を自分で立てれば、誰にも強要されたわけではないので責任もってやるしかありません。
このようにして改善することができます。
通知表を有効に使うことで勉強の向上が図られます。
ただ結果を見るだけでなく、共有し努力と成果をほめ、改善すべきことを見つけ話し合い対策を立てる。
これが成績アップのためのいい機会です。
そして、新しく立てた目標に向かって長期の休みを活用し、今後の学習生活が有意義に過ごせるように頑張ってください。