塾長ブログ

2022.04.09

塾に入るタイミングはどうすればいい?

塾に入るタイミングはどうすればいい?

塾通いを検討されている方で、いつから子供を塾に行かせればいいか悩んでいる方も多いと思います。
塾は決して安くはありません。
「できれば塾に行かなくても頑張ってほしい。しかし、そのままではどんどん勉強に追いつけなくなって、成績が下がり進学が危うくなる。」などと悩んでいることと思います。
そこで今回はいつから塾に通わせるといいのか、そのタイミングについて考えてみたいと思います。

私なりの結論から申し上げますと、塾は「学校の勉強が分からなくなり、家の人間もうまく教えられなくなったら、すぐに手を打つべき」ということです。

小学校低学年では親が何とか教えることができたとしても、学年が上がり、早ければ小学校中学年くらいから手が出なくなってきます。
「学校の先生に聞きなさい」と言っても、先生の多忙さに遠慮したり、分からなくことを聞くこと自体が恥ずかしくて質問できない子供もたくさんいます。
そうなると、子供たちは勉強で分からない点を解決することができずに、そのまま放置することになってしまいます。
しかし、学校の授業は決して待ってはくれず、どんどん先に進んでしまいます。
学校の勉強の多くは前出の内容が基になって新出の内容を理解するという積み重ねになっていますので、最初の小さなつまずきをそのままにしておくと、時間が経てば経つほど「分からない」が大きくなってしまいます。
病は小さいうちに治療した方がいいのと同じく、勉強も分からないが小さいうちに対処し分かるようにする方が、時間も労力も少なくて済みます。

また、早いうちに手を打った方がいいもう一つの理由は、「分からない」がそのまま「勉強が嫌い」につながっていくことです。
「勉強が嫌い」になれば、それは問題の教科だけでなく全教科に及び、勉強することそのものが嫌になって、「やりたくない」という気持ちが強くなってしまいます。
そうなれば生徒にとって、勉強が苦痛になり、より勉強をしなくなるという負の連鎖が生じてしまいます。
嫌な気持ちが学校生活全般に広がってしまえば、学校に行くこと自体もできなくなり、学校で過ごす時間を楽しむことができなくなります。
問題行動を起こしたり、不登校の原因にもなります。
心の問題は勉強そのものが分からないという問題よりもっと解決が困難で、そのために多くの時間と労力、そして費用が必要となるでしょう。
それでも解決できないこともあります。

とにかく問題の芽は小さいうちに対処するのが一番。
少しでも「自分たちで十分に対応できないな」と思ったら、人と相談したり、塾を考えてみたりした方がいいです。
しかし、残念ながら現実には「勉強が分からない」「勉強が嫌い」がかなり進行してから、塾に来たり相談を受けたりすることが多いです。
そんな時は勉強を教える前に心のケアから始めないといけないので、非常に時間が掛かり、なかなか本題の勉強に入るのが難しいこともよくあります。

本当に、少しでも心配、不安だと思ったら、すぐにご相談ください。

実際、世間一般にはどのタイミングで塾に通わせているか

ある調査によると、中一の段階で私立公立の中学生共に50%以上が塾に通っています。
公立中学の三年生では80%以上という結果も出ています。
これは高校受験対策という点が大きく影響していると思われます。

これ以外にも様々な理由で各家庭が塾に行かせるタイミングは異なります。
代表的な例を挙げてご説明します。

1.中学入学前

中一ギャップという言葉がよく知られているように、小学校から中学校に入ると勉強の内容も学校生活もガラッと変わります。
そして、その変化に驚きうまく適応できない生徒がたくさんいます。
そうならないために、中学に入る前の小6の段階で中学校の勉強がどういうものかを教え、早いうちから慣れさせるために塾に通わせるのです。
夏期講習や冬期講習を利用して、中学進学準備として中学の勉強を早めにスタートしておけば、新年度をゆとりをもって始めることができます。
小学校ではなかった定期テストにも安心して臨めることでしょう。
特に自治体によっては、高校入試で必要になる内申点が中一からは含まれるところもあるので、そんな地域の生徒は中一の最初のテストから気合を入れて取り組まないといけません。
だから、小学6年生の段階で塾を始めるのです。
後、中学に入る前に小学校で生じた苦手や分からないを克服したいという理由で入る人もいます。
勉強面でゆとりがあれば生活面においても、新しい環境に適応するのは楽になります。
そのためにこのタイミングで入塾を考える家庭は多いです。

2.中一から中二

中学に入り最初の定期テストは易しいので、多くの生徒は悪い成績にはなりません。
しかし、勉強が進むと徐々に難しくなり、分からなくなってくる生徒が増えます。
それまで順調だったテストの点もだんだん下がってきて、生徒も含め家族全体が不安になって焦り、「このままで大丈夫なのか」と考え出します。
「分からない」に「分からない」が重なり、本人も「何が分からないのか分からない」となり、どうすればいいのかさえ分からなくなります。
そして、勉強へのやる気や興味がどんどんなくなり、勉強することさえなくなってくる。
ここで塾に相談にくる家庭が多いです。

一方、「勉強が難しくなりやらなくてはいけないのは分かっているが、子供だけではどうしてもやらない」ということで、強制的に子供に勉強させるために塾に行かせる家庭もあります。
塾に行けば授業は受けないといけないし宿題もあるので、必然的に生徒は勉強しないといけなくなります。
こうやって勉強習慣を身に付けさせようと考えるのです。
そして、塾に通えば周囲に一生懸命勉強を頑張る生徒や、熱心に指導してくれる先生もいるので、それが刺激となって生徒のモチベーションが上がることも考えられます。
こうして自主的に勉強してくれることを狙って塾に行かせるのですl

また、この時期は部活も忙しくハードになってくる時期です。
中二になれば部活の主力となり、夏休みが終わって三年生が引退してしまえば、いよいよ部活を引っぱっていかないとけない立場になります。
帰ったらヘトヘトになって勉強に手がつかなかったり、授業中に居眠りをして大事な内容を聞き洩らすこともあります。
そういうことを克服し、勉強と部活の両立を目指すために塾に行く生徒もたくさんいます。

3.中二から中三

この時期に入塾する生徒は明らかに高校受験を意識しています。
早い時期から内申点が高校入試で使われる地域の生徒は、もっと早くから定期テストの点を上げ、内申点を上げるために塾に入ります。
この時期には入試が近づき、受験がだんだん現実のものとして生徒にも感じられるようになります。
「本当に学校の勉強だけで大丈夫なのか」
「自分は高校に合格することができるのか」
人生初の受験という経験に戸惑い心配になります。
実際に公立中学校では受験に向けた勉強や対策は私立に比べかなり弱く、学校は年度内に学習項目を終わらせればいいと考えているので、最悪、入試が終わってから新たな内容を教えたり、教科書を授業中にざっと読んで終わりにすることもあります。
これでは受験に間に合いません。
だから、塾に行って自分の合格を確実なものにしようと考えるのです。
更に、塾には高校入試に関する資料や情報も多くアクセスできるので、やはり、塾に通った方が受験に有利となるのです。
意外と高校入試の仕組みが分かっていない家庭は多く、塾でしっかり相談し説明してもたった方がいいです。

塾に入るタイミングはそれぞれの授業でいろいろあるでしょうが、明らかなことは早めに手を打つのが一番ということです。
少しでも困った、不安だ、心配だと思ったら、とにかく相談してみてください。
いろいろアドバイスをくれるはずです。

葛西TKKアカデミーも皆様のためにいつでもご相談にのります。
個人の小規模個別指導塾なので、授業内容や時間、料金など個々の状況に合わせて対応することができます。
「本当にどうにかしたい」「もっと勉強ができるようになりたい」という意思があれば、葛西TKKアカデミーがきっと皆様のお役に立ちます。

因みに高校入試を考えて塾を探している場合、遅くとも三年の一学期までに決めた方がいいです。
勉強ができる生徒ならいいですが、そうでない生徒はなおさら早目の準備が必要です。
生徒によっては、三年からでは手遅れの場合もあります(物理的に間に合わない)。
二学期に入ってしまうと入試までの時間が短く、十分な対応ができない可能性が高まります。
だから、多くの塾では拒否されるか、受け入れられても個別のフォローなく他の生徒の中に入れられるだけになることでしょう。

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