塾長ブログ

2022.04.17

対応が難しい反抗期の子供たちとむやみにケンカしないために

対応が難しい反抗期の子供たちとむやみにケンカしないために

中学生ぐらいになると子供たちは反抗期と呼ばれる時期になります。
成長の過程で子供から大人になる過渡期で心と体のバランスが不安定になり、何に対しても反抗的な態度を取るようになることもあります。
小さい時は「ママ、ママ。」と甘えていた我が子が悪気はないにしても、親に対して反抗的になりイライラし口答えするようになるのは親としてもつらく、これまでの恩を仇で返されたような気にもなるでしょう。
そのような態度をまともに受け取り、そのまま言い返したりケンカしたりしてしまっては事態が悪化するだけです。
では、どのように接すればいいのでしょうか。
少し考えてみましょう。

勉強をしなかったり、ゲームばかりしている子供に「~しなさい。」「~ばかりしてはダメでしょ。」などと言って叱っても中学生ぐらいになると効果はあまりありません。
小さい時は素直に言うことを聞いていた子供も、自分でいろいろ考えるようになり自分なりの考えに合わないからと言って抵抗し、時には言い返したりします。
まだ広い視野に立った考えができず、自分という狭い領域の中で自分の考える正しいこと、だんだん見え始めた社会の汚いことに矛盾を感じ葛藤する時期です。
これは人の成長としてはいたってまともで、これを乗り越えてこそより社会に適応し心身ともに強い大人になることができます。
だから、反抗期を問題と捉える必要はないのですが、それでも面と向かって反抗されると嫌な雰囲気にはなりますよね。
自分は何のために子育てをしているのか、やりがいを失ったりストレスがたまったり。
こうして親子ともども精神的に参ってしまったり、ケンカばかりするようになるのはいけません。
子育ての最も困難な時期ともいえる反抗期をどのように接するのがいいのでしょうか。

いい意味でまともに相手しない

無視をして親としての責任を放棄しろと言っているのではありません。
ただ、反抗的な子供をそのまままともに相手してしまうと、親の心が折れ疲れ、親の方がダメになってしまいます。
時には適当に流すのも大事です。
もちろん悪いことは悪いというのは必要ですが、軽く注意する程度で収めるのもいいでしょう。
悪いと分かっていてもしてしまうのがこの時期の子供たちです。
必要以上に責めると分かっている罪悪感をより大きくされるので、子供は自分を守るために反抗します。
子供に正しいことを理解させるのが目的なのが、結果として逆に心を閉ざしてしまっては元も子もありません。
意外と本人たちは分かっているのです。
勉強をしない子供に「勉強しろ。」と言っても勉強するものでもありません。
「分かっている。」「今やろうと思ったのに。」と言い返されるのではありませんか。
ここでカチンと来て怒ってしまうとケンカになり、勉強をしない口実を与えることにもなります。
先ほども述べたように子供たち自身何をすべきか分かっています。
だから、最初は子供たちに「部活とかいろいろやらなくてはいけないことがいっぱいで大変だね。」などと寄り添う立場であることを示し、子供たちの事情を聞いて理解してあげるところから始めるといいでしょう。

子供たちを正しく評価する

「叱る」ということは実は非常に上級のテクニックでとても難しい。
正しく叱らないと子供たちの心に傷をつけるだけで問題が解決しません。
「叱る」と「怒る」は区別しないといけません。
一方的に子供の悪い点を責めるだけではなく、時には認め、正しいことをやっているときは必ず褒めてあげましょう。
そうでないと子供は不公平に感じます。
この「不公平」というワードは、この時期の子供には特に敏感になっているので注意しないといけません。
そうでないと、「文句ばっかり言って、自分を分かってくれない。」と思われてしまいます。
信用のできない大人と判断されれば、こちらが何を言ってもいうことを聞いてくれません。
信頼ある人間関係を保つことはとても大事です。
例えば、手伝いをしてくれたときはきちんと感謝の言葉を伝える。
褒めるところは褒め、叱るときは叱る。
普段から子供たちに「自分を正しく見てくれている。」という気持ちにさせることは大切です。

時にはクールに

思春期の子供は大人と子供の間で自分がどうしていいか分からず苦しむものです。
心のどこかでこれまでのように甘えたい気持ちがあるものです。
それはそれで悪いことではありません。
必要な時は甘えさせてあげるのも大事です。
しかし、いつも無条件に甘やかしてばかりでは歯止めが利かなくなり、自分の好き勝手になるかもしれません。
やってはいけないことをやったときは、クールに客観的に注意することも必要です。
他人行儀ではあっても丁寧に説明し、場合によっては甘えを受け付けない。
見極めが難しいと思いますが、あくまでも感情的にならず焦らず丁寧に説得し、本人が真にこちらの考えを受け入れるように促すことが大切です。
特にルールに関しては厳しくしないと収拾がつかなくなります。
例えがゲームの時間など、子供と一緒にルールを作り、それを守らないときはルールに基づき正しく罰する。
親が罰するのではなく、ルールが罰することを理解させます。
自分で作ったルールだから、自分には守る責任があることを認識させないといけません。

サポートは直接的ではなく間接的に

小さい時は何でも手取り足取りして子供たちに教えていたと思いますが、中学生ぐらいになると親にべたべたされるのを嫌がるようになります。
そのような時は直接のサポートより間接的に支え、裏方に回るのもいいことです。
例えば宿題をしないときは勉強を直接手伝うのではなく(勉強が高度になると親も教えるのが難しくなると思いますが)、テレビを消して静かにし勉強しやすい環境を整えてあげたり、勉強で長時間頑張っている子供にはそっとおやつを持って行ってあげたりすると効果的です。
こうして親は自分のことを見て応援してくれていると分かれば、子供も勉強に精が出るでしょう。

反抗期は人間の成長において非常に大事な時期であり、言うことを聞かないから問題という訳ではありません。
子供たちが自分の価値観を確立させる時期であり、そのために紆余曲折する時期です。
子供たち自身も非常に苦しむ時期です。
大人はおおらかな気持ちで彼らを受け止め、多少の反抗は許容できるくらいの大きな器で接しましょう。
一緒になってイライラしては共倒れになります。
ルールなど守らなくてはいけないことはしっかり守らせる必要はありますが、彼らを正しく理解し、自分たちで答えを見つけ出せるように後ろからそっと支えてあげましょう。

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