塾長ブログ
2023.01.29
勉強を助ける運動
そんな時、実は運動をすると勉強へのプラスの効果があるとよく言われています。
勉強で脳の一部ばかり酷使していると疲労が蓄積されて脳が思うように働くなり、なかなか覚えられなく成ったり問題が解けなくなったりします。
そんな時に運動をすると脳が刺激され、リフレッシュしてまた勉強に取り組めるようになるのです。
運動をすると反って疲れて勉強ができなくなるのではないかと思っている人も多いと思ますが、今回は運動が勉強にいかに役立つかを考えてみます。
1.集中力
授業中にぼーっとしている生徒や授業でやった内容が頭に入ってこない生徒が、昔に比べて増えていることが指摘されています。
この原因として子供たちの運動不足が注目されています。
様々な研究調査で「運動や遊びで体力がある子供の方が集中力が高い」という結果が出ています。
しかし、残念ながらスポーツ庁の調査では毎年子供たちの体力は下がってきていることが分かります。
以上のことから、生徒たちの集中力の低下には体力の低下が関わっていると言えます。
そこで集中力を上げる運動として、ウォーキングを挙げてみたいと思います。
勉強の効率を上げるためには、心身の状態を整えることが大切だそうです。
それには長く継続的にやれて、ある程度心拍数が挙げられる運動がお勧めのようです。
これに適した運動がウォーキングです。
運動により脳の血流が増し、思考力や集中力が飛躍的に上がります。
従って、ウォーキングのような運動は勉強の前にするのがよく、しかも、朝する方がより効果があるそうです。
2.長期記憶
記憶は短期記憶と長期記憶があり、人間は先ず短期記憶として一時的に覚えます。
短期記憶はやがて忘れてしまうので、勉強ではこれを長期記憶に昇華しないといけません。
そこで役立つ運動として、アイソメトリックがあります。
アイソメトリックとは関節の角度を一定にして力を入れる運動です。
先ず、両腕を曲げながら手を合わせ、ゆっくり息を吐きながらしばらく力を入れていきます。
次に左の肘を体の前で曲げ、右手で左手首を掴んで、右手は下に左手は上に向かって力を入れていきます。
今度は左右を入れ替えて、同じ動作をします。
これをゆっくりと時間をかけ五分程度繰り返してください。
こうすることで長期記憶が促進されるそうです。
3.やる気
どうしてもやる気になれないときには軽く体を動かし、血流をよくするといいそうです。
体を動かすことで、ドーパミンが生成され頑張ろうという気になります。
これに適した運動としてドローインを紹介します。
肩幅に両足を開き、背筋を伸ばします。
次に、息を吐きながらゆっくる下腹部をへこませます。
このへこんだ状態を10秒から30秒キープします。
これで血行を良くするとやる気が出てきます。
たったままが難しいようでしたら、仰向けに寝転がってするのもいいです。
その際は膝を立てて行ってください。
4.空間認知能力
空間認知能力は三次元的空間内での位置や形状、大きさなどを認識する能力であり、言語中枢や海馬など、脳内の場所に存在するので、ここを改善できれば勉強に効果的です。
数学などの図形問題はもちろん、文章読解を促進します。
空間認知能力を向上させる運動としては水泳が適しています。
水中で体を動かすことによって、脳が自分の位置や状態を理解しようと働き、空間認知能力が鍛えられるのです。
空間認知能力は姿勢を正すだけでも大きく効果が出るので、もしプールに通えないという人は自分の姿勢を意識して正すだけでも違ってきます。
運動は体を疲れさせ、勉強にはよくないという印象を持っている方も多いと思いますが、実は適度な運動はむしろ勉強のパフォーマンスを向上させるそうです。
じっと部屋に閉じこもって勉強をしていると肩が凝って疲れてしまい、精神的にもネガティブになりがちですので、気分転換のつもりで勉強に運動を取り入れてください。
特に受験生は現在最後の追い込みに入っていると思います。
残された時間を上手に使い勉強するためにも、運動で心も体もリフレッシュしてから、受験を乗り切り有終の美を飾りましょう。