塾長ブログ
2023.02.05
部活をしながら勉強もする方法
部活をして家に帰るともうへとへとで何もしたくない。
夕飯を食べると更に眠くなり、一休みのつもりがそのまま朝までなんてこともありませんか。
そして、目が覚めて何もやっていないことに後悔をする。
「部活のせいで勉強できなかった。」と。
しかし、部活をしつつ学業で優秀な成績を修めている生徒がいるのも事実。
そこにはどんな秘密が隠れているのでしょうか。
部活をしている生徒が勉強も両立させるにはどんな工夫ができるでしょうか。
1.帰宅したらすぐに勉強
これは子供に限らず大人もそうなのですが、部活や仕事から疲れて帰ってちょっと休みたい気持ちも分かります。
しかし、そこで10分休憩、30分仮眠などすると、大抵その後も勉強モードに戻れず、結局勉強しないまま一日が終わります。
だから、家に帰っても着替えずそのまま机に向かいましょう。
着替えてしまうとついついスマホに手を伸ばし、SNSやゲームがやめられなくなったり、ソファーでゴロゴロしてしまい、気づいたら就寝時間になってしまいます。
勉強モードを絶やさないためにも、宿題などの必要な勉強を終わらせてから着替えるといいです。
運動部で汗をかいたままが嫌だという人は、すぐにシャワーを浴びてリフレッシュするのはいいですが、それでもシャワーの後にリビングで一息入れるのはやめましょう。
自分の机に直行し、そのまま勉強に向き合ってください。
最初はつらいかも知れませんが、毎日続けることで習慣化してしまえば、ルーティーンとして帰ってそのまま勉強するのが当たり前になります。
ただ、生徒が一人でこの段階にたどり着くのは困難なので、親としては声掛けなどのサポートをしてあげてください。
2.時間を工夫し無駄にしない
部活の間は当然勉強はできないので、部活のない生徒と比べて勉強時間が少なくなってしまうのは否めません。
しかし、部活をするとそうでない生徒に比べ勉強以外のことを多く学べるのも事実です。
だから、部活を継続しつつ勉強も怠らないようにするには、勉強時間の確保が重要な課題となります。
どうすれば無駄な時間を減らし、限られた時間内で効率勉強できるか工夫する必要があります。
実は、早朝は勉強に適した時間で、睡眠により疲労回復がなされて脳内もスッキリしていますので勉強がはかどります。
また、登下校中、授業と授業の間の休み時間などちょっとしたすきま時間にできる勉強を考えるのもいいです。
英単語や各教科の用語、公式の暗記など暗記物をするのに適しています。
比較的時間のゆとりがある週末に集中して勉強するのも良い方法です。
一週間学校で勉強したことを振り返り、教科書を見直して確認します。
記憶は時間が経てば経つほど失われてしまうので、毎週きちんと復習しなくてはなりません。
来週に週間分やろうというのは効果がありません。
コツコツ継続的に勉強することが大事です。
3.学校の勉強は学校で理解する
部活で疲れて家で勉強しにくい人は、学校で学んだことを学校で習得し終わらせる必要があります。
とにかく授業を真剣に受けて、集中して先生の話を聞きましょう。
ただ聞くのではなく、「これはどう行くことだろう」「なんでそうなるのだろう」などと自問自答しながら聞いていると理解が深まります。
それができなくても、先生が今言ったことを頭の中で復唱するだけでも、授業内容が記憶に残る度合いが違ってきます。
そして、学校の帰り道でスケジュール表を見ながら、その日の授業で何があったか思い出しながら帰りましょう。
勉強に直接関係なくても大丈夫です。
教室の様子や友達の行動、先生の発言、何でも結構です。
これらのエピソードが記憶に結びつき、それをきっかけに勉強内容が思い出せるようになります。
こうやって学校の勉強を帰宅までに済ませてしまえば、家に帰ってからの勉強も短くて済みます。
4.テスト勉強は早めに、課題は普段から済ませておく
特に中高生にとって定期テストは重要な意味を持ちます。
これでどのような結果が出せるかで、勉強と部活の両立がうまくいっているかどうかが決まります。
定期テストが実施されるのは事前に分かっていることですし、課題の範囲、提出物が何かということは前もってある程度分かります。
だから、テスト勉強をテスト発表まで待たず、他の生徒より先手を打って、可能な限り早めに取り掛かりましょう。
学校のワークなどは授業でその範囲を習ったら、すぐに家でやってみてください。
こうすることでテスト前の勉強が単に課題を終わらせるだけにならず、余裕を持って解き直しや復習ができるので勉強が分かりやすくなります。
しかも、定期テストの問題の多くは課題やワークから出るので、これらを中心にテスト勉強することが点数を上げるのに大きく貢献します。
部活を言い訳にダラダラして勉強時間が無くなり、前日に徹夜しても寝不足の頭ではテスト中に考えられず、勉強したこともテストが終わった瞬間忘れてしまいます。
そして、受験勉強でもう一度一から勉強し直さなければならなくなれば、そうでなくても時間的にゆとりのない部活に所属している生徒にとって、自分を窮地に追い込むことになります。
そうでなくても、勉強は積み重ねであり、既出事項が分かってなくては新出事項も分からなくなるので、その場しのぎの勉強では、ますます勉強が分からなくなりついていけなくなります。
部活をやる生徒はそのことを意識し、先々のことまで考えて勉強に対する作戦を練らなくてはなりません。
5.自分のすべきことを明言し、周囲の人間の協力を得る
勉強と部活の両立は経験の少ない生徒たちにはとても難しいことです。
ついつい弱い心に負けて安楽な方向に行動してしまいます。
そして、自分のやるべき勉強ができず失敗するのはよくあることです。
そこでまず、自分がすべきことすべきでないことを紙などに書いて、誰の目にも見えるようにしましょう。
こうすることですぐに気づけますし、周囲の人間も何をしなければいけないのか分かるので、生徒たちに促すことができます。
一人では難しい両立も、周りの人間の助けがあると実現しやすくなります。
また、明文化する一日の家庭での過ごし方やスケジュール、すべき項目などを考えるときは一人で決めるのではなく周りの人と一緒に決めましょう。
周囲の人間は自分が学生だった頃の経験や知恵をアドバイスしてくれます。
共通認識ができれば生徒への協力も楽になります。
そして、一緒に考えることは実践がうまくいかなかったときに、何が悪くどう改善するかを考えるときにも、状況が分かっているので的確な評価が出せます。
だから、決して一人で決めないでください。
独りよがりの計画になったり、できもしない机上の空論になるのを防げます。
みんなと一緒に考えたら、最終的決断は自分がすることを忘れずに。
こうすることで自分の決めたことに対する責任が生まれます。
人が決めたことに従うだけでは、問題が起こったときに責任転嫁してしまいますし、本気で守ろうとしなくなります。
最後は自分で決めることだけは守りましょう。
勉強と部活の両立は容易ではありません。
しかし、不可能でもありません。
部活のせいで勉強ができないというのは言い訳です。
多くの人がやっていますし、成果も出せています。
ただ、そのためには様々な工夫と協力が必要です。
それがあれば実現性がぐんと上がります。
従って、親や先生など周囲の人間は、できる限り生徒たちの勉強がはかどるような環境を整えることに努めましょう。
必要な時は自分の経験などを話し、いろいろなアイデアを提示し、どれがうまくいくか選択できるようにしてあげましょう。
また、部活と勉強の両立を目指す生徒が、本当に当初の思惑通り勉強できているか見てあげて、うま