塾長ブログ

2023.02.17

面倒くさがりにしない方法!面倒くさがりは勉強の大敵!

面倒くさがりにしない方法!面倒くさがりは勉強の大敵!
面倒くさがりの生徒は勉強で重大なトラブルに巻き込まれます。
なぜなら勉強は「面倒くさい」ものだからです。
あえて面倒くさいものに挑戦させることで脳は大きな刺激を受け、試行錯誤を通して脳内の神経ネットワークを密にして発達していきます。
だから勉強は面倒くさくできているのであり、「面倒くさい」を克服できなければ勉強はできるようにならないからです。

しかし、「面倒くさい」を非常に嫌がる生徒がたくさんいます。
このような生徒たちは上記のような勉強に馴染めず、当然成績はよくありません。
学校教育で成功するには、この「面倒くさい」が苦にならないようにしなければいけません。

今回は「面倒くさい」をテーマに考えてみたいと思います。

面倒くさがりの生徒の特長

面倒くさがる生徒の特長として次のようなことが挙げられます。
1.ちょっと考えるだけで「できない」とすぐにあきらめる。
2.すぐに答えを見たり人に頼ろうとする。
3.忍耐力がなくすぐに集中が切れて、他のことに注意力が削がれる。
4.努力を嫌い、結論や結果をすぐに出そうとする。
5.プライドが高く失敗を認めない(避ける)。

自分のお子様が当てはまるようでしたら要注意です。

子供が面倒くさがりになる原因

1.社会的原因
文明が発達し世の中が便利になってくると、人々はそれまで当たり前のように行っていた労働を、何らかの方法で回避できるので、それを苦痛に感じるようになります。
それがたとえちょっとした手間であっても、やるのが嫌になってきます。
人々の欲求を刺激し商品を販売するために「便利は善、不便は悪」という概念が世の中に広がります。
人間の欲望を刺激し資本主義経済を活発にするには好都合ですが、これはかえって人間を怠慢にして、ちょっとした苦労でさえ耐えられなくしていきます。

「便利はいいことであり、不便なのは不都合なこと」という考え方は確かに正当性を持ち、その結果、「面倒くさいことは不便であり、よって悪徳」という考え方が理にかなってきます。
だから、面倒くさくあるべき勉強において、このスローガンは生徒たちが勉強しないことを非難できない魔法の言葉のように聞こえます。
だから、「面倒くさい」と言って勉強しない言い訳にしてしまいます。

大人も何かするときによく「面倒くさい」と言って、ときにはそれをしないこともあるので、こう言われると反論しがたいものがあります。
しかし、大人の場合、本当にやらなくてはならないことを「面倒くさい」と言ってやらないと、それは生存に直結するので「面倒くさい」と言いつつ「やらなくてはならないことはやる」のですが、その一面は子供たちにはなかなか理解できないようです。
2.家庭的原因
面倒くさがりの子供の家庭を調べてみると、その家庭の親に関してある傾向が見られます。
a.時間的精神的余裕がなく、結論を急ぐ。
b.先回りをして、危険や失敗を回避させる。

そして、その結果、子供が勉強していると親がすぐに教えてしまうということはありませんか。
これでは子供が考えることをしなくなります。
人を頼りにし、自分で考えることが嫌いになり、分からないときはすぐにあきらめてしまう。
勉強は基本的に未知のことを理解することなので、最初は分からないのは当然です。
しかし、このような子供は分からないと感じた瞬間、勉強が思い通りにならない「面倒くさいもの」となって、勉強することが大変な苦痛となります。

親としては親心として、子供の勉強が早く簡単に終わるように手伝っているつもりかもしれません。
失敗や間違いで子供に辛い思いをさせたくないと思うかも知れません。
しかし、実はこれが子供の成長にとって大きなマイナスになります。

なぜなら、第一に失敗や間違いは学びのチャンスだからです。
失敗や間違いはエピソードとして脳に強い刺激を与えます。
刺激が大きいほど記憶に残りやすく、失敗や間違えたときこそいろいろなことが覚えられます。
第二に上手くいかないときこそ人間は試行錯誤し、その結果、その勉強だけでなく付随する様々なものも学べるからです。
そして、第三に失敗や間違いの経験を通して、「どうすればいいのか」が経験的に分かるようになり、状況分析をして成功への道筋を立てることができるようになります。
最後に失敗や間違いの経験を積めば逆境に強い人間に育ちます。

面倒くさがりにしないためにすること

では、面倒くさがりの生徒にしないために、周囲の人間はどのように接すればいいでしょうか。
1.「面倒くさい」と言わないように心がける
大人も自分の気が進まないことはしたくないものです。
そして、ついつい口癖のように「面倒くさい」と言ってしまいます。
そう言ってやらないこともあります。
しかし、子供たちはそれをしっかり見ているので、嫌なことに対して「面倒くさい」と言って勉強をしなくなります。

また、言葉はそのまま心に影響し、「面倒くさい」ばかり言っていると本当に何でも面倒くさく感じ嫌になってしまいます。
どうせ勉強はしなくてはならないし、「面倒くさい」と言ったからと言って勉強が楽になる訳でもないのだから、わざわざ「面倒くさい」と口にして、勉強を苦痛なものにする必要はありません。
「面倒くさい」と言わないように心がけ、余計なことを考えないでも勉強に取り組めるようにしてあげましょう。
2.すぐに結果を求めない
勉強を含め人間の成長はそんなに単純なことではなく、最終的にせいかとして実を結ぶには長い年月がかかることもあります。
未熟な生徒たちは特にそうです。
最初から上手くいく生徒は基本的に多くありません。
学んだことをしっかりと理解し自分のものとして使いこなせるようになるには多くの失敗や間違い、試行錯誤の経験が必要です。

そして、そうなると当然時間もかかります。
今、世の中全体が世知辛く常にスピードを求められますが、教育においてはこれはあまり相性がよくありません。
人間の成長には遠回りが近道よりも効果的であることが多いです。
だから、すぐに結果を求めず、生徒たちが失敗したり悩んだりする経験をさせてあげられる余裕を持って接しましょう。
そうすれば、学びが増えるだけでなく、失敗を恐れず失敗から学び失敗に屈することなく、あきらめないで挑戦できる人間に育ちます。

人生に失敗はつきものですから、このような力はとても重要になります。
時間的心理的余裕ができれば焦ることもなく、「面倒くさい」と感じることもなくなります。
逆にすぐに正解を求め圧力を強めると、子供たちは失敗を恐れ新しいことに挑戦しなくなり、自分に自信と尊厳を持ちにくくなります。
3.どうしても手を出さなければならないときはヒントを与える
とは言え、学校にはテストや試験もあり、いつまでもできないまま時間をかける訳にもいけません。
そんな時はどうか、答えを教えるのではなくヒントを与えてください。
結論を言うのではなく、生徒が結論に到達できるように導いてあげてください。
自分の経験を話し、アドバイスをしてください。

答えを与えるだけでは、その場しのぎにはなるかも知れませんが、本当の意味での学びにはなりません。
自分で考え工夫し、自分なりの答えを見つけられるようにしないといけません。
そのためには生徒がちょっとできないからとイライラせず、忍耐力と広い心を持って接し、どう手助けするのが最適か考えましょう。
4.生徒を励まし褒めましょう
いろいろ四苦八苦して勉強しているので、時には出口が見えずくじけそうになることもあります。
人生経験の少ない生徒たちならなおさらです。
生徒たちが挫折しそうなときは、周囲の大人がここまでの努力を称え、彼らを励ましてあげましょう。
そうすることで生徒自身に力が湧いてきます。
そして、完璧でなくてもそれなりに最後までできたときは、素直に褒めてあげてください。
それが励みになり、その後の勉強や苦難にも立ち向かえるエネルギーとなります。

厳しい態度を示すために、生徒たちの達成を「まだまだ」と言って認めない素振りを見せるのは、反って生徒たちを落胆させ報われない努力にやる気をなくしてしまいます。
自分に自信がなくなり自己肯定感も下がります。
そうなれば勉強が「面倒くさい」となるのも当然です。



生徒に面倒くさがりの性格が身に付いてしまうと、勉強には大きなマイナスになります。
そして、この性格はその後の人生においても大きく影響するようになります。
よって、今のうちに面倒くさがりは是正する必要があります。

しかし、そのような性分の一因は家庭にあることが多いです。
逆に言えば、家庭内の要因を改善すれば、生徒の面倒くさがりの性質を変える可能性が高まるということです。
それには上記にあるポイントに注意して、日々生徒たちと接してください。

面倒くさがらず勉強できれば、勉強が楽になりますし、人生の可能性も大きく広がります。
毎日の勉強大変ですが、頑張ってください。

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