塾長ブログ

2023年08月

2023.08.26

英字新聞や英語ニュー英字新聞や英語ニュースで英語の勉強をしよう!

 

英字新聞や英語ニュースで英語の勉強をしよう!
英語は多くの生徒にとって苦手な教科です。
理由はいろいろありますが、日常で触れることが少ないということも一つでしょう。
あまりにも日常から離れすぎでよく分からない、英語に触れなくても毎日の生活に何の影響もない。
こういった事情が英語を生徒にとって「なじみのない訳の分からないもの」という印象を抱かせ、「理解できないから苦手」という意識を持たせるのかも知れません。

しかし、現在はインターネットが発達しており、そこから英字新聞や英語ニュースなどをかんたんに入手することができます。
そこで今回は英字新聞を使った英語の勉強について考えてみたいと思います。

お勧めの英字新聞や英語ニュースサイト

英字新聞や英語ニュースと聞くと難しそうに思われますが、中には中学生や小学生向け、英語初心者向けの英字新聞やニュースサイトもありますから、そこから英語の勉強を始めるといいでしょう。
1.『やさしく読める英語ニュース』
『やさしく読める英語ニュース』へのリンクはこちら
こちらは英語教員のためのポータルサイトである『えいごネット』の中のコンテンツになります。
掲載されている記事は短めになっているので、英語初心者でも読みやすくなっています。
語彙も中学生レベルで読めるようになっており、読みながら英語の実力をつけていくにはちょうど良い内容になっています。
ニュースはジャンル別に分けられているので、最初のうちは自分の興味関心のあるものだけ読んでも構いません。
慣れてくれば幅を広げていき、偏りのない英語力をつけてくれればいいでしょう。
日本語訳もついており、見比べることで対訳も分かりやすくなっています。
重要な語彙は赤字になっており、別枠で説明もついているので、本当に分かりやすいです。
しかも音声までついているので、ネイティブの発音を聴きながらリスニングとスピーキングの勉強にもなります。
プリントアウトもできるので、自分の読んだ記事を集めてスクラップブックのようにして、英語の練習や参考書のように利用するのも良い方法かと考えます。
2.NHK WORLD-JAPAN
『NHK WORLD-JAPAN』へのリンクはこちら 
こちらはNHKが提供するサイトになります。
NHKが放送しているニュースと同じ内容になっていますので、日本語のニュースを見てから英語のニュースを見ると分かりやすいかも知れません。
動画を見ながら英語を聞くので、より内容をつかみやすくなります。
また、英文もついていますので、読み取りの練習もできます。
更にこのサイトのいいところはニュース以外のコンテンツもあるところです。
オンデマンドではアニメやドキュメンタリーなど、多岐に渡る内容の番組を見ることができます。
個人的に注目するのは『Learn Japanese』で、外国の方が日本語の勉強に役立つ内容となっております。
確かに外国人向けですが、日本語の初歩が学べます。
これは同時に英語を勉強するのにも利用できます。
簡単な日本語を英語で何と言うのか、どのように表現するのかが分かります。
そういう意味では英語の勉強にも役立つコーナーとなっております。

英字新聞や英語ニュースを見るメリット

1.簡潔で正しい英語を学べる
ニュースは正確で分かりやすくなければなりません。
そのため正しい英語が使われます。
そして、長々と書くと読者も疲れてしまいますので、簡潔でまとまった文章になっています。
ニュースで使われている表現や書き方を身に付けると、レポートやプレゼンテーション、相手への説明などをするとき上手にできます。
学校でも文章を書く機会は増えていますので、是非、身に付けてほしいスキルでもあります。
2.常に新しい英文に触れ語彙力が上がる
ニュースなので毎日のように新しい文章が書かれます。
つまり、様々な内容と表現にである機会があるということです。
多様な英文に触れることで語彙力や表現力がつきます。
例えば「地球温暖化」や「持続可能な発展」など、少し専門的な用語はニュースにはよく出てくるので、ニュースを通してたくさん覚えることができます。
重要な表現や基礎的な言葉は何度も繰り返し出てきますので、自然と覚えることもできます。
また、ニュースは人に説明するという使命があるので、英語で物事を描写し伝える能力も身に付きます。
そして、いつも新しいことに触れるので、英文を読んだり聞いたりして飽きることがありません。
3.四技能が上達する
特に動画や音声と組み合わせることで、英語を理解しやすくなりますし、「読む」「書く」「聞く」「話す」の四技能全てを訓練することができます。
ネイティブの英語に触れることで、より自然な英語が身に付きます。
高校入試で「スピーキングテスト」が導入され、今後ますます「話す」力も重視されます。
これまではあまり力点を置かれていませんでしたが、これからはTOEFLのように総合的な英語力が要求されます。
そして、これら四技能すべてをバランスよく学ぶには英字新聞や英語ニュースがとても良い練習になります。
特にニュースはネイティブの自然なスピードで話されるので、聞き取りや発話のときのスピードアップにつながります。
4.英語を使って知識が増える
環境問題などニュースに出てくる話題を通して様々な話題に触れ、その知識を増やすことができます。
しかも、英語で説明されますので、英語での理解ができるようになります。
英語や国語などで長文の問題をするとき、その内容についての予備知識があると親しみがわき、問題を解くのにも苦痛が和らぎます。
予備知識があれば分からない部分を自分で補うことができるので、実際に書かれていることが分からなくても内容理解ができます。
こうなればテストや勉強で問題を解くのも楽になります。
そのためにはどのようなトピックでもある程度分かるように、自分の雑学を広げる必要があります。
自分の知っている領域を増やすためにも、英語のニュースや記事を聴いたり読んだりすることは非常に有効な勉強になります。
英字新聞や英語ニュースで勉強するときの注意点
一番重要なことは「自分に合った英字新聞や英語ニュースを見つける」ことです。
一般的に英字新聞やニュースはネイティブの人が利用しているものなので、英語レベルとしては少し高いものとなっています。
従って、初級者には難しすぎる場合があります。
自分の英語レベルをよく理解し、中学生など英語力がまだ十分についていない人は、子供向けの新聞やニュース、日本の中学生向けのものを選んでください。
始めから高すぎる英語に挑戦するのは、反って英語力がつかず、うまくいかない経験は英語そのものに対する嫌悪感につながることがあります。
最初は無理せず、簡単なものから取り組んでみましょう。

次に、新聞やニュースは毎日更新され、常に新鮮な英語に触れることができます。
だから、短いもので構いませんので毎日続けるようにしましょう。
一日10分でもいいので、新聞の英語を読んだりニュースを聞いたりしましょう。
そうして、毎日英語に触れる習慣を身に付ければ、日常に英語の馴染みのない日本の生活でも、英語を身近なものとして学習することができます。

更に、受動的に英語を見たり聞いたりするだけでなく、ニュースの内容から一言でいいから、自分の考えをまとめたり説明したりできると素晴らしいです。
このような練習は今話題のスピーキングテスト対策になると同時に、英語をより実践的なものとして習得することができるでしょう。
可能ならばいっしょに英語の記事やニュースを見る仲間を作り、その人たちと意見交換(難しければ最初は日本語でも構いません)できると、より英語力を発達させることができます。



今回は英字新聞や英語ニュースを利用しての英語の勉強を考えてみました。
現代はインターネットが発達しているので、これらのメディアに触れることが非常に簡単になっています。
無料のものも多く、インプットだけでなくアウトプットもうまく組み合わせれば、英語力がますますアップするでしょう。
しかも、このやり方では英語が上達するだけでなく、より多くの一般的知識を身に付けることもできます。
つまり、単純な英語の勉強としてだけでなく、人間としての厚みを増すことにもつながることです。
最初は手間取るかも知れませんが、慣れてくればきっと内容が理解できるようになり、楽しく勉強できると思います。
明るい話題や考えさせられるトピックなど多岐に渡る話に触れることができるので、思考の発達が促されるでしょう。

確かに注意すべき点もありますが、これらのメディアを上手く使って英語の勉強に役立ててみてはいかがでしょうか。

2023.08.08

言語学習で行われるシャドーイングとは

 

言語学習で行われるシャドーイングとは
今や小学校から英語が正式教科になっています。
これまでの知識としての英語から、実際にコミュニケーションを通じて海外の人たちと交流できる使える英語へと、学校の英語教育も変わってきています。
「読む」「書く」が中心だった英語学習も、「聴く」から「話す」まで含めた総合的なものが求められています。

特に、「聴く」「話す」能力となると、これまでの学校教育を受けてきた先生方にとって、非常に指導しづらいものであります。
そこで今回は、英語に限らず言語学習の場でよく使われている学習法であるシャドーイングについてお話したいと思います。

シャドーイングとは

シャドーイングとは、音声を聞きながらその音声を真似て発音する学習法です。
音声を影のようにぴったりついていきながら、自分も発音するのでシャドーイングと言います。
特徴としては、音を聞いてから発音するのではなく、「聴きながら発音する」点です。
「聴く」というインプットと「話す」というアウトプットを同時にやるので効率よく練習ができるのです。
よって、リスニングとスピーキングの両方を鍛えたい人にはお勧めです。

特に最近では、都立高校入試にスピーキングテストが導入されましたが、学校も含めその指導は十分に確立していないのが現状です。
だから、受験生は自分たちで何とかしないといけないのですが、そんな時にもシャドーイングは役に立つでしょう。

シャドーイングのやり方

ただ聴いた英語をそのまま自分の頭の中で聞こえたように発音すづだけではいけません。
それでは正確な発音は身に付かない恐れがあります(俗に言う「そら耳」です)。
従って、最初から段階的にシャドーイングを強化していくのがいいでしょう。
1.音声を聴いて原稿と見比べる
先ずは音声を聴いてみます。
その後、その音声の原稿を見て、自分がどこを聴き取れていなかったか確認します。
原稿を見て理解できた部分は聴き取りの弱い部分、原稿を見ても理解できなかった部分はそもそも英語力不足だった部分です。
こうして自分の弱点をあらかじめ知っておくということは、効率よい勉強には必要です。
2.区切りながら発音してみる
シャドーイングは音声を聴きながら発音しなくてはいけないのですが、いきなりそれをしろというのは酷な話です。
先ずは、一文ずつに区切って練習しましょう。
この時、文法などの細かい点にこだわって理解するのではなく、一文全体として伝えていことを理解するようにしましょう。
知らない単語があれば覚えないといけないし、音声を聴いて正しい発音を身に付けなければなりません。
このようにして英語の基礎的な語彙などを増やして、シャドーイングの土台を作ります。
3.聴きながら読みながら発音してみる
いよいよ音声を聴きながら発音してみます。
原稿を指差ししながら文字を追って、自分なりに英語を発音していきましょう。
音声がどのように話しているかに注意しつつ、自分も同じように話してみます。
この時に意味も考えられるといいです。
文字と音声の二つのサポートがあるので、意味の理解はそれほど難しくはないと思います。
発音がどうしても追いつかないときは「口パク」でも構いません。
4.音源だけを聴きながら発音する
慣れてきたら原稿を閉じて、音声だけを頼りに発音してみましょう。
上手くいかなければ音声のスピードを落としてみたり、もう一度原稿を見て発音するところまで戻って練習してください。

シャドーイングのメリット

シャドーイングのメリットとしては、その言語独特のリズム、音のまとまりと区切り、アクセントやイントネーションを習得できることです。
これは「読む」「書く」だけの勉強では身に付きにくい点です。
そして、言語をそのまま聴いて理解するので、リスニングも頭から言葉を理解できるようになり、よりネイティブに近い思考で言語運用ができるようになります。

これまでの文法中心の英語学習では日本語に訳すことが重視され、その時に英語を日本語の語順に置き換えて理解していました。
しかし、テンポよい言葉のキャッチボールが求められる実践の場では、これではコミュニケーションがうまくできません。
シャドーイングでは、ネイティブのように聴いた言葉を、そのままその言語で理解するので、よりスピーディーな会話もできるようになります。

そして、その言語の音声的特徴を理解し、音声そのままの聴き取りができるということは、同様にその言語の話者と同じように話すこともできるということになります。
つまり、シャドーイングでリスニングが強化されると、自然にスピーキングも強化されるということです。
この時も、ネイティブと同じようにその言語でそのまま考えることができるようになるため、より実践的で自然な発音とコミュニケーション能力が身に付きます。

シャドーイングをすれば音声で単語やフレーズに多く触れるようになるので、ただ見て覚えるより語彙が定着しやすくなります。
ネイティブのように考えることができるようになると、その言語の仕組みも分かり文法力も上がります。

シャドーイングの注意点

このようにシャドーイングを活用すれば、リスニングとスピーキングが上達し、語彙力や文法、英語的思考も身に付くわけですが、その運用には注意も必要です。

先ず、最大の注意点として、いきなりシャドーイングをしてはいけないという点があります。
聞きながら理解しながら話すわけで、それができるようになるにはある程度の英語の下地ができていないといけません。
よって、初心者がいきなりシャドーイングを始めるのはあまり効果が期待できません。
もし初心者が試みるなら、初心者に相応しい、短く分かりやすいものを選びましょう。
そして、シャドーイングも全て分かろうとするのではなく、最初は単語レベルから聞き取れれば上出来です。
慣れてくれば、フレーズレベル、文レベル、文章レベルとだんだんできるようになります。
焦ってはいけません。

先ほどのことと関連しますが、自分に合った音声を選ぶことも重要です。
難しすぎても簡単すぎても行けません。
「α+1」とよく言われますが、現在の自分の能力に1だけプラスした程度がちょうど良いとされています。

そして、教材選びもわざわざシャドーイング専用のものを探す必要はありません。 
最近は一般的な長文の問題集でもQRコードがついており、スマホやアプリを利用して音声を聴くことができます。
しかも、音声の速度を調整する機能がついているものも多いので、自分の英語力に合わせて調整できます。
また、Youtubeや専用アプリを使ってシャドーイングをすることも可能です。

最後の注意点として、必ず誰かに聴いてもらう機会を設けましょう。
自分一人で進めると間違ったアクセントや発音があっても気づきにくいものです。
これまで頑張ってきた成果をチェックしてもらって、「自分は本当に正しくシャドーイングができているか」「スピーキングが自己流になっていないか」など確認しましょう。



以上、シャドーイングの説明でした。
確かにシャドーイングは初級レベルの生徒たちには活用が難しいかも知れません。
しかし、やり方のコツと意義をきちんと理解すれば、英語上達に大きな力となるでしょう。
最初は上手くいかないかもしれませんが、自分を信じて根気よく毎日練習するといいでしょう。
そして、うまくいった暁には、ネイティブに近い英語力が身に付くはずです。

勉強は人によって千差万別、向き不向きがあります。
どれがうまくいくかはやってみないと分からない部分が多くあります。
だからこそ、様々な方法を試して自分に最も合った勉強法を見つける必要があります。

今回のシャドーイングは、結果を出せれば自分の能力を大幅にアップすることができますので、是非お試しいただきたいと考えます。
もし勉強で困ったことや分からないことがあれば、いつでも葛西TKKアカデミーまでご相談ください。

お待ちしております。

2023.08.06

夏休みの宿題をゆとりを持って終わらせよう

 

夏休みの宿題をゆとりを持って終わらせよう
八月に入り、「まだ夏休みが終わるまで余裕がある」と油断していませんか。
そう思って気づけば夏休み終了一週間前、慌ててバタバタと課題をやるけどいい作品は出来ず、その場しのぎのみすぼらしい提出物ではよい評価は得られません。
みすぼらしくても期限に提出できればいいのですが、中には物理的に考えて絶対無理な状況に陥ってしまうこともあります。
そうなれば、良い評価どころか減点になり、成績にも大きく響いてしまいます。

そうならないためにも夏休みの宿題はゆとりを持って終わらせたいものです。
しかし、現実には分かっていてもなかなかできません。
特に小学生(時には中学生や高校生でもそうですが)は、自己管理がまだしっかりできず、自分一人で計画的に夏休みの宿題を終わらせるのは非常に難しいでしょう。

そこで、今回は夏休みの宿題をゆとりを持って終わらせるにはどうすればいいか考えてみたいと思います。

周囲のサポートは必要

夏休みの宿題は自分でやるものだから、最初から最後まで一人で終わらせるのが理想です。
学校側もその建前で宿題を出しているのでしょうが、現実にはそこまで期待はしていないでしょう。
特に低学年で完璧な自己管理を求めるのが酷なことは学校も分かっています。
だから、周囲の人間が子供の宿題に手や口を出してはいけないという訳ではありません。

もちろん、宿題をやる主体は本人でないといけませんが、宿題をより有効に終わらせるには、時には周囲の人間が声掛けをしたり、アドバイスを与えたり、場合によっては手伝ったりすることも必要です。
こういう交流も一つの学びであり、そこから多くのことを子供たちが勉強できれば、それはそれで十分価値があると思います。

したがって、親や周囲の人間は手を出してはいけないという訳ではないことを理解していただきたいと思います。
何でもかんでも本人の責任と放置するのは、反って夏休みの宿題の意義を失わせて、実りの少ない結果につながってしまいます。

皆さんもお忙しいとは思いますが、子供の学びと成長のためにも夏休みの宿題に関わってほしいです。
どうしても忙しすぎてできないときは、葛西TKKアカデミーまでご連絡ください。
お手伝いいたします。

夏休みの宿題がなかなか終わらない理由

夏休みの宿題がなかなか終わらないのはどうしてでしょうか。
学校が無茶な量の宿題を押し付けているのでしょうか。
そんなことはありません。
毎日きちんとやれば終わる、妥当な量だと思います。

では、なぜ終わらないのでしょうか。
それは前提の「毎日きちんとやれば」というところが、現実になかなか難しいのです。
何もなく本人にまかせっきりでは、宿題をちゃんと終わらせることは、ほぼ不可能でしょう。
子供たちは経験も浅く、何をいつどの程度やらないといけないかを上手く理解することはできません。
「夏休みだからこそ、普段できないことをしたい」
「学校がないから、いつもよりたくさん遊びたい」
「40日もあるのだから、慌てて取り掛からなくても大丈夫」
このような心理(油断と願望)は理解できなくはありませんが、それに任せて子供たちの行動を放任すれば、気づいた時には時間が足らず手遅れという事態に陥るでしょう。

余談ですが、そもそも「夏休み」という言葉が、子供たちに「勉強しないで遊んでいい」という発想をもたらすのではないでしょうか。
「休み」となれば、仕事をしないで自分の好きなように過ごしていいという解釈に至るのは当然です。
いっそ「夏の長期家庭学習」なんてした方が、少しは良くなる気がしますが。

いずれにしても「休み」というイメージが、子供を勉強に向かいづらくしているのは確かかも知れません。

また、やる気はあったも何をどうすればいいか分からないという生徒もたくさんいます。
ワークのような、自分がしなくてはいけない内容がはっきりしている場合はまだいいのですが、夏休みの宿題の中には自由研究や作文、工作やポスターなど、明確に細かくこうしなさいと指示されないものが沢山あります。
自分たちで何をどうやって完成させるか考えないといけない宿題です。

こういった場合は、人生経験の少ない多く子供たちは手づまりになってしまいます。
何をしていいか全く思い浮かばないのです。
時には思いも及ばない素晴らしいアイデアがひらめくこともありますが、それはどちらかというとマイナーなケースです。
この最初の一歩でつまづいて先に進めないため、何をしていいか分からないまま時間だけが過ぎ、気づけば夏休みも終わりとなってしまうのです。

夏休みの宿題をゆとりを持って終わらせるには

それでは夏休みの宿題をゆとりをもって終わらせるにはどうすればいいのでしょうか。
これまで見てきたように、基本となるポイントは2点。
先ず、子供たちには自己管理がまだできないこと、そして、何をどうすればいいか分からないこと。

前者に関しては、子供と一緒に夏休みがなぜあるのか、どのように過ごせばいいのかなど、夏休みというものについて根本的に見直してみます。
そうすることで好き勝手にだらだら過ごして良いものではないことが理解できるでしょう。
もちろん夏休みという時間的に余裕のある時だからこそできることもありますし、外に出て友達と一緒に遊ぶのも子供時代の良い経験として必要です。

だから、すべての時間を夏休みの宿題に捧げろという訳ではありません。
大事なのはバランスよく、計画的に毎日を過ごすことです。
ここにおいて大人の経験やアドバイスは重要です。
よく分からないからこそ、大人の意見を参考に自分でどうすればいいか考えるのです。

そして、一緒に夏休みの計画を作ります。
休みの間を通しての長期的計画ももちろんですが、毎日の生活スケジュールも大事です。
子どもと一緒によく話し合って、本人も納得した上で責任もって計画を実行するようにしましょう。
そして、その計画を家族みんなが見える所に貼りましょう。
このように視覚化することと誰もが共有できるようにすることが重要です。
こうして家族全員が分かれば、お互いに計画を守れるように声掛けをすることもできます。
子どもにとっても一番嫌な、「やろうと思ったところで言われる」「今は遊びの時間で勉強の時間になればやろうと思っていたのに」などという事態を回避できるのでいいです。
このように毎日をメリハリをつけて生活すれば、精神的にもゆとりができ、余裕をもって夏休みの宿題も終わらせることができます。

また、後者に関しては、知識や経験の乏しい子供たちに自分だけで何かを考え付くことは難しいと思います。
だから、それらを補える大人がアイデアを出してあげる必要があります。
本人の好みや希望を聞きながら、自分の経験、インターネットや書籍を参考に、どんなことができるが考えましょう。
調べていくとどんどん新しいことに出会い、子供たちも楽しくなってやる気が出るように上手に誘導してあげましょう。
意外と「自分が小学生の時はこんなことをしたよ」などという話は子供も興味を持ち、自由研究をより深めるいいきっかけになります。
そして、大人自身が子供のときに経験済みならば、本当に良いアドバイスを与えられ、良い作品が出来上がることでしょう。

また、夏休みによくある特別展や旅行企画、地域のイベントなどに参加することも、自由研究のアイデアが浮かぶよいきっかけになります。
これらは子供の興味を引くように工夫されていますから、そこから刺激を受け、より詳しく調べたいという知的好奇心に導かれながら研究を自主的に進めることができるでしょう。
とにかく閉じこもっていては始まらないので、ある程度の話し合いをしたら積極的に行動してみましょう。

ただし、自由研究や工作、ポスターや読書感想文などの課題はどうしても時間が掛かってしまいます。
だから、早めに取り掛かり(遅くとも八月上旬には)、大人が間に合うように進んでいるかチェックしてあげることも大事です。



特に年齢の低い子供たちは、自分たちだけで夏休みの宿題をちゃんと終わらせるというのは難しい問題です。
だからこそ、周囲の人間の手助けが必要となります。

最初に計画し、それを守るように声掛けなどでサポートしましょう。
勉強と遊びのバランスを考えつつメリハリのある生活を送れるように支えてあげましょう。
「やれやれ」というばかりではなく、よく頑張ったらときにはご褒美を上げるのもいいことです。
「やればいいことがある」と分かれば、本人のモチベーションも上がりますから。

そして、夏休みの課題で壁にぶつかったときは、子供のできないことを責めるのではなく、どうすれば終わらせることができるかを一緒に考えてあげてください。
いつも前向きな気持ちを持ちづづけられるように、励ましてあげることが肝心です。

いろいろお話しましたが、それでもなかなかうまくいかないというときは、葛西TKKアカデミーにご相談ください。
一緒に考え、子供たちの宿題がきちんと終わるようにお手伝いいたします。

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