塾長ブログ

2023.11.13

問題集の使い方!量より質作戦!

 

問題集の使い方!量より質作戦!

問題集の使い方!量より質作戦!
勉強において問題集を利用して問題を解くことは非常に重要です。
なぜなら、問題を解くことによって学習内容の定着を図ると共に、本当に自分が習ったことを身に付けているかの確認ができるからです。
また、問題を解くことによって思考の経験値を増やし、テストなどでの問題の解き方を理解し、初めて直面する問題に対する解法を考え付く発想力の強化にもつながります。

ただし、この世に同じ人間が一人もいないように、勉強の仕方も人それぞれなので、問題集の活用法も一つとは限りません。
ということは、それぞれの生徒と彼らの条件に合った問題集の使い方を知る必要があるということです。
つまり、手数をたくさん知っていれば、その中から最適な方法を見つけられるのです。

そこで今回は問題集の利用方法として「量より質作戦」をご紹介いたします。

量より質作戦とは

「量より質作戦」とは、勉強のときに沢山の問題集に取り組むのではなく、一冊の問題集を全問解けるようになるまで徹底的にやる勉強法です。
問題集の隅から隅まで、できるまで繰り返し問題を解きます。
このように一冊の問題集を深くまで掘り下げ、学習内容を完璧に理解させます。
よって、一つの物事を根気強く繰り返し勉強するのが好きな生徒に有効な勉強方法です。

先ず、問題を一通り解きます。
できなかった問題にはチェックマークを付けます。
そして、二回目はチェックマークのついている問題だけを解きます。
一回目と同様にできなかった問題にはチェックマークを付けます。
そして、三回目はチェックマークの二つ付いている問題だけを解きます。
これを何度も繰り返し、最終的にチェックマークを付けることがなくなった、つまり、全ての問題が解けるまでやります。
そうしたら、またふりだしに戻って、全ての問題を解き、できなかった問題にはチェックマークを付け、同じことを繰り返します。
今度は前回よりも解けない問題が減っていると思います。
このようにして一冊の問題集が完璧にできたならば、その生徒には相当の学力がついているはずです。

チェックマークを付けるよい点は、単にできなかった問題の記録に留まらず、ついているチェックマークの数を見れば、自分がどのような問題を苦手としているか自己分析もできるという点です。

量より質作戦の注意点

注意点としては、どのページも全てやることです。
完璧にできるまで何度も問題を解きます。
決してやり残しのないように気をつけてください。
一冊の問題集をとことんやらないと、この勉強法は効果がありません。

もう一つの注意点としては、ふさわしい問題集を見つけることです。
全てをやると言っても、内容が簡略化され、問題数が少なく、解説も十分でない問題集は避けましょう。
逆に、内容が濃すぎページ数も多すぎる問題集は、全てをやり終えるまでに時間がかかり過ぎるのでよくありません。
自分の学力に合って、しかも適度な内容と量のある一冊を選んでください。
簡単すぎては学力の向上にはつながりませんし、難しすぎては理解が追い付かず挫折してしまいます。
一冊を100%活用するのだからこそ、問題集選びはしっかりやってください。

量より質作戦のメリット

この方法の最大の利点は、一冊の問題集に固執するので経済的であることです。
たくさんの問題集に手を出すと、本を買う出費がどんどん増えてしまいます。
一冊の問題集を丁寧に解いて、書かれている内容を完璧に吸収すれば、もうそれ以上勉強する必要はありません。
余計なお金を使わなくても済むのです。

また、この方法は色々なことを一度のするのが苦手な生徒に向いています。
一つのことをじっくり自分のペースで進めるのが好きならば、「量より質作戦」はお勧めです。

量より質作戦のデメリット

集中力がなく何をやっても飽きっぽい生徒には、この勉強方法はやめた方がいいでしょう。
一冊の問題集の問題を全て解けるようにするには時間がかかりますし、時には問題が解けず焦ったり苦しくなったりすることもあります。
根気のない生徒であればそれは苦痛であり、途中で投げ出してしまうかも知れません。
これではこの勉強方法の成果は出ません。
それはならば、別の勉強に対するアプローチを模索した方がいいです。

また、この方法では自分のやるべき一冊の問題集が要なのですが、実際に自分にぴったりの一冊を見つけられるかどうかは保証がありません。
もし、ちょうどいい問題集が見つけられなければ、「量より質作戦」の効果は一気に半減します。
それでもしないよりはましですが、問題集選びの難しさも一つのデメリットです。



「量より質作戦」は効率が良く、深く学べる方法です。
しかし、その実践では人を選ぶ勉強法なので、場合によっては上手くいかない可能性が高いです。
そして、途中でやめてしまうと意味がなくなるので、我慢強く何事も最後までやり遂げられる精神力が要求されます。
相応しい問題集さえ見つけられれば、初級から上級の生徒まで幅広く利用できると方法だと思います。
でも、精神的に自分に合わない、良い問題集が見つかられない場合は、この作戦はやめて別の方法を考えましょう。

生徒は一人ひとり同じではないので、一つの勉強方法が誰にでも通じるということは決してありません。
もし、そうだと主張する人がいれば、それは嘘だと思ってください。
しかし、勉強方法というものは決して一つだけではありません。
その人の資質、おかれている環境、学習内容の如何によって適切な勉強法を見つけてください。
この「量より質作戦」に固執する必要は全くなく、状況に応じて様々な方法を使いこなせることが一番効率よく勉強を身に付けることにつながります。
そのためにはいろいろな勉強方法を知っておくことは大切ですし、今回の「量より質作戦」もそのような数ある勉強の仕方の一つとして、頭の片隅にでも留めていただければと思います。

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