塾長ブログ
2023.11.29
秋に紅葉するのはなぜ?
今年は10月になっても夏日があったりと少し異常な年でした。
しかし、最近は気温も安定して寒くなり、夜は随分と冷え込むようになりました。
いよいよ本格的な秋を実感できる時期。
こんな寒い日が続くようになると、山々の紅葉も一気に進みます。
美しく色づいた森を散策するのもなかなかのものです。
ところで、どうして木々は紅葉するのでしょうか。
緑の葉が赤や黄色に変わるのは、どのような仕組みによるものでしょうか。
今日は考えてみたいと思います。
しかし、最近は気温も安定して寒くなり、夜は随分と冷え込むようになりました。
いよいよ本格的な秋を実感できる時期。
こんな寒い日が続くようになると、山々の紅葉も一気に進みます。
美しく色づいた森を散策するのもなかなかのものです。
ところで、どうして木々は紅葉するのでしょうか。
緑の葉が赤や黄色に変わるのは、どのような仕組みによるものでしょうか。
今日は考えてみたいと思います。
紅葉は落葉前の大切な仕組み
植物は太陽の光を利用する光合成という活動によって栄養を作り出し、命を維持しています。
しかし、冬になると、地上に日差しが弱く、日照時間も短くなります。
ということは、植物は十分に光合成で自分が生きるに十分な栄養が得られないということになります。
作り出すエネルギーと生命活動に必要なエネルギーの採算が合わなくなると、植物は生命維持が困難になるために省エネモードに入ります。
生きていくのに必要最小限の状態にして、後は捨ててしまいます。
この現象が落葉となります。
ところが、いらないものを捨てる前に、使えるものは使ってしまおうと植物はあることをします。
それが紅葉です。
しかし、冬になると、地上に日差しが弱く、日照時間も短くなります。
ということは、植物は十分に光合成で自分が生きるに十分な栄養が得られないということになります。
作り出すエネルギーと生命活動に必要なエネルギーの採算が合わなくなると、植物は生命維持が困難になるために省エネモードに入ります。
生きていくのに必要最小限の状態にして、後は捨ててしまいます。
この現象が落葉となります。
ところが、いらないものを捨てる前に、使えるものは使ってしまおうと植物はあることをします。
それが紅葉です。
葉が赤くなる仕組み
植物は葉を落とすのですが、ただ落とすのではなく、落とす前に葉に含まれている有機物で、養分として利用できるものを落葉前に回収します。
そして、この回収した養分は、次の春に芽吹くための養分として使われるのです。
光合成が実質できなくなると、光合成を行う葉緑体も必要なくなるので分解されます。
しかし、葉緑体に含まれる色素は分解される過程で有毒な活性酸素を発生してしまいます。
これは植物にとって問題なので、この有毒物質の生産を抑える働きが作動します。
アントシアニンという赤い色素を発生させ、青色の光が波の中に届かないようにします。
そうすると活性酸素の生成が抑えられ、植物を守ることができるのです。
これが、植物の葉が赤くなる理由です。
そして、この回収した養分は、次の春に芽吹くための養分として使われるのです。
光合成が実質できなくなると、光合成を行う葉緑体も必要なくなるので分解されます。
しかし、葉緑体に含まれる色素は分解される過程で有毒な活性酸素を発生してしまいます。
これは植物にとって問題なので、この有毒物質の生産を抑える働きが作動します。
アントシアニンという赤い色素を発生させ、青色の光が波の中に届かないようにします。
そうすると活性酸素の生成が抑えられ、植物を守ることができるのです。
これが、植物の葉が赤くなる理由です。
葉が黄色くなる仕組み
葉が黄色に色づく場合はどうなっているのでしょうか。
葉が赤くなる植物と同じく、イチョウなどの黄色になる植物も葉緑体を分解して栄養の回収を行います。
このタイプの植物は、元々カロテノイドという黄色の色素をは二多く含んでいます。
葉が青々としていた時は目立ちませんが、緑の色素が抜けた瞬間、黄色の色素が目立つようになるため、歯が黄色く見えるのです。
茶色になる場合は、黄色い色素であるカロテノイドではなく、タンニンという色素が目立つために濃い茶色になります。
葉が赤くなる植物と同じく、イチョウなどの黄色になる植物も葉緑体を分解して栄養の回収を行います。
このタイプの植物は、元々カロテノイドという黄色の色素をは二多く含んでいます。
葉が青々としていた時は目立ちませんが、緑の色素が抜けた瞬間、黄色の色素が目立つようになるため、歯が黄色く見えるのです。
茶色になる場合は、黄色い色素であるカロテノイドではなく、タンニンという色素が目立つために濃い茶色になります。
紅葉を愛でる
自然が豊かな日本では、古来よりそれぞれの季節を愛でる習慣がありました。
秋の紅葉もその一つで、平安時代には既に人々はその美しさに魅了されていました。
古来より上流階級が「紅葉狩り」という行事を楽しんでいましたが、それが今日のように一般化したのは江戸時代のようです。
わざわざ色づいた木々を楽しむために遠出をする。
人々は季節の美しさに、それだけの価値を見出していたということでしょう。
そして、日本人は紅葉の楽しみを、自然の山々の中だけに収めず、庭園に紅葉やイチョウを持ち込み、身近に楽しんでいました。
京都などの庭園を見ると、その美しさのなんと素晴らしいことか。
そして、この美しさは日本人に留まらず、海外の人々をも引き付けています。
東京都心では大きな山がないので、紅葉真っ盛りの壮大な景色を見るのは難しく、秩父や箱根、千葉の山まで出かけないといけません。
しかし、東京には昔からの大名や貴族、そして富豪たちの庭園も多く存在しています。
これらの庭園は丁寧に整備されており、今でも人々の憩いの場となっています。
そこまででないとしても、東京には多くの公園があり、そこには多くの落葉樹が植えられているので、近所の公園を散策して家族で紅葉を楽しむのもお勧めです。
春の桜前線は南から北上していきますが、秋の紅葉前線は北から順に下がってきます。
今年の関東の紅葉の見ごろはどうなっているでしょうか。
冒頭でも述べた通り、今年は秋になっても暑い日が多かったため、紅葉は始め進まなかったようです。
しかし、その後急激に冷えてきたため、今年の見ごろは平年より5~10日遅れとなっているようです。
例えば、東京の高尾山では11月下旬から12月上旬が最盛期になりそうです。
今がまさに紅葉狩りには絶好の時期です。
忙しい日々に追われる現代人ですが、たまには時間を作って紅葉を見に行きませんか。
季節の移ろいを感じ、自然の美しさに魅了されるのも良い気分転換になります。
家族みんなで紅葉狩りに出かけ、思い出に残る楽しい一日を過ごしてはいかがでしょうか。
秋の紅葉もその一つで、平安時代には既に人々はその美しさに魅了されていました。
古来より上流階級が「紅葉狩り」という行事を楽しんでいましたが、それが今日のように一般化したのは江戸時代のようです。
わざわざ色づいた木々を楽しむために遠出をする。
人々は季節の美しさに、それだけの価値を見出していたということでしょう。
そして、日本人は紅葉の楽しみを、自然の山々の中だけに収めず、庭園に紅葉やイチョウを持ち込み、身近に楽しんでいました。
京都などの庭園を見ると、その美しさのなんと素晴らしいことか。
そして、この美しさは日本人に留まらず、海外の人々をも引き付けています。
東京都心では大きな山がないので、紅葉真っ盛りの壮大な景色を見るのは難しく、秩父や箱根、千葉の山まで出かけないといけません。
しかし、東京には昔からの大名や貴族、そして富豪たちの庭園も多く存在しています。
これらの庭園は丁寧に整備されており、今でも人々の憩いの場となっています。
そこまででないとしても、東京には多くの公園があり、そこには多くの落葉樹が植えられているので、近所の公園を散策して家族で紅葉を楽しむのもお勧めです。
春の桜前線は南から北上していきますが、秋の紅葉前線は北から順に下がってきます。
今年の関東の紅葉の見ごろはどうなっているでしょうか。
冒頭でも述べた通り、今年は秋になっても暑い日が多かったため、紅葉は始め進まなかったようです。
しかし、その後急激に冷えてきたため、今年の見ごろは平年より5~10日遅れとなっているようです。
例えば、東京の高尾山では11月下旬から12月上旬が最盛期になりそうです。
今がまさに紅葉狩りには絶好の時期です。
忙しい日々に追われる現代人ですが、たまには時間を作って紅葉を見に行きませんか。
季節の移ろいを感じ、自然の美しさに魅了されるのも良い気分転換になります。
家族みんなで紅葉狩りに出かけ、思い出に残る楽しい一日を過ごしてはいかがでしょうか。