塾長ブログ

2024.01.27

受験生の中にはすでに合格した人も!しかし注意してほしいことがあります

 

受験生の中にはすでに合格した人も!しかし注意してほしいことがあります
高校入試では私立高校の試験がすでに行われ、すでに合格発表もなされています。
最近は東京都の高校の授業料無償化の政策により、私立高校を第一志望に見据えている受験生も多くなってきました。
そのような受験生たちの中で私立高校合格が決まった生徒は、長く苦しい受験勉強から解放されるわけです。

同様に先日都立高校の推薦入試も実施され、間もなくそちらの結果も発表される予定です。
こちらの受験生も合格すれば受験勉強から解放されるわけです。

しかし、高校合格が決まった生徒に注意してもらいたいことがあります。
今回はこの点に関してお話したいと思います。

1.受験勉強は終わりましたが、学業はまだ終わりではありません

私立や推薦入試の合格者は他の都立高校の一般入試の受験生より早く受験勉強が終わる訳ですが、これで勉強そのものが終わるというわけではないという点に注意してください。
一つの区切りがついただけで、新たなスタートが待っていることを忘れないでください。

長く苦しかった受験勉強が終わり、これまで抑えてきた遊びたいという欲求をもう我慢しなくてもいいと考え、何もかも忘れて新生活が始まるまで遊んでしまう生徒がよくいます。
確かにこれまでの努力が報われたのだから、ご褒美として遊びに出かけるものいいでしょう。
自分のやりたいことをするのもいいでしょう。
しかし、だからと言って高校入学までの約二か月間を全く勉強せず、これまで学んできたことを全て忘れてしまっては大変です。

高校の勉強は中学とは比べ物にならないくらい内容が難しくスピードが速いです。
毎日の授業をきちんとその都度理解し身に付けていかないと、授業に追いついていけなくなります。
そして、高校の授業は、一年生の時は特に、中学の内容を完全に分かっている前提で進められますので、それができていないからと言って、授業を中断し一から教えてもらうことはありません(そんなことをしていたら高校でやるべき学習項目が終わりません)。
だから、分からないときは自分で何とかしないといけません。
特に進学したてのときは、中学と大きく異なる高校生活に慣れるだけでも大変なので、勉強で余計なことをする余裕はありません。

推薦や私立で合格した生徒には本当によくあるのですが、何も勉強でしないでいた二ヶ月のブランクのせいで、高校の勉強のしょっぱなからつまずき、それ以降挽回できずに高校生活が苦しくなる生徒が非常に多いです。
是非気をつけてください。
そうならないためには、合格したからといって完全に勉強から離れるのでなく、ある程度日々勉強に触れるように意識しないといけません。
特に一般入試で入学してきた生徒は、空白の時間が短く、これらの生徒以上に長い勉強時間を過ごしてきたので、学力差が大きく開いてしまっていることがあります。
そうなると成績評価がかんばしくなくなることも想像に難くないでしょう。

もちろん遊ぶなといっているわけではありませんし、むしろ受験の苦労を考えるならば娯楽も心身ともに健康であるためには必要です。
ただ、完全に勉強を忘れるということはないようにと忠告したいのです。

2.入学までの時間をチャンスに

上記のような理由で、この期間を遊びほうけて勉強を忘れ去ってはいけません。
むしろ、この猶予期間をチャンスと捉えることが大事です。

これまで中学で勉強して苦手だった内容の克服に時間を費やしましょう。
特に英語はどの分野に進むにも必要となりますし、高校の授業でも多くの時間が割かれ、科目も多くに分かれます。
英語で苦戦すると高校の勉強が大きく不利になり、進学も難しくなるので注意してください。
数学も多くの高校一年生がつまずく教科なので、しっかり基礎の確認をしてください。

そして、中学の内容に問題がなければ是非高校の勉強に取り掛かってください。
全教科でなくてもいいです。
少なくとも英語と数学の予習ができれば勉強に余裕ができるので、高校生活に適応するのがかなり楽になります。
他の受験生が一般入試で手いっぱいのときに、彼らに先んじて高校の勉強を始めらえるということは、高校生になったときに大きなアドバンテージとなり、その後の学校生活や大学進学をとても有利にすることができます。

最初が肝心です。
中学の復習と高校の予習に関して、葛西TKKアカデミーでもお手伝いができますので、気になった方は気軽にお問合せください。

3.まだ受験勉強中の生徒に配慮を

最後に、すでに受験勉強が終わったからといって、浮かれて周囲に気が回らなくなる生徒がいますので注意しましょう。
確かに自分はもう苦しい思いをしなくてもいいので、気分がウキウキするのも理解できますが、まだ必死で勉強している生徒もたくさんいます。
彼らへの配慮なく、「明日はどこに遊びに行こうか」「今度○○に遊びに行くんだ」などと言うのはやめましょう。
相手の立場になって考えれば分かると思いますが、自分たちへの当てつけのようで非常に不快になります。

そうでなくても受験勉強で精神的にイライラしている時期なので、彼らの気持ちを逆なでするのはよくありません。
これからの楽しいイベントに踊る気持ちは分かりますが、ここは自制して思いやりを持って接し、むしろ彼らを応援し勉強を手伝ってあげるくらいであるといいです。
ここは人としての振る舞いの問題です。



入試に合格した人には心よりお祝い申し上げたいと思います。
苦難を乗り越えた自分を誇り、それに価する報酬は当然あっていいと思います。
苦しいだけでの人生は良くないです。

しかし、これで全てが終わったわけではなく、これからも続く長い人生を考えるならば、むしろ受験が終わったこの時期をいかに過ごすかが非常に重要となります。
新生活を順調に始めるためには、むしろ今こそ勉強に励むべきとも言えます。
受験生は高校がどのようなものか知らないのですが、中学とは大きく違うということだけは肝に銘じておいてください。
新しい学校に適応するのはとても大変なので、このゆとりある時間を使って少しでも高校に向けた準備をするのが賢明です。

周りの受験勉強にまだ頑張っている仲間のことも配慮しつつ、自分の実力を伸ばしてほしいと願います。

合格できた皆さん、本当にお疲れ様でした。

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