塾長ブログ
2018.10.09
毎年恒例の「国語に関する世論調査」が発表されました。「なし崩し」の意味は分かりますか。本来のものとは違う意味で言葉を使っている人が増えています。
毎年秋になると文化庁による「国語に関する世論調査」の結果が発表されます。
いつも興味深く見ているのですが、言葉が本来のものとは違う意味で使われてることが増えているのが分かります。
今年もいくつかの慣用句や語句に関するアンケートが行われました。
そこからは日本語が変化しているんだということが分かります。
日常的に使っている言葉でも、実は意味が違っていてびっくりすることがあります。
皆さんは次の言葉の意味が分かりますか。
檄を飛ばす
やおら
なし崩し
「檄を飛ばす」は「自分の主張や考えを、広く人々に知らせて同意を求めること」で正しく回答した人は全体の22.1%で、本来の意味ではない「元気のない者に刺激を与えて活気付けること」を選んだ回答が67.4%となりました。
また、「やおら」は本来の「ゆっくりと」という意味を答えた人が39.8%で、逆の「急に、いきなり」と答えた人が30.9%でした。
いずれも以前よりも間違った意味を答えた人が減っていますが、それでも少しで全体の誤答率は以前として高いです。
今回新たに「なし崩し」に関する調査も行われました。
「借金をなし崩しにする。」などと使いますが、間違った意味の「なかったことにする」と答えた人が65.6%で、正しい「少しずつ返す」の19.5%を大きく上回っています。
非常に興味深い結果でしたが、皆さんはどうでしたか。
正しい意味を言えましたか。
更に、新しい言葉の使用についても調べてありました。
ほぼほぼ
後倒し
上から目線
タメ(タメ口)
立ち位置
ガチ
どれも高齢層では使うことがないようですが、若年層ではかなり普及しています。
私も「後ろ倒し」は聞いたことがありませんでした。
このように世代間で言葉の使用が異なるのには、日本語特有の事情があるみたいです。
日本語は変化の激しさで、世界的にも珍しい言語です。
大陸の国では、侵略されるたびに言語が奪われる経験があり、アイデンティティとして自分の母語を守ろうとする傾向が強いのですが、日本ではそのような経験と心配がないからか、逆に変化を楽しみ、わざと新しい言葉を生み出しているように思えます。
毎年「流行語大賞」が決められるくらい次から次へと言葉が生まれ、そして死んでいくのです。
和歌や俳句、回文やダジャレなど、日本人は伝統的に言葉遊びが本当に好きです。
このような文化を持つ日本語を大切にしたいと思います。
ただ、個人的に気になることは、言葉の変化よりも言葉の貧困です。
以前触れたことがありますが、日本人の言葉の数が減っているように思えます。
その原因は現代特有の環境(SNSなど)や合理性、意味だけ伝わればいいという考え方などがあると思います。
しかし、いつも同じ表現では微妙なニュアンスが伝わりません。
最近の若者はその点はあまりこだわらないようです。
美味しくてもまずくても「やばい」ですから。
でも、言葉はそのまま思考に結びついているので、言葉の貧困は思考の貧困につながります。
白か黒しか言えなければ、感情も怒るか笑うの極端の二択になってしまいます。
しかし、現実はその中間に幅広いグレーゾーンがある訳で、そこがつかみ取れなくなってしまいます。
社会生活を考えたとき、言葉の豊かさは非常に重要だと思います。
この調査は他に、「国語や言葉への関心」や「句読点や符号の使い方」「メールの書き方」「外来語についての意識」などについて結果も公表しています。
興味のある方は文化庁のサイトをのぞいてみてください。
2018.10.06
図書紹介『英単語の語源図鑑』。英単語を覚える時、同じ部分を持つものが多いなと感じたことはありませんか。その理由を知ると単語が覚えやすくなります。
本日紹介する図書は、清水健二著『英単語の語源図鑑』です。
英語の勉強をするとき、共通する部分を持つ単語が多いなと感じたことはありませんか。
export express expand
attention observation condition
他にも「ad」「im」「ment」「er」「sion」など。
実はこれには意味があるのです。
それはどのようにしてこれらの言葉ができたかを考えると分かります。
例えば「ex」は「外へ」という意味を持つ接頭語、単語の頭について意味を受け加える言葉です。
ex+port(運ぶ)・・・輸出する:国の外へ運び出す
ex+press(置く)・・・表現する:自分の中から外へ印象を置く
ex+pand(広げる)・・・拡張する:外へ広げる
こうすると「ex」のついている言葉は共通の意味を持ち、まとめると一度にたくさん単語が覚えられます。
記憶するには意味づけが重要ですから、語源を知ることは有効です。
ここから他の単語に結び付けて、更に単語を覚えることができます。
先ほど「export」をしましたが、「ex」を「中へ」という意味の接頭語「im」に変えると「import」となります。
「port」は「運ぶ」でしたから、「中へ運ぶ」という意味になり「輸出する」という言葉になるのです。
『英単語の語源図鑑』はこのような語源と結びつけながら、英単語を説明してあります。
しかも、「図鑑」とあるように、言葉の本でありながらイラストをふんだんに使っているので、非常に分かりやすくなっています。
このように一度にたくさんの英単語が覚えられますし、イラストがあるので印象に残り覚えやすくなっています。
語源から言葉の本質が分かるので、その基本的意味から派生した他の意味も理解できます。
こうして意味を持たせた言葉は脳が記憶しやすいので、単なる丸暗記よりも効率よく身に付けることができます。
収容単語数は1000ほどですが、基本的な言葉が多く、第一歩としては十分でしょう。
今後も続編を出版し語数も増やすようです。
英語中級車でも、この本を使って単語を見直すとより理解が深まり、「そういう訳だったのか。」と実感納得することができるでしょう。
初級の方のみならず、単語を見直し整理をされたい方、基礎単語を増やしたい方にもおすすめです。
2018.10.03
日本人がノーベル賞を受賞しました。受賞した本庶教授の言葉は学びの本質をついていました。
先日、ノーベル医学・生理学賞で日本人の本庶教授が受賞されました。
本庶教授は免疫学の権威で、免疫細胞を利用した、がんの新しい治療法を発見しました。
これまでがん治療は、外科手術、薬物療法、放射線治療の三つでしたが、それぞれに問題も抱えていました。
これらに第四の治療法として、本庶教授の療法が加わりました。
患者自身が持っている免疫細胞を活用し、がん細胞を攻撃し治療する。
元々がん細胞は自身の細胞なので、免疫細胞はがん細胞を攻撃することはできませんでしした。
これを薬品により攻撃できるようにしたのです。
このようにして患者の本来持っている力でがんを撲滅する治療法を生み出したのです。
今回の受賞に伴い、行われた記者会見の中で興味深い言葉が聞けました。
研究に当たり大切にしていることを聞かれたとき、「何か知りたいという好奇心」と「簡単に信じない」とおっしゃっていました。
この二つは当塾でも大切にしていることで、勉強もただやるだけの作業にならないよういつも心がけています。
だから、人間本来持っている知的好奇心を大切にし、それを刺激し満たすことを目指しています。
そうすれば勉強も楽しくなりますし、理解も深まります。
学ぶ喜びを大事にしたいと考えています。
現在の教育では、様々な制約や条件でこれが経験しずらい環境にあると思います。
効率と結果ばかり求められ、勉強の本質まで掘り下げる余裕がなくなっています。
その他、物理的条件など様々あり、みんなが楽しめる学びは難しくなっています。
今回の受賞で、社会的にこの点の改善がなられるといいと思います。
二つ目の「簡単に信じない」というのも大事です。
今の生徒は従順すぎることが時々あります。
言われたことを素直に受け入れ、言われた通りする。
それはそれでいい子なのですが、従うことばかり身に付いてしまうと、自分で考えることができなくなってしまいます。
この言葉は全てを疑えと言っているのではありません。
とことん追求し、本当に自分が納得できるまで努力しろという意味です。
本当に納得するまでは、たとえ先生の言うことでも、おかしいと思えば反論するくらいの熱意がほしいです。
こうすることでより理解し、考える力も付いてきます。
そして、自分に確信が持てるまでやる根気を持つということでもあります。
元々子供はいろんなものに興味を持ち、不思議に思いなぜかと常に聞いていました。
少なくとも小学校低学年までは、このような子供が多いと思います。
しかし、いつのころからか子供の中の好奇心の灯が小さくなっていくのです。
中には完全に消えて、学びに対して無関心になってしまう。
これは非常にもったいないことで、子供たちの持っている可能性を大きく狭めることになります。
子供たちの経験が好奇心や学ぶ喜びを失わさせ、そのような経験を与える環境が子供たちの周りにある。
本当に重大な問題です。
このような状況を変えるために、葛西TKKアカデミーは、子供たちが明るい顔で学び、学びの本質をつかめるように努力しています。
2018.09.27
都立桜町高校の演劇の公演に行ってきました。
先週の日曜日、9月23日に都立桜町高校演劇部の公演がありました。
当塾の生徒が演劇部で、ありがたいことにお誘いを受けましたので、喜んで行ってまいりました。
このように声を掛けてもらえるのは本当にありがたいことで、生徒とのつながり、人と人との関係を大切にしてきてよかったとつくづく実感しました。
これがこの塾の特徴であり、今後も生徒や家庭との結びつきを大切にし、末永くお付き合いのできる塾にしたいと考えております。
この公演は現在行われている、東京都高等学校文化祭の演劇部門地区大会の一環としてで、都内各所で次の週末まで開催されています。
優秀な学校は地区大会から都大会、関東大会、全国大会と進んでいくわけです。
ちなみに、この公演は蒲田の日本工学院専門学校で行われました。
この学校は日本工科大学の系列の学校で、校舎は新しく清潔感があり、今風の建物になっていました。
随所に学生の作品が展示してあり、勉強の成果がうかがい知れます。
立地も駅に近く、利便性に富む町の中にあるのでいいです。
工学系の勉強を考えている方は、一考の余地ありです。
演目は「××の子」というもので、家庭内に問題を抱える親子、そんな家庭を持つ生徒に向けられる偏見と悪意のないいじめという敏感な問題を鉄道部という変わり者の集まりを通して、コメディータッチで描いた物語です。
主な登場人物は高校生で、器用に世間を渡れず葛藤し苦しむ時期の子供たちを上手く演じていたと思います。
笑いを誘いながらも、重い問題をしっかり訴え、物語をまとまりのある結末に導いているので、非常に良い脚本であったもいます。
見る方も十分に楽しめましたし、すっきりとした気持ちで見終えることができました。
高校生と言ってもしっかり頑張っているなと感心しました。
喜怒哀楽もきちんと演じ分けられていましたし、時には迫力もありました。
どの生徒も満喫して楽しそうでした。
もちろん舞台の上に立っている者だけがこの演劇の主役ではなく、表には出ない裏方の役割も決して忘れてはなりません。
観客からは分かりにくいですが、しっかりとして裏方もいないと演劇は成り立ちませんからね。
他にも指導する先生や、多くの方々の協力もあってこその成果だと思います。
今後も生徒とのつながりを保ち、このような機会には積極的に参加したいと思っています。
ただ勉強を教えるだけ、受験に合格させるだけでなく、一人の人間を育て、その人生に大きく関わるのだという自覚と責任を持って、この塾をやっていきたいと考えています。
また何かありましたらご報告いたします。
2018.09.26
先日、9月24日はお月見でした。実は、年中行事って受験でよく出るんですよ。
先日、9月24日はお月見でした。
十五夜とも呼ばれ、旧暦の8月15日辺りに出る満月の夜のことです。
中秋の名月と言い、日本人はその見事な月を眺めながら歌を詠んだりしました。
今回のお月見はあいにくの曇り空でよく見えなかったようです。
その前日に見て、わたしも十五夜に気づいたのですが。
お月見を始めとする年中行事は、実は受験でよく出る話題です。
特に中学受験では、社会や国語などで出てきます。
各行事の日にちや由来、何をするのかなど問われますが、学校などであえて授業中に学ぶことはないと思います。
つまり、勉強というより、一般常識として聞かれるのです。
しかも、意外と年中行事に関する問題は多いです。
だから、知ることは必要です。
あえて勉強として学ぶよりは、実際に年中行事として家庭で実践された方が、子供も実体験として理解し、いい思い出にもなるので、家族みんなで楽しみながら、由来などを話し合うといいでしょう。
日本の伝統文化を学ぶことにもなり、日本的な考え方が分かってくると思います。
最近はクリスマスやバレンタインデー、それからハロウィーンなど西洋の年中行事も浸透してきているようで、こちらも子供たちに体験されるのがいいと思います。
現在行われている教育改革では、「考える力」を重視します。
年中行事を通して日本人の心を考える問題も当然想定されます。
年中行事に限らず、経験を通した学びは知識ではなく知恵として蓄積されるので、「考える力」を育てるには非常に大事になります。
皆さんも家族で年中行事を楽しみながら、子供の「考える力」を養いましょう。
2018.09.10
書籍紹介『リアルサイズ古生物図鑑』恐竜などの古生物、いまいちサイズがピンときませんよね。でも、この図鑑で大丈夫!
恐竜などの古生物は子供たちば大好きな分野の一つです。
夏休みでも、恐竜展はいつも人気です。
恐竜図鑑や絶滅動物図鑑を囲んで、子供たちが色々話しているのを見かけることがあります。
皆様も恐竜や絶滅哺乳類は化石やイラスト動画などでご覧になったことがあるかと思います。
また、最近では先カンブリア紀の奇妙で化石にならなければ絶対に想像できない古生物も人気を集めています。
しかし、巨大恐竜はイラストで大きさの分かるものもありますが、それでも現実にはどのくらいの大きさかピンときません。
その動物が生きた自然を背景にしているので、サイズがいまいち実感として伝わらないのです。
本日紹介するのは土屋健著、技術評論社出版の『リアルサイズ古生物図鑑』です。
この本の最大の特徴はは、掲載してある古生物の大きさを実感してもらえるように、他の図鑑とは違い、そのイラストを現代の風景の中においている点です。
鮮明な描写に加え、日常の景色の中に置くことで、「あ、この生物は意外と小さいんだ。」なんて発見ができます。
しかも、ユーモアがあり、「ツリモンストラム」という目玉が左右に大きく飛び出し、口も前方の伸びている古生物は、ざるに載せられ調理を待つスルメイカの横に置かれ、あたかもこれから刺身として出されるような絵になっています。
「ディブロカウルス」はヒノキ風呂の中にアヒルのおもちゃと一緒に入っています。
「シダズーン」は何と煮込まれて、他のおでんの具と一緒に皿に盛りつけられています。
このように、思わず「クスっ」と笑えるイラストですが、図鑑なので当然生物の生たちもしっかり解説してあるので、ご安心ください。
学というものは本来、人間の知的好奇心をくすぐるものでなくてはいけません。
ただおぼえるだけでは、つまらない。
楽しむことで印象に残り、記憶がより強化されるのです。
本書はそういう点において優れ、インターネットや書店で大反響を起こしています。
お子様が喜ぶこと間違いなし。
皆様も是非一度、お手に取って確かめてみてください。
2018.09.07
熱いケーキ屋さん「ポム・ドゥ・テール」。と言ってもホットケーキではありませんよ。
先日、葛西駅そばの「ポム・ドゥ・テール」に行ってきました。
とても熱いケーキ屋さんでした。
と言っても、ケーキが熱いわけでもなく、ましてやエアコンが壊れて店が暑いわけでもありません。
店主さんの情熱がすごいのです。
初対面でしたが、店主さんは気さくでとても親しみやすい人でした。
私が塾をやっているということもあり、教育のこと、社会や地域のつながりなど話し合うことができました。
地元から世界に向けて、子供たちの現状や将来を真剣に考えていらして、とても感銘を受けました。
地域の人たちを同士と呼び、お互いに力を合わせて世の中をよくしていきたいという意気込みが伝わりました。
私もその輪の一部になり連携を取りながら、葛西TKKアカデミーとして社会に貢献したいと、切に思いました。
このように、「ポム・ドゥ・テール」さんだけでなく、他の地域の方々ともこれから積極的につながり協力しながら、子供たちや社会の未来の役に立てればと考えました。
私と同じように、非力ながら何とか人の力になりたいと考えている人がいると分かり、勇気をもらえた気がしました。
そして、その小さな力を合わせれば、私たちにも何かできるのではないかと希望を感じました。
勉強や仕事で疲れた体には、糖分が最適です。
「ポム・ドゥ・テール」さんには自家製のケーキがいっぱい。
どれも美しくおいしそうです。
私もシュークリームをいただきましたが、疲れた体に元気が出ました。
一服に、ここで甘いものを頂いてはどうでしょうか。
お勧めです。
「ポム・ドゥ・テール」さんだけでなく、他の方々ともつながりたいと考えています。
「地元密着」が葛西TKKアカデミーの方針の一つでもありますので、地元との絆を大切に、これからも頑張っていきたいと思います。
2018.09.03
都内の中学校では今日から二学期です。新学期の準備は大丈夫ですか。この時期、気をつけなければならないことがあります。
葛西駅そば、個別指導塾葛西TKKアカデミーは生徒のことを真剣に考え寄り添い、いつも生徒の味方です。
都内の中学校では、いよいよ夏休みが終わり、今日から二学期デス。
夏休みの課題は終わりましたか。
夏休みの不規則な生活からいつもの生活に戻れているでしょうか。
まだ夏休みのリズムから戻れない人は、まず睡眠時間からもどしてみましょう。
暑い日も続いていますが、食事もしっかりとって元気に学校に行きましょう。
ところで、9月1日(夏休み明けの初日)は統計上、一年のうち生徒の自殺が飛びぬけて多い日です。
一学期、いじめや勉強へのプレッシャーから学校に行くのがつらくなる。
でも、夏休み中は学校というしがらみがなくなって大丈夫だが、また学校が始まるとなると苦しくなる。
そして、二学期の始業式及びその前後に、その苦しさに耐えられず、逃げ場もなくて自殺することが多いようです。
だから、初登校の前に「無理して学校に行かなくてもいいから、命を大切に。」とメディアでも盛んに言われていました。
葛西TKKアカデミーでも、いじめの話もよく聞きます。
何でそんなことをするのかと思います。
いじめは今に始まったことではありません。
私が彼らと同じくらいのときもやはりいじめの問題がありました。
それが未だに解決できないのだから、これまでのやり方ではだめなのでしょう。
いずれにしても、いじめる生徒は問題ですが、SNSという現代特有の環境がよりいじめを強固なものにしていると思います。
いじめをする生徒と同じく学校の対応も問題です。
生徒の話を聞くと何でそんなことするのかと思うことがよくあります。
ちょっと考えればもっと適切は対応はあると思えることが多いです。
先生がいじめをひどくしている場合もあります。
しかも、傷ついた生徒は学校に対して信用を失っています。
それなのに学校でしか対応の場がないことも問題です。
学校の形式的で柔軟性のないやり方では、今苦しんでいる生徒に十分答えられないのも事実です。
いじめに限らず、成績や家庭環境など、子供たちを取り巻く問題は深刻です。
今の学校教育という制度はもう限界にきていると思います。
もっと教育の幅を広げ、あらゆる事態に対応できるようにしなければなりません。
それは公教育という枠組みに縛られないものも含みなす。
なぜなら、先ほど述べたように学校というしがらみが生徒を余計に苦しめ逃げ場を閉ざし、命を絶つという結末をもたらしているからです。
さらに、自殺した生徒の後ろに、自殺しないまでも苦しんでいる生徒がいることも忘れてはいけません。
自殺しないからいい、表に出てこないから無視していいという訳ではないのです。
これらの悲劇をなくし、もっと生徒たちに生きる喜びと希望が持てるようにしてあげたい。
葛西TKKアカデミーはそんな生徒たちの居場所となり、彼らを全力で支えたいと考えています。
2018.09.03
「まいぷれサマーフェスティバル」に多くの方がお越しくださいました。ありがとうございました。まだまだ夏休みの課題のお手伝い受け付けます。
8月25日は「まいぷれサマーフェスティバル」にたくさんのご来場ありがとうございました。
暑い中、わざわざいらしてくださり、感謝の限りです。
葛西TKKアカデミーのブースにも多くの方がいらしてくださいました。
心よりお礼申し上げます。
「パタパタ飛行機」と「プロペラカー」を用意しましたが、「パタパタ飛行機」の方が人気でした。
ただ、「パタパタ飛行機」は難易度が高く、小さいお子様には難しかったようです。
でも、時間をかけ、手伝ってもらいながらみんな頑張っていました。
参加された方で壊れた、うまく飛ばないなどありましたら、ご連絡ください。
手直し、修理承ります。
去年に引き続き、たくさんの家族に楽しんでもらったようで何よりです。
子どもたちの頑張って作って完成した時の笑顔、動かしてみたときの驚きと喜びの表情は忘れられません。
これからもたくさんの子供たちにワクワクと驚き、そして喜びを提供できる塾でありたいと思います。
そして、地元を中心に一人でも多くの子供の成長の支えになりたいと考えています。
現在新作を考え中です。
次のイベントでは新たな工作ができると思います。
楽しみにお待ちください。
葛西TKKアカデミーはそれぞれのお子様に合わせた授業ができます。
小学生から高校生まで、五教科に限らず作文や工作、面接の練習など多様な要望にお応えできます。
料金、時間帯も十分に対応できます。
この柔軟性は小規模個別指導塾ならではです。
進路指導や勉強以外の子育ての相談等も承ります。
どんなことでも気軽にお問合せください。
2018.08.17
重たいランドセル、子供たちの健康が心配です。
個別指導葛西TKKアカデミーに小学生の生徒がいますが、先日、彼女のランドセルを持ってビックリ。
洒落にならないほど重いのです。
以前から小学生の重すぎる荷物については知っていましたが、実際に持ってみるとひどいです。
大人でも重いと感じるくらい。
これを毎日、片道30分以上背負って登下校するのかと思うと、同情と同時に心配になります。
最近取りざたされている問題の一つに生徒たちの持ち物があります。
ランドセルは年々改良されより軽く丈夫になっています。
しかし、教科書やノート、ドリルなどの教材は以前(特に「ゆとり教育」のころ)に比べ格段に多くなっています。
学習指導要領の改訂により、教科書のページすすが増え、サイズも大型化しています。
昔みたいに教科書が上下に分かれておらず、一冊の厚みも増えています。
時には体操着や上履き、ピアニカや粘土も持たなければならず、平均で7.7㎏の荷物を持たなければならないと言われています。
パンパンになったランドセルを背負って、よたよたと通学路を休み休み歩く小学生の姿が目撃されます。
7.7㎏と言えば、自分の体重の4分の1くらいになるので、疲れて当然です。
よく後ろにこける生徒がいるそうです。
中学生では更に教科書は増えます。
更に「置き勉禁止」(学校に教材を置いておくのを禁止すること)なので、毎日生徒は全教科の教材を持って往復しなければなりません。
また、ランドセルではなく、ショルダーバッグになるので、体にかかる重さが偏り、よりバランスが悪くなり、脊柱が湾曲するかもしれません。
歩く姿勢も更に悪くなります。
この問題は生徒を疲れさせ活力を奪ったり、登下校中ふらふら歩いて事故に巻き込まれるだけではありません。
背中に重い荷物をかるわなければならないので、どうしても前傾姿勢になります。
前かがみの姿勢は重い頭を支える首の負担を増やし、肩こりを引き起こします。
また、猫背になり、頭痛や腰痛を発症することもあります。
子供はまだ骨格がしっかりしていませんから、重すぎるカバンは大きなダメージになります。
当然、生徒たちのストレスは計り知れないものでしょう。
このようになったのも、脱ゆとり教育で教科書が分厚くなり、ドリルなどの補助教材が格段と増えたことが原因です。
内容を増やし教材をたくさん持たせれば学力が上がるという短絡的な考え方からきているように思われます。
しかし、それは事実ではありません。
今の学級は35人から40人くらいです。
これだけ多くの人数を一クラスに抱えるのは先進国でも珍しいです。
欧米ではたいてい20人以下です。
当然多くの生徒がいるということは、学力のばらつきも大きくならざるを得ないということです。
人数を減らし小分けにすれば、より個々に合ったレベルでの指導が可能になるのですが、日本の場合はそうはいきません。
結果、学校の先生は中くらいかやや下のレベルの生徒に合わせた授業を行います。
上のレベルの生徒には物足りないし、下のレベルの生徒には難しくてついていけない。
それでも同じ授業を受けさせないといけないのです。
結局、自分に合った授業を受けられる生徒はクラスの中でもほんの数人でしょう。
非効率です。
ある塾でオリジナルのテキストを開発しました。
開発者は初歩から応用まで全て一冊に収めた素晴らしいテキストができたと自負していました。
非常に分厚く、一冊一万円するテキストが出来上がりました。
しかし、多すぎる内容を押し込めたテキストは字が小さく読みづらい、ページと解答のリンクもできていなかったので、答えを探すのが一苦労でした。
全てのレベルの内容が入っているということは、自分のレベルに合っていない部分も大きいということです。
つまり、こんな分厚い本で使うのは本の一部ということです。
何と言う無駄でしょうか。
ちょっと話がそれてしまいましたが、要は安易な内容増加がそれなりの効果を出さず、更に生徒の成長や健康に悪影響を及ぼしているということです。
不必要に重いランドセルがこれだけの悪影響を与えているのであれば、やはり考え直すべきでしょう。
街中で苦しい顔をしながら学校に通っている生徒を見かけます。
大人として、現場を直視し、本当に必要な教材に集約すれば、子供たちの負担も減るでしょう。
そして、そのためには生徒一人ひとりにより対応できる体制を整える必要があります。
例えば、人学級の人数の削減など、やれることはあると思います。