塾長ブログ

2017.12.09

いよいよ志望校を決める時期です。ここで高校入試のポイントである内申点について説明します。葛西駅そば、個別指導塾葛西TKKアカデミーは入試の仕組みを分かりやすく説明し、進路相談も行っています。

二学期の期末テストが終わり、これまでの中学での成績が高校入試で重要な内申点が決まります。
都立高校の入試は1000点満点で評価され、そのうちの300点が調査書点で占められます。
(一部の学校では調査書点を1000点満点中400点にしているところもありますが、ほとんどの学校は300点です。)
残りの700点が入試当日の試験の点数になり、両者の合計で合否を判断します。
つまり、調査書点が高いと当日の学力試験の点数が多少悪くても合格できますし、調査書点が低いと合格には当日かなり頑張らなくてはいけないということになります。
そして、この要である調査書点は内申点から算出されます。

また、私立高校の入試でも内申点が大きな意味を持ちます。
基本的に各私立高校は受験するために必要な内申点を提示しています。
すなわち、その基準となる内申点に達していない生徒は、その高校の受験ができないということになります。
内申点が高ければそれだけ多くの私立高校が選択でき、低ければ嫌でも選択の幅は狭まります。

志望校を選ぶとき、内申点(内申点が元となって出される調査書点)が大きく影響します。

内申点とは何かご説明します。

都立高校の入試得点の出し方は少し複雑なので説明します。
学校によって多少の差異はありますが、一般的には次のように算出します。
この総合点の高い者から合格が決まります。

入試の総合点={300×(主要5教科の内申点合計×1+実技4教科の内申点合計×2)÷65}+{700×5教科の入試得点合計÷500}

先ほども述べたように調査書点で全体の3割が決まります。

それでは調査書点に基づく部分について説明します。
調査書点とは調査書の内申点から算出されます。
内申点とは通知表にある5段階評価の数字をそのまま点数にしたものです。
これを主要5教科は合計点を1倍、実技4教科は合計点を2倍して合計が調査書点になります。
つまり、オール5であれば65点になります。
オール4であれば52、オール3であれば39、オール2であれば26、オール1であれば13です。
この65点満点のうち何点取ったかを割合で出し、それに300をかけたものが調査書点に基づく部分の得点になります。
実技4教科は2倍されるので、この部分の得点を上げるには、主要5教科より実技4教科を上げたほうが効率が良いということになります。

ちなみに調査書点が1上がれば1000点の入試総得点のうち約4.6点上がるということになります。
(ちなみに入試得点では1上がると1000点満点では1.4点しか上がりません。)
1点で合否が分かれる入試では、この得点は非常に大きいのです。
内申点がいかに重要かお分かりいただけたと思います。

因みに、入試当日のテストに基づく部分は次のようになっています。
国語、数学、英語、社会、理科の5教科各100点満点で合計500点のうち何点取れたか、その割合を考えます。
これに700をかけて算出された得点が、入試当日の学力テストの部分の得点となります。

以上、内申点についてお分かりになりましたでしょうか。
入試についてよくわからない、志望校決定に悩んでいる、その他質問がある方は、遠慮なく葛西TKKアカデミーまでお問い合わせください。

 

2017.12.07

「アクティブラーニングって何?」これから変わる日本の教育のキーワード!新指導要領に向け、もう始まっています。葛西駅そば、個別指導塾葛西TKKアカデミーはアクティブラーニングに備えます。

学校に通うお子様をお持ちの家庭はご存知かと思いますが、2020年度より日本の教育が大きく変わります。
新しくなる指導要領では、これからの社会に活躍できる人材育成を目指し、知識偏重の教育ではなく、学んだ知識を用いて答えが一つではない様々な問題に生徒が取り組める教育を目指します。
その中のキーワードがアクティブラーニングです。

例えば数学の方程式を解く問題であれば、誰がやっても答えが同じで決まっています。
しかし、「学校の部活動で部員が活発に取り組むようにするにはどうすればいいか。」という問題は決して答えが一つではないし、決まった正解がある訳でもありません。
でも、このような問題は私たちが生きるうえでたくさん直面するものです。
今までの知識偏重の教育は、課題を与えられ解法も与えられて、それを処理するには大いに役立ちます。
しかし、今後はそのような機械的な処理はAIが担うので、人間はそうではない分野で活躍できなければならないと考え、今回の教育改革となった訳です。

では、実際にアクティブラーニングとはどんなもので、どのように子供たちに解答のない問題に取り組むようにさせるのでしょうか。
英語ならば、「発展途上国の人々が教育を受けられるようにすればどうすればいいか。」という課題を与えます。
生徒たちは自分たちで「発展途上国の教育の実態」調べます。
そして、自分たちでどうすればいいか話し合います。
最後に英語でプレゼンテーションをします。
この過程で、英文の資料を読まなくてはならなくなれば、自分たちで単語や文法を調べます。
意見交換も英語で行い、自分を英語で表現するにはどうすればいいか考えます。
もちろんプレゼンテーションも英語なので、自分たちで調べ英文の原稿を作ります。
今までのように与えられて覚えるのではなく、自分たちで必要に応じて調べ学ぶのです。
この過程で英語の知識だけでなく、論理的思考や途上国の実情などを学ぶのです。
そして意見交換では相手の意見を要約し正確に理解し、更に相手を説得するにはどうするかというディスカッションの能力も求められます。
こうやって英語の知識と運用能力を身に付けるのです。

これらの事柄を身に付けられるアクティブラーニングは非常に理想的な教育方法に思われます。
しかし問題はこれが実践できるのかということです。
アクティブラーニングにおいて教師の役割は知識を与えるというより、生徒が活発に学ぶように促すことです。
これには知恵と知識と多くの経験が必要です。
なぜなら生徒の状況は一様ではないので、状況に応じて臨機応変な対応が求められますし、授業を盛り上げるために時には冗談や笑いのネタなども言えないといけません。
課題も様々なのでどんな問題でも対応できる幅広い教養が必用です。
経験がないと、機転を利かせ生徒の気持ちを盛り上げ、自主的にやる気にさせるのも難しいでしょう。

しかも、生徒の行動に頼る部分が多いので、狙い通りの内容を身に付けさせるのも大変ですし、時間も今まで以上にかかるでしょう。
限られた時間で、指導要領に書かれている全ての要項を習得できるかどうかは、指導者の技量にかかる部分が大きいのです。
そもそも、今まで基礎的知識を身に付けさせるだけでも精一杯だったのに、更にそれを使って論理的に展開し課題に取り組むまで持っていけるのでしょうか。

また、それぞれの生徒で異なる学力や性格、姿勢などをどのように評価すべきなのでしょうか。
よくあるのが、どうしても人前で発表するのが苦手で何も言えない、もしくは発表するのが面倒くさい、そんな生徒をどのように見なすかです。
相手の意見を面白いと思う、自分の考えを言うのが楽しくなる。
これは生徒の問題というより、そのような気持ちに生徒を導けるかという先生の問題とも捉えられます。
いかに生徒の知的好奇心を刺激し、授業を活気づけられるかによって、生徒の学びも大きく左右されます。

解答のある問題であれば簡単に正誤を付けられますが、解答のない問題はどうすればいいのでしょうか。
他にもアクティブラーニングを実践するにおいてクリアすべき課題はたくさんあります。
上手くいけば非常に有効な教育方法ですが、そうでなければ結局基礎知識すら身に付かない可能性があります。

学ぶ側もアクティブラーニングの意図をよく理解して、授業を受けないとやはり意義が薄れてしまいます。

以上の点に注意してアクティブラーニングを有効に活用できるようにしましょう。

2017.12.04

何と、中学生の15%が「日本人だけど、日本語ができない」そうです。これでは問題を解くどころか、日常生活にも支障が出ます。葛西駅そば、個別指導塾葛西TKKアカデミーは子供たちの言語能力に注目し指導します。

先日、新聞に中学生の15%が日本語を正しく理解できていないという記事がありました。
ただ文字が読めないのではなく、文章に込められた内容を正確に理解できないという問題です。
15%の生徒は表記されていない主語が正しく推測できないなど、初歩的な言語能力すら身に付いていなかったそうです。
そして約半数は推論や二つの文章の同異が十分に理解できていなかったそうです。

実際、私も生徒たちの読解力のなさに驚くことがあります。
本人は文字がきちんと読めるので理解した気でいるのですが、内容を詳しく問い詰めると答えられないことがあります。
「理解できていない」ということすら分かっていないのです。
だから問題が的確に理解できない。
問題が理解できなければ当然正しく答えることはできません。
テストができない生徒は、勉強が身に付いていないのではなく、問いにあったアウトプットができないのかもしれません。

言語運用能力の欠如は勉強やテストができないだけの問題ではありません。
日常生活にも大きな支障をきたします。
説明書を見ても機会の操作や組み立てができないなんてことが起きます。
会社などの組織でも、指示が理解できず求められる行動ができないことも考えられます。

このような高度な言語能力はやはり学生時代に勉強を通して養うべきものですが、この現実はそれができていないことの証拠でしょう。
その要因は学校の授業というより、生徒の生活環境の変化にあるのでしょう。
特にSNSの普及は見過ごせません。
内容の正確性より即答が求められ、表現が短縮され、しかもレトリックがパターン化され短調になっています。
そうすると豊かな言語に触れる機会が失われ、限られた普段目にする言葉以外は理解できません。
私も生徒と接し、誰もが知っているようなことわざなどを知らないと分かったとき、愕然としました。
しかも、SNSの言葉は文章ではなく、「り」とか「卍」と言った単発の語(ラインスタンプや絵文字を考えると記号)であることが多いのです。

小説はおろか、新聞の記事や1ページほどの文章でさせ、文字が多く読むのが面倒くさいと感じ、日頃から文章を読まない生徒が多くなっています。
マンガや動画など映像ばかり見ていると、文を読んで情景を想像したり、展開を推測する訓練が乏しくなり、脳の発達にも大きく影響します。
結果、先ほど申したような抽象的概念や論理的思考が読み取れなくないと考えられます。
そしてこれは文章の読解にのみとどまらず、日常の言語コミュニケーションにも支障をきたすのです。

一応会話も読み書きもできるからこそ、この言語能力の問題は気づきにくくなっていますが、皆様も注して子供たちを見てみてください。
少しでも心当たりがあれば、早めに手を打った方がいいでしょう。
その子の人生に関わる問題と言っても過言ではないからです。

2017.12.01

受験も控えたこの時期、いつも以上に対象管理に気をつけてください。葛西駅から徒歩3分、個別指導塾葛西TKKアカデミーは生徒たちの健康を考えます。

季節が変わり、これから冬に向かいます。
受験も近づき最後の追い上げにいそしむこの時期、体調管理は非常に重要です。
病気になってしまえば勉強どころではなくなりますし、ましてや当日試験を受けられなかったとなれば目も当てられません。
無理して試験を受けても、実力が出せなければ合格は難しくなります。

そこでやはり予防が第一です。
受験生は特に、いつも以上に気をつけましょう。

インフルエンザの予防接種を受けたり、マスクをしたり、外出から帰ったら手洗いうがいを徹底したり。
できるだけ人ごみは避け、ウィルスをもらわないようにしましょう。
体が慣れていない季節の変わり目は特に、外に出る時は暖かい服装で風邪を引かないようにしてください。
ただし、室内にいる時は上着を脱いで汗をかかないようにしましょう。
汗が冷えると風邪の原因になります。

家族や友人など身近な人で風邪にかかっている人がいれば、マスクなどをしてもらい、うつされないようにしてください。
遠慮して言わないで、こちらが風になっては大変です。

受験で忙しいとは言え、十分な睡眠は必要です。
体を休めないと病気に対する抵抗力が弱まります。
できれば6時間は睡眠時間を確保してほしいです。

また、十分に栄養を取り、バランスのとれた食事をすることも体を強くします。
特に風邪にはビタミン類が有効と言われています。
朝食を抜くということは絶対にやめてください。
朝、食事を取らないと体が目覚めず、脳もエネルギー不足で十分はたらかなくなります。

病気の予防と勉強の効率の両面から、食事と睡眠は気を付けなければなりません。
もしうまくできていないようでしたら、今の状況を記録し目に見えるようにしましょう。
そうすれば自分がいかに悪い状況にあるのかが分かります。
自覚すれば対策を講じることは簡単です。

また、勉強ばかりで家に閉じこもりっきりもよくありません。
休憩時間に軽い運動をすることは血行をよくし、免疫力も上がります。

後、精神的な健康も大事です。
不安とストレスの多い時期、気分転換などでうまく発散し、安定した精神状態でいることが大事です。
要は勉強と息抜きのメリハリをつけるということです。
長い受験勉強をやり切るには両方が必要です。

最後に、少しでも体調がおかしいと感じたら無理はせず、すぐに医師に診てもらってください。
早い対処が肝心です。

残りわずかです。
受験に悔いを残さないよう、体調管理にに気をつけましょう。

皆さん勉強頑張ってください。

 

2017.11.29

家庭学習の勧め。親が教えられなくてもいい、一緒に悩みもがく経験を共有することが大事。葛西駅から徒歩3分、個別指導塾葛西TKKアカデミーは家庭教育の重要性を訴えます。

「自分は勉強ができないから子供に教えることができない。だから家庭学習なんて無理。」
このようにお嘆きの家庭も多いと思います。
だから、自分が教えられない分は塾で教えてもらう。
それはそれで間違っていません。
親が勉強を見られたら何の問題もないでしょう。
でも、それができないから家庭学習をしないというのは少し違います。
家庭学習には勉強を教える以外の目的があるからです。

家庭学習が持つ最大の強みは親子が時間を共有できることにあります。
同じ問題に取り組み、一緒に悩み、色々話しあって解決に向かう。
この経験を共有することが、親子間の信頼や親密な関係を育てるのです。
これこそが家庭学習の最大の重要性です。

分からなくていいのです。
お互いにアイデアを出したり、時には本やインターネットで調べてみる。
解けなければ、塾や学校の先生に子供が聞いて、帰ってから親に説明する。(この説明する行為も子供の習得に役立ちます。)
こうして共通の話題を持つことが、何でも話し合える環境を作り、外部からは分かりにくい、いじめなどの学校で子供たちが抱える問題の早期発見につながります。
子供が孤立してしまうと問題はどんどん大きくなり、気づけば取り返しのつかないことになりかねません。
そうしないためにも親子で健全な人間関係を築くことは大事です。

「分からないから自分でやりなさい。」
「先生に聞きなさい。」
と言われると、子供たちは突き放されたような気持ちになります。
面倒かもしれませんが、子供たちに付き合ってあげてください。

コツとしては時間を決めるといいでしょう。
そうすれば、お互いにだらだらを時間をかけることもなくなります。
1時間だけでもいいので、一緒に考えてあげてください。
この経験が先ほど述べた信頼を築くのであれば、十分にやる価値はあります。

できれば小さい時から習慣として家庭学習ができるといいでしょう。
そうすれば、大きくなっても無意識にお互いに何でも話せる関係でいられるからです。

子供は成長に伴い、様々な壁にぶつかります。
そんな時、周りに信頼できる大人がいることが大きな救いになります。
そのための準備として家庭学習をお勧めします。

「やりなさい」と言うだけでなく、一緒に寄り添ってあげてください。

 

2017.11.25

エナジードリンクが子子供たちに与える影響。場合によっては命の危険も!葛西駅から徒歩3分、個別指導塾葛西TKKアカデミーは子供たちの健康も考えます。

子供たちを取り巻く環境は年々厳しくなっています。
勉強だけでなく、SNSやゲームなどで一日の活動が増え、夜更かしの結果寝不足になる。
受験生などは特に、眠気や疲れを取り払い勉強するためにエナジードリンクを飲むようです。
個人差はありますが、これを飲むと眠気が覚め、エネルギーが満ち、長時間勉強に集中できるそうです。

しかし、気になるのはエナジードリンクが体に与える影響です。
国内にとどまらず海外でも、エナジードリンクが原因と考えられる事故が発生し、時には死亡することもあります。
感情が高ぶり考えられないような行動を起こしたり、心臓系のトラブルで病院に運ばれたり。
原因はエナジードリンクに含まれている「カフェイン」です。

カフェインが子供たちを精神的にハイにし、脈拍数を上げ頭痛を引き起す「カフェイン中毒」にします。
カフェインには依存性があるので、一度常習的に摂取するとなかなかやめられないようです。
コーヒーよりも飲みやすく、コンビニなどで簡単に手に入れられるので、エナジードリンクを愛飲する生徒は増えています。
ある調査によると中学生の24.4%、高校生の48.4%が習慣的にエナジードリンクを飲んでいるそうです。

エナジードリンクの「レッドブル」250ml缶で80mg、「モンスター」355ml缶で142mgのカフェインが含まれています。
カフェインを200mg以上摂取すると副作用が現れると言われているので、一日二本以上は飲まない方がいいでしょう。
特に体が未発達な子供は注意が必要です。
子供がエナジードリンクを飲んでいて様子が変だと思った場合、体調不良を訴えてきた場合はすぐにやめさせて奉加いいでしょう。

また、他の薬物と同様に依存性があるということは、エナジードリンクを取り上げるだけでは不十分ということです。
精神的に追い込まれたときに、その苦しみが一瞬でも和らげられた経験をすると、依存をなくすことは非常に難しくなります。
普段の勉強だけでなく、受験勉強やいじめ、様々な人間関係の問題など、子供たちは多くのストレスと抱えています。
精神的サポートでこれを解消しないと依存体質の改善はできません。
ただエナジードリンクを取り上げるだけでは、「自分にはもう人並みにはやっていけない。」という絶望感に襲われるかもしれません。
そこまで大人は考える必要があります。

適切にエナジードリンクを摂取すれば、確かにいつも以上に勉強に頑張れるかもしれません。
しかし、子供に適量を見極めることは非常に難しいでしょう。
だから、大人が注視しなくてはなりません。
なぜなら、過剰摂取は健康を損なうだけでなく、命に関わるからです。
そして、依存体質にしないためにも摂取の管理だけでなく、心のケアもお忘れなく。

2017.11.22

古典文学って面白い。ラブストーリーから英雄伝、SFや怪奇物語、そしてお笑いまで、純粋にお話として読めば本当に楽しめます。葛西駅そば、個別指導塾葛西TKKアカデミーは時代を超える古典の面白さを学んでほしいと思います。

古典文学と言えば、助詞、助動詞を覚え、活用を学んで品詞分解をして、現代語訳して終わり。
外国語みたいでなんだか分からず、苦痛の記憶のみの授業だったという方も多いでしょう。
結局読んでもなんだか分からず、「現在使われていない日本語を習って何の役に立つのだろう。」と疑問に思ったことはありませんか。
私も学生のとき、そんな風に思ったことがありました。

やはりテストのための勉強ってつまらないですよね。
割り切って点を取るためと、解法ばかり覚えて…。
これでは古典を学ぶ意義なんて見えなくて当然。

実際、私も古典を面白いと思いだしたのが、勉強し始めてかなり経ってからでした。
むしろ、「テストのための勉強」という足かせが外れ、勉強に対する余裕ができたときに読み返して初めてその面白さに気づきました。

勉強なんてそんなものですよね。
学校を離れてからやりたくなる、そしてやってみると面白いと気づく。

本来なら生徒たちも文法を苦しみながら覚えるより、話や歌に込められた内容を楽しんでほしいを思います。
そして興味を持ってから原文を読んで、必要ならば文法事項を学べばいいと思います。
(今後行われるアクティブラーニングではそのような手法になってくれることを期待します。)
だから、私が強く言いたいのは「現代語訳されたものでいいから、お話として古文を楽しんでほしい。」ということです。
『源氏物語』のような大作もありますが、比較的短いものもあります。
短編物語集もありますので、このような手軽なお話から始めると読みやすいと思います。

やはり、何百年の年月を超えて親しまれている文章は素晴らしい。
時代が保証しているからこそ、安心して楽しめます。
とても面白いです。
ジャンルも恋愛ものや冒険もの、SFに怪奇もの、コメディまで幅広い。
しかも、時代が変わって人々の生活様式が変わっても、同じ日本人として時代を超えて共感できるものがあります。

私が好きなものは「日記文学」と呼ばれるもので、『蜻蛉日記』や『更科日記』は大好きです。
『蜻蛉日記』では作者は夫に浮気されないがしろにされますが、最後は自分の息子の晴れ姿を別々にとは言え一緒に見て、息子に希望を託します。
また、『更科日記』で作者は幼いころから本ばっかりを読んで、自分も将来は物語のお姫様のような恋愛をし幸せになるんだと、夢見る少女でした。
しかし、現実は厳しく家が落ちぶれていく中、大人になってようやく自分は物語のようにななれないんだと気づきます。
絶望の中、夢に出てきた仏様に希望を見出し、強く生きて行こうを決意して終わります。
どちらも不遇な境遇にあいながらも、最後は強く生きていこうと希望が見られので好きです。

個人的にお勧めなのは『とりかえばや物語』です。
これはコメディーです。
設定も奇抜で物語の展開も非常に面白いです。
是非、どこかの映画会社に映画化してもらいたいです。
ヒットすると思います。

内容は、大臣家に二人の奥さんがいて、その奥さんたちが対立しているのですが、それぞれには若君のように育てられたお姫様と、お姫様のように育てられた若君がいます。
世間ではお姫様は若君として、若君はお姫様として認知され、二人の奥さんの対立に加え、この秘密がばれないかと大臣は気苦労が絶えません。
やがて子供たちが大きくなり宮仕えする年頃になり、大臣はますますばれないかと心配になります。
更に悪いことに、天皇がこのお姫様の若君と若君のお姫様に興味を持ちます。
本当のことがばれたら大臣は打ち首です。
このピンチをどう切り抜け、どんな結末になるのか。
非常にワクワクします。

こんな風にテストの勉強ではなく、純粋に楽しむと古典が非常に身近になります。
時代が変わっても、人の心は通じる。
分かり合える感動こそが古典を読む意義だと思います。
そこには知恵や共感など、今の私たちの生活に潤いをもたらすものがたくさんあります。

一度お手に取ってみてください。

2017.11.20

子供たちはどうして綺麗な字が書けなくなってしまうのか。個別指導塾葛西TKKアカデミーは実際の生徒との交流から、その原因を考えます。

先日、子供たちの書く字が汚いので、どのような点に注意すると綺麗になるか書きました。
今回はその原因について掘り下げてみたいと思います。

字がうまく書けない理由は大きく二つあるでしょう。
一つは、うまく書くことの必要性を感じないから。
もう一つは、上達の途中でうまく書けるレベルに達していないから。

前者は、「字を書くことは単なるメモで自分が分かればいい。丁寧に書く暇があったら課題をどんどん解決しなければならない。」と考えています。
メモと捉えているので、他者に見せ読んでもらうことは想定していない。
だから必要最小限の時間で済むように殴り書きになる。
よく高名な学者や作家の文字が読めないというのは、こういう理由だからでしょう。
でも、この姿勢に慣れてしまうと、いざ他者に読んでもらわなければならない文章を書くときに書けなくなってしまいます。
特に課題を提出して評価をしてもらったり、テストで採点をしてもらう必要のある生徒は、これではいけません。
社会人でも同じで、自分のためだけの文字とは別に、他人に読んでもらうための文字を持つことが必要です。

後者は、練習が十分に足りていないからうまく書けない状態です。
つまり、コツがわかり練習すればやがてうまくなるということです。
そもそも学校で字を教わるとき、字を覚え書けるように指導されることはあっても、どのように書けば綺麗な字になるかという指導はされないことが多いと思います。
だから、みんなが我流で書くので、自分のスタイルがうまくできないときは、他者から汚い字を見なされるのです。
こう考えると綺麗に書けなくても仕方ないという気がします。
よって、コツを覚え練習するのが解決法でしょう。

いずれにしても、自分の書いたものを読んでもらうという生徒の立場を考えれば、綺麗に書くということは必要です。
それは将来社会人になっても必要となるでしょう。
なぜなら、文字で人柄を判断されることがあるからです。

ところで、現在の生徒たちの特有な原因があります。
生徒を取り巻く生活環境の変化です。

技術の発達により、現代人(子供も含む)は字を表記する機会は多いですが、書く機会は少なくなっています。
SNSやメールの使用頻度は多く、友達との文でのやり取りは増えていますが、それは全てキーボードで行われます。
自分の手で書いてはいません。
英語圏であれば、課題は手書きではなく、タイピングすることを奨励されます。
しかし、日本の学校で(少なくとも小中学校では)はそれはないでしょう。
なぜなら、漢字の書き取りも評価の一つになるからです。
従って、手書きから逃れることは難しいでしょう。
この環境的要因に、「面倒くさい」と言う多くの生徒が口にするフレーズが絡み、手書きの文章に対する生徒の嫌悪と機会の消失がますます強まってきます。
(因みに、文字だけでなく文章の内容に関しても、この現代テクノロジーの生徒に与える影響は見逃せませんが、これはまた別のときに。)

以上、生徒の字を書くことに関する考察でした。
皆様のご意見、ご感想をお聞かせください。

 

2017.11.18

綺麗な字を書こう!!! 葛西駅そば、個別指導塾葛西TKKアカデミーは勉強だけではなく文字の書き方のポイントも教えます。

子供の作文や記述解答を見て、「字が汚いなあ。」と感じたことはありませんか。
実際、私も多くの生徒の作文や解答を見て、そう思うことがしばしばあります。

勉強に関して、字が汚いということは、せっかくの解答を読んでもらえないことを意味します。
すなわち、せっかく正解なのにマルがもらえないということです。
採点者は限られた時間に多くの解答を処理しなければなりません。
だから、字を見て読めないと判断すれば、その解答をバツにします。
差をつけるのが採点の目的の一つなので、これは全く理に反していません。
そうしないと採点が間に合わないのです。

答えがあっているのに不正解になる。
これほど馬鹿げたことはありません。
しかし、逆に言えば字さえ綺麗に書けばマルになるということです。
だから、字を綺麗に書くということは点数アップの大事な要素と言えます。

では、どうすれば綺麗な字を書けるようになるのでしょうか。
ここで注意したいのは、綺麗な字とはペン習字の手本のような字ではないということです。
それは丁寧な字、言い換えれば読み手が「読めない。」「読みたくない。」と思わない字です。
従って、いくつかのポイントに注意して書けばいいのです。
そのポイントは後ほど述べます。

そして、やはり練習が必用です。
頭で分かっても、実際にできるかどうかは別の話です。
丁度、自転車の乗り方を知っても、練習しないと乗れないのと同じです。
だから、率先して字を書く機会を増やす、練習の機会を持たなければなりません。

面倒くさがらずに書きましょう。

子供に限らず、大人も「字を書く」ことで悩んでいらっしゃる方も多いでしょう。
そういう方も遠慮なく葛西TKKアカデミーにご相談ください。

葛西TKKアカデミーへのお問合せはこちら

綺麗な字を書くポイント
・丁寧に書く
一画一画分けて書く。
急いでザッと線をつなげたり、棒の長さや点の位置がずれていてそのままにしないでください。
「とめ」や「はらい」も大事ですが、先ずは「一、二、三。」と一画一画丁寧に時間をかけて書くことを心がけてください。
最初は焦ったり、イライラしますが、スピードは練習すれば後から付きます。
しかし、スピードばかり気にしていい加減に書いても、後から字が綺麗になることはありません。

・バランスを考える
文章を書くときは、文字たちを線の上に並べる気持ちで書きましょう。
練習では実際に中心線を書き、その上に書くといいでしょう。
必ずしも中心に並べる必要はありませんが、全ての文字が統一して行の同じ位置にあることが大切です。
また、字一つ一つの形も重用です。
例えば、平仮名ならそれぞれに〇△▢などの形があるので、それに収めるように書きましょう。
漢字であれば、部首の位置とバランス(例えば偏は左側四割に旁は右側六割に収めるようにする)に気をつけましょう。
更に、錯覚で画数の少ない文字は大きく、画数の多い文字は小さく見えます。
よって、どの文字も同じ大きさに見せるには、平仮名などは大きめに、漢字は小さめに書くといいです。

・統一感を持たせる
バランスとも関係ありますが、全体として文字に統一感があると見やすく感じます。
例えば横棒を引くのでも、ある時は右上がり、ある時は右下がりとバラバラになっていると汚く感じます。
また、同じ文字は同じように書けると見栄えがします。
これも練習しないとできるようになりません。

・力まない
上手く書けない人は手や腕に力が入り過ぎで、滑らかに動かないことが多いです。
力を抜いて可動範囲が広がると、疲れないし字も書きやすくなります。

・その他
書き順を正しく書くと綺麗に書けますし、早く書けるようになります。
やはり筆の伝統があるので、線として表れないところもつなげる気持ちで書くといいです。
これは滑らかに書くことにもつながります。
滑らかに書けると自然と字も美しくなります。
「目」など平行線になっている文字は、隙間をそろえるといいです。
もし、文字が上手に書けないようでしたら、字を絵(イラスト)のように捉えるといいかもしれません。

他にもいろいろありますが、とにかく普段から字を書くことに慣れるのが大事です。
できるようになるまでは苦痛かもしれませんが、それを乗り越えればきっとうまく書けるようになります。
頑張りましょう。

2017.11.14

2020年度から大学入試の英語で民間の検定試験が利用されます

2020年度から新しい大学入試制度に代わることが、文科省によって既に決定しています。
これまでのセンター試験が廃止され、新しく「大学入学共通テスト(通称:共通テスト)」になります。
これまでと違い、身に付けた知識の評価だけでなく、その知識を使って問題を考える能力が要求されます。

その中で英語のテストは、これまで「読む」「書く」が中心だったものから「聞く」「話す」も含めた四技能全てが評価の対象となります。
しかし、これまでの形式では「聞く」「話す」(特に話すの技能)が適切に評価できません。
そこで文科省は民間の検定試験を利用し、その成績を入試の点にする方針を決めました。

文科省の定めた検定試験を高校3年時の4月から12月の間に2回まで受けて、その点の良い方が大学入試に使用されます。
以下に挙げた8個の検定試験の点数を、CEFRというヨーロッパで広く言語能力の習得の指標として活用されている試験の点に換算して、大学入試の点として同等に評価するそうです。

・Cambridge English
・英検
・GTEC
・IELTS
・TEAP/TEAPCBT
・TOEFL iBT
・TOEIC L&R
・TOEIC S&W

これらは試験の目的、実施団体、受験者数、実施回数、会場数、評価方法と点数、受験料と全て異なります。
これらをいかにして公平に統一して入試得点にできるのかなど、まだ多くの問題点が指摘されています。
ちなみに、まだ共通テストの内容や採点方法など、明確に決定されている部分は少なく、はっきりと全容が分かるのは、実施一年前になる見込みだそうです。

既に一部の大学では、入試にこれらの検定試験を取り入れています。

内容は不明確でも2020年度から変更されることは決まっているので、不明瞭でも先手を打って、これらの試験の対策に取り組まなければなりません。
恐らく学校の対応を待っていては間に合わないかもしれません。

葛西TKKアカデミーでも、これらの検定試験に合わせた体制を整えていきます。

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