塾長ブログ
2017.11.04
「いじめ」など、子供の問題を防止するには
先日、学校カーストについてお話しました。
以前、教師と生徒の問題に触れたこともありました。
いづれの場合も、外部からの目が届きにくい環境にあることが問題の一つだと思われます。
それがSNSなどのバーチャルな空間であっても学校などの閉鎖空間であっても、外部からの介入が難しいので事態がどんどん悪化するのです。
では、どうすればいいのでしょうか。
一番いいのは当事者に話してもらうことでしょう。
しかし、話してもらうと言ってもどうすればいいのでしょうか。
・話せる関係を作る
大人が根掘り葉掘り追及すると子供は警戒し、かえって逆効果です。
最もいいのは、普段から何でも話せる関係を作るということです。
そうすれば日常会話の延長で聞くこともできますし、子供も自分からいろいろ話してくれます。
でも、この関係はすぐにはできません。
小さい頃からの積み重ねで成り立つものです。
だから、まだいじめなどの問題が起きる前から、予防策として子供と触れ合い話す機会を作ることです。
朝晩の食事のとき、休日やくつろいでいるとき、たわいないことで構いませんから話しかけましょう。
テレビや流行、友達のことなど話題にするといいでしょう。
学校の宿題を一緒にしたり共通の趣味を持つことは、子供が違和感なく親と過ごせるのに役立ちます。
また、子供に接するのは親だけとは限りません。
近所や知り合いのお兄さん、お姉さんでもいいです。
近くのおじさんやおばさんでもいい。
とにかく、子供が安心できる大人が身近にいることが大事です。
最近気になるのは、大人がスマホなど自分のことに夢中になるあまり、子供が話しかけたり触れ合おうとしているのをないがしろにしてしまうことです。
大人が自分を気にかけてくれないから、子供も大人を無視するようになります。
そうすると、見えない問題を聞き出すのは難しくなります。
だから、子供が心を開いてきたときは自分のことは後回しにしてでも、子供たちを優先させてあげてください。
もう一つ注意することは、「子供を子供扱いしない」ということでしょう。
子供は敏感に感じ取ります。
大人が自分を一人の人間として対等に扱っていないと分かれば、彼らはもう大人と関わろうとしなくなります。
信用できなければ心を閉ざし離れていってしまいます。
そうなると何も聞き出すことはできなくなります。
きちんと公平に人格を尊重して子供と付き合うことが大事です。
葛西TKKアカデミーの生徒たちは比較的何でも話してくれます。
有難いことです。
皆さんも上手に接し、子供を孤立させないようにしてください。
何でも口出せという訳ではありませんが、信頼し安心できる関係は必要でです。
加害者であっても被害者であっても、問題が深刻になるのは周りに対応できる人間がいないことが大きな原因です。
そのためには、適切なコミュニケーションですぐに気づけるような人間関係を普段から心がけることが必要です。