塾長ブログ

2017年11月

2017.11.07

今日と明日、「江戸川区立中学校芸能祭学芸会」があります TKKの生徒も参加します! 見にきてください

今日と明日、「江戸川区立中学校芸能祭学芸会」が催されます。
区内の中学校が集まり、演劇を披露します。
日頃からの、生徒たちの努力の結晶を見に行きませんか。

実は葛西TKKアカデミーの生徒も一人参加します。
彼女は中学三年生で受験勉強は日ごろの勉強で忙しい中、演劇部で一生懸命練習を積みました。
これが彼女の中学最後の舞台になります。
勉強に練習に厳しい中、とても頑張りました。
きっとこの経験は彼女にとってかけがえのないものになり、心に深く刻まれることでしょう。

私も会場に足を運び、その晴れ姿を目に焼き付けようと考えています。
彼女のために声援を送りたいと思います。

日時場所は以下のようになっております。
皆様も是非いらして、中学生たちの成果を見届けてあげてください。

「江戸川区立中学校芸能祭学芸会」
11月7日(火) 12:00~17:30
11月8日(水)  9:20~16:00
場所:タワーホール船堀 大ホール(5F)

2017.11.04

「いじめ」など、子供の問題を防止するには

先日、学校カーストについてお話しました。
以前、教師と生徒の問題に触れたこともありました。

いづれの場合も、外部からの目が届きにくい環境にあることが問題の一つだと思われます。
それがSNSなどのバーチャルな空間であっても学校などの閉鎖空間であっても、外部からの介入が難しいので事態がどんどん悪化するのです。

では、どうすればいいのでしょうか。
一番いいのは当事者に話してもらうことでしょう。

しかし、話してもらうと言ってもどうすればいいのでしょうか。

・話せる関係を作る
大人が根掘り葉掘り追及すると子供は警戒し、かえって逆効果です。
最もいいのは、普段から何でも話せる関係を作るということです。
そうすれば日常会話の延長で聞くこともできますし、子供も自分からいろいろ話してくれます。
でも、この関係はすぐにはできません。
小さい頃からの積み重ねで成り立つものです。
だから、まだいじめなどの問題が起きる前から、予防策として子供と触れ合い話す機会を作ることです。
朝晩の食事のとき、休日やくつろいでいるとき、たわいないことで構いませんから話しかけましょう。
テレビや流行、友達のことなど話題にするといいでしょう。
学校の宿題を一緒にしたり共通の趣味を持つことは、子供が違和感なく親と過ごせるのに役立ちます。

また、子供に接するのは親だけとは限りません。
近所や知り合いのお兄さん、お姉さんでもいいです。
近くのおじさんやおばさんでもいい。
とにかく、子供が安心できる大人が身近にいることが大事です。

最近気になるのは、大人がスマホなど自分のことに夢中になるあまり、子供が話しかけたり触れ合おうとしているのをないがしろにしてしまうことです。
大人が自分を気にかけてくれないから、子供も大人を無視するようになります。
そうすると、見えない問題を聞き出すのは難しくなります。
だから、子供が心を開いてきたときは自分のことは後回しにしてでも、子供たちを優先させてあげてください。

もう一つ注意することは、「子供を子供扱いしない」ということでしょう。
子供は敏感に感じ取ります。
大人が自分を一人の人間として対等に扱っていないと分かれば、彼らはもう大人と関わろうとしなくなります。
信用できなければ心を閉ざし離れていってしまいます。
そうなると何も聞き出すことはできなくなります。
きちんと公平に人格を尊重して子供と付き合うことが大事です。

葛西TKKアカデミーの生徒たちは比較的何でも話してくれます。
有難いことです。
皆さんも上手に接し、子供を孤立させないようにしてください。
何でも口出せという訳ではありませんが、信頼し安心できる関係は必要でです。
加害者であっても被害者であっても、問題が深刻になるのは周りに対応できる人間がいないことが大きな原因です。
そのためには、適切なコミュニケーションですぐに気づけるような人間関係を普段から心がけることが必要です。

2017.11.02

「学校カースト」はこうやってできる

先日、生徒が「学校カースト」について話してくれました。
実際に現場にいる彼らの声なので、信憑性は高いをと考えられます。
外の人間には目につきにくいことで、貴重な話でした。

そもそも「学校カースト」という生徒間の上下関係は、特に決まった法則に従ってできるものではないそうです。

小学から中学に進学した、新学年になったなどの節目に、生徒は必死にグループを作り、みんなその中に入ろうとします。
なぜなら、その中に入らないと孤独になると思うからです。
こうしてクラスの、学校のほぼ全ての生徒がどれかのグループに所属するようになります。
これらのメンバーシップは大抵lineで行われます。

そして、メンバーの中で頂点に立つものが自然と生まれます。
偶然や成り行き、なんとなくみんながそう思うからという理由で、特定の生徒の発言力が強まりグループのトップになります。
決して財力や学力、身体的力で決まるものではないそうです。
むしろ、全体のなんとなくの雰囲気で決まります。
だから「学校カースト」の成立を阻止することは難しいのです。

こうなるとメンバーは、トップの気を損ねないことに尽力するようになります。
なぜなら、トップを怒らせることはグループからの報復、追放による孤立を生むからです。
トップを中心とした秩序が完成し、メンバーはトップの気持ちを忖度し(どこかで聞いたような言葉)組織が運営されます。
そして、トップの意に沿わない者、もしくは沿わないと思われる者は、グループ全体による攻撃対象になります。
これは事実ではなく憶測であっても行われるので、根も葉もない誤解や、陥れようとする謀略によっても攻撃されます。

攻撃は直接肉体的暴力ではなく、間接的な精神的ダメージを目的としたものになります。
lineを始めとするSNSは強力な武器で、巧みに使って集団による言葉の攻撃や仲間外れなどをします。
その内容は残酷です。
言葉があまりにも思慮なしに簡単に行きかうので、「死ね」などの言葉も簡単に使われ、より攻撃された生徒を傷つけます。
でも、気軽にひどい言葉を簡単に使うので、攻撃する方はそこまで深く考えてはいません。
つまり、無自覚にいじめをしているのです。

生徒を言葉で追い詰め、もしくは策略を張り巡らせ、例えば標的の生徒が「死んでやる。」と言うように仕向ける。
すると、「あ、そう。良かったね。いつ死ぬの。何時何分?」と追い打ちをかける。

いじめる側はある種のゲーム、遊びのつもりでしょう。
(この点は従来のいじめと共通しています)

いじめられた生徒を守るという正義感は、グループ内の空気が読めない野暮な奴となり攻撃の対象になりうる。
だから、保身のために自分も攻撃に加わる。
なぜなら、傍観するのも空気の読めない野暮な奴だからです。

攻撃を受けた生徒は逃げ場はなく、グループにとどまりいじめられ続けます。
なぜなら、グループから抜け孤立することによる不利益が学校生活に与える影響を非常に恐れるからです。

SNSという閉鎖された空間で行われるので、外部の者には気づかれず事態は進行していきます。
例え外部の目に触れたとしても、生徒は巧みに隠語を使うなどして分からないようにしています。
外部には無意味でも、グループ内では非常に意味を持つ隠語の攻撃力はとても高いです。

もちろん、SNS内のいじめが現実世界でのいじめとして表面化することもあります。

まとめると、生徒はまずSNSを使い自主的にグループを作り加入することで学校生活の安寧を求めます。
その中で、なんとなくの雰囲気でトップが生まれ、それを中心とした秩序が生まれます。
そして、なんとなくの雰囲気でグループの馴染まないとみなされた者は、無自覚ゆえの残酷な攻撃の的となり、精神的苦痛を与えられます。
こうして攻撃する者、される者ができ、上下関係が生まれ「学校カースト」が誕生します。

注目すべきは、「学校カースト」のトップにいても安心ができないということです。
なんとなくの雰囲気、空気でできている組織なので、なんとなくのきっかけで空気が変わるとトップも下層に落とされるそうです。
はっきりとして要因や仕組みでこうなるのではないので、誰も防ぎようはないそうです。

つまり、生徒たち自身も何でこうなってしまうのか分からないのです。
そしてコントロールもできないのです。
それは、この仕組みを支配しているのが空気だからです。

ここで述べたことは生徒の話に基づいた一例ではありますが、一考の価値はあると思います。

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