塾長ブログ

2020年04月

2020.04.16

コロナウイルスで学校や塾が休みになる中、オンライン授業に注目が集まっていますが、オンライン授業ってどんなものでしょうか。オンライン授業だから全く問題ないという訳でもなく注意が必要です。

コロナウイルスの影響で学校や塾など学習機関に通えなくなる中、外出することなく家にいながら授業が受けられるオンライン授業に注目が集まっています。
本日はオンライン授業とは何か、そしてその注意点についてお話したいと思います。

オンライン授業には大きく二つのタイプがあります。

1.同時双方向型
これはZoomやSkypeなどのアプリを使い、生の授業を行うものです。
簡単に言えばいつもの教室で行う授業と同じですが、オンラインを使うことで同じ空間にいなくてもいいというものです。
リアルタイムで授業が配信され、先生の授業を聞きながら、時には先生の問いに答えたり、先生に質問したりできます。
場合によっては何十人、何百人が同時に授業を受けることも可能です。
画面に映る先生を見ながら講義を受け、時には画面を切り替えて問題を解いたり資料となる動画や画像を見ることもできます。

一人の先生に対して多数の生徒が授業を受ける場合、双方向と言っても実際に生徒から質問できるかというとそうでもないようです。
よって、一方的な講義になることが多いです。
一人の先生が複数の生徒に授業を提供できますが、先生は分割された画面を通して生徒を見ているので、人数が多ければ多いほど生徒一人ひとりに目が行き届かなくなります。
つまり、授業についてこられる生徒、授業に関心を持って積極的に取り組む生徒はいいのですが、そうでない生徒は放置されやすく、先生も気づけない場合が多いです。

先生がオンライン授業に不慣れであると、やはり授業が分かりにくくなり生徒は勉強への意欲を失います。
特に技術的な面でもたもたしたり、途中で回線が切れたりすると勉強への集中力も切れ、授業がつまらなく感じる、イライラする生徒も出てくるでしょう。
技術的な面といえば、一度に多くの生徒がアクセスするとサーバーがダウンしたり、そうでなくてもバグや様々なトラブルが起こり、授業自体が続けられないというアクシデントも予想できます。
先生自体が機械の操作をよく理解できておらず、思うように操作できなかったり、本来の機能を十分に使いこなせないこともあります。

また、塾や予備校では授業の時間はその先生を拘束することになるので授業料が高くなります。
そして、場所は選ばないと言っても時間は決められているので、授業を受けるためには必ずその時間にスマホやパソコンなどの前にいなくてはなりません。

学校や塾という専用の環境でなく、本来勉強の場でない自宅でのオンラインを介した授業なのでどうしても緊張感に欠けてしまいます。
周りには誘惑も多いでしょうし、どうしても勉強に集中できないこともあります。
勉強が嫌ならば他のことをすることだって可能です。

自宅で受けられる授業はある意味便利ですが、先生と生徒がツールを十分に使いこなせるか、生徒が自覚をもって真剣に授業に取り組めるかで成果は大きく変わってきます。
一般の授業以上に生徒次第の部分が大きくなることに注意しなければなりません。

2.オンデマンド型
こちらはアプリなどを利用し、あらかじめ用意された教材を使って勉強するものです。
よくあるのは録画した講義のビデオ、音声付きパワーポイント、問題を実際に解けるドリル、その他関連資料となる動画や画像などです。
多くの塾や無料アプリで提供されるオンライン授業はこのタイプです。
一般的には最初に講義を動画で見て、その後実際に問題を解いて理解を確認する形で行われます。
問題の成績は記録され、塾など管理者はそれを見て生徒の勉強の進み具合を確認することができます。
それを見て生徒に個別指導することもありますが、授業以外にも仕事の多い学校の先生はそこまで手が回らないでしょう。

教材はあらかじめ用意されたもので、それを生徒は見たり解答するだけなので、費用が低く抑えられます。
また、場所だけでなく時間も自由で、自分のペースで勉強を進めることができます。
でも、それは自分がやりたくなければいくらでも後回しにできるということでもあり、自己管理能力が求められます。

分からないときは何度でも繰り返し動画を見たりできますが、双方向ではないので質問したくてもできません。
問題にも限りがあり用意されたものをやりつくすと、それ以上の学習は期待できません。
つまり、一般の授業のように状況に応じて柔軟に授業内容が広がらないので、生徒によってはつまらなく感じるかもしれません。
このタイプのオンライン授業はあらかじめ決まっているものなので、一人ひとりのレベルに合わせられません。
学力が低い生徒にはついていけないし、学力が高い生徒には物足りないものになるかもしれません。
いずれにしても、このオンライン授業だけで全てが足りると思わない方がいいです。
十分に理解し習得するには補足の勉強が必要で、結局先生に相談することになります。

こちらも生徒がどれほど自覚しツールを有効に使って勉強を進められるかが問題になります。
これまでの一般的授業以上に学習結果が生徒次第で左右されることになります。

最後にどちらのタイプでもインターネットに接続できる設備が必要です。
スマホやパソコンなどを必ずしも全ての生徒が使用できるとは限りません。
常に誰もがインターネットへのアクセスが可能な環境をどのように整えるかもオンライン授業を実践するための大きな課題です。
それは道具の提供だけでなく、利用者が不自由なく使いこなせるようになる訓練も含みます。

以上、簡単にオンライン授業とはどのようなものか、そして、その長所と短所に触れました。
学校という環境がコロナウイルスのせいで勉強できる状況でなくなってしまいました。
その解決策としてオンライン授業が注目されているのですが、オンライン授業ならば問題ないと盲目的に思うのはいけません。
何でもそうですが、オンライン授業もツールである以上、関係者がいかに上手に使いこなせるかで結果が変わってきます。
これまでの通常授業になかった注意点があります。
特に生徒の勉強に取り組む姿勢が、これまで以上に成否を分けます。
しかし、これがなかなか難しい問題です。

現在ブームのようになっているオンライン授業ですが、決して万能ではないということを十分理解し、心して活用してほしいと思います。

葛西TKKアカデミーもオンライン授業を提供しています。
こちらに関しても後日ご紹介する予定です。
少しでも興味関心をお持ちでしたらお問合せいただいても構いません。

TKKアカデミーは皆様の味方です。
いつでも全力をもってサポートする用意があります。
生徒たちには非常に厳しい状況ですが頑張ってください。
応援しています。

2020.04.14

休校になり家庭でも色々問題が発生。特に子供のSNSやオンラインゲーム依存には注意が必要です。

学校が休校になり外出も自粛される中、子供たちは自宅で過ごさなくてはならない時間が増えます。
そうすると今までになかった様々な問題も発生します。
日中も自宅で過ごすようになると光熱費や食費がかさむほか、ある調査によると保護者からは次のような不安や心配事があるようです。
・運動不足(71.5%)
・生活リズムの崩れ(56.9%)
・部活や習い事がなくなった(47.7%)
・自宅学習で集中力が続かない(45.4%)
・学校で勉強ができなくなった(44.8%)
などが上位となりました。

特に休校中の自宅学習に関しては悩みや不安を感じている家庭が86.3%にものぼりました。
しかし、一方で自宅学習について「よかった」(7.4%)、「特に問題ない、変わらない」(3.0%)という回答もありました。

自宅での学習では「集中力が続かない・集中できない」(20.1%)、「進んでやらない・自発的にやらない・やる気が入らない」(15.3%)、「勉強時間が短い・勉強量が少ない」(10.2%)という声が上がりました。
やはり、家庭という環境は勉強には向いていない事例が多いようで、自宅学習の難しさが分かります。
学年が下がればより家庭学習は難しく、ましてや本人が自主的に自覚して勉強するというのは非常にまれのようです。
子供たちの勉強にはそれなりに勉強にふさわしく整った環境が必要で、誰かそばについて指導監督するのが理想的みたいです。
「テレビ、ゲームなどがあるため、勉強に集中できなかった。」
「提出しなければいけないものなど、必要最低限の学習に留まり、子供が自発的にべ句集を進めることはなかった。」
「学校に行っている分の学習時間を確保することは難しいので、勉強悲観は極端に減り、先が不安です。」
という意見が親からは出ています。
学校からの課題も量に限界があり、通常学校で行っているほどの学習を提供できません。
自宅において強制力のない中、子供たちが自律して勉強をするのはほぼ無理のようです。
今、盛んに話題となっているオンライン授業をさせた家庭でも色々問題が起きているようで、この点は後日議論したいと思います。

こうやって勉強はしなければならないけど、自宅で子供たちが自主的に勉強するのは困難で、どうしても勉強は最小限となります。
(自分で決めろと言われれば多くの子供は勉強より遊びを選びます)
学校が休みで新出事項がある訳でなく、やることは既習事項の復習が中心で、計算や漢字などの単調作業が多くなります。
当然子供たちは勉強にワクワクすることもなく刺激のない「つまらない」時間を強要されると感じます。
だから勉強は避けたい、そしてそれ以外の楽しいことを求めるようになる。
勉強時間は本当に減っていきます。
勉強以外の時間をどう過ごそうかと子どもたちは時間を弄ぶようになります。
外出を控え人ともあまり接触するなと言われ、娯楽や遊戯施設も閉鎖され外には行き場がなくなり、かと言って家の中ではできることは限られる。
そうなると子供がやることはYouTubeなどの動画サイトを見たり、ゲームをしたり、SNSで友達とチャットしたりと限られてきます。
この際だから海外のドラマを朝まで一気見する、オンラインゲームを12時間以上没頭するという生徒もいて、生活リズムの乱れも生じています。
夜遅くまでSNSやネットゲームにはまり昼夜逆転の生活を送る生徒も増えます。
こうなると通常に戻るのは一苦労、いや、戻れないかもしれません。

友達に会えず、学校も先が見えない、部活や習い事もどうなるのか分からない、このような不安からストレスがたまり孤独感やプレッシャーが高まるようです。
これらの不安を紛らわすためにスマホに依存する子どもが増えています。
しかし、スマホに触れている時間が長期化し離せなくなると睡眠不足で健康に問題が起きたり、視力低下、肩こり、イライラや不安感など精神的にも肉体的にも悪い影響が出始めています。
更に恐ろしいことは、これらの症状が無自覚のうちに進み回復が難しいことです。
この件の対策と注意点も次回考えていこうと思います。
とりあえず今回は問題提起まで。

コロナウイルスによる休校は子供たちばかりでなく親たちにとっても未知の経験を強いることになりました。
そして、学校という環境から切り離されたとき、どのように過ごすかで子供たちの学力や成長は変わります。
通常の生活に戻ったときに大きな差となり現れます。
しかし、分かっていても未熟な子供たちが自分から何をすべきか考え適切に自宅で勉強や望ましい生活を送るというのは至難の業です。
やはりそれなりの環境を与え、きちんと管理してくれる人がそばにいないといけません。
指示だけして後は子供の責任で放っておくのはいけません。

葛西TKKアカデミーも一緒に対応を考えたいと思いますので、悩みや不安がある方は気軽にご相談ください。

2020.04.09

コロナウイルスによる休校はいつまで続くのか。勉強の仕方がよく分からない新一年生、それから受験を迎える中高の三年生は特に注意!

コロナウイルスによる休校が全国各地で行われています。
多くは5月6日までのようですが、地域や学校によって対応がかなり異なっています。
更に休校期間も本当に5月6日で終わる保証はなく、延長される可能性も大いにあります。
何もかも先行きが分からない状況において、特に新一年生、そして受験生は注意が必要です。

新一年生は新しい学校が始まり、新たな生活と勉強を理解し、それに慣れ、その後の学校生活を円滑に過ごすための土台を作る大事な時期。
これが今回のコロナウイルスによる休校で全くできないままとなっています。
一応学校から課題が出され自宅学習をするようになっているみたいですが、そもそも新しい学校とはどのようなものでどのように勉強しなければならないか全く分からない新入生に課題を出してもどのようにしていいのか分からないのが当然です。
特に新小学一年生は教科書を使った学習の経験もなく、教科書に書かれていることを正しく理解することすらままなりません。
保育園や幼稚園でひらがなや数字を習っていても十分に身についている訳でなく(それすら身についていない子供もたくさんいるのですが)、ましてや文を読んでその意図や目的を理解するのは相当至難の技です。
絶対にそばについてしっかり勉強を見て助けてあげないといけない時期に学校に行けないのは本当に厳しいです。
家庭で親御さんが勉強を見る家庭もあるかもしれませんが、それも教えることに慣れた人でなければ子供太できないことにいら立ち口論になり親子ともどもストレスをためるだけという結果になるケースも多々あります。
新小学一年生は話に聞いて勉強に憧れています。
少しでも早くたくさん学びたいと意欲を燃やしているのに、家庭学習でつまずき勉強嫌いになるのは本当に不幸です。

中学や高校も同じで、学習内容がそれまでより格段に難しくなります。
最初の基礎がきちんとできなければその後の勉強が十分についていけなくなります。
小学一年生と違い中高生になると親が勉強を見てあげるのもできなくなる家庭も増え、結局子供は誰にも頼ることができず、分からないままでいるしかありません。

さらにこれが後一ヶ月で終わり、学校が再開してから取り戻せるのかというとそれも疑問です。
5月6日から学校が始まるという保証はなく、また延長になるかもしれない。
1学期もまるまるつぶれて夏休みから学校再開か、それとも二学期からなのか。
こうなるとこの数か月の空白が生徒に与える影響ははかり知れません。
現に暇を持て余し、SNSやゲーム、動画にふける生徒が多く発生しています。
勉強習慣がないまま長期にわたって生活していると、通常の学校生活には戻れないかもしれません。

また受験生もこの空白の期間は大問題です。
この空白によって遅れた勉強は入試でどうなるのでしょうか。
高校受験はある程度地域ごとでまとまっているから、各地方の教育委員会が入試で配慮してくれるかもしれませんが、それもはっきりしません。
大学受験も同じです。
不幸なことに今年度から教育改革が本格的に動き始め、学校の授業も入試も大きく変わる時期です。
先生も新しい教育に手探りな状態なのに、加えてこの混乱です。
新しい教育をまともにできるとは思えません。
去年新しい共通テストにおいて非難があり制度についての混乱があって、ではどのようにしていくのか明確に決まっていないのに、加えて学校で授業ができていない状態で入試をどのように受けさせるのでしょうか。
コロナウイルスによる対応は先ほども述べたように地域や学校によって様々で、休校していない地域もあれば休校していてもきちんと対応し授業に損傷がないように努めている学校もあります。
もちろんそれができない学校もあります。
塾や予備校も同じで十分な対応ができるところとそうでないところがあります。
つまり入試の最も大事な公平性が保たれないという事態が起きているのです。

文科省は今、休校するかどうかで手いっぱいで入試をどうするかまでは手が回っていないように思えます。
だいたい入試問題を作成するのが6月くらい、10月には印刷を始めます。
コロナウイルスによる混乱が夏まで続いたとすると、来年まともな受験ができないのは明らか。
その時、政府はどのような対応をするのでしょうか。
何も情報がないので受験生はどうしていいか分からず不安と心配でパニックになるかもしれません。

コロナウイルスによる休校は全ての生徒に十分な勉強を提供できない事態となりました。
政府はいまだ勉強の遅れや入試、その他学校生活における様々な問題への対応について何も語ってくれません。
ただ休校期間をる決めだけで、細かい点は現場に丸投げ。
結果、生徒間の勉強格差が進むのです。
本当に困りものです。

全ての生徒にとって大変な状況です。
葛西TKKアカデミーは一人でも多くの生徒の力になって、彼らがこの難局を乗り越えられるように手助けしたいと強く考えています。
生徒たちが少しでも安心して勉強に取り組めるように尽力します。
どんなことでも構いません。
困ったことがあれば一人で悩まず気軽にご相談ください。
お待ちしております。

2020.04.07

一斉休校中は学校はどうなるのか。失われた学習内容はどうなるのでしょうか。

東京を始め多くの学校では当初の予定に反して、ゴールデンウィーク明けの5月6日まで休校を延期することになりました。
始業式、入学式は行われる者の、参加者や時間を限定しかなり簡素なものになります。
あいさつも最小限に抑え、国歌斉唱なども録音を流すだけで歌わないなど、コロナウイルスの感染を抑える工夫をしています。
一応、週に一回程度の登校日を設け、生徒の安全の確認と連絡はするようですが、できるだけ早く解散し授業な一切行わないようです。
このような状況に陥り、教育現場では混乱が絶えません。

さて、休校によって消えてしまった授業分の学習はどのようになるのでしょうか。

はっきり言ってどうなるか未定というのが現実のようです。
事態の収拾も見えないので何も計画できません。
政府や自治体の支持も定まらず明確なガイドラインも提示されていないので、現場ではどのように対応すればいいか困っているようです。
休み中の課題を出しているようですが、授業が行われないので新しい学習事項をやるのではなく、これまでの既習事項の練習が中心になっているようです。
中には先生方が工夫をして、新たな学習用動画を独自に作成し、YouTubeなどにあげて生徒の勉強を支援している所もあるようです。

こうなってくると生徒一人ひとりの過ごし方で学習進度に大きな差が生じます。
勉強が好きで積極的に学習できる生徒はどんどん先に進めるでしょうが、そうでない生徒は拘束されるものがないので勉強を全くしないで家でゲームにふけることもできます。
せっかくやろうと思っても、分からないところが質問できず、そこで気持ちがおれて鉛筆を置いてしまうかもしれません。
家庭で一人で勉強するのはよほど自律できる生徒でないと難しそうです。

今回は三月の一斉休校の発表のときは突然のことで事前準備ができず、十分な対応ができなかった学校がほとんどです。
休校とは言え先生方は休んでいる訳でなく、コロナウイルスの対応や授業をどうするかなど、いつも以上に忙しい日々を送っていらっしゃったようです。
そして、学校再開の延期。
これも当初の開始日直前の突然の発表であり、やはり十分な対応ができているようには思えません。

やはり休校中の学習は学校が再開してから補っていくようになるみたいです。
一日の日程を授業一コマ分増やす(一日7時間)、土曜も登校する、学校行事を削って授業に当てる、夏休みなどの長期休暇を削って授業に当てるなどが考えられているみたいです。
しかし、これも休校が長引いてフォローしなければならない時間が増えれば、とても在学中に消化しきれなくなります。
特に多くの中学高校生は受験があり、それに間に合わすためには長期の授業の抜けは致命的です。
仮に上記のやり方で何とか学習項目を全うできるとしても、集中的に生徒の負担が増え、果たして耐えられるのか心配です。

学校生活は勉強だけではありません。
様々な行事や体験を通して人間関係など社会に出て必要な多くのこと学び、また将来振り返ったときの楽しい思い出作りも健全な人格形成には不可欠です。
これかの勉強以外のことがないがしろにされるのは大きな問題です。

結局学校の対応を待っていては間に合わないので、各自で考え行動するのがいいのでしょうが、家庭によってはそれが難しいところもあります。
そのあたりの支援も政府からは具体的に提示されていません。

登校時間や登校日をずらし、生徒たちを分散して登校させるという案もあります。
実は経済的に苦しい家庭では学校給食に子供の栄養摂取を依存している所が多くあります。
休校では給食がなくなるので、分散でも学校に行き給食が食べられれば、これらの家庭は大いに助かります。
また、級友との交流は生徒の精神衛生上大切です。
確かにクラスター化の心配もありますが、家に閉じ込めっぱなしも生徒によくありません。
実際に長期にわたる外出自粛で生徒のストレスは膨れ上がり、家庭内暴力、口論、破壊行動など問題行動が出始めています。
しかも、新年度のこの時期、先生と生徒やクラスメイトが教室を通して仲間意識を確立し、その後の様々な活動の基礎を作る時期。
特に新入生は新しい環境でどのように過ごすかを学ぶ時期。
この時期に学校に行けないのは大問題です。
新入生は何をどのように勉強していいか分からないのに、自分で学習を進めろというのは無理な話です。

また、オンライン授業も全ての家庭で利用可能な訳でなく、それを利用するためにはインフラを整え誰もがアクセスできる環境作りをしなくてはいけません。
しかし、それには時間がかかりそうです。
個人的には少人数であればいいのですが、クラス単位の大人数になると管理がどうしても行き届かなくなり、効果も薄いような気がします。
くれぐれも大人にやりましたという形式を与えるだけの道具になってほしくはありません。
やるからには生徒の立場で有意義なものにしてほしいです。

今回の問題は非常に難しく個人や家庭によって意見は大きく分かれます。
何が正解か分かりません。
更にタイミングが悪いことに、今年度から教育改革で学習内容が大きく変わる年に当たります。
誰もが初めてでどうしていいか試行錯誤する中のコロナウイルス問題。
とりあえずコロナウイルスが収まるまでは、新教育課程(プログラミングや小学生の英語など)は停止しこれまでのやり方を継承した方がいいと思います。
混乱でそこまで手が回らないからです。

本当に最終的にはそれぞれが判断しどのように勉強を進めるか決めるしかないと思います。
家庭によってはその選択肢は多いでしょうし、そうでない家もたくさんあるでしょう。
いずれにしても葛西TKKアカデミーは皆さんの力になります。
どんなことでもご相談ください。
そして子供たちの未来が少しでも明るいものになるよう願っています。

2020.04.01

都内の学校再開がゴールデンウィーク明けまで延期になりました。勉強は自分たちで何とかしないといけません。

本日、コロナウイルス感染者の拡大に伴い、東京都が予定していた学校再開をゴールデンウィーク明けの5月6日まで延期することに決めました。

文科省が新学期からの学校再開を発表するも、最終決定は地域にゆだねるということでした。
毎日のように感染者数が増え続ける東京では、この環境のもとでの学校再開は感染拡大につながるとしての判断です。

またギリギリになっての発表でしかも具体的対応は全て現場任せです。
命に関わることなので休校は仕方ないとしても、それに伴って必要となる細かいケアは相変わらずはっきりせず、政府の対応の甘さを感じずにはいられません。

一ヶ月に及ぶ休校から各家庭では疲弊の声が出始め、子供たちにも精神的な問題も指摘されています。
子供がずっと家に閉じこもっていることで、家族間のストレスがたまり、イライラが募り、口論やケンカが増えているようです。
また、子供たちも友達に会えず寂しがったり、外へ遊びに行けなくて運動不足、エネルギーの発散ができていません。
勉強の遅れに対する不安も多く、学校が始まって補習で補えるのか、本当に学校だけで学習内容を全て終わらせられるのか疑わしいです。
子供が一日中家にいることで光熱費や食費が如実に上がり、特に給食が子供たちの栄養バランスの要となっていた家庭には大きな打撃です。
健全でない生活が続くことで子供の赤ちゃん返りを懸念する専門家もいます。

こんな状況で、更に一ヶ月の延長。
もうこれ以上、こんな生活を維持するのは難しい家庭も多く出てきていることと思います。
各家庭でどうにかできる範疇を超えた状況になっているにも関わらず、政府は生活の保障も安心も与えてくれません。
本来の役割をきちんと果たせない政府に何の意味があるのかと疑問を持たずにはいられません。

一か月後にコロナウイルスが収まっているとは考えにくく、またその時になって延長するのでしょうか。
世間ではいっそのこと9月まで一斉休みにしてアメリカなどと年度始めを合わせるのがいいのではないかという意見もあります。
しかし、コロナウイルスの収束には何年もかかるという専門家もおり、また休校の9月までの間をどのように過ごすべきかなど課題があります。

オンライン授業を推進させるという声もありますが、これもオンライン授業ができる環境を全ての生徒が整えている訳でなく、その準備や整備には費用が掛かります。
学習機会の平等を考えるならば、やはり政府による援助は不可欠です。
しかも、私の経験からオンライン授業は個人や少人数ならばいいのですが、人数が拡大すればするほど、個人個人での学習理解度や成果にばらつきが出るように思えます。
すぐそばでライブの感覚がなく生徒が油断してしまうせいでしょうか。
学校という専門の場ではなく家庭など勉強以外の誘惑の多い環境のせいでしょうか。
はたまた、画面を通しての指導なので先生の目がより行き届かなくなるせいでしょうか。
皆さんが思うほどオンライン授業は万能ではないことを言及しておきたいと思います。

葛西TKKアカデミーいつも学習を通して皆様の力になれるように考えています。
葛西TKKアカデミーにもオンライン授業はあります。
zoomというアプリを使ったもので、1対1または少人数による授業形式が中心です。
e-boardというオンラインアプリを使った自己学習型の授業もあります。
前者はいつもの個別指導の場所が自宅になるという感じです。
指導の内容と質は普段のものとさほど変わりません。
一方、後者は自分であらかじめ作られている学習内容を理解し、確認として問題を解くものです。
自主学習型なので費用は大きく抑えることができますが、生徒によっては自分のレベルに合わない可能性があります。

他にも勉強や生活に関する心配や不安があれば遠慮なくご相談ください。
どんな些細なことでも親身に対応します。

この状況下で学校任せだと本当に勉強が間に合いません。
待っていては何もしてもらえません。
自分たちで行動しないといけません。

親も生徒も本当に厳しいと思います。
みんなで力を合わせて乗り切りましょう。

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