塾長ブログ

2020.12.28

子供たちの学びの機会が失われています。コロナ禍の影響で失業、倒産、給料激減と家計が厳しい状況に陥っている家庭が急増。結果、塾や習い事、進学をあきらめなければならないことも。

子供たちの学びの機会が失われています。コロナ禍の影響で失業、倒産、給料激減と家計が厳しい状況に陥っている家庭が急増。結果、塾や習い事、進学をあきらめなければならないことも。

コロナウイルスが猛威を振るって随分長くなっています。
ワクチンが開発され、いよいよ摂取も始まると言いますが、未知の事態なのでまだ安心はできません。
現に感染者の増加は歯止めがきかず、更に感染力の強い変異株も確認されています。

第一波で緊急事態宣言が出され、外出自粛、経済活動の大幅な停止により中小企業を中心に倒産が多発し、シングルマザーやパートタイマーなど社会的弱者を中心に失業、仕事がない状況が続き家計は大きな打撃を受けました。
そして、今、第三波でこれまで以上に感染が広がって、これまで以上に人々の生活は厳しくなっています。
「GoToキャンペーン」で経済回復を期待していた会社は、だからこそ経営悪化は致命的でまたも倒産は広がる一方です。

倒産、失業、収入激減は当然子供たちの学びにも響いて来ています。
文科相によると、4月から10月でコロナウイルスのせいで退学した大学生、大学院生は1000人を超え、同じく休学したものは4200人を超えたそうです。
回復の見通しの立たないまま、この数字は増加すると見込まれます。
親の仕送りも難しくなり、バイトもコロナウイルスのせいで会社の売り上げが伸びない以上バイト切りに会い、学費と生活費が払えないという状況に追い込まれた学生が多く存在します。
かと言って、奨学金は借金のようで借りたくない。
一時学業を中断し、その間に十分なお金をため復帰することができればまだいいのですが、現実としてそれも難しく、結局退学という道を選ばざると得ない学生もいます。
そして、今は在学中の学生も退学や休学を考えている人が少なくありません。
憲法でも認められている「学ぶ権利」が大きく損なわれているのです。
この事態はかなり深刻なのですが、政府は本当に事の重大性を理解しているのか疑わしいです。

コロナによる家計の悪化は大学生ばかりに打撃を与えているわけではありません。

高校三年生の中には今年から変わる大学入試制度に不安を覚え戸惑っている者が多くいました。
それでも頑張ろうとした矢先に、コロナウイルスによる混乱。
受験の大事な時期に学校が一斉休校となり勉強がままならなくなりました。
塾や予備校は感染拡大防止のため、休校になってしまいました。
それでも経済的にゆとりのある家庭は、オンライン授業や個別指導など、勉強が滞るのを回避する方法がありますが、コロナにより減収となった家庭では何もしてあげられません。
多くの生徒が、コロナがとどめとなって進学をあきらめたと言っています。

受験生でなくても、私立学校に通う生徒はオンライン授業などで勉強を進めることができましたが、家計がぜい弱で公立学校に通っている生徒は三か月も勉強がまともにできず、止まったままになりました。
そして、学校が再開しても、感染防止のために多くの制限が学校生活にかかり、遅れた勉強を取り戻すために(感染拡大防止の意味もあるのですが)学校行事を中止または縮小し、長期休みも削られ、突貫で勉強を強いられる。
これまでにないスピードで進む授業に追いつけない生徒が多く発生し、いつものような学校生活の中の楽しみも削られ精神的に参ってしまう生徒も少なくありません。
収入が十分あれば、それでも塾でついていけない分を補習することもできますが、コロナによる収入の減少は授業料の捻出を難しくし、不本意ながらも塾をやめるざるを得ない生徒をたくさんうみました。
そして、学校の勉強から取り残されていくのです。

私の身の回りでもこのような生徒の話は聞きます。
大学進学をあきらめた生徒。
今までの生活を維持できず、やむえず転居しなくてはならない家庭。
塾の授業料が払えずやめてしまった生徒。

子供たちにとってもコロナウイルスは災難です。
いくら社会が困難な状況であっても、最低限子供たちの学びは保障できないものでしょうか。
お金で彼らの大事な勉強の機会が損なわれるのは本当に悲しいし、あってはならないと考えます。
将来の日本を考えるなら、彼らのことを第一に考え、社会として何か手を打たなければなりません。

もちろん葛西TKKアカデミーは困窮している生徒のためにあらゆる手を尽くす準備があります。
困ったときはご連絡ください。
一緒に親身になって解決法を考えます。
学びを決してあきらめないでください。
希望はまだあると信じましょう。

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