塾長ブログ
2021.06.16
勉強に集中できない。子供の勉強をかき乱すパターンとその対処法を考えます。(その二)
以前、生徒たちの集中を削ぐものについて対策等をお話しました。
今回もその続きとして同様に、生徒が勉強に集中して打ち込めない要因をいくつか探ってみましょう。
友達と一緒に勉強
よく友達と一緒にすることがあるでしょう。
これはお互いがお互いの勉強を尊重し、相手を邪魔しないように自分の勉強を進めていくならば非常に効果のある勉強法です。
相手の勉強に集中する姿勢ば自分にも影響を与え、自分も頑張らなくてはと奮起する。
分からないときは教えあうことで、勉強を助け合うと同時に、教えるということは実は自分が本当に分かっているのかの確認にもなるのでとてもいいことです。
互いが緊張感を持って勉強に取り組み、困ったときは助け合う。
これができれば友達との勉強は最善の勉強法の一つと言えるでしょう。
しかし、この勉強法には注意が必要です。
お互い心許せる友達なので、ちょっと気が緩んで軽い気分転換に始めたおしゃべりが、いつの間にか火がついて盛り上がり、勉強を放りっぱなしで何時間も気づいたら過ぎていた。
こうなってしまうと、友達といることが勉強の足を引っ張ることになります。
相手がいるので場合によっては相手にあわせないといけなく、自分のペースで勉強ができないという問題点も出てくるかもしれません。
片方が集中が切れて話しかけてくると、自分の集中力が例え続けられても、友達のために中断せざるを得なくなるかもしれません。
そして、最後には自分はまだなのに、相手のペースで勉強が終了になることもあるでしょう。
相手にもよりますが、最初にルールを決めるのがいいでしょう。
「相手が勉強に集中しているときは、勉強の質問以外声を掛けない」とか「何時から何時まではとにかく勉強に集中する」とか。
それができないようであれば、あえて友達の誘いを断って、自分一人で勉強する方がいいと思います。
そこは平然と割り切っていいと思います。
自分の勉強が掛かっているのだから。
自分の集中の限界を超えた
人間には集中できる時間に限界があると言われています。
一般的には1時間から2時間と言われています。
これは本人がしようと思えばということでしょう。
嫌々勉強をしている場合、この集中できる時間は極端に減ってしまいます。
いくら本人が頑張ろうと思っても2時間を超えるとさすがに体力的にも集中を続けるのは難しくなるでしょう。
そんなときに無理やり勉強しても、注意が散漫し頑張っても一向に頭には入ってきません。
そんなときは気分を切り替えるためにも休憩を取りましょう。
休憩だからと言っても、そこで遊んではいけません。
せっかく体をやるめるための休憩中に、結局からだが休まらないからです。
LINEなどのSNSもやめましょう。
これも頭を休めることにならず、しかもSNSは友達とつながってしまえば相互に返信を続け終わりがなくなり、もう勉強には戻れなくなります。
また、勉強で使っているイス以外に座らない方がいいです。
休憩だからと言って別の部屋に行って座って落ち着いてしまったら、なかなか腰が上がらなくなってしまいます。
ベッドなどで横になるなんてもってのほかです。
休憩場所は今自分のいる席か、ストレッチで体を伸ばすなら、その場に立ったままでやりましょう。
軽くストレッチをし、遠くの景色を見て目を休め、心を落ち着けさせ、頭をリフレッシュさせましょう。
休憩は10分ぐらいがいいと思います。
これくらい休めば集中力も回復するはずです。
これ以上休むと、今度は緊張の糸が切れ、勉強へのやる気が弱くなり、勉強に戻れなくなります。
1時間程度やっては10分休むと繰り返すと、全体として長く集中力を保つことができます。
ちょっと小腹がすいて…
勉強をするとお腹がすきます。
実は人間の脳は他のどの器官よりもエネルギー消耗が激しいのです。
だから、長く勉強するとお腹がするのは当然です。
では、その時、食事はどのようにするのがいいのでしょうか。
先ず避けたいのは、食べながらの勉強です。
食べながら勉強するとどうしても注意力が散漫になり集中できません。
もちろん、勉強も頭に入ってきません。
勉強した「つもり」になって、しっかりと理解はできていないので、後で何をやったかよく覚えておらず、結局二度手間になってしまいます。
だから、もし食事をするのであれば、勉強を一度中断ししっかりお腹を満たしてから再開してください。
その時は決して満腹になるまで食べてはいけません。
血が消化に回され、頭の方にまで回ってこず、結果として眠気に襲われてしまいます。
そうなったときは思い切って30分でも1時間でも眠ってしまいましょう。
そうすれば体も消化に集中でき、目を覚ました時、再び勉強に集中できる準備が整います。
メリハリをつけて勉強するのは、効率のよい勉強の基本です。
別のことを考え始めた
問題を解いているときに、手を止めてしばらく考えてみるというのはよくあることです。
しかし、そのしばらくの間に気づいたら他のことを考えていたなんて経験はありませんか。
問題を考えているつもりでも、いつの間にか注力が散漫になり、違うことを頭の中で考えてしまう。
難しい問題は特にそうですが、もし別のことを考え始めているようでしたら、その問題はいったん保留にして別の問題に取り掛かってみるといいかも知れません。
また、考えをまとめる時は頭だけでするのではなく、ノートなどにメモをしながら考えた方がいいです。
手を止めるとそれにつられて脳の働きも止まってしまう。
そうして、いつの間にかぼーっとしてしまうものです。
そうならないためにも、ノートに書きながら手を止めないようにしましょう。
こうすると考えが視覚化できるので、より分かりやすくなり、考えもまとめやすくなります。
集中するために、それ以外のことはリラックスできるように環境を整える人もいるでしょう。
これは悪いことでは決してありませんが、リラックスしすぎもよくありません。
ある程度の緊張感がないと気持ちが緩んで勉強に集中できなくなります。
例えば、制服のまま勉強してみたり、いつもと違う場所で勉強してみるのもいいでしょう。
勉強する姿勢も大事です。
背中を丸め机に突っ伏して勉強をしたり、頬杖をついて勉強をしたりすると、緊張がゆるんで眠くなります。
背筋をまっすぐ伸ばし、左手でしっかりノートを抑えながら勉強すると、体の緊張感も保たれるので勉強への集中力も続きます。
このように緊張感も勉強に集中するには必要です。
どうしても集中できないときはどうすればいいでしょうか。
何か本人にとって重大なことが起こって、勉強に集中できないとか。
そんなときは無理やり勉強しても大した効果はありません。
それならば、一層のことその気になる案件を解決してから勉強に戻った方がいいでしょう。
気分転換に昼寝をするとか散歩するとかでもいいでしょう。
でも、自分一人で勝手にフラフラすると勉強に戻るのが困難になることがあります。
だから、もし勉強を中断し気持ちを切り替えるために勉強以外のことをするならば、周囲の人にいついつになったら勉強に戻ると具体的に宣言するといいでしょう。
こうすれば自分の責任もあるので、問題解決後も勉強に戻ってきやすくなりますし、そうしなければならないという緊張感からまた集中することも容易になります。
こうやって気になることを抱えながら中途半端に勉強をするくらいなら、メリハリをつけてやるときはやる、やらないときはやらないと勉強した方が成果は上がります。
勉強を集中してやることは簡単ではありません。
周囲の環境や本人の意思など、様々な要因が絡まって勉強を阻害することもあります。
いろいろ試して自分に一番合った勉強法を見つけるのが最善と思います。
どうしてもよく分からないときは、葛西TKKアカデミーまで気軽にご相談ください。
自分の経験も踏まえていろいろアドバイスができると思います。
ちょうど中学校では定期試験を控えているところもあるみたいです。
勉強は大変ですが頑張ってください。
助けが必要ならばいつでも葛西TKKアカデミーに声を掛けてください。
お待ちしております。