塾長ブログ

2022.01.05

宿題のできないやれない子にはこう対処しよう!

宿題のできない、やれない子にはこう対処しよう!

勉強において宿題の役割は非常に重要です。
だから、学校でも塾でも基本的に宿題は出ますし、それをするのが当然のこととなっています。
しかし実際には、与えられた宿題ができない、またはやらない生徒がいます。
保護者の中にも、自分の子供が宿題をなかなかやらず、ついついイライラしたり怒鳴ってしまったりした経験を持つ方がいらっしゃると思います。
そこで今回は宿題をやれない子供、しない子供に対してどのように対処していくのがいいか考えてみたいと思います。

勉強は習慣づけが大事であり、歯磨きと同じように毎日のルーティーンとなって、言われなくてもするようになるのが理想です。
勉強はわざわざするものではなく、いつもするのが当然という状態ですね。
しかし、このような生活の一部としての勉強はやろうと思ってすぐできるものではなく、その行動が生活に根付いて当り前になるには長い時間と周囲も含めた根気が必要となります。
そして、多くの生活習慣がそうであるように、いろいろ理屈をこね始める年齢になる前に、自然と体がそう動くようになると宿題で困ることもなくなることでしょう。

しかし、これまでそうすることができず、宿題の習慣が身に付いていないから困っている家庭が現実には多いでしょう。
そこで子供が宿題の習慣を付けるためのアドバイスを述べたいと思見ます。
いつものことですが、子供は千差万別、必ずしも一つの方法が全員に当てはまるという訳ではないので注意してください。
その際はご連絡いただければ、一緒に解決方法を考えていきたいと思います。

宿題をやるのは本人、その気を削ぐのはNG

宿題は本人のためにもやるべきだが、実際に子供は宿題をせず、自分がどんどん不利な状況に追い込まれていることも気づかずにのんきに遊んでいる。
そう思いながら子供を見ていると、親としては焦りと不安、心配からイライラするでしょう。
親としてはどうにかしないといけないと思うのだか、他に良い方法も見つからず、怒鳴ったり怒ったり、時には「宿題しないとゲーム取り上げるよ。」などと無理強いするかもしれません。

それで素直に反省し勉強に取り組んでくれればいいのですが、多くの場合、逆効果になります。
勉強することが嫌になったり、自分に自信を無くしたり。
親に言われるから仕方なしに机に着くけど、いつまで経ってもぼーっとして宿題が進まなかったり、答えを丸写しして体裁だけ整えてごまかしたり。
これでは宿題の意味がありません。

また、「もう知らない。」と言って放置するのもよくありません。
子供としては見放されたような感じがして孤独や疎外感を感じるかもしれません。
逆に、しめたとばかりに自分の好きなように遊びまくってしまうかもしれません。
やはり、放置するのもよい対処法ではないようです。

そもそも宿題をやりたがらないのはなぜ

最近注目されているものに『発達障害』というものがありますが、今回はこの点についてはあえて触れないでおきます。
子供が宿題をやらないようになる理由について考えてみます。

第一に、先ほども述べたように、宿題が毎日のルーティーンではなく、「わざわざやらなければならないおっくうなもの」になっている可能性があります。
そういう場合、特に好きでもないことをあえてするのは気が引けるものです。
取り掛かるまでに非常に時間が掛かり、時間が経てば経つほど苦痛な時間が増え、より宿題が嫌になってしまいます。
これは日常の様々なことにおいて、行動基準が「好き嫌い」になっている子供に多いです。
「やりたくないことをやらされる」という感情は「宿題は面倒くさいもの」という価値基準につながり、「面倒くさいものはやりたくない」となります。

次に、「そもそも学校の勉強についていけていない」というのもあります。
宿題はやらなくてはいけないという自覚はあるものの、いざやろうとすると問題が全く解けない、質問の意味すら理解できないというものです。
本来宿題は学校で学んだことがベースになっているのですから、学校の勉強がきちんと分かっていればできるはずです。
しかし、それができないということは、勉強が分からなくなったときの対応が適切に行われていないということです。
特に数学などの積み上げ型の教科では、現在の勉強が分からない原因ははるか過去にさかのぼって探さないといけません。
そうなると本人も「自分はどうして分からないのか」が分からず、宿題も手が付かなくなります。

最後に「宿題はしなくてもいいもの」という考えがインプットされてしまっているというもの。
子供たちのこれまでの経験において、宿題をやらなかったり忘れたりしたとき、大したおとがめや指摘もなく、ただ「そうですか」とスルーされたことがあると、子供たちは宿題をやってこないことの責任やプレッシャーを感じなくなり、「宿題は別にしなくてもいいものだ」と解釈します(特に宿題嫌いにはいい口実になってしまいます)。
そうして罪悪感が薄れれば、あえて宿題もしなくなります。
もちろん、学校の先生はちゃんと宿題をやってこない生徒を把握し、成績に反映させるでしょうが、生徒自身には直接痛みもないので、あまり感知せず毎日当り前のように宿題をやってこないようになります。

もちろん他にもたくさん理由はあるでしょうが、今回は代表的なものを挙げてみました。

このような宿題をやらない子供たちへの対処法は

では、このように宿題をやれない子供にはどのような対処がいいのでしょうか。

先ずは帰宅後のスケジュールをみんなで決めましょう。
「みんなで決める」当のがポイントです。
子供だけで決めるのでも、親が決めて強制するのでもありません。
一緒に話し合い、お互いに自由に意見を出し合って、子供が無理なくできるスケジュールを作ります(できないものは意味がありません)。
最初は宿題の時間が短くても構いません。
できるようになれば時間を伸ばせばいいのだし、うまくいかなければもう一度みんなで話し合い予定を変更すればいいのです。
そこには勉強の時間だけでなく、遊びやテレビなど娯楽の時間も含まれていなければなりません。
こうしてみんなで合意したスケジュールであれば、お互いに今何をしなければならないか分かりますし、子供としても自分も一緒に決めたルールなので納得して行動できるでしょう。
遊んでいても、「今は遊びの時間だから」と余計な心配をしなくてもすむし、時間が来たら勉強と生活にメリハリがつきます。
下手に言って、子供に「今やろうと思っていたのに」なんて言われることもなくなります。
そして、大事なのはこのスケジュールをみんなが見えるところに表にして貼ることです。
こうして視覚化すると分かりやすいし、お互いに注意して生活することができます。

そして、親の接し方に注意しましょう。
先ほども述べたように、子供のできない点、やっていない点ばかりに目をやると、どうしても親の思い描く通りにいかず、ストレスがたまり、子供に当たってしまったりして、親子共々良いことはありません。
そうではなく、子供ができたことに注目しましょう。
「時間通りに机に着くことができた」「問題を5問解くことができた(5問しか解けなかったではなく)」「分からないときに質問できた」などです。
そして、これらのできたことを褒めてあげましょう。
そうすると宿題と向き合う辛さも和らいで、より宿題に取り組みやすくなるでしょう。
最初は難しいかもしれませんが、ここは大人として冷静な態度で接し、どうしても暴言を吐きそうになったときは深呼吸して、気持ちを落ち着かせて自分の怒りをコントロールできるようになるといいですね。

やはり一番いいのは、宿題をするときに一緒に寄り添って見てあげることです。
例え能力があっても子供の場合、どうしても一人では宿題が進みません。
気持ちや気分というものが子供の場合は大きく影響します。
そばに誰かがいると「やらなくては」という良いプレッシャーになりますし、「一人ではない」という安心と心強さもあるでしょう。
親子でいろいろ話しながら(時には脱線してもいいでしょう)宿題をすれば、子供も楽しくなります。
親が宿題を教えることができなくても、一緒に悩み調べ答えを見つけようと尽力する姿は、子供に「自分のために頑張ってくれている」という信頼感を与えます。
また、一緒に宿題をすることで他のものに気が散るのを防ぎ、時間や学習内容の管理も容易になります。
慣れてくれば徐々に一人で宿題をさせるようにしていけば、だんだん習慣として宿題をすることができるでしょう。
しかし、最初のうち(特に低学年の子供)は子供だけでは難しいと思うので、親が近くでサポートしてあげましょう。

宿題は勉強を理解し習得するうえで大きな役割を果たします。
だから、宿題ができないということは大問題です。
確かに忙しいかもしれませんが、子供たちのためには可能な限り寄り添って、彼らの宿題を支えてあげてください。
どうしても難しいようでしたら、一度、葛西TKKアカデミーまでご相談ください。
一緒に考え最善の方法を考えましょう。

全ての子供たちに上手くいく勉強方法はありません。
だから、今回の内容は一つの例、または提案と考えてください。
上手くいかないときは別の方法を考え、一番うまくいくやり方で頑張ればいいのです。
この点においても、葛西TKKアカデミーが力になりますよ。

全ての子供が宿題を苦にすることなく、楽しく学び成長してくれればと願います。

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