塾長ブログ
2022.01.23
塾の種類を知って自分に合った塾選びの参考にしよう
塾を選ぶ際、本人に合った塾はどこか悩むと思います。
実際に「塾」も千差万別で数もたくさんあります。
そんな中から自分の現状と目的に合ったものを選ばないといけません。
しかし、○○塾と言われても、それがどのようなものか分かりずらいこともあります。
そこで今回は様々な塾を、その形態、指導方法などにより分類しながら、その違いを説明したいと思います。
塾のタイプ
塾はその教える内容によって大きく進学塾、補習塾、総合学習塾、専門塾に分けることができます。
それぞれが目指す目的に合わせて、これらの塾の中から選んでいただくとよいでしょう。
1.進学塾
このタイプの塾は、小学校・中学校・高校・大学と、各段階の受験に特化しています。
学校の勉強より速いスピードで授業は進み、生徒の偏差値を上げ、難しい入試問題にも対応できるように指導します。
よって、現在の学校の授業は無視して、もう一つ別の学校に通うイメージでしょうか。
特に入試に関する情報を多く持ち、模試や進路指導、進路相談もしっかりとしてくれます。
入試を控え、万全の準備で合格を目指す生徒に適しています。
因みに、予備校は大学受験に特化した進学塾と考えてください。
2.補習塾
このタイプの塾では、日々の学校の勉強に遅れずついていけるように、学校の授業のフォローや定期テストでの成績アップに重点を置いています。
地域の学校を熟知しており、それぞれの学校の進度に合わせて授業を進めます。
部活や習い事で忙しく効率よく学校の勉強をしたい、純粋に学校の成績を上げたいという人に向いています。
3.総合学習塾
前述の二つを合わせたような塾になります。ここでは生徒たちの学習を総合的にサポートしてくれます。普段の学校のフォローや学校の定期テストなどの対策を行い、入試に向けた勉強、進路相談や内申点を上げる手伝いもしてくれます。
AO入試や推薦入試も含めた入試にも対応できるところが多いです。
現在の学校の授業だけでなく、入試も合わせて総合的に勉強を見てもらいたい生徒にお勧めです。
4.専門塾
ここは皆さんがごく普通に持っている塾のイメージとは違い、英会話やプログラミングなど、特定の分野、内容に特化した塾です。
昔からある習字やピアノの教室、スイミングスクールや最近はやりのダンス教室など、一般的に言われる「習い事」と呼ばれるものもここに入ると言えるでしょう。
最近ではパズル道場など数学的思考力を養うものや、ロボットを作るものなどバラエティーに富んできました。
学校の勉強とは別に、個人の趣味や好み、興味関心に基づいてやる人が多く、個人の技術や能力のアップを目指す場合に適しています。
また、特定の資格取得に向けたサポートを提供しているところも、ここに分類されます。
塾の規模
塾の規模によって区別することもできます。
大きく大手塾と個人塾に分けることができますが、一般的に前者は進学塾、後者は補習塾が多いようです。
いずれもメリット・デメリットがあります。
1.大手塾
テレビCMなどで全国的に知名度が高く、事業展開も都道府県レベルから全国レベルにまで校舎を広げています。
規模が大きく、情報量も多く、グループ内で統一された年間カリキュラムなどが用紙されており、全ての生徒がある程度同じような授業を受けることができます。
塾の知名度と実績を上げるために、どうしても上位の生徒に資源を集中させ、下位の生徒は取り残されることも多々見られます。
また、知名度が高いところ、有名な講師が所属しているところは、授業料が高額になるのでよく考えないといけません。
2.個人塾
個人が経営している塾で、校舎も一つか二つと数少なくなっています。
しかし、その分、地元への密着度が高く、地域の学校に特化した指導を行います。
小規模なので生徒一人一人に密接した深い関係を作り、企業のルールに縛られていないので、個人個人に対して柔軟な対応が可能です。
多くの生徒と交わるのが苦手な生徒には、個人塾の方が向いているでしょう。
クラスのタイプ
次に一クラス当たりの生徒数による分類をします。
1.集団授業
基本的に一人の先生に対して多くの生徒が一斉に授業を受けます。
学校でも目にする一般的な教室のイメージです。
その中でも一度に10人以上の生徒を教えるクラスを多人数制、10人以下の生徒を教えるクラスを少人数制と言います。
多人数制では毎回の小テストで席順が変わったりと、生徒間の競争を高めることで学習意欲を高めようとする塾もあります。
一度に多くの生徒を抱えているために、授業料は比較的安くなっています。
少人数制では多人数制より生徒数が少ない分、生徒が質問など発言がしやすく、より細かい指導を受けることができます。
いずれにしても、他の生徒と一緒に勉強するのが苦手な生徒はお勧めできません。
2.個別授業
一般的に一人の先生に対して、一度に一人から二人の生徒を指導します。
他の生徒のことを考慮する必要がないので、担当する一人ひとりの生徒の現状と目的に合わせたカリキュラムや授業を提供できます。
習い事などで忙しく集団授業に時間を合わせることができない、成績が悪く集団クラスではついて行けないという生徒たちに柔軟に合わせて授業を実施できるところが多いです。
生徒と先生の深い絆を作りやすく、学習以外にも共感共有しやすく、先生がそれぞれの生徒のことを深く知れるので、勉強以外のことでも相談したり協力してもらったりしやすくなっています。
ただ、基本的に授業料が集団指導よりは高くなる傾向にあります。
3.その他の授業
最近ではコロナ禍の影響でオンライン授業や映像授業と言った、新しいタイプの授業も盛んになってきています。
俗に言う「e-ラーニング」というものです。
オンライン授業は個人またはグループをオンラインでつなぎ、教室にいる先生の授業をライブで受けます。
または、アプリなどで提供される動画を個人が自分の好きな時間に見ながら、付属の問題を解いて学習を進めるものもあります。
こちらでは映像を繰り返すことで、自分が理解するまで何度も繰り返すことができるという利点がありますが、これを行うにはインターネットや端末などの環境を整えないといけないという欠点もあります。
映像を通した授業を見てプリントや冊子で与えられる問題を解いて、理解の確認や学習内容の定着を図ります。
特に最近注目され流行ってきているものに、「自立学習型」というものがあります。
ITやAIを活用したデジタル教材を使って、生徒が自分たちのペースで問題を解いていくというものです。
塾の先生は教えるというよりも、サービス提供や進路相談が主な仕事となります。
どれも比較的リーズナブルな料金であることが多いですが、自分で好きなように進めることができる反面、よほどしっかり自己管理ができないと、結局誰も言う人がいないので、ずるずる怠けて失敗するということもあり得ます。
入塾を決める前に
以上、大まかな塾のタイプと授業スタイルについてお話しました。
これらを基に、自分に合った塾を探す参考にしてもらえればと思います。
ただし、塾を決定する前にはもう少しそれぞれの塾について調べた方がいいです。
一番大きいのは授業料でしょう。
通常授業の料金もそうですが、夏休みなどの長期休暇になればどの塾も特別講習を実施します。
テキスト代や模試代、その他経費もかかるでしょう。
お金の問題はしっかり事前に確認しないといけません。
時間割を調べて、自分が毎回きちんと通えるかも考えなくてはいけません。
受講は何科目できるのか、先生はこちらから指名できるのか、どんなサポート体制や設備があるのか、しっかり調べたり問い合わせたりしてください。
いくら良い環境で自分に合った内容の塾に思えても、実際通い始めると何か違うということはよくあります。
そこは「相性」というものがあり、これは個人の落ち度でも塾の問題でもなく、仕方ないものです。
だから、基本的に塾には入る前に「体験授業」というものがあります。
生徒に合った雰囲気か、先生の熱意や塾の考え方が合っているか、実際に授業を受けてみて分かりやすいか。
これらは体験してみないと分からないものです。
だから、塾の形式だけでなく実感として入塾後も続けられるかも考慮して決めてください。
今は塾の種類や数も増えて、選択肢の多さが逆に塾を決めにくくしているかも知れません。
そんな時、自分の現状と目的を考えながら、これらを参考に塾選びをしていただければ幸いです。
因みに、葛西TKKアカデミーは個人の個別指導塾です。
授業内容はそれぞれの生徒に合わせて柔軟に対応できるのが強みです。
また、個人経営であるからこそ、各家庭の事情に合わせた授業料やプランを提案することが可能です。
大手塾でうまくいかないときは、是非一声かけてください。
全ての生徒の力になれるように、全力でサポートしてまいります。