塾長ブログ

2022.06.08

宿題を正しくやろう!ごまかしても最後に困るのは自分

宿題を正しくやろう!ごまかしても最後に困るのは自分

生徒の中には宿題を勘違いしている人が多くいます。
「宿題は何のためにするのか」を理解せず、その場しのぎの勉強を続けていると、後でひどい目に遭います。
宿題をやっている過程にまで先生の目は届きません。
だからと言って、ごまかして形だけ整えて宿題や課題を提出しても、結局困るのは自分です。
その時その時、与えられた宿題を正しくやった方が、長い目で見たとき本人にとって一番いいのです。

宿題:親子でする→自分でする
長い学生生活の中で宿題というのは基本的に、学校に通い始める小学一年生からずっと出されるものです。
小学低学年の頃は学校で学んだことの練習と確認が宿題の目的の一つとなりますが、他に学校以外での勉強習慣の習得というのも宿題の目的になるでしょう。
親の前で音読してみたり、計算ドリルをやって親に丸つけしてもらったりするのは、子供一人では毎日の家庭学習をするのは難しので、親の手を借りながら(親が見ているという環境下で)確実に子供に家庭学習をさせ、その習慣を身に付けさせるという意味もあります。
まだこの時期は学習内容も難しくなく、子供自身も分からなくて宿題ができないということも少ないですし、親も子供の質問に答えられるので、この親子でやる宿題も比較的問題なくこなしていくことができます。

しかし、学年が上がり勉強の内容が高度化してくると、この共同作業が難しくなっていきます。
親が子供の質問に答えられなくなったり、宿題に費やす時間が長くなって親の仕事や家事の時間と衝突するようになると、これまでのような一緒に宿題をするということはできなくなってきます。
そこで子供たちは自分たちだけで宿題をしなくてはいけなくなります。

宿題をしなくてもしたことにできる画期的な方法!
こうして親の監視下を離れ、子供一人で宿題をしなくてはならなくなったとき、いろいろと問題が発生します。
誰からも見られていないので自由にできるということは、その気になれば手を抜いたりごまかしたりできるということです。
宿題の行程を見ていないので、結果(少なくとも見た目上は)が整っていてやったように見えれば、問題を解かなくても許されると気づくのです(勘違いする)。

特に解答が渡されているときはそれを丸写しし(そのために解答を渡している訳ではないのですが)、そうでないときは友達の宿題を写す。
そうして実際は自力で解いていない問題を、あたかもやりましたという体裁にして提出するのです。
小学高学年から中学になると生徒の中には勉強についていけず、勉強が嫌になると同時に遊びたいという気持ちが強くなる人が増えます。
そんな彼らが自分たちの欲求と満たしつつ、宿題をやっていることにして先生から叱られるのを回避する素晴らしい解決策が答え写しです。
学校の先生は生徒が答えを丸写ししていることを分かっていても、それを一人ひとりに指摘することはまずありません。
先生も多忙でそんな時間はないし、ごまかした宿題が本人にどんな結果をもたらすかは自己責任だからです。
しかし、生徒は何も言われないことをいいことに、このごまかしの宿題を続けてしまいます。

宿題のごまかしはトラップ!
いくら見た目をよくしても、きちんと宿題をやってなくては勉強が身に付きません。
だから、ごまかしの宿題をすれば学校の勉強はますます分からなくなり、宿題をきちんとやろうにもできない、でも提出はしないといけないから答えを丸写しする。
そして、分からない状態のまま学校の勉強は進み、宿題はできないけど提出しないとけないから、また答えを写すと言った悪循環に陥るのです。

勉強は前出の内容ができるようになっているという前提で進みます。
もし分からなければ、「分かりません」と声を上げ、分かるようになるまで教えてもらう必要があります。
子供には教育を受ける権利があるので、「分かりません」と言って教えてもらえないのは違法になります。
そうしてできるようになるまで、とことん教えてもらえばいいのです。
しかし、ごまかしの宿題をやってしまえば、先生も見た目上はできているので、その生徒は分かっていると判断し勉強を進めてしまいます。
ごまかしの宿題は生徒の「分からない」のメッセージを先生に伝えず、そのまま生徒を取り残してしまうのです。
これが最も愚かな点です。
「分からない」を放置してそれが積み重なって、最終的にそれは自分に反ってきます。

特に中学生になり高校を受験するとき、この愚行が大きく生徒を苦しめます。
その時その時はできているように見せても、ごまかしでは勉強は身に付いていないので、結局中学三年間の勉強を試される入試のときにバレてしまいます。
高校入試ではできるようになっていないといけないものが決まっています。
毎回の宿題をきちんとこなし、分からないところはその都度解決していれば、受験勉強を始めても、それまでの学習が身に付いているので、入試対策に全力を注げます。
しかし、ごまかしでこれまでの勉強が十分に身に付いていない生徒は、それを習得してから入試に向けた勉強をしないといけません。
つまり、放置していた「分からない」をカバーするのに時間を費やさないといけなく、必要な入試の勉強が十分にできないといった事態に陥るのです。
残された時間も限られ、多くの生徒にとっては初の人生の大きな分岐点に臨むという不安とプレッシャーの中、もう一度最初から勉強し直さないといけないというのは、非常に大きなハンデで絶望感で打ちのめされる生徒も多いでしょう。

この時になって「しまった」と思う人が多いですが、もう後の祭りです。
そうならないためにも毎回の宿題を正々堂々とやって、ごまかさない。
結局、これが一番自分のためでもあるのです。

宿題は自分の学びをより深く定着させ、学習内容をより確実に発揮できるようにする非常によいチャンスです。
学校が生徒を苦しめるために出すものではありません。
しかし、そのチャンスをやらないでごまかしてしまうと、後で困るのは生徒自身です。
いくらその時に面倒くさいからと言って、せっかくの勉強の習得のチャンスをふいにしてしまうと、結局後でやらないといけないので二度手間になります。
つまり、もっと面倒くさいことになるのです。
しかも、入試などで時間的制約のある中でやらないといけないとなると、心理的に追い詰められて効率のよい勉強はできません、入試対策の時間がその分減るので、受験にも不利になります。

毎回の小さな手間を惜しまず、コツコツ真面目にきちんと宿題をこなしていくのが、長期的に考えれば一番いいのです。

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