塾長ブログ

2021.06.15

例年のごとく気温がぐんぐん上昇中。もうすぐ30度を超えるかも。熱中症対策をしましょう。

例年のごとく気温がぐんぐん上昇中。もうすぐ30度を超えるかも。熱中症対策をしましょう。

夏が近づき気温もどんどん上がってきています。
もうすでに熱中症が発生した学校も出てきています。

特に今年はコロナ禍で、学校で生徒たちはマスクをつけなければならず、感染予防と熱中症予防を同時にやらなくてはならないという過酷な環境にいます。
マスクをすれば体温がこもりやすく上がり気味になります。
息苦しさが熱中症を助長することもあります。
また、コロナウイルス感染防止のため学校では窓を開け換気をしているので、教室にエアコンがあったとしても使えないことが予想されます。
そうなると猛暑の中で勉強しなくてはならず、健康を害さないか心配です。
ましてやエアコンがない学校では、勉強どころではありません。

毎年ニュースによると熱中症による死者も出ています。
命にもかかわる問題なので、本日は熱中症について考えてみます。

いろいろ調べてみると、熱中症とは高温多湿の環境に置かれたときに起きる様々な症状の総称とわかります。
その症状はめまい、吐き気、顔のほてり、筋肉のけいれんなどがあります。

対処法としては、こまめな水分補給が第一です。
最近では学校でも水筒を持参させ、いつでも水分補給ができるようになっているところもあります。
ただの水よりスポーツ飲料のような塩分や糖分を含むものがいいでしょう。
汗を活発にかき、知らず知らずのうちに水分や塩分は失われていくので、喉が渇いてなくても水分補給をしましょう。
取り過ぎはいけませんが、食事で失われた塩分を取るように気をつけましょう。

また、暑さに負けない体を作るためにも、普段の食事に気を遣い、バランスの取れた食事をしましょう。
体力を維持するためにも十分な睡眠は大切です。
暑くて夜眠れないようでしたら、エアコンや扇風機を付け、通気性のよい寝具を使いましょう。
これは寝ている間の熱中症の予防にもなります。

直射日光を避け、風通しの良い環境を作りましょう。
服装も通気性のよいものを選び、下着は吸水性や速乾性のよいものにしてください。
冷却シートのような体を冷やす製品を活用するのも有効です。
体育などでどうしても炎天下に出ないといけない場合は、こまめに休憩を取り水分補給をしましょう。
実際に学校では、今は体育の時間はマスクをしていないようです。
文科相も感染防止に留意した上で、体育などの運動のときはマスクを外してよいと言っています。

実際にはなかなか難しいかもしれませんが、気温などに注意しながら熱中症の予防を心がけてください。

もし熱中症にかかったと思ったら、すぐに風通しの良い日陰やエアコンの利いた部屋に行って安静にしましょう。
衣服を脱いで、首の両側や脇、足の付け根を保冷材などで冷やすと体温が下がります。
水で体を濡らし団扇であおぐのも体を冷やします。
水分補給ですが、できればスポーツドリンクの方が塩分も同時に補給できるのでいいでしょう。

症状がひどい場合は救急車を呼んだりして病院に行きましょう。

東京は梅雨に入ったばかりですが、もう真夏のような暑さです。
まだ体も十分に暑さに慣れていないので、この時期は特に注意が必要と思われます。
勉強も大事ですが体調を崩しては何もなりません。
過酷な環境で無理をしないで、少しでも熱中症対策をして暑さを乗り切ってください。

2021.06.13

書籍紹介『悪魔の辞典』『ロマンスの辞典』『言の葉連想辞典』日本語の持つ奥深さに触れ、その巧みさに感動する遊泳社の辞典シリーズ。

書籍紹介『悪魔の辞典』『ロマンスの辞典』『言の葉連想辞典』日本語の持つ奥深さに触れ、その巧みさに感動する遊泳社の辞典シリーズ。

以前、ユニークな辞典として遊泳社の『名前のないことば辞典』をご紹介しました。
全く辞書らしくないけど、言葉の持つ新たな一面を見せてくれる本でした。
単に「知らない言葉を知る」という実用面だけの辞典ではなく、言葉の地平線を広げてくれると同時に、そのユニークなアプローチで微笑ましく思えたり、時には感動すら与えてくれました。

今回は同じく遊泳社が出版する他の辞典三冊をご紹介します。
どれもそれぞれに面白い辞典でちょっと変わっていますが、一度は手に取って見られることをお勧めします。

『悪魔の辞典』
元々は1911年にアメリカで出版されたアンブローズ・ビアスという人の書いた『悪魔の辞典』が土台となっています。
一般的な辞典のように言葉を客観的に中立的に描写説明するのではなく、悪魔というちょっと変わった(偏った)視点で言葉を掘り下げていきます。
すると、これまで特に何も思わなかった言葉に新しい味が加わり、全く違った意味になります。
悪魔というひねくれものの解釈により、言葉がこれまでの定型的な定義から解放され、より自由により豊かになって読み手の前に現れます。
そこには皮肉と同時にユーモアがあり、知らなかった言葉に限らず、馴染みのある言葉でさえ新鮮な魅力を伴って私たちの心を揺さぶります。

アンブローズ・ビアスの本を基に作者が現代社会などが持つ闇の部分に軸を置いて言葉が選定され、ユーモラスなイラストと共に人間や社会の持つ皮肉や滑稽さ、問題点を指摘しています。

「かき氷」…「水を凍らせて削ったものにシロップを掛けただけのを数百円で販売する夏祭り限定の錬金術。」
「後悔」…「恋人の携帯電話、もしくは機を織る鶴の部屋を覗いたあとに、湧き上がる気持ち。」
「食べ放題」…「定額を支払い時間とノルマに追われながら食事を摂る胃袋への拷問。」

この本を通して普通とは違う新しい定義にクスッと笑えるといいですし、更に、「自分ならこう解釈する」と独自の言葉遊びをしてもらえれば、この本は最高に面白くなると思います。

『悪魔の辞典』へのリンクはこちら

『ロマンスの辞典』
こちらも『悪魔の辞典』と同様に、ただ言葉の定義だけを並べた一般の辞典とは違い、「ロマンス」というユニークな切り口で言葉を再確認させてくれる辞典になっています。
そもそも「ロマンス」とは何でしょうか。
単純な夢や憧れではなく、そこには恋愛という感情が大きく関わっています。
しかも、「恋愛」という言葉自体があいまいでつかみにくく、すこぶる個人的なものにも関わらず、全ての人の心にしっかりと根付いている気持ち。
だから、同じ言葉でも「ロマンス」という視点で見つめ直した場合、その言葉の持つ意味は一人ひとり大きく異なるはずです。
でも、だからこそ個人個人が異なる定義を持ち寄ることで、共通認識している部分とそうでない部分を理解し、自分が持ち合わせていなかった新たな視点に気づくことで、その人の言葉は大きく広がります。

「色男」…「出会いと別れを繰り返し、女性の頬を涙で濡らして駆け抜ける通り雨。」
「嘘」…「優しさという絵の具で描いた名画の贋作。」
「海」…「地球上の大部分を占める水域。君への想いの次に、広く深い。」
「初恋」…「人生という書物において、誰もが栞を挟んだままのページ。」

「ロマンス」で考えるからこそ時にはキザっぽく、でも、だからこそ笑える。
そして、巧みな言葉の言い回しにはキュンとくる。
本当に恋に落ちたような甘い気持にもさせてくれる、非常にワクワクドキドキな一冊です。

『ロマンスの辞典』へのリンクはこちら

『言の葉連想辞典』
今度の辞典は前述の二冊とは大きく違っています。
この本は漢字一文字で表されたテーマを基に、それに関連する言葉をズラッと並べてあります。
日常ではあまり使わないような言葉ばかりが並んでいるので、いつもと違う言葉の言い回しをしたいときに役立ちます。
このように言葉を調べるだけでなく、テーマごとに書かれている連想された言葉から、新しく自分の語彙を増やすことができます。
どの言葉も気が利いていて、「なるほどこんな風に言えるのか」「この言葉が使いこなせれば一目置かれるな」と思えるものばかりです。

例えば、「夏」というテーマであれば、そこから連想される言葉として次のようなものがあげられています。
「片陰」「空蝉」「熱帯夜」「逃げ水」「打ち水」「草いきれ」「夏掛け」「夏枯れ」
どうですか、ご存知でない言葉もあったのではないでしょうか。
そして、どれも実際に使えれば格好よくないですか。
語彙を増やすことで、同じものでもニュアンスが異なり表現の幅が広がると同時に、自分の想いをより正確に相手に伝えることができます。
言葉の豊かさは、言葉を使って行われる心の中の動きと密接に関係し、これまで以上に心を自由にしてくれます。

皆さんもこの時点を通じて普段の言葉を豊かにし、心豊かな日常が送れるようにしてみてはいかがでしょうか。

『言の葉連想辞典』へのリンクはこちら

前回の『名前のないことば辞典』に引き続き、遊泳社が出している面白い辞書を三冊、ご紹介しました。
言葉というのは長い歴史の中で培われてきたので、不思議な力があります。
言葉そのものも学問として人間の知的好奇心をくすぐりますが、言葉が豊かになることで自分の思考の地平を押し広げ、心も広く豊かにしてくれるという特性もあります。

これらの辞書は正にこれまでの自分の殻を突き破り、人も周り大きくなった自分を見せてくれるでしょう。
「学ぶ」ということが勉強ならば、そのきっかけは学校のテストや授業にばかりこだわる必要はありません。
「おもしろそうだな」と思えばどのような形でもいいから探求してみましょう。
そこには知識の増大と共に、喜びや心の安寧、豊かさがあります。

遊泳社が出版している本はどれも興味深いものばかりです。
皆さんもガチガチの勉強ばかりでは気持ちが萎えるでしょう。
今日紹介したものも含め、人の興味や関心を引き付けるような変わった本を通して学べば、勉強もより楽しく効果的になるのではないでしょうか。

2021.06.12

勉強に集中できない。子供の勉強をかき乱すパターンとその対処法を考えます。(その一)

勉強に集中できない。子供の勉強をかき乱すパターンとその対処法を考えます。(その一)

定期テストや受験など、特に大事なテスト前では集中して勉強しないといけません。
集中できれば学習内容もすぐに理解し頭に入る。
ワークなどの学校の課題や問題集もどんどん進み、とても効率よく勉強がはかどります。
気づけば勉強も終わっていたという感じで、「勉強嫌だな…」なんて考える隙もありません。
全てがよいように進み、達成感でむしろ自信がわいてきます。

一方、集中できない場合、周囲のいろいろなことが気になって勉強が手に付かない。
勉強以外の余計なことばかり考えて、勉強内容が一向に頭に入ってこないし、問題も解けず時間ばかり掛かってしまいます。
思うように進まない勉強に焦りと苛立ちを覚え、残り時間がどんどん無くなる。
考えるように勉強がはかどらないことに、「自分はいくらやってもダメなのではないか」とやる気を失う。
できないのは元々自分は頭が悪いからで、いくら頑張ってもできるようにならないと自分を否定。
「やっても無駄」と言うのを言い訳に、やらなければならない勉強から逃避。

これではいけませんね。
このように勉強において集中力は大きな意味を持ちます。
実際に勉強をしていて思うように集中できないのはなぜでしょう。
子供たちの心をかき乱し、集中力を削ぎ、勉強が思うように進まなくさせる要因のいくつかに注目し、対処法を考えてみましょう。

周囲の音や声が気になる
勉強に集中しているときは、周囲のことが一切気にならず、勉強を夢中でやって気づけば何時間も過ぎていたなんてこともあるでしょう。
しかし、集中できないときに限って周りの音や声が気になる。
逆に周囲の騒音があるから勉強に集中できない。
周りの人の会話が気になりついつい聞き耳を立ててしまう。
突然大笑いされて、せっかくの集中が切れてしまう。
静かな環境で勉強したくても、どうしても周囲のせいで難しい。

そんなときはイヤホンをしたり耳栓をしたりして、周囲との音の伝導を断ちましょう。
耳に入ってくる音がかなり軽減されます。
特に最近のイヤホンの中には、耳をすっぽり覆うものもあり、音の遮断という意味では役に立つでしょう。
また、気持ちがそっちに引っ張られないのならば、BGMを流して余計な音を遮るのも一つの方法です。
ただ、BGMは流すのが目的であり、楽曲によってはα波を出したりして集中力を高めるものもありますが、そっちに気分がのってしまって一緒に歌たり踊り出したりするのであればやめた方がいいです。
そのためには歌詞のない曲(クラッシックなど)や菓子の聴き取りづらい曲(外国語の歌)などがお勧めです。

LINEが来たら
現在、生徒の間で最も深刻な問題はLINEを始めとするSNSで、これらが来た時すぐに返事をしないと友達を無視したとして、仲間外れにされるなど非常な不利益を被るかもしれないので、例え勉強中であっても中断して対応しないといけない。
当然、一回の返事で済むわけはなく、返事すればそれに対するまた返事と何度も何度もLINEが続き、勉強に手がつけられないまま時間が過ぎてしまう。
例え着信音を消しても振動し、LINEが来たことを携帯は知らせてくれる。
どうしても気になって開いて返事をする。
こんなこと繰り返していたら、当然集中力なんかなくなり、やるべき勉強もできなくなってしまいます。
多くの研究で勉強中のLINEを始めとするSNSはマイナスの影響を与え、SNSを使うと成績が下がることがはっきりしています。

スマホなどは色々な機能が集約されており便利な道具であるため、上手に使えば非常に役に立ちます。
先ほどのBGMを流すこともできますし、辞書機能など調べものにも便利です。
タイマーやストップウォッチも時間を区切って計画的に勉強を進めるうえでは有用です。
ではLINEとどのように対応していけばいいのでしょうか。
技術的な方法として、「機内モード」があります。
これは電波の受信のみをストップできるので、通話やLINEの着信はなくなりますが、その他の機能はそのまま使えます。
電源を切らずに済むので、スマホの有用性を失うことなくLINEだけ止めることができます。

また、周囲の友達に宣言するのもいいかも知れません。
実はどの生徒も勉強しなくてはいけないのは分かっています。
しかし、SNSを無視すると先ほど述べたように、人間関係が壊れることを恐れてできません。
そこで、最初に「何時から何時まで勉強する」と宣言し、事前にみんなに知らせるのです。
そうすれば、すぐに返事がないことも相手は理解できます。
このとき、「家での決まりだから」などとすれば、友達も追及できなくなりいいです。
そうでないと「自分ばかりいい子ちゃんになりやがって」と難癖付けられるかもしれません。
家のルールで親の言いつけとなれば、周囲の友達もあきらめがつくでしょう。

ちょっと話がそれますが、スマホを使った勉強促進方法として、自分の勉強している姿を自撮りし、それを動画サイトにあげるということをやっている生徒がいます。
こうすることで自分にやらなければならない動機づけをし、その成果を確認すると同時に、周囲に自分の勉強している現実を発信できるのです。
なかなか面白い方法ではないでしょうか。

チラッと目に入ったマンガやゲームに誘われて
勉強は大変で、特に集中していないときは、心のどこかで何とか逃げ出せないかと考えてしまいます。
そんなとき、たまたま部屋にあるマンガやゲームが目に入ったら、その誘惑に勝てないかもしれません。
ちょっと気分転換、が一時間二時間となり気づけば勉強する時間が無くなる。

これはゲームや漫画を片付ければいいのですが、手っ取り早いのは場所を変えることです。
リビングやダイニングルームなど、部屋を変えできるだけ勉強以外のものがない(できない)環境に変えましょう。
こうして勉強以外のものの誘惑を取り除き勉強に集中してください。
親も目の前で生徒が勉強していれば、色々配慮してくれます。
そして、親としても自分の目で子供が勉強しているのを確認できるのでいいです。
時には、親に勉強を助けてもらえるかもしれません。

もし、家庭で勉強に集中できる場所がないのであれば、皆様には葛西TKKアカデミーがついています。
いつでも気軽に連絡ください。
塾生でないからと遠慮はいりません。
葛西TKKアカデミーはどんな生徒でも力になりたいと思っていますから。
本当にここは勉強以外のものがないので、本人にやる気があれば何時間でも集中して勉強ができます。
更にお得なことに、勉強で分からないときは葛西TKKアカデミーの先生に聞くこともできます。
そうすれば勉強が深まり自分の力もついてくるので、定期テストなど成績も上がってくるに違いありません。

他にも勉強を妨げるパターンは数多く存在しますので、この話題は引き続き触れていきたいと思います。
自分がうまく勉強できない理由を知り、それにうまく対応することで効率よく勉強できます。
勉強に困っているときはいつでも葛西TKKアカデミーに連絡下さい。
私も一緒になってベストの解決法を考えます。

定期テストも近づいていることですし、勉強は大事なので、この葛西TKKアカデミーをぜひ利用してください。
葛西TKKアカデミーはどのような生徒でも助けたちと思っています。
どんな状況でも子供たちを支え、彼らに明るい未来を届けられればと考えています。

2021.06.08

漢字を上手に覚えるには。漢字をただ繰り返し書くだけでなく、ちょっとしたことを意識したり工夫したりすることで覚えやすくなります。

漢字を上手に覚えるには。漢字をただ繰り返し書くだけでなく、ちょっとしたことを意識したり工夫したりすることで覚えやすくなります。

漢字が苦手な生徒はたくさんいます。
特に最近はそのような生徒が増えている気がします。
最近はスマホやパソコンの普及により、漢字を自ら書く機会が減っています。
平仮名を打って変換するだけでは、書きたいと思ったときに漢字がなかなか出てきません。
これは大人も同様で、「最近、なかなか漢字が思い出せない」という声をよく聞きます。
つまり、漢字を覚えるには困難な環境になってきているのです。
(逆に、SNSなどで活字を読む機会は増えているようですが、特定の人間との交流が中心となっているので文のバリエーションが少なく、表現の豊かさも乏しいので、こちらも漢字の勉強には不利かもしれません。)

漢字を覚えるにはどのようにすればいいでしょうか。
一般的には教科書などで出てきた漢字をノートに10回、20回ずつ書いて覚えるというのがあります。
確かに何かを覚えるとき、繰り返すというのは一つの方法です。
掛け算の九九なども何十回、何百回と繰り返すから覚えられるのです。
でも、このような単調作業の繰り返しは退屈で苦痛です。
そこで少しでも漢字を覚える助けになるコツをあげてみましょう。

漢字のパーツ(部首)に注目
漢字の多くはいくつかのパーツの組み合わせでできているのにお気づきでしょうか。
「明」と言う字は「日」と「月」からできています。
このように基本的なパーツ(それらは簡単なものが多い)の組み合わせで、その組み合わせを覚えてしまうのです。
漢字そのものを一から覚えるより、すでに覚えたものを利用して新しい漢字を覚えた方が楽です。

しかも、「へん」などの部首には意味を表すものが多く、部首の意味を覚えておくと漢字そのものの意味を覚える助けになります。
例えば「亻」は人に関わる者で、「亻」の漢字を集めてまとめて覚えるのもよい方法です。

また、部首によって読みは同じでも意味が変わる漢字もたくさんあるので、今度は部首違いの共通部分を持つ漢字てまとめるのもお勧めです。
例えば「尞」に人を表す「亻」がつけば「同僚」の「リョウ」になるし、病気を表す「疒」がつくと「医療」の「リョウ」になります。
屋根を表す「宀」がつけば「学生寮」の「リョウ」になります。
(このように音を表す部分と意味を表す部分の組み合わせでできている漢字を形声文字形声文字と言います。)

このように共通のパーツを意識して、同様のものをまとめて覚えると、一度にたくさん漢字を覚えることができます。

正しい書き順、正しい姿勢を覚えよう
結構みんな適当に書いていますが、私の経験上書き順は非常に重要です。
字を書くのが苦手な生徒は基本的に書き順がぐちゃぐちゃで、結果として字のバランスも悪いし、鉛筆を行ったり来たりさせるので時間もかかり、書くのに疲れてしまいます。
(最近の生徒は体力が落ち、文字がしっかり書けなくなっています。)

筆の文化で生まれた漢字なので、書き順が正しくないと綺麗に書けませんし、余計な力が入って疲れやすく、長い文章は書けません。
なかなかチェックしづらいですが、低学年のうちに書き順を正しく覚えましょう。
基本ができれば、難しい漢字もその応用なのでうまく書けるし、覚えやすくなります。
原則として書き順は上から下、左から右です。

後、書く姿勢も気になります。
背中を丸め机に顔を近づけていると正面から文字を見ないのでバランスが悪く汚い字になってしまいます。
この姿勢を維持するのは意外とつらいので、すぐに疲れてしまいます。
また、左手で方杖をつく生徒も多いですが、こうすると紙やノートが抑えられず固定できないので、書いているときに動いてしまい上手く書けません。
抑えずに動かないようにするには筆圧を抑えるしかなくなり、最近の生徒の文字が薄い原因の一つでしょう。
適度に力を入れて書かないから筋力が落ちて、長く書くことができません。

このように漢字を覚えるには書くという作業が必須ですが、正しい書き方を身に付けていないと長時間文字を書くことができません。
だから、漢字を練習し覚えるには書き順や姿勢が大事なのです。

何冊も手を出さず、一冊の漢字練習帳を完璧にする
よくあるのが、飽きっぽくて一つの漢字ドリルを終わらせることなくやめてしまうというパターンです。
俗に言う三日坊主ですね。
そして、しばらくして「やっぱり漢字を覚えなきゃ」と言って、本屋さんでまた新しい漢字ドリルを買う。
気づけばやりかけのドリルが山のように残る。
これはいけません。

いろいろなものに手を出すのではなく、一冊のドリルを繰り返しやって完璧に覚える方がいいです。
漢字は無限にありキリがありません。
店頭にはたくさんの漢字ドリルがあり、あれもこれもやらないといけないような気になってしまいます。
一回やって終わりではもったいない。
そもそも、一回で全ての漢字をマスターできるはずはなく、そんな中途半端で他のドリルをし、それもこれも全部中途半端ではドリル代がかかるだけでもったいないです。
一回でやめるのではなく、何回も何回も繰り返して分からない漢字を少しずつ減らしていく。
そして、一冊完璧になってから次のドリルに移ってください。
いや、一冊完璧ならそれで十分かもしれません。
本当に一冊完璧ならかなりの漢字力がついているはずです。

だから、最初から分厚いドリルをしないでください。
最初は薄いので十分です。
そして、それがきちんと身に付いてから少しずつ漢字のレベルと量をあげていきましょう。
自分の能力を超えすぎているものは取り組みにくいのでやめましょう。
現在の力よりちょっと上くらいが丁度いいです。

実戦を通して覚える
よく「国語の勉強と言えば漢字お覚えるくらいしかない」と言う人がいます。
でも、それは違います。
定期テストや小テストなどあらかじめ出題される漢字が決まっているときはやってもいいですが、学力テストや入試などどんな漢字が出るか分からにテストの勉強では漢字をやる意味はかなり薄いと思います。

国語の勉強は読解などやらなければいけないことが沢山あります。
「漢字しかない」という人は国語の勉強を知らない人です。
漢字はとても多く全てをやっていたらそれだけで莫大な時間が掛かります。
そして、その割にテストで出されるのは読みが五問、書きが五問と言ったところでしょうか。
しかも、一つ1点や2点。
他の長文読解や記述などの勉強をやった方が効率よく点が伸ばせます(一問5点とか)。
だから、漢字だけの勉強はしない方がいいです。

むしろ、長文などよく読んで、分からない漢字があればその時覚える。
この方が読解能力を高め、しかも漢字もある程度覚えられます。
そして、重要な漢字は色々な文章を読めば何回も出てくるので、自然と覚えてしまいます。
問題をやるとき出た漢字は覚えますが、それ以上、わざわざ漢字の勉強をする必要はあまりないような気がします。

また、文章を読めば、そこには文脈もあるので、漢字がエピソード記憶となり、より覚えやすくなります。
漢字そのものの意味だけでなく、その使い方も分かります。

このように実践の中で漢字に触れているとなんとなく頭の中に残っているもので、読みはもちろん、書いたことのない漢字でも書けてしまったりします。
一つの漢字をノートに20回書いて覚えるより精神的負担が少なく、苦痛もないかと思います。

このように生きた漢字を覚えるのはとてもお勧めの方法です。

他にも漢字を覚えるコツはいくつかあると思います。
人それぞれ合うやり方も違うと思いますので、これで大丈夫とは思わないでください。
勉強は千差万別で誰にでも通用する勉強法はありません。
個人個人に合わせて変える必要があります。

漢字に限らず、どのような勉強方法がいいか分からないときは葛西TKKアカデミーまでご連絡ください。
いろいろ提案しますし、実際にやってみて何が適しているか一緒に考えたいと思います。

勉強は工夫次第でいくらでも楽しくなります。
ただ苦しいだけの勉強ではなく、その持つ意義に感銘したり、新たな発見に感動できる指導ができればと常に心掛けています。

皆さんも大変だと思いますが、そんなときはいつでも葛西TKKアカデミーに頼ってください。
お待ちしております。

2021.06.06

「一人っ子」を育てるときに気をつけること。(その二)

「一人っ子」を育てるときに気をつけること。(その二)

昨日に引き続き、今回も「一人っ子」の子育てについてお話したいと思います。

よく「一人っ子は甘やかされる」と言います。
自分から努力しなくても周りが自分の気持ちを理解し、望みをかなえてくれる。
結果、自己主張、自己表現が下手で、積極的に物事に取り組む姿勢も弱い。
確かにそういう面もあるかもしれません。
しかし、それは子育てにおいて大人が注意し工夫すれば済むことではないかと思います。

今日は、そのような観点から、一人っ子との距離感について考えてみます。

兄弟がいない分、親の目が一人に集中し、他の兄弟に割く時間もないことから、ついつい子供に手をかけ過ぎてしまうことがあるようです。
子供を大切に守り育てるのはいいのですが、何事も「過ぎる」のはよくありません。
負の面が大きくなり得るからです。

子育てにおいて、子供を気にかけるのは当然ですが、あまり何でも親が子供のために手を出してお膳立てしすぎると、自立心や想像力が育たないと言われます。
失敗したり怪我をしたりすると可哀想だからと、何でも先回りして失敗する経験を奪うと、子供が本当に一人になって何かやらないといけないときに、精神的に貧弱で何もできない。
万一失敗したら、そのショックをもろに受けて、二度と立ち直れないような大きなダメージを受けるかもしれません。
(実際、私が教えるときも「間違える」ことを非常に恐れて答えられない生徒がいました)
これは問題です。

一人っ子の場合、他の兄弟に目を配る必要がないからついついしてしまいますが、何でも子供のことに首を突っ込むのはやめた方がいいでしょう(そうしないと心配で仕方ないのかもしれませんが)。
「見守る」立場で、できる限り子供が自主的にできるようにしてあげて、例え上手くいかないのが分かってもあえて口を出さない。
そうすることで失敗に対する耐性をつけると同時に、そこから何を学び次につなげていけるかという創意工夫と試行錯誤の精神が育ちます(失敗は成功の基)。
よほど大けがをする、他人に迷惑を掛けるようなことでなければ、少し遠くから見守るのがいいでしょう。
たった一人の大切な子供を抱える親としては非常に難しいことですが、勇気を持って子供のためにあえて距離を置くのも重要です。

また、過剰に子供に期待するのもよくありません。
子供は親のことをよく見ており、時にはこちらが想像する以上に敏感に親の感情を感じ取っています。
そうなると人の顔色ばかりうかがって、受動的な子供になってしまいます。

特に一人っ子の場合、上の子供での経験がなく何でも初めてで分からないことだらけだから、親としても余計にこうでなくてはダメだと決めつけ、そのようにいかないときは不安になり、自分の子育てが正しいのか心配になります。
しかし、子供が学校の問題を解けなくてイライラしたり、何でこんなこともできないのと怒鳴ったりするのは子供を委縮させるだけです。
子供は発達の途中でその速度もまちまち。
だから、他の子と同様にできないからと怒るのは子供にプレッシャーを与えるだけです。
「多少できなくても大丈夫」と言うくらいの心のゆとりが親には必要です。
そうすれば子供も親の顔色をうかがうことなく安心して勉強や様々な活動に取り組むことができます。
一人しかいない我が子なので親としてはどんなことでも支えてあげたいと思うのは結構なのですが、注意しないと過保護となり、意図せず子供へ逆にマイナスの影響を与えることになるかもしれません。

子育ては決して簡単なことではありませんが、一人っ子だからこそ有利な点もあります。

子供一人に対する時間が多く取れるというのは、その最たるものでしょう。
他の子のことを気にすることなく、一人に集中できる。
より長い時間を子供に注げることができるので、子供の怪我や事故、病気などを未然に防ぎ早急に対処できます。
そして、子供に寄り添う時間が長くなるので、子供の心配や悩みを共有し適切に対応できます。

また、経済的にも一人にかけることができるお金が多くなり、より教育などへの投資ができます。
様々な習い事をさせられるだけでなく、旅行など非日常的経験も積めます。
多くの事柄を経験できれば学ぶことも増え、知識も増し、これらを基に新たなことを創造できるかもしれません。
一つ注意してほしいのは、これらの経験は親の希望期待の押し付けでなく、あくまでも子供たち自身の興味関心意思に基づくということです。
嫌々させるのはあまりよくありません。

ひとりっ子に限らず、子供を育てるということは非常に苦労を伴います。
こちらが一生懸命子供のために多くを犠牲にしても、子供はなかなか分かってくれません。
そこで憤り、怒りを子供にぶちまけるのはいけません。
本当に無償の愛、今は無理でも将来きっとわかってくれると信じて接しないといけません。
これは難しく強い精神を要求されます。

確かに子育ては大変ですが、希望は捨てないでください。
いつかきっと報われます。
ただ、それまでにどうしても疲れて投げ出したくなることもあるでしょう。
そんなときは一人で無理しないでください。
誰か信用できる人を頼っていいと思います。
みんなで、社会で子供を育てる。
それが健全だと思います。

そして、葛西TKKアカデミーもそんな子育ての一翼を担うべく存在しています。
遠慮や見栄は要りません。
安心して素のままで相談してください。
何らかの力になれると思います。
そして、十年後二十年後に振り返って、「あの時大変だったけど、みんなで乗り越えられて本当に良かった」と笑えるようになりたいと願っています。

2021.06.05

「一人っ子」を育てるときに気をつけること。(その一)

「一人っ子」を育てるときに気をつけること。(その一)

少子化の影響で一人っ子の家庭が増えています。

一人っ子は兄弟がいないためコミュニケーション能力や社交性が育ちにくいとよく言われます。

自分しかいないから、小さい時から親や周りの大人は自分から言い出さなくても、自分のしてほしいことや気持ちを理解してくれる。
だから、自分から進んで意思を伝える努力をしなくても、生活に何の支障もきたさない。
家にいるときはどうやってコミュニケーションをすればいいか考えなくても全く問題ない。
結果、社交性があまり育たず、将来集団の中で生きるときに非常に困る、問題になることが多いようです。

後、周りが自分の気持ちを理解し、望み通りにしてくれるので、わがままな子が育つともよく言われます。

子育てをする立場としては、メリットもデメリットも十分理解できるのですが、一人っ子に対して注意するべきことなど考えてみたいと思います。

一人っ子には「わがままで甘えん坊、社交性に欠け、自分の言いたいことを伝えるのが下手」などのマイナスのイメージもあります。
これは先ほども述べたような環境があり、兄弟と争ってでも自分の目的を達成しなければならない経験(おもちゃや夕食の奪い合い)、家庭内での大人の忖度があるからという理由で、このような偏見が生まれたのかもしれません。
実際にはそうでない一人っ子もいますし、兄弟がいてもそのようなお子様もいます。

要は、一人っ子が陥りやすいこれらネガティブな側面をどうやって補正し、将来自立した時に困らないように育てるかということです。

小さい時から様々な人のいる中で慣れさせる
兄弟がおらず核家族化が進んでいる現代、一人っ子は下手すれば非常に限られた人、自分を分かってくれる人達とだけ交わればいいということが起きます。
だから、努めて様々な人々と触れ交流する機会を作らないといけません。
家庭の事情もあって難しいかもしれませんが、小さい時は保育園や幼稚園に通わせて集団生活をさせましょう。
同年代のお友達が自分の兄弟の代わりになってくれます。
集団生活を通して、社会には守らなければならないルールがあるということ、目的をみんなで達成するために人と協力しなければならないということ、違った人間が集まり全員がある程度の満足を得るために時には自分が譲歩しないといけないということなど、社会で生きるのに必要な基本的な事柄を学べます(家庭だけでは難しいでしょう)。

自我が十分に発達していない幼少期はむしろどんなことでも柔軟に受け入れることができます。
最初は親と離れ離れになるという未経験のことで驚き動揺するかもしれませんが、そのうち慣れ家庭を離れた集団生活にも慣れていきます。
幼稚園、保育園は特にこのような子供への対応もよく心得ているので、これらの場所に通わせるのはとても有益だと思います。

また、スポーツなど集団での活動が求められる習い事もいいと思います。
大人と子供という二項対立ではなく、子供の中に更に先輩後輩という関係もあり、これらの人々とどのように関わりふるまっていけばいいかという、人生において非常に重要なことを学ぶことができます。

お手伝いをさせる
一人っ子は何でも親がやってしまって、一般的にできて当然と思われるようなことでさえできないときがあります。
自分でやることに不慣れで、失敗を恐れて立ちすくむことも。
特に、人前にさらされることに慣れてないということは、自分が失敗して笑われるということを非常に恐れ、プライドの高さも相まって、自分から挑戦しようという姿勢に欠けるところがあります。

「お手伝い」をさせるということは、自分でできることを増やす訓練になります。
よく一人っ子の若者が一人暮らしをするとき家事ができず、ごみ屋敷になってしまったり、自分で料理できず外食やコンビニ弁当ばかりで出費がかさんだり栄養バランスが崩れてしまったりする人もいます。
結局、親が毎日通って掃除をし食事を作ってあげたり、一人前の大人とは言い難い生活を送る人もいます。
そうならないためにも、お手伝いには自立に向けた第一歩と言う意味もあります。

また、仕事を割り当てられるということで仕事に対する責任感も生まれます。
与えられた仕事をきちんとこなすということは将来働く上で必要不可欠なことであり、そこから協調や信頼というものも生じます。

先ずは、小さい子供でもできる「食事のお皿を並べる」など簡単なことから始めましょう。
いきなり子供の能力を超える手伝いはいけません。
かえってやる気をなくしたりします。
子供の力量を正確に見極め、適切なお手伝いをさせましょう。
年齢が上がりできることも増えてくれば、それに合わせて難易度の高いお手伝いをさせても構いません。

挨拶と返事
簡単なようでいて実は難しいのが挨拶と返事です。
特に一人っ子の場合、人とのコミュニケーション(特に見知らぬ人)が苦手で恥ずかしがってできないことが多いです。
挨拶と返事なんて大したことではないよという人もいますが、実際に社会に出たとき、これらができないとグループの一員として上手く人と関われなくなり、生きていくのがつらくなります。
「挨拶や返事なんてしなくても生きていける」という人もいますが、現実としてこれらができないと仕事などの集団において仲間外れにされたり、大きな不利益を被ります。
そうならないためにも子供のうちから訓練をしなければなりません。

兄弟がいない分、一人っ子の家庭では挨拶の機会は減ります。
家族だからと言って大目に見ていたらますます挨拶の機会はなくなり、外に出たとき挨拶ができなくなります。
習慣として自然にできるように、親は意識的に指導しなければなりません。
そんな些細なことわざわざ家でしなくてもいいと放っておくと、将来困るのは当人です。
面倒くさがらず、あえて積極的に挨拶をして、子供の挨拶や返事を促しましょう。
そして、できたときはきちんと褒めてあげましょう。

「兄弟がいない」と言う一人っ子ならではの環境は、彼らが不利になる要素も多く含んでいます。
しかし、それらは親が注意し適切に対応することで、一人っ子では難しいといわれる社会性を身に付けさせることは可能です。
兄弟がいない分、一人にかける時間は多くなるので、親としてはそのメリットを十分生かし子育てをしていけばいいと思います。

一人っ子ならではの苦労もあると思いますが、苦労そのものはそうでない家庭にも違う形で存在するので、何で自分ばかり苦しいのかなどと考える必要はありません。
大変なこともありますが、喜びもたくさんあります。
もし、子育てで困ったことがあれば、誰かに相談してください。
一人で抱え込むのが一番いけません。
葛西TKKアカデミーにもそのような親御さんを支援する用意があります。
難しく考えず軽い気持ちでご相談ください。
一緒に悩み解決法を探っていきたいと思っています。

葛西TKKアカデミーは全ての子供の力になりたいと考えていますし、彼らを支える親御さんたちの味方でもありたいと願っています。
どんな些細なことでも構いません。
少しでも困ったなと思えばお知らせください。
小さな問題の積み重ねが将来取り返しのつかない大問題に発展することもありますので。

子供たちの未来のために、みんなで力を合わせて頑張りたいと思います。

2021.06.03

19×19までの掛け算を解こう!掛け算の裏技、こうすれば簡単!

19×19までの掛け算を解こう!掛け算の裏技、こうすれば簡単!

皆さんは小学校のときに掛け算の九九を習ったと思います。
だからたいていの日本人は一桁×一桁の掛け算は簡単に解くことができます。
しかし、驚くべきことに何とインド人は九九が19×19まであるそうです。

だから、彼らは計算に長けていて、インド人は理数に強いということは世界的にも有名です。
植民地時代の経験から英語が共通語となっているので国際的コミュニケーションもでき、理数の強さと相まってコンピューターを始めとするIT産業を中心に世界的に競争力をつけて急速な発展を遂げています。
今やインドの発展の勢いは目を見張るものがあります。

そんな彼らにあやかるべく、今日は簡単な19×19までの計算方法をご紹介します。

簡単にできる11×11から19×19までの計算
どうやって計算するのでしょうか。
分かりやすく、具体的に計算しながらご説明します。

例えば、13×14をやってみましょう。
先ず、14の一の位の4を13に足して17にしましょう。
そして、14から4をあげて残った10とこの17をかけます。
つまり、片方の一の位を0にするのです。
17×10=170
これは簡単ですよね。

そして、次に元々の式の一の位の数字同士をかけます。
3×4=12
これも簡単。

そして、先ほどの170とこの12を足します。
170+12=182

そうです。
実は13×14の答えも182なのです。
13×14=182

どうでしょうか。
簡単でしょう。
慣れれば暗算で19×19までの掛け算はできるようになります。

これができるようになると、数学でいちいち書いて計算する必要がなくなるので計算のスピードがアップし、テストでも有利になります。
(数学を解くとき、二桁の掛け算は結構やりますよね。)

残念ながら19×19までですが、それでも便利です。

ついでにもう一つ簡単な計算方法を紹介。
今度は二桁の二乗の計算です。
これも先ほどの計算の応用になりますが、次のようにします。

例えば、17×17をやってみましょう。
さっきと同じように片方の一の位の数字である7を相手に渡して、一の位の数字を0にします。
そして、もう片方の17にもらった7を足して24とします。
そうしてこの二つを掛けます。
24×10=240

次のもとの一の位同士を同じように掛けます。
7×7=49

そして、先ほどの240と49を足します。
240+49=289

そうです。
17の二乗は289です。

二乗の計算はとても大事で、中学生で二乗の計算が出て、ルートが出てくると二乗の計算はとても重要になります。
また、高校生になって因数分解や高次方程式、指数や対数などでも二乗の計算は必須です。
だから、これを覚えておくといいですよ。
暗算でできるようになりますから。

勉強は大変です。
だけど、頑張って解けたときや、新しい発見をした喜びは何にも代えがたいものがあります。
そうです。
勉強を単なる拷問のような苦と考えないでほしい、楽しみに満ちたものと感じてくれればと願っています。
そのために葛西TKKアカデミーで、色々工夫しながら勉強を教えています。
そして、勉強を通して学ぶものは教科書の字面だけではありません。
勉強を通して、もっともっと多くのものが学べるんだということを知ってもらえたらと考えています。

2021.05.30

最近、「物覚えが悪くなった」「思い出したくても思い出せない」という若者が増えています。ひょっとすると「スマホ認知症」かも!

最近、「物覚えが悪くなった」「思い出したくても思い出せない」という若者が増えています。ひょっとすると「スマホ認知症」かも!

スマホが私たちの生活に根付いてずいぶん経ちます。
生活様式が大きく変わったと言っても過言ではないでしょう。

確かに、スマホは便利な道具で人々の生活を豊かにしたという側面は否めないでしょう。
しかし、同時にマイナスの面も多く指摘されています。

今回はそんなスマホとの付きあい方についての注意点をお話したいと思います。

スマホを持っている多くの人がもうスマホから手を離せなくなり、スマホが気になってちょっとでも機会があればすぐに開いてみてしまう。
歩いているとき、友達と話しているとき、勉強しているとき、食事をしているとき。
個人的な時間に限らず、よほど強く禁じない限りはスマホを見ずにはいられない。
スマホなしではもうまともに生きていく自信もない。
そんなスマホ依存症の問題が指摘されています。
スマホは素晴らしい道具ですが、道具である以上上手に使いこなさなければ、そのマイナス面を十分理解した上で活用しなければ、害悪の方が大きくなります。

今回の記憶とスマホの問題も使い方の問題と言えます。
「スマホ認知症」とはスマホを頻繁に使う若い世代を中心に、物覚えが悪くなったり、覚えていたことを思い出せない、とっさに言葉が出てこないなどの認知症のような症状が出ることです。

専門家によると、スマホへの依存やす別のことをしながらスマホをいじるなどの「ながらスマホ」によって脳内に異変が現れるそうです。
スマホは色々なものを調べたりするのに非常に便利なツールで、今や私たちの生活はスマホなしには考えられないと言ってもいいでしょう。
スマホは情報を収集し、集められた多くの情報を脳に入力することができます。
しかし、人間の脳は情報を入力する「インプット」だけでなく、その情報を整理し新たに思考や行動に役立てることができるように処理する「アウトプット」が必要です。
ところが、人間の脳はこの両者を同時に実行することができません。
「インプット」のときはそれに特化した活動を行い、脳は情報整理ができません。
その結果、覚えていたものが思い出せないなどと言うことが起こり、仕事の効率が悪くなります。
また、「インプット」に脳の活動が集中しているということは感情のコントロールもできないということになり、イライラしたり幸福感が感じられなくなったりします。

つまり、人間はただ情報を入力するだけでなく、それらを処理することも必要なのに、スマホの怒涛のような情報の洪水がそれを許しません。
インプットを中断し、情報を整理したり考えたりする時間が必要なのですが、それができないため記憶も定着しなかったり、整理されてないがため思い起こすことがうまくできなかったりします。
こうして「スマホ認知症」が発生するのです。

では、「スマホ認知症」になった場合どう対処すればいいのでしょうか。
先ずは、スマホを手放して物理的に情報入力をできない時間を作りましょう。
例えば、外に散歩に行って周りの自然や景色を楽しむとか。
脳の活動を正常にするためにも、何もしないぼーっとする時間が必要です。
睡眠も重要です。
睡眠中は情報入力が行われないので、その日の記憶を脳が整理し深く定着させます。
短期記憶を長期記憶に帰るのです。
だから、勉強をする生徒も十分な睡眠は必要で、寝ないで勉強するとかえって効率が悪くなります。
ましてや、ゲームやSNSでの交流で深夜まで起きている(時には朝まで)ことは言語道断です。

専門家によると、実は「能動的な情報収集」は問題がないそうです。
自分の「アウトプット」のために意識的に情報を集めることです。
例えば、本や映画を見ることが能動的なアウトプットを意識した行動です。
問題は自分で積極的に情報を集めようと考えず、ただ、だらだらとネットを見たり動画を見たりすることです。
だから、「スマホ認知症」を防ぐためには節度あるスマホの利用時間と意識的な情報収集が大事となります。

今の子供たちは色々な意味で私たちの時代と違い、だからこそ私たちも経験なくアドバイスできないこともたくさんあります。
特に新しいツールは注意が必要です。
益にも害にもなるからです。
だからと言って一方的に禁止するのは賢いやり方ではありません。
多くの利点を失うからです。
最善の均衡点を見つけなければなりません。

これから学校でも一人一端末と言うようにデジタル化が一層進むと予想されます。
今まで誰も経験したことのないことをするときは、あらゆるリスクを想定して対処しなければなりません。
「スマホ認知症」もその一つですが、大事なのはみんなが正しく理解し合意を持ってツールを使えるか(使いこなせるか)ということです。

教育が変わろうとしている現在、これに限らず多方面で混乱が起きています。
確かに文科省の唱えるようになれば、これまでにない画期的な教育で生徒にも多大な利益があるでしょう。
でも、もし理想通りにいかなかった場合はどうするのかにも焦点を当てる必要があります。
しかし、今のことろ文科省はそのような点は現場に丸投げという態度です。
無責任にも思えますが、日本の将来を担う子供たちを真剣に思っているならば、「上手くいきませんでした、すみません」とならないように心を据えて取り組んでほしいです。
失敗のつけが子供たちに来ることだけは絶対にないようにと願うばかりです。

2021.05.29

考えよう!「考える」ことは面倒?でも、「考える」からこそ人間であり、特にこれからのAI時代、「考える」ことができなければ生き抜くことが非常に難しくなります。

考えよう!「考える」ことは面倒?でも、「考える」からこそ人間であり、特にこれからのAI時代、「考える」ことができなければ生き抜くことが非常に難しくなります。

勉強を嫌がる生徒の中に、その理由に「面倒くさい」あげる人がいます。
「覚えるのが面倒くさい」「書くのが面倒くさい」「考えるのが面倒くさい」と「面倒くさい」のオンパレード。
でも、「面倒くさい」と言ったらキリがありません。
何もかもが「面倒くさい」になってしまいます。
そうなると、食べること、息すること、寝ること、生きることの全てが「面倒くさい」ということになり、勉強をしなくてもいい理由には到底なりません。

そもそも、勉強は面倒くさいものです。
だからこそ、脳を鍛えることになるのです。
脳細胞を活発に動かすことで脳内ネットワークが広がり、より高度な思考が可能になります。
これも「面倒くさい」が勉強しなくてもいい理由にはなりません。

最後に、「面倒くさい」というのは「できない」ということと同意ではありません。
逆に言うと、手間はかかるが、そうすればできるということです。
だから、それをやらないのは「怠慢」であって、この点からも勉強をしなくていい理由にはなりません。

「面倒くさい」が勉強しなくてもいい理由にはなりえないことを示したところで、本題の「考える」ということについて話してみましょう。

人類は他の動物のような強い牙や爪、自身を守る丈夫な皮膚や殻を持たない代わりに、頭脳を発達させることで生存競争に打ち勝つ道を選びました。
他の動物とは違い、「考える」ということに特化することで生き延びることに成功し、今日まで種をつないできました。
先ほども述べたように、「考える」ということは面倒で時間もかかり、時には莫大なエネルギーを使って無理する必要があります。
しかし、人類がこれまで生存してきたということは、これらの負の面を補って余りある利点が「考える」の中にあるのでしょう。
例えばどんな利点があるのでしょうか。

・目の前の手がかりからまだ見ぬものを想像する
人間には推測する能力があり、これは「考える」という力があるからこそ可能です。
人間は一つの事柄からそのものを認識するだけでなく、そこに様々な要素を加え、目の前のもの以上の認識をします。
例えば洋服一枚とっても、その服の形や色彩を捉えるだけでなく、「格好いい」「どこのブランドだろうか」「どこような着こなしができるかなあ」といろいろ考えを巡らせます。
このように現実の捉えたものそのもの以上の情報を手にしようとします。 
これに経験などが加わると、これからどうなるかなど、未知の部分でさえより確実に推測することができます。
このように「考える」が加わると一つの現実から無限の可能性が生まれるのです。
これはAIにはまだ難しい分野で、だからこそ、これからのAI時代で人間の様々な能力が取って変わられるときに、「考える」と行くことは人間としてその存在価値を維持するためにも重要なものとなります。
しかも、この認識の拡張は個人個人で異なり、多くの人間が集まればより結論として導き出される可能性も増えます。
これはAIにはなかなかできません。

・これから起こることが分かるようになる
先ほど「考える」ことができる人間は目の前の一つの事象から、直接分からない部分でさえ推測することができると言いました。
これを時系列に当てはめれば、これから起こることでさえ分かるようになるという意味です。
そして、この「推測」する力は経験でより強化されるとも言いました。
これには個人的経験もありますが、人類としての経験も人は吸収することができます。
過去の人々の業績の蓄積を私たちは本や伝承で自分の中に取り入れることができます。
勉強にはこういった面もあり、学校の授業などで知識として学べば、当然一人の個人としては物理的に(質的にも量的にも)不可能な経験を積むことができます。
こうして個人を超えた経験が将来予測をより確実にすることができます。
そして、一つの出来事から他の出来事にも適用できる応用性が身に付けば、様々な難局であっても解決に導ける可能性が広がります。
このような応用力もAIにはなかなか持てません。
「考える」ことはAIに対抗する大事な武器です。

・「考える」という頭の中の無限の世界が、現実の世界を押し広げる
現実は限りがあります。
でも、頭の中で「考える」ことには限りがありません。
人間はいくらでも「考える」ことができ、思考の境界線を無限に広げることができます。
この「考える」という無限の行為があるからこそ、私たちは現実にあるこれまでの制限を取り払い、より自由に行動できるようになりました。
それは機械や道具のようなモノだけでなく、民主主義や社会システムのような制度を始めとする無形なものにまで及びます。
「考える」ことで人間は現実に創造し、物質的にも精神的にも豊かにしてきました。
そうして「考える」ことは世界全体を変えるパワーの源になり、これもAIでは生み出すのは難しいでしょう。

・AI時代を生き抜く
今後、AIの発達により世の中の50%以上の仕事がAIにとって代わられると言われています。
これまでのような、「知識を詰め込んで指示されたことだけを忠実に正確にこなす」だけの人間であれば、これらは全てAIの得意とすることなので、彼らの仕事はAIに奪われてしまうと考えられています。
だから、日本政府もこれまでのような教育ではなく、AI時代でも生きていける人材育成を目指し現在教育改革が進行中です。
この件に関しては個人的に議論したいところですが、一つの見方としては筋が通っています。
仮にこれが正しいとすれば、やはり「考える」ことができないと、これからの人間は生き抜くことができません。
当然AIが得意な分野は人間にはかなわないでしょう。
でも、AIが苦手な分野にはまだまだ人間の活躍の余地があります。
AIの普及、ICT化が世界のトレンドで逆らうことができないのであれば、AIとの共存を考えなければなりません。
AIは「与えられた答えの定まっている問題を解く」「情報を処理して最適化する」「情報を検索し処理する」「ルールに従い具体的なことを扱う」などは得意です。
一方、「定義が不明瞭で解答も定かでない問題を扱う」「与えられた情報から新たなものを作り出す」「物事の意味や意義、可能性を見出す」などということは苦手です。
このようにAIが得意なことはAIに任せ、苦手な部分(人間が得意とする部分)にこそ人間の力を集中させれば、全体としての効率が上がり、これまで以上に資源の有効活用が可能となり、より豊かな社会が作られるでしょう。
そして、人間が力を注ぐべきAIの苦手な部分というのは当面人間の独壇場であります。
「考える」はこの分野での活動の根幹をなし、「考える」ことが苦手な人間はこれからどんどん仕事の選択肢がなくなり、生きることが難しくなるでしょう。

このようにAIの発達が現実味を帯びる中、「考える」はこれまで以上に重要な要素となり、これができなければ生存も危うい時代になるのかもしれません。
最後に、「考える」をこれまで述べたように時代の変化に伴う必要としてではなく、人間本来の性質として捉えてみましょう。
いろいろ小難しいことを言いましたが、本来「考える」というのは人間が自然界における生存戦略として取り上げたもので、「考える」という行為を能動的に行わせるために、人間には知的好奇心と知的感動が備えられていると思います。
これを上手に刺激してあげれば、人間はより幸福感を味わうことができます。
これは私の塾を通しての経験の中で何度も出会った場面であり、経験的に間違いないと思います。
「分からなかった問題が解けた」「他の人が気付かなかったことに気づいた」など「a-ha!」と思った瞬間、人間は喜びを感じ、自分に誇りと自信を持ちます。
つまり、「考える」こと自体が日々の勉強のみならず、生活をも潤すのです。
「考える」のが「苦痛」「面倒くさい」と感じる人は、残念なことに様々な理由で、これらの幸福を十分に味わうことができなかったのでしょう。

葛西TKKアカデミーでは「学ぶ喜び」を大切にし、生徒一人ひとりを尊重し、知的感動を与えられるように努めています。
多くの生徒が乱暴な勉強で心身ともに打ちひしがれて、「考える」という楽しい行為を苦しみであり害悪と捉えてしまっていることに非常な悲しみを感じます。
「考える」はこれからの社会で生きるのに必須な能力だけでなく、個人個人の生活を幸福にする鍵でもあります。
どうか「考える」を「面倒くさい」と拒絶するのではなく、その喜びを味わってください。
そのために葛西TKKアカデミーは皆様の力になりたいと望んでいます。

2021.05.28

勉強ができない生徒はなぜできないのでしょうか。理由は様々でしょうが、いくつか例を挙げて考えてみましょう。

勉強ができない生徒はなぜできないのでしょうか。理由は様々でしょうが、いくつか例を挙げて考えてみましょう。

よく「うちの子は勉強ができない」などと言いますが、「勉強ができない=知能が低い」と結論付けていませんか。
私のこれまでの経験から、勉強ができない子は知能が低いからできないのではないケースがほとんどです。
問題はそれ以前にあるのです。
ということで、今回はできない原因となるものをいくつか挙げてみたいと思います。

「自分が勉強できないと思い込んでいる」
人間、思い込みと言うのがその行動や思考に大きく影響します。
「自分ができない」と思い込んでしまうと、本当はできる力があるのにできなくなってしまいます。
逆に、「自分はできる」と思い込んでいると、これまでできなかったことができるようになったりします。
よくスポーツ選手は、試合前に自分の勝利した姿をイメージするトレーニングをします。
それもこのことによります。
暗示とも呼ばれるこの作用ですが、多くの勉強ができない子供たちは、これまで勉強が分からないとき散々非難され、自分に自信を失って、「もう自分は何をやってもダメなんだ」と思い込むようになっています。
こうなってしまうと、その暗示を解くのは一苦労です。
だから、一番大事なのは子供ができないとき、すぐにダメな奴とか頭が悪いなどのレッテルを貼って責めるのではなく、根気強く本人が分かるまで付き合ってあげること、そして、常に「頑張ればできるんだよ」と励まし、本人が自分を信じ前向きになれるように支えることです。

因みに、勉強嫌いの子供にも同様のことが言えます。
勉強が嫌いなのは問題が解けないからという子供は非常に多いです。
これも先ほどと同じく、「本人が壁にぶち当たったときの周囲がどのような対応をしてきたか」によって勉強嫌いになるかどうか決まり、一度勉強嫌いになってしまったら、その子を勉強に向かわせるのは大変です。
私がよく言うのは「勉強は好きにならなくてもいいから、嫌いにならないでほしい」ということです。
そのためには予防的に注意して子供と接しなくてはいけません。

親が勉強をみて、自分にとって簡単なことができないとき、ついついイライラして、そのストレスを解消するために子供を避難してしまいますがこれは子供にとっては何の益もありません。
本人のことを思うなら、いくら自分がイライラしてもグッとこらえる心の広さ(長期的視点で考えることができる)と本人を信じ根気強くついてあげてください。
(親御さんも忙しいかもしれませんが、そんなときは第三者に助けてもらうのも一つの手です。)

勉強の楽しさが分からない
小学校に入ったとき、みんな勉強が嫌いではなかったと思います。
それまで憧れていた学校に入り、これからたくさん勉強しようと希望に満ちていたと思います。
しかし、学年が上がるにつれ勉強嫌いが増え、勉強が楽しくないという子供が増えてきます。
大きな原因の一つは上記にもあるように、壁にぶつかったときの対応です。
だから、周囲の人間次第で子供が勉強への興味や喜びを持続させることは可能です。

よく自分の好きなことであれば、大人がびっくりするぐらいなんでも知っている子供がいます。
自分から進んで調べ、積極的に理解し覚え。
勉強も同様であってほしいと思います。
そうすれば、勉強がどんどんできるようになり、その喜びからまた自主的に勉強をするというプラスの相乗効果が現れます。

ここで大事なのは、このプラスの効果を産み出すきっかけです。
それは直接学校の勉強でなくていいです。
例えば、先日ちょうどスーパームーンの月食がありましたが、これを見た感動から宇宙に興味を持ち、そこから理科が好きになるなんてことが考えられます。
つまり、勉強から少し距離を置いたところから攻めてみるのです。
そして、そのためには多くの実体験が効果的で必要になります。
どんな些細なことでもいいから(料理を作る、山登りをする、昔のお城を訪ねる、歴史的映画を見る、ホームステイで外国の人と触れるなど)子供に自分の体を通した体験をさせてあげましょう。
きっとその中に自分が面白いと思えるものが見つかるはずです。
そのためには鉄砲を数多く撃たなければなりませんね。

何をやったらいいか分からない
これもよくあるケースですが、やらなければならないのは分かっているしやろうと思っているのですが、何をどのようにやればいいのか分からないとう場合です。
これは本人だけで解決するのは難しいでしょう。
だから、周りの人間がきちんとしたアドバイスをしてあげることです。
子供と話し合い問題点が何なのかを的確に見つけ出し、その原因にどのように対処すればいいか教えてあげる。
葛西TKKアカデミーのような個別指導の場合、本人の勉強の度合いに合わせて勉強の進度の調整がききます。
中学の数学ができない理由を突き詰めてみると、実は小学生の時の分数だった。
そんなときはすぐに分数の基礎に立ち返り指導できます。
(他の生徒と一緒の集団指導では難しいですね。)
そして、勉強ができない根源的問題が解決すると、みるみる今までできていなかった数学の問題が解けるようになります。

勉強ができない理由は他にもたくさんあり、生徒一人ひとりで違うことがよくあります。
単純に「勉強ができない」と決めつけて、ひたすらプレッシャーを与え続けるのではなく、そのもう一つ前の理由を探しましょう。
本当の問題はそこにあるのです。
そして、そのためには一番に対話を通して子供を理解すること、子供を励まし支え、自分は頑張ればできるという自信を持たせてあげることが大事です。
親が勉強のできない子供をただひたすら怒り非難するのは何の効果もありません。
自己否定に陥り、状況を悪化させるだけです。
そうなると元に戻すのは至難の業です。
そうなるのだけは避けてください。

こちらが一生懸命教えて何とかできるようになってほしいと情熱を傾けるのはいいのですが、それがすぐに結果として出ないからと言って精神的に不安定になってはいけません。
子供の成長速度は様々で、すぐにはできるようにはならないかもしれません。
でも、勉強の本来の目的が彼らの将来のためだとするなら、我々は本人を常に信じ、長い目で見守ってあげるべきです。

カレンダー

«11月»
     1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

アーカイブ

カテゴリーリスト

ブログ内検索

フィード

無料体験授業のお申し込み・お問い合わせはこちら

勉強についてのご相談も含め、どんなことでもお気軽にご連絡ください。