塾長ブログ

2021.02.23

「GIGAスクール構想」って何?今、文科省が進めようとしている新しい学校教育のスタイルです。

「GIGAスクール構想」って何?今、文科省が進めようとしている新しい学校教育のスタイルです。

現在、日本の学校教育は従来の教育から大きく変わり、新たな時代に子供たちが困らないようにと新しい教育体制へ移行しつつあります。
この度の大学入試におけるセンター試験から共通テストへの移行も、これら教育改革の中の一つです。
日本の教育が、その理念、方法、環境とあらゆる面で生まれ変わろうとしています。

その中で、去年、文科相が打ち出したのが「GIGAスクール構想」です。
今回はこの文科省が目指す新しい教育スタイルについてご紹介します。

「GIGAスクール構想」は2020年に文科省が発表した新しい学校教育の在り方です。
これは学校のITC環境を整えて、高速大容量通信ネットワークを使い、日本全国全ての生徒が一人一つずつ端末を使えるようにすることで、特別支援を必要とする子供を始め様々な状況下にある子供全てを誰一人残すことなく、公正で最適化された教育を提供し、全員の資質と能力を育てる構想です。

これまで蓄積された教育実践におけるノウハウにITCを取り入れることで、学習活動がより充実し、主体的かつ対話的なより深い学びが得られる授業が受けらるとのことです。

調べものはインターネトを使って調べ、それらの情報を収集する過程で情報の整理分析取捨ができるようになります。
そして、パソコンを使うことでこれまでのような文章だけによる表現にとどまらず、写真、音声、動画などいろいろなメディアを使った発表、発信、作品ができるようになります。
更に、通信ネットワークを使うことで、遠距離や離島など地理的不利を解消すると同時に、これらのこれまで学習機会に触れるとが難しかった、もしくはできなかった生徒たちにも都心の生徒と同じように学習のチャンスに触れられます。
しかも、ネットワークの利用は学校内の枠を超え、リアルタイムで区域外、海外の生徒と共同して活動できるようになりますし、大学や専門機関との連携も可能となります。

デジタル教材を使い、誰もが分かりやすく興味を持ちやすい教材が提供でき、生徒一人ひとりの反応や考えを瞬時に捉えて、先生と生徒が双方向に発信しながら授業を進めることができます。
しかも、小テストなども全てデジタル教材で行うので、クラス全体だけでなく生徒一人ひとりの学習習得状況も把握でき、それぞれの進度に合わせた学習教材支援を提供もできます。

更に驚くべきことは、これらの各教科の学習活動を横断的につなげSTEAM(Science, Technology, Engineering, Art, Mathematics)教育を実施することが可能で、実際の社会問題解決に向けた教育を行えるようになるそうです。
その探求の過程においてもICTを活用でき、課題の設定(社会もんだなどの現実にある問題を見つけ出す)、情報の収集(資料、文献の検索などICTを使っての情報を探す)、整理・分析(自分が集めた情報を統計や思考ツールなどで分かりやすくまとめ理解する)、まとめ・表現(自分たちの研究を論文にしたり、パソコンを使ってプレゼンテーションで発表したり、これらを多彩なメディアを通じて発信する)の全ての段階においてITCが有機的につながり、効率的に活動できるようになります。

また、これらの探求における、情報収集発信を通して情報に関するモラルも学べるということです。

以上が文科省が発表した「GIGAスクール構想」です。

今回のコロナ禍では、ITCが整っていた多くの私立学校はそのまま一斉休校中でも学習を継続できた一方で、ITCがあまり進んでいなかった多くの公立学校では学習活動はほぼできなくなり、結果、両者に通っている生徒間の学習格差が広がったと指摘されています。
災害などの緊急事態でもITCを活用できれば、勉強を滞りなく進めることができると期待されています。

日本の学校におけるITCの利用はOECD諸国の中でも最下位で、ほとんど活用していないことが分かります。
当然、日本の教育はITCという観点において、諸外国から大幅に遅れを取っており、これも文科省が「GIGAスクール構想」を推し進めようという理由になっています。
更に付け加えるならば、これか技術が進みITC化がより身近になる世界において、これからの日本の若者が対応し、諸外国と対等にやりあえるようにしなければならないという、経済界からの要請もあるように思えます。

いずれにしても、これからの学校教育が大きく変わり、私たちがSFの映画やドラマで見ていた場面が、現実の教育現場で見られるようになるのです。

「GIGAスクール構想」についての長所短所、賛否両論は既に上がってきていますが、今日のところはここまでとします。
この点に関しては後日まとめて議論したいと思います。

2021.02.22

中学三年生は都立高校入試お疲れ様でした。しかし、来週は学年末試験です。そこで定期テスト前恒例 塾無料開放!テスト対策実施中!葛西駅から徒歩3分、個別指導塾葛西TKKアカデミーでテスト勉強しましょう!

中学三年生は都立高校入試お疲れ様でした。しかし、来週は学年末試験です。そこで定期テスト前恒例 塾無料開放!テスト対策実施中!葛西駅から徒歩3分、個別指導塾葛西TKKアカデミーでテスト勉強しましょう!

中学三年生は都立高校入試お疲れ様でした。
手ごたえがどうであれ、もう結果は変わらないので、気持ちを切り替え次のステップに進みましょう。
なぜなら、来週は学年末試験があるからです。
とは言え、長い受験勉強で疲れているでしょうから、今日はぐっすり寝て十分な休息を取り、明日からまたテスト勉強を頑張りましょう。

一、二年生もテスト勉強は進んでいますか。
課題をきちんと間に合わせ、これまで習ったことの確認をしっかりすれば大丈夫です。

課題は終わっていますか。
課題を提出しなかったり、出すのが遅れたりすると成績がかなり下がります。
逆に出せば自動的に評価が上がるので、課題は絶対にきちんと出しましょう。
教科書やノートを見てもいいから、やるだけで成績が上がるなんてお得ですよ。
是非、きちんとやりましょう。

葛西駅そば、個別指導塾葛西TKKアカデミーでは、テスト対策と称して全ての中学生のために塾を開放します。
いつでも自由に来て勉強してください。

塾生でなくても大歓迎です。

自習に来て課題を済ませたり、テスト前の練習問題をしましょう。

葛西TKKアカデミーに在籍していなくても構いません。
気軽に来て、勉強してください。
家ではなかなか勉強しづらいと思います。
ここなら集中して勉強ができます。

いらした全ての中学生の勉強のサポートを行います。
5教科全てに対応し、指導します。
何でも遠慮なく質問してください。

しかも無料!!!

「学校で習ったけどよく分からなかった。」
「休んで抜けてしまった。」
「分かっているつもりだけど、確認したい。」
「学校の課題をする場所がほしい。」
「だいたい分かったから、もっと練習問題を解きたい。」
など思っている生徒は是非訪ねてください。
皆さま大歓迎です。

葛西TKKアカデミーでは皆さんに良い成績を取ってもらうため、平日の夕方から塾を全ての生徒のために開放しています。
学校帰りに立ち寄っても結構です。
更に今回はテスト前の23日が祝日となっており、直前の最後の追い込みができます。
これはチャンス!
この日も1日、塾を開放していますから、遠慮なく葛西TKKアカデミーで勉強してください。
誰でも気軽に使ってください。

葛西TKKアカデミーを利用して、テストでいい成績を残しましょう。

この機会をお見逃しなく。

2021.02.19

日曜日は都立高校の入試日。試験前の過ごし方についてお話します。葛西駅そば、個別指導塾葛西TKKアカデミーは受験生の皆さんを応援します。

日曜日は都立高校の入試日。試験前の過ごし方についてお話します。葛西駅そば、個別指導塾葛西TKKアカデミーは受験生の皆さんを応援します。

コロナ禍でいろいろありましたが、いよいよ日曜日は都立高校の受験日です。
コロナウイルスで十分な勉強もできなかったかもしれませんが、それは他の人も同じと思いましょう。
どの受験生もこの日に備えて、これまで一所懸命に勉強してきたことと思います。
一応、一斉休校を考慮して試験範囲は考えて出題されるようですが、具体的にはいまいちよく分かりません。
そんなこと関係なく、いつも通りどの分野が出ても大丈夫なようにしたいですね。

因みにコロナウイルス感染防止の対策として、会場では以下のことを実施するようなので気をつけてください。
・マスクを正しく着用する
・サーモグラフィによる検温(37.5℃以上ある受験生は試験を受けられません)
・濃厚接触者は別室での受験
・入退室時にアルコールによる手指の消毒
・換気時に窓の開放(防寒具の用意)
・休憩時トイレに行くときは監督者が案内
・他者との会話は控え、昼食は前を向いて食事をし、終わったら速やかにマスクをする

自分の持てる力を全て出し切って悔いのない受験にしてください。
今日は、試験前日(明日)の過ごし方についてお話します。

ここまで来たら、もうやるしかありません。
じたばたしてもしょうがない。
腹をくくって明日に備える。
直前に不安になって、教科書を一から開いて夜更かししてはいけません。
そんな付け焼刃をしても、大して結果は変わりません。
むしろ、寝不足で実力が発揮できない方が問題です。

つまり、前日は万全の体調に整えることを第一に考えてください
しっかり睡眠を取り、精神を安定させて、ゆとりを持って試験に臨めるようにすることです。

先ず、睡眠です。
早寝をして翌朝はスッキリ目覚めるようにしてください。
人間の脳が本格的に働き始めるまでに、起きてから2時間かかると言われています。
試験開始から逆算して、その2時間前には起きていないといけません。
気になって勉強したくなるかもしれませんが、ここは自分を信じて勉強から離れましょう。
どうしても見直したいときは、夜ではなく早朝にしてください。
それも細かいところを逐一チェックするのではなく、ざっと目を通すくらいにしてください。
もし緊張や考え事で寝付けなくなったら、無理に寝ようとせず、目を閉じてじっと横になってください。
それだけでも体はかなり休まりますから。

次に食事です。
朝食は食べ過ぎないように、腹八分くらいがいいです。
こってりとしたものではなく、あっさりとして消化にいいものを食べてください。
食べ過ぎると苦しくなるし、血液も消化に取られ、頭の方に回らなくなります。
食べる時間も試験直前ではなく、余裕を持ってゆっくり噛みながら、落ち着いて食べられるようにしてください。

出発について。
持ち物や着替えは前日に用意し、全てそろっているかチェックしておいてください。
当日に慌てて忘れ物をしてはいけません。
受験票など忘れても試験は受けられますが、その事実が精神的にダメージを与え、本領発揮できなくなることもあります。
当日はそのまま出かけられるようにしましょう。

そして、出発時間ですが、これも余裕を持って早めにするのがいいです。
電車が止まったり遅れたりすることもあります。
どんなトラブルがあるかもしれません。
だから早めに家を出て、どのような状況にも対応できるようにしましょう。
もしトラブルに巻き込まれたら、落ち着いて試験会場か大学入試センターに連絡をしてください。
きちんと対応してくれるはずです。
会場には試験開始の30分から1時間前に付けるようにしてください。
テスト前に試験会場をぐるっと一周できるくらいの余裕があるといいです。
落ち着いて深呼吸して待ちましょう。

最後に、繰り返しになりますが、直前にじたばたしても仕方ありません。
実力以上のことはできません。
だから、本番で実力を100%出すことに集中してください。
やれることをやればいいのです。
そう開き直ると気が楽になると思います。
そして、「自分はできる」と自分に言い聞かせてください。
精神の当たれる影響は非常に大きく、どのように気持ちを持っていくかで結果が左右されます。
スポーツ選手もイメージトレーニングで、本番に精神状態を最高に持っていきます。
受験生の皆さんもそうしてください。

これらに加え、今年はコロナウイルスへの対応も大事です。
試験会場はもちろん、会場への行き帰りも人ごみを避け、マスクなどの対策を怠らないようにしてください。

そして、明日うまくいかなくても気にしないでください。
いろいろ引きずって後悔しても、一度やってしまった試験の結果は変わりませんから。
色々悔やんでも仕方ありません。

そうならないためにも、今、自分のやれることをしっかりやる。
それだけです。
「人事を尽くして天命を待つ」です。

コロナウイルス対策、防寒もしっかりして、風邪などひかず万全の態勢でテストを受けてください。
葛西TKKアカデミーも受験生の皆さんを応援しています。

2021.02.18

来週は学年末テスト。この週末はまとまって勉強する最後のチャンス。葛西TKKアカデミーでは「塾無料開放」と称して今度の土日は15時~21時まで開けています。是非勉強に来てください。

来週は学年末テスト。この週末はまとまって勉強する最後のチャンス。葛西TKKアカデミーでは「塾無料開放」と称して今度の土日は15時~21時まで開けています。是非勉強に来てください。

もう来週は学年末テストです。
準備は進んでいますか。

課題は終わっていますか。
課題を提出しなかったり、出すのが遅れたりすると成績がかなり下がります。
逆に出せば自動的に評価が上がるので、課題は絶対にきちんと出しましょう。
教科書やノートを見てもいいから、やるだけで成績が上がるなんてお得ですよ。
是非、きちんとやりましょう。

葛西TKKアカデミーでは皆さんに良い成績を取ってもらうため、平日の夕方や週末の15時から塾を全ての生徒のために開放しています。
誰でも葛西TKKアカデミーを遠慮なく気軽に使ってください。

来週が期末テストということは、この週末がまとまって勉強する最後のチャンスです。
学校の教科書やワーク、プリントやノートを使って、学校の授業で何をやったのか復習しましょう。

学年順位が低い人はとにかく基礎をしっかり理解し、基本問題は確実に解けるようになってください。
特にワークはそのままテストの問題として出されることも多いので、ワークの基礎問題は絶対に解けるようになってください。
とにかく基本固めだけで十分です。
余裕があれば応用問題に取り組みましょう。

基礎がもうできている生徒はワークだけでなく、それ以外の応用問題に取り組んでみましょう。
勉強の細かい内容、より複雑な問題に取り組み、分からなければ解答を見てなぜそのような答えになるか確認してください。
分からない問題を何分も時間をかけて考えても時間の無駄なので、効率よく答えを利用して学びましょう。

そして、定期テストはかなり出題範囲が限定されているので、同じ問題、同じ学習事項、基礎や学習ポイントを何度も繰り返し、着実に自分のものとして身に付けましょう。

葛西TKKアカデミーの「塾無料開放」も利用してください。
勉強に集中できる環境で自習し、分からないときは先生に自由に質問できます。
また、希望があれば新しい問題をもらうことも可能。
どんどんまとめや勉強を進め、成績を上げて周りのみんなを驚かせてやりましょう。

塾生でなくても構いません。
誰でも利用できます。
皆さんの成績が少しでも上がるようにお手伝いします。
お待ちしていますので、皆さんどしどしお越しください。
(ご利用されるからは来る前に一度ご一報お願いします。)

葛西TKKアカデミーの「塾無料開放」
課題をやるので精一杯、答えを丸写しじゃ勉強になりませんよ。
そんなときは葛西TKKアカデミーでテスト対策。
今なら全ての生徒のために塾を無料開放、自由に利用できます。
もちろん、葛西TKKアカデミーの塾生でなくても大歓迎です。
日曜日も14時から21時まで開放、そして、平日も夕方から利用可能。
せっかく無料なので遠慮なく利用し、お得に成績を上げてください。

今日も生徒たちが来て学校のワークをやったり、こちらで用意したプリントをやったりしています。
明日も来るそうです。
皆さんも遠慮なく気軽に来て、勉強してください。

全ての中学生のために塾を開放しています。
葛西TKKアカデミーに在籍していなくても構いません。
気軽に来て、勉強してください。

ここなら誘惑もなく集中して勉強できるでしょう。
分かれなければ先生に質問もできます。

いらした全ての中学生の勉強のサポートを行います。
5教科全てに対応し、指導します。
何でも遠慮なく質問してください。

しかも無料!!!

「学校で習ったけどよく分からなかった。」
「休んで抜けてしまった。」
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学校帰りに立ち寄って、勉強してから帰っても構いません。
今度の土日はテスト対策を行います。

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2021.02.16

共通テストを振り返ってみましょう。(その二)

共通テストを振り返ってみましょう。(その二)

前回は共通テストでの大量の資料をどうにかならないのかというお話でした。
本日は今回実施された共通テストに至るまでの経緯を振り返ってみましょう。

これまで大学入試方法の変更は何度かありました。
でも、そこには「二年前ルール」という暗黙のルールがありました。
これは新しく入試が変わるときは二年前に明確にどのようなものになるかを示すというもので、これにより新制度に切り替わっても受験生は入試の対策をしっかりして受験に臨めたわけです。
もちろん二年前に不備などで提示できなければ導入を遅らせていました。

しかし、今回の入試改革は異例でした。
2020年からの変更が先に決められていました。
新制度の不備や疑問に対する明確な回答は文科省からなく、強行に実施を推し進めてきました。
この点に関しては以前書きましたのでこちらを参照してください。
公平性の問題や家庭の経済的状況での不公平の拡大など、素人目にも問題の多い仕組みとなっていました。

『激震!大学入試での英語の民間試験利用が延期。言いたいことは多々あれど…。』へのリンクはこちら

そして、本番の一年前になってまさかの方針転換。
入試改革の目玉と言うべき英語の民間試験活用、記述式問題の導入、調査書の合否判定での活用、これらすべてが中止となり、それまでこれらの対策をまじめにしてきた受験生たちを落胆させました。
にもかかわらず、二年前ルールを無視して、入試制度の変更は当初の予定通り今年からになりました。
これにはオリンピックイヤーという教育には関係ないイベントが理由になっているとか。
その肝心のオリンピックも延期され根本の理由もなくなったのですが、文科省の面子のためでしょうか、関連する特定の企業への利権問題でしょうか、これまでのように受験生に配慮されることなく、受験生や保護者、先生方の不安を払しょくするためのしっかりとした説明もなく、今年強行されることとなったのです。

直前での変更に現場は混乱し、最初の文科省の指針を信じてまじめに準備してきた受験生には、これまでの努力を無にされたような今回の仕打ちに気力を失い、自分の将来を悲観し、何をやっていいのかすらよく分からない受験をあきらめるものも少なくありませんでした。

しかし、今年の共通テストをめぐる混乱はこれだけに留まりませんでした。
新型コロナウイルスの感染拡大です。
社会的問題となり、昨年三月からの一斉休校は受験生に大きな衝撃と不安を与えました。
受験勉強の大事な時に学校が休みになる、授業が進まなくなり、受験に向けた講座や授業がなくなる、分からないときでも先生に質問できない。
IT化の進んでいた私立高校はオンライン授業で学習を滞ることなく続けられたのに対して、多くの公立高校ではそれができず、せいぜい慌てて作ったプリントを配られる程度。
家計にゆとりがある家なら塾や予備校、家庭教師など、休校分を補えるでしょうが、コロナウィルスで社会活動が大幅に停滞し、仕事がなくなってしまった家庭(特に非正規労働者など)では、収入がなくなり、補習どころか今通っている塾や予備校もやめなければならない事態に陥りました。
ここでも家庭の経済環境で受験生の間に格差が生じました。

この不公平の是正方法として、入試を二月、三月から九月に変更するという案(受験生に十分な準備期間を与え格差を減らすと同時にウイルスが活発な時期の入試を避けようという案)もありましたが、議論はいつの間にか学校の9月入学の議論にすり替えられ、結局どのような話し合いが持たれたかも明らかにならないまま、例年通りの二月、三月の入試となりました。

それからコロナウィルスの第三波が拡大する中、緊急事態宣言が出され入試が本当に安全に公正に行われるのかという話題が広がりました。
政府は感染対策を十分にする点、若者の感染による重症化が低く、もともと入試等状況自体がウイルスの感染が比較的しにくい環境であることなどから、当初の予定通り共通テストが行われました。
文科省としては感染者や濃厚接触者になった受験生のために別室受験や試験日の追加などの対策を講じているので問題ないということでした。
実際に初めての共通テストが行われ、カンニングや終了時間のミスなどはありましたが、コロナウィルスでの問題は報告されておらず、一応テスト自体は無事に終わった形となりました。

ざっと経緯を振り返ってみましたが、本当に今年の受験生は周りに翻弄されてばかりの年となってしまいました。
本来なら他のことに気をかけずに受験のみに集中して自分の実力を上げ、持てる力を全て出し切って悔いのない受験をしてほしかったのですが、今年はそれはかないませんでした。

原因は明らかに文科省にあると思います。
一貫して中央からのトップダウンでの意思決定。
受験生や保護者、現場の学校などの疑問や質問にはまともに答えず、当事者の無理解のまま、ただひたすら自分たちの作ったスケジュールに従って物事を推し進めていく。
そして、ギリギリになっての手のひら返し。
更にコロナウィルスという不測の事態に対しても、十分にリーダーシップを発揮し全ての生徒のために全力を尽くしたかと言うと、残念ながら肯定はできません。

結果、受験生は不安を抱えたまま受験をせざると得ませんでした。
大人の都合で振り回されながらも試験に臨まなければならなかった受験生が本当に可哀想であり、安心を提供できなかった大人として情けなく感じます。
文科省の現実を見ない理念によって、人生を左右する大きな試験を納得できる形で受けられない受験生、または、先行きが分からないまま翻弄されるのに疲れて入試をあきらめた(あきらめざるを得なかった)生徒たち。
この責任はどうなるのでしょうか。

2021.02.15

私立大学の入試は始まっています。私立高校の入試も本格的に!受験前日の過ごし方についてお話します。葛西TKKアカデミーは生徒みんなの受験が成功するよう応援します。

私立大学の入試は始まっています。私立高校の入試も本格的に!受験前日の過ごし方についてお話します。葛西TKKアカデミーは生徒みんなの受験が成功するよう応援します。

今年は入試制度の変更やコロナウイルスなどで例年以上に混乱していますが、2月に入って私立大学や私立高校の入試が本格化しています。
そして、来週には都立高校入試や国公立大学が始まります。
テスト直前で焦る気持ちは分かりますが、ここまで来たら慌てず焦らず勉強よりも体調管理などに重点を置いて、試験当日に実力が全て発揮できるように準備しましょう。
受験生皆さんの成功を願っています。

そこで本日は、以前お話したことと重複する部分もありますが、試験前日および当日の過ごし方についてお話します。

1.前日は勉強しない
今日は勉強しないでください。
直前で慌ててやっても大した力にはなりません。
むしろ、寝不足になり本領を発揮できないリスクの方が恐ろしいです。
不安でしょうが、考えても仕方ありません。
割り切って勉強はしないで、精神と体のコンディションを最高に持っていく方が賢明です。

2.前日に準備は終わらせる
持ち物や着替えなど、受験の準備は前日に終わらせましょう。
当日の朝慌ててやると時間が間に合わなくなり、焦って心が落ち着かなくなります。
また忘れ物もしてしまいます。
会場までの道のりも確認し、必要であれば地図も用意しましょう。

3.リラックスして精神を落ち着かせる
夕方帰ってきたら早めに食事をしてゆっくりお風呂に入りましょう。
そうして精神をリラックスさせてください。
気持ちが不安定だと、いい結果は残せません。
就寝1時間前の入浴が眠りにはいいと言われています。

4.食事
夕食と朝食はこってりしたものは避けましょう。
腹八分くらいにして、消化しやすいものを食べましょう。
特に朝食でとりすぎると消化に血液が使われ、頭まで回りません。
全く食べないのもよくありません。
脳は体内で最もエネルギーを使う器官です。
内臓が弱くすぐに下痢などを起こしやすい人は、薬も携行しましょう。
持っているだけでも安心して、症状が出にくくなります。

5.早寝早起き
試験は朝からです。
寝ぼけた脳では頭がはたらきません。
人間の脳が本来の働きをするには、起床から2~3時間かかるそうです。
つまり試験時間に合わせて逆算すると、朝6時には起きないといけないことになります。
そのためには早寝早起きが大事です。
つまり、夜更かしをしてはいけません。
どうしても眠れないときは無理に寝ようと考えず、目を閉じて静かに横になりましょう。
こうするだけでも体の70%は休めます。
逆にあれこれ考えると余計目が冴えてきます。
足元を暖かくするのも効果的です。

6.早めの出発
当日は何があるか分からないので、出発は早めにしましょう。
電車やバスが遅れたり、道に迷ったり、思わぬ怪我をしてしまったり。
会場につくまでトラブルが起きても対応できるようにしてください。
もし何か起きたら、速やかに試験会場に連絡しましょう。
早めについて、少しゆっくりできるくらいが丁度いいです。
会場を軽く散歩したり、窓からの景色を眺めたり、深呼吸したりして、気持ちを落ち着け集中力を高めましょう。

7.自分を信じ力を出し切る
これまで十分に準備した人もしてこなかった人も、今となってはじたばたしても始まりません。
今できることは自分を信じ、持てる力を全て出し切ることだけです。
ダメだとか不安だとかネガティブな気持ちでいると本当にそうなります。
人間はメンタルが実力発揮に大きく影響を与えます。
「自分はできる、大丈夫。」と自分に言い聞かせ、自己暗示をかけてください(スポーツ選手がよくやります)。
そうすると思いもかけない力が出るものです。

これらに加えて特に今年はコロナウイルスに注意して、可能な限り外出は避け、感染防止に心がけましょう。
感染症なので、受験生本人だけでなく家族も気をつけ、自分がコロナウイルスを家庭に持ち込んで感染させるなんてことがないように、できる全ての手段を講じましょう。
この点は共通テスト前に触れたことがあるので、そちらを参考にしてください。

今は結果を考えるより、目の前の試験で自分のベストを尽くすことだけ考えましょう。
結果は後からついてきます。

ギリギリまで入試制度がどのように変わるのかはっきりせず、なかなか対策ができなかったり、コロナウイルスで受験前の大事な時期に学校が休校になったり、そもそも試験そのものも当初の予定通り行われるか、そして、コロナウィルスの感染におびえながら不自由な日常の中で勉強をしなかればならなかったり、本当に厳しい受験生生活だったと思います。

もう少しです。
気を緩めることなく、試験時間の許す限り、諦めずもがいてください。
自分のベストを尽くせばいい、やれることを全てやって、持っている力を出し切ればいい。
後悔のない受験になりますように、そして、皆さんのご健闘と幸運をお祈りいたします。

2021.02.11

学年末テストも近づいてきています。葛西TKKアカデミーではテスト対策を行います。ところで課題のワークについて誤解している生徒がいるようなのでお話します。

学年末テストも近づいてきています。葛西TKKアカデミーではテスト対策を行います。ところで課題のワークについて誤解している生徒がいるようなのでお話します。

今は大学入試のことでニュースが飛び交っていますが、実は学年末テストも近づいています。
皆さん、準備は進んでいますか。

定期テストと言えば、いつもついてくるのがテスト範囲のワークをやってくるという課題です。
しかし、生徒の中にはこの課題を誤解している人がいるようです。
今日は、この誤解を考えていきたいと思います。
ワークのことを勘違いしていた人はこれを機に、正しくやってテストに臨みましょう。

誤解1:ワークはワークだけしか見てはいけない
ワークをするとき「分からない」と聞いてくる生徒がいます。
分からないから質問するのはいいのですが、自分がちょっと努力すれば分かるものまで聞いてきます。
「そんなことは教科書を見ればすぐに見つかるよ。」と言っても、「教科書を持っていません。」と。
どうやらワークをするときはワークだけで解けないといけないと思っているようです。
ワークを一瞥して分からないから、「もう自分にはできない。」と勉強をあきらめる。
勉強をしない言い訳にしたいのかもしれませんが、そんなことを言っても課題から逃げられはしないのだから仕方ありません。
単純なことです。
教科書を見てください。
ワークと言うのは教科書に基づいて作られており、教科書で習う内容を身に付け、より深く理解する手助けになるように作られています。
だから、ワークの前提は教科書を見ることです。
ワークの問題をやって、分からないとことは教科書を見て調べる。
この調べるという過程で、理解が深まり学習が身に付くようにできています。
「見てはいけないと思った。」なんてよく言いますが、テストではないので見ていいのです。
むしろ、見ないといけません。
そうすればワークの問題もどんどん解けていきます。

誤解2:ワークは答えを写せばいい
よく、テスト前日になって慌ててワークの答えを写して、それで課題を終わらせる生徒がいます。
確かに形式上は課題をやったことになるかもしれませんが、これは全く意味のないことです。
先ほども述べたように、学校はワークを通して学習を深めてほしいと考えて課題を出しているのです。
自分で考え、分からないときは教科書を調べ参考にして解答を書く。
答え合わせをして間違っているところがあれば、そこは自分がしっかり勉強しないといけないところだと分かる。
そして、また教科書を調べたり、先生や友達に質問したりして分からなかった問題を解決していく。
それでも分からないとき、質問ができないときのためにワークの答えには解説がついていて、そこで学べるようにできているのです。
答えはそのためについているのです。
決して答えを写す練習のためについているのではありません。
写すだけなら何の勉強にもなりません。
当然、テストの点は上がらないし、その場しのぎでごまかしても、またどこかでもう一度勉強しないといけません。
二度手間です。
それなら、やるべき時にきちんとやって交互に憂いを残さないようにワークを頑張りましょう。
定期テストの問題の多くはワークからそのまま、もしくは少し変えて出されるので、ワークさえしっかりやっていればそれほど悪い結果にはならないはずです。
しかも、答えを写して形式的にやりましたということにしても、学校の先生にはすぐばれます。
テストの結果を見れば本当にやったか、答えを写しただけかすぐに分かります。

誤解3:ワークは提出しなくてもいい
「どうせ成績は定期テストの点で決まるのだから、ワークは別にしなくてもいい。」と考えているなら大きな間違いです。
確かにテストの結果は成績に大きく影響しますが、提出物を出さないのは平常点を大きく下げます。
いくらテストの点が良くても、ワークを出していないと成績が上がることは難しいと思ってください。
間に合わないから出さないというのも行けません。
期限に遅れるのは大きな減点ですが、出さないよりはいいでしょう。
ただし、その時は事前に先生に遅れる理由を言って、いつまでに提出すると合意してもらわないといけません。
ワークをすること自体がテスト勉強になりますから、期限(たいてい試験日)を考えながら計画的に進めていきましょう。
できれば、テスト直前ではなく、ゆとりを持って早めに終わらせるつもりで取り組んでください。
終わって何回か見直しをして、できなかったところを確認できれば、当日のテストではそれほど大きな問題は起きないと思います。

誤解4:ワークはテスト発表があってからやる
ワークはテスト発表があるまでやってはいけないと思っている人がいますが、そんなことはありません。
そのような決まりはないのです。
テスト前に慌ててやるよりはむしろ、学校の授業で習ったその日に、少なくともテスト発表まで待たないでその前に、ワークをやってしまった方がいいです。
学校で習って記憶が新鮮なうちにもう一度ワークで復習すれば、学習内容の定着が進みます。
間が空くとどうしても忘れてしまって、よく分からなくなりますので、できれば習って近いうちにワークをしましょう。
そうすれば、テスト発表があったときはワークがほぼ終わっていて、ワークを終わらせなければならないというプレッシャーもなく余裕を持って復習し、定期テストに備えることができます。
「習ってすぐにワークをやってしまうとテストまでの間に忘れてしまうから、ワークは直前までしない。」という人がいます。
一理ありそうですが、わざわざ直前まで待たなくても、習ってすぐやって直前にもう一度ワークを見ながら確認すれば少なくとも二回勉強できるので、より学習内容が身に付きます。
例えば、授業直後のワークは答えをノートに書いて、テスト前の勉強では問題を見ながら(解きながらではなく)考え、自分のノートの答えを確認しながら、解答をワークに書き込むなんて工夫をすれば、テスト直前までワークを取っておかなくても大丈夫です。

ワークは学習内容をより確実に習得するための道具です。
テストで結果を出すための大事な課題です。
別に先生がいじわるをして生徒を苦しめるためにテスト前の忙しい時にワークの課題を出しているわけではありません。
ワークをやる意味を正確に理解し、テスト勉強に役立てましょう。
本当にワークをきちんとやるだけでもテストの点数は大きく伸びます。
ワークを甘く見ないで、まじめに取り組みましょう。

葛西TKKアカデミーでは、定期テスト直前のテスト対策として、全ての生徒のために塾を無料開放しています。
葛西TKKアカデミーに入ってなくても利用できます。
自習して、分からないときは先生に質問もできます。
そうして学年末テストで良い結果を出しましょう。
葛西TKKアカデミーも皆様の力になれるように、喜んで勉強のお手伝いをいたします。
皆さん、勉強頑張ってください。

2021.02.07

ひどすぎます。共通テスト終了後に、大学の合否判定を共通テストの結果のみで判断と発表。許しがたい。

ひどすぎます。共通テスト終了後に、大学の合否判定を共通テストの結果のみで判断と発表。許しがたい。

今年の受験生はことごとく受難続きのようです。
ご存知のように、コロナウイルスの感染を恐れた大学が入試に関していろいろと変更を行っていますが、その最たるものが先日発表されました。

ニュースによると、信州大を始め130以上の大学が入試方法を変更しています。
日程や時間、面接を中止する、掲示板による合格発表をしないなど、コロナウイルスによる感染を防ぐための対策として変更を決めました。

募集要項の発表後の変更は異例で、それだけでも極限状態にある受験生の不安を高め、まともな準備と受験はできません。
しかし、今回発表されたのは更に問題です。
それは大学入試における個別試験を中止し、共通テストの結果のみで合否を判断するというものでした。
受験生としては寝耳に水でしょう。

受験生はそれぞれに志望校合格に向けて様々な作戦と準備をしています。
はっきりどうなるかよく分からない共通テストはとりあえずそれなりの点数と取っておいて、本番の各大学における本試験にかけると計画していた受験生もいます。
初めての共通テストで思い通り力が発揮できず、挽回するために共通テスト直後から個別試験に向けて全力で取り組んだ受験生もいます。
中には、共通テストの前にすでに本試験に向けた勉強を開始していた受験生もいます。
それぞれが自分たちの状況を考え、なんとか合格できるように必死で頑張っているのに、今回の発表はそれらを無にする行為です。
彼らのそうでなくても入試制度の変更に伴う困難の中、合格を目指して全身全霊で勉強に励んでいるのに、この仕打ちはひどすぎます。
許しがたいです。

もう共通テストは終わっているのです。
彼らはいくら努力しても、もう、共通テストの結果は変わらないのです。
なのに、後出しじゃんけんみたいに後から変更を告げる。
もう、彼らにできることは何もありません。
これから本番、逆転を目指していた受験生は、自分の落ち度でもないのに、気づいたら手遅れにさせられたのです。
受験生はこの現実を受け入れるしかないのでしょうか。

大学側は緊急事態宣言が終わらず、受験生の安全を考えたとき、変更せざるを得ないという苦渋の決断と言っています。
「苦渋の決断」?
本当でしょうか。
こうすれば自分も苦しんだから許してくださいと言い訳しているように聞こえます。
自分の学校から感染が出たときの責任を取らないための、大学本位の決定ではありませんか。
それは入試におけるステークスホルダーである受験生の事前説明、意見聞き取りを行っていないことからも、受験生を無視した決定と考えます。

「早急に決断しなければならなかった」?
コロナウイルスの危険性が受験シーズンである冬に高まることは随分前から指摘されており、危機管理という点でいうならば、あらゆる最悪の状況を見越して対策をしなければなりません。
果たして文科省も含め、大学側はきちんと対策を考えていたのでしょうか。

また、同じ緊急事態宣言下で共通テストが行われたのに、どうして大学の本試験が実施できないかも疑問です。
これら二つのテストにおける状況の違いは何で、その違いによってどうして今回の試験は中止せざると得なくなったのか、明確で誰もが納得できる説明を求めたいです。
入試というものが受験生にとってどれだけ重大な問題で、それを行うことに対する責任を十分に自覚しているとは思えません。
彼らがこの結果を受け入れられるよう、大学側のきちんとした責任ある行動を期待します。

今年から入試制度の変更が決まってはいたのですが、具体的な詳細がなかなか決まらず、受験生は明確に何をしていいのか分からないまま受験勉強をしていました。
当初言われていた共通テストの記述式問題、民間試験活用、調査書の活用の中止が決まったのが、一年前。
あまりにも直前過ぎます。
受験生はどちらでも対応できるようにと準備しなければならず、直前における中止はそれまでの受験生の努力を無に帰するものでした。

これだけでも多くの受験生を翻弄してきたのに、更に今回も変更。
日本の教育界だけでなく、政府も社会も、何かおかしくなっていると感じます。
とても怖いです。
将来衆望で、明るい未来を夢見て一所懸命まじめに努力してきた子供たちを裏切るような今回の大人の行為。
怒りを覚えます。
同時に、子供たちに対して非常に申し訳なく、自分が情けなく感じます。
最近の日本は何かおかしい。
これまで人が大切にしてきたものを平気で踏みにじっているような気がします。

恐らくこれはこれで終わってしまうのでしょうね。
時間が過ぎればみんな忘れ、自分たちの責任もうやむやで済むと考えているのでしょうね。
今の政府にはその姿勢が顕著で、そして、このような姿勢が日本の頂点から社会全体に広がり、そして、まだ何ものにも染まっていない純粋な子供たちの心にまで広がっていくのが怖いです。
いじめなど子供の間で起こっている多くの問題は、実は大人をそのまま反映したものです。
彼らの手本となる大人がいなさすぎます。

受験生を始めとする未来ある子供たちに絶望とあきらめを与えないように、私一人は非力ですが、それでも何とか力になれるように頑張りたいと思います。
子供に将来の希望のない社会なんて終わっています。
大人の都合で子供の心に傷をつけることのない世の中にしたいです。

最後に受験生の皆さんへ、このように必要以上に苦労を掛けていることを心より申し訳なく思います。
皆さんにはこれまでの受験生以上に困難に立ち向かわなければならなくなってしまいました。
自分のせいでもないのに、大人たちの理不尽な事情により多くのものを失うことになってしまうかもしれません。
いささか勝手ではありますか、できることなら、それでも希望を捨てずに明るい未来を信じ、これまでと変わらず頑張ってほしいと応援しています。

2021.02.04

内申点を上げよう!都立の高校入試は内申点と入試の学力点で決まります。だから、内申点もバカにならないのです。

内申点を上げよう!都立の高校入試は内申点と入試の学力点で決まります。だから、内申点もバカにならないのです。

以前に話しましたが、都立高校の一般入試では受験生の調査書による内申点と入試当日の学力点で合否が決まります。
1000点満点で普通内申点と学力点が3:7(学校によっては4:6)で配分されます。
内申点と学力点の算出方法は以前書きましたので、そちらを参考にしてください。

今回お話したいのは、その内申点を上げる方法です。
内申点とは成績表についている五段階評価の数字が元になっています。
各教科の定期テストの結果がそのまま1から5までの評定になると考えていらっしゃる方が多いのですが、実はこの評定は定期テストの結果だけで決まるのではありません。

では、他にどのような要素が内申点に関わるのでしょうか。
それは授業態度、提出物、小テストです。
後、実技四教科には実技テストも含まれます。

授業態度は授業中にどのような姿勢で生徒が勉強に取り組んでいるかを先生が見て判断します。
授業中におしゃべりをしたり、授業の進行を妨げる行為をしていると授業態度の評価は悪くなります。
反対に、授業に集中し積極的に先生の問いに答えたり、質問したりするとよくなります。
授業中は他の生徒の目があってどうしても恥ずかしくて質問できないなら、授業後や休憩時間に個人的に先生のところに質問に行くのもいいです。
これはかなり担当の先生の主観も入ってくるので、先生に良い印象を与えることが大切です。
良いイメージを持たれれば多少うまくなくても高評価につながります。
評価は先生の裁量が非常に大きいです。
(だからと言って、内申点を盾に生徒を自分の主通りにコントロールしようという問題のある先生もいますが。)
恥ずかしがったりせず、ここは成績のためと割り切って、演技でもいいから自分をアピールしましょう。
少なくとも最低限の良好な人間関係を保ち、嫌われたり目をつけられない方が内申点を考えるとき楽です。
こびているようで嫌かもしれませんが、合格のためなら何でもするくらいの覚悟があってもいいと思います。

逆に、(よく思春期の子供にはあることですが)むやみやたらに反発し大人を困らせるのが格好いいとか勘違いして、授業をまともに聞かないばかりか、無駄話をし騒いで妨害をするのは最悪です。
ちっぽけな自己満足だけで、実は本人が一番損をします。
また、授業中の居眠りも行けません。
授業態度が悪いといくら定期テストで良い点を取っても内申点は上がらないと思ってください。

提出物は与えられた課題や宿題が期限内にきちんとできて提出されているかが問題となります。
例え期限内でも字が汚くぐちゃぐちゃでいかにも昨日慌てて答えを写しましたというのでは評価は上がりません。
もちろん、出さないのはもってのほかです。
やれば点数になるのだから面倒くさがらずに、提出期限を見越して計画的にやれば無理なく簡単に、そして確実に評価が上がります。
他の人がやっていないからいい、やらなくても大差ないなんて思わないでください。
実は結構違います。
やればもらえる評価なのだから、やらないなんてもったいない。

最後に小テストです。
これも小テストだから大したことないと手抜きで受けていると評価は上がりません。
範囲も狭く、事前に何が出るか分かっているので、可能な限り満点、少なくとも8割以上は取るつもりで、真剣に取り組んでください。
「追試にならなきゃいいや」じゃなく、少しでも満点を目指してください。
中三になって内申が足りないなんてときに悔やんでも悔やみきれませんよ。

これらに実技4教科には実技テストがあります。
みんなの前で歌わせられたり、踊ったりさせられますが、(生徒たちの気持ちもとてもよく分かるのですけど)内申の評価につながるので、恥ずかしい気持ちを我慢して必ず受けましょう。
失敗したらとか考えないで、下手でもいいからとにかく自分のできる範囲で頑張ってください。
受けないのが一番いけません。
評価が0になってしまいますから。
体育などで、特に女子はそうですが、どうしても已むえない理由で受けられないときは、きちんと先生と相談し、別の日に改めて実技テストを受けさせてもらうようにしましょう。
後、家庭科の料理実習など、家でのお手伝いや趣味を通して上手くなれることもあります。
机に向かってばかりの勉強だけでなく、体を動かしたり、趣味で絵や何か創造的な活動をしたり、家事をしたりするのも内申点につながるので、こちらもしっかりしましょう。

実技4教科だから適当にやるのはいけません。
内申点対策に定期テストもしっかりやって、実技テスト、授業態度、小テストも手を抜かず真剣に取り組んでください。
都立高校入試の場合、実は実技四教科の内申点は2倍に換算されて計算されます。
つまり、主要5教科は成績が1上がれば内申もそのまま1上がるだけですが、実技4教科は成績が1上がれば内申は2上がります。
少しでも多く内申点を上げて受験で有利にするには、実技4教科をしっかりやる必要があるのです。

以上、内申点について考えてみました。
確かに成績は定期テストが占める部分が大きいですが、それだけではありません。
テストの結果がよかったのに成績が上がらないというときは、それ以外の要素が足を引っ張っている可能性があります。
担任の先生にきちんと聞いて、何が問題かはっきりさせましょう。

今日触れた内容は内申点でも比較的簡単に点が取れる部分です。
小さな事かもしれませんが、軽視しないでしっかりとした態度で臨まないといけません。
内申が1上がれば学力点にして7点ぐらい違います。
受験での7点は非常に大きいです。
正に合否に関わる問題です。
入試を受ける前にはっきりする内申点は、それが十分でなければ当日の試験が苦しくなります。
いくら学力点があっても、内申点が低いと合格できない(両方の合計なので)ですし、逆に内申があれば当日思うように実力が発揮できなくても、なんとかカバーされて合格できることもあります。
何よりも、内申があれば安心感が違います。
この心のゆとりは極度の緊張の中で受けなければならない入試本番で大きくものを言います。

今は大したことないと思うかもしれませんが、将来の受験を考え、その時後悔しないためにも普段の成績を真剣に捉え、一つでも多く内申を上げるために、まじめに学校生活を送りましょう。

2021.02.03

初めての共通テストを振り返ってみましょう。(その一)

初めての共通テストを振り返ってみましょう。(その一)

制度変更とコロナウイルスの混乱の中、共通テストが先日行われました。
いくつかのトラブルはあったようですが、共通テストで感染したなどの報告はなく、試験自体は終了しました。
現在は第二日程が行われています。
とは言え、初めての共通テストがどのようなものであったか振り返ってみることは重要であり、この場を借りて個人的に考えてみます。

知識よりもそれらを使って答えを導き出せる思考力を重視するとい文科省の方針で、大学受験だけでなく小学校から高校までの全ての教育が大幅にかわろうとしている今の学校教育の、最終評価を下すべき存在と言っても過言ではない共通テストですが、果たして入試と言う問題に対して適切に実施できたのでしょうか。

先ず全体的な傾向としてですが、どの教科も問題に添えてある資料が格段に多くなっています。
これは近年のセンター試験でも徐々に共通テストへの移行を見越して行われていたことですが、今回初めての共通テストとして、この傾向が顕著に出されたと思います。
表やグラフが理科や数学だけでなく他の文系教科にも出てきたり、理系教科でも日常の場面の状況の読み込みが行われたりと、学校で身に付けた知識の有無以前に、資料を正確に読み解く力が要求される形になっていました。

よく言えば知識がなくても資料からの類推で解ける可能性もあるのですが、逆に言えばせっかく苦労して知識を身に付けても、資料の読み取りがうまくできなければ知識の活用以前に問題が解けないともいえるでしょう。
確かに文科省の方針に即した問題ともいえますが、結局共通テストは何のためのテストなのかと言う疑問も生まれます
センター試験では確かに知識を問う問題が多いですが、それはこれまでの学校教育て培った基礎力を測るためで、資料の読み取りや自分の持っている知識を活用した思考力は各大学での本試験で測っていました。
つまり、入試の2次試験で行うような高度なテストを第一段階の共通テストで行う必要があるのかという気がします。
文科用は共通テストを高度化して、文科省の実施する試験の箔をつけたりのかもしれませんが、テストの住み分けと有効性を考えるなら、これまで通り一次試験は基礎学力に特化した方があらゆるレベルの生徒に可能性を開くことになるのではないかと感じます。
(それでも近年のセンター試験は創意工夫を凝らし非常に良問が多かっただけに、新しい共通テストがセンター試験を廃止してまでやる価値があったのか疑問です。出題形式に関してもこれまでいろいろとトラブルがありましたし。)

話を戻して、共通テストで多くの資料が使われることに関してですが、それ自体は良いとしても、もう少し問題の作り方に受験生への配慮があってもよかったのではないでしょうか。
本当に資料が多く、それに伴い問題用紙のページはかなり多くなっています。
配布されたときの受験生の心理を考えるなら、その分厚さに圧倒され、そのプレッシャーで実力が発揮できないのではないかと思いました。
試験である以上、純粋に個々のこれまでの努力の成果が現れるようにすべきで、それ以外の要素で結果が左右されることはできる限り避けるべきです。
その意味ではもう少しテストの形式を改善した方がいいと思います。
例えば資料と問題を分けるとか。
資料を読んで問題を見て、その都度また資料を行ったり来たりと言うのは非常に時間のロスです。
問題と資料を同時に見られるようにするとか、問題冊子を書く大問ごとに分割するなどの工夫が必要と考えます。
小分けにして、見た目の量に圧倒されることにないようは配慮があってもいいのではないでしょうか。
(それに屈しない精神力もテストのうちと言われるとそうかもしれないですが。)

もうすでに長くなってしまいました。
共通テストに関しては、まだまだ言いたいことがありますので引き続き触れていきたいと思います。

まだ、これから私立大学や国公立大学の本試験が待っています。
今年はコロナ禍で試験に関して変更がある大学が沢山あります。
時間や会場、試験方法まで。
常に大学のホームページをチェックして、試験に関する変更を把握するようにしてください。
些細なことで失敗しないように注意しましょう。
例年なら、受験生がこれほど苦労することはないのですが、本当に今年は特別です。
受験生の皆さんが全ての力を出し切り、悔いのない入試ができるように願っています。

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