塾長ブログ

2021.04.10

デジタル教科書導入、そのメリットとデメリット(その二)

デジタル教科書導入、そのメリットとデメリット(その二)

前回お話したデジタル教科書について、今回はその続きです。
デメリットや課題を考えてみましょう。

デメリット

1.健康への影響
今、一般的に保護者の方などにデジタル教科書について伺うと一番心配なのはやはり、健康に当てる影響のようです。
確かに使うとなると、毎日合わせて何時間も使い続ける訳ですし、万が一子供たちの体に悪影響があるとすると、それは重大な問題です。
特に成長期の子供は様々な影響を受けやすく、親御さんが不安に思うのも無理はありません。

最近はSNSやYouTube、ビデオゲームなどパソコンやスマホのスクリーンをずっと見続けることが多くなっており、これらのデバイスが発するブルーレイが睡眠を妨げるなど健康への問題も指摘されています。
以前、視力低下などテレビが子供に与える悪影響が問題となったことがありましたが、今はその当時以上に、子供たちの目を酷使しています。
テレビ番組には一応終わりがあり、やめるきっかけがあるのに対し、YouTubeやSNSなどには明確な終わりがなく、本人が本当に気をつけないと永久に続けられるからです。

また、イヤホンなどを使うのであれば、聴覚に与える影響が問題になります。
最近はブルートゥースなどで四六時中耳にデバイスをしている大人をよく見かけます。
一人で大声で周りの目を気にせず話している人もいますが、耳にイヤホンジャックをつけっぱなしにすることにより、難聴になったり、中耳炎、耳の中にカビが発生するなどの事例も報告されているようです。

文科相はこれらの問題を深刻に考え、デジタル教科書の使用を授業時間の半分までという制限を課したのですが、先日、この制限を撤廃することを発表しました。
子供たちへの明確な悪影響が確認されていないからということらしいですが、それならば悪影響がないということも確認されておらず、大事なのはしっかり調査し明確な科学的根拠に基づく使用を決めることです。
しかし、今の文科省はそのような考えはなさそうです。
安全が保障されていないのに、期限だけは決めて変更しないみたいです。
内容を十分検討することなく、期限だけは頑なに守り現場に心配と混乱を巻き起こす、最近の文科省におなじみのパターンです。
しかし、このことが生徒や保護者にどれほど不安を与えているのか理解できていないのかもしれません。

2.莫大な費用
次に問題となるのはお金の面です。
「一人一端末で、滞りないアクセス環境」と大見えを切ってはいるものの、全ての生徒に端末を配布し、Wi-Fiを大容量にして、誰もがスムーズに利用できる環境を整えるというのは大変な事業です。
コロナウイルスの影響で予定より前倒しで、学校のデジタル環境の整備を行うようですが、その予算、工程はまだ明確ではありません。

もちろん税金で賄うのですが、それだけで足りるのでしょうか。
当然、環境を整える初期費用だけでなく、利用し続けるにはメンテナンスやアップデートなど持続費用も掛かります。
それも税金で賄うのでしょうか。
それとも生徒に負担させるのでしょうか。
もしそうならば、経済的に苦しい家庭の子供は利用できずに教育の権利が守られないということはないのでしょうか。
公平性と正当性が問われます。

これだけの大規模な予算を投じる訳だから、利用環境は整えましたが実際は使っていませんよなんてことは許されません。
しかし、現実にこうなる可能性は非常に高いような気がします。
これまでも教育現場に新しいツールやメソッドなど新規の事項を導入するとき、教育現場では不慣れな新しいことをするより、自分が慣れ親しんでしかも信頼のできる教育方法を取る先生は非常に多いものです。

巨額を投じた新しいツールが十分に活用されずに埃をかぶったままになることだけはないように願いたいものです。

3.本当に紙の教科書やプリントと同等以上の学習効果があるのか
こちらもまだ実践や検証が少なく、明確なデータがそろっていないのではっきりとは言えませんが、確かにこれまでの本や紙のプリントとデジタル教材では学習効果に違いを感覚的に指摘する声は非常に多いです。
私もパソコンや携帯、タブレット端末などで文献を読んだりすると読みにくいな、使いにくいなと感じることが多々あります。
画面が小さくて見にくい。
確かに文字を拡大したりはできますが、画面自体には制限があるので、全体を大きくすることはできません。
個人的にはこれが与える心理的影響は大きく、使いにくいなとしばしば感じます。
ページを飛ばしたり、ざっと流して必要な情報を探すときも、どことなく手間を感じます。
書き込みをするときも、余白に自由に書き込んだり、付箋を貼ったりした方が楽で分かりやすいく使いやすい気はします。
この手軽さは、デジタル教科書を擁護する人は同じだと言いますが、どうも違うような気がします。

これは旧世代の人間の感想なのかもしれません。
デジタルネイティブの生徒たちなら何の問題もないかもしれません。
ここは今後の調査が求められます。

しかし、勉強に関して言えばやたら便利で楽になり、苦労がなくなるのは良いことではないように思われます。
人間の頭脳は困難に直面し、試行錯誤して徐々に学んでいくものです。
簡単に分かったものは印象に残らず簡単に失われてしまうのではないかと心配します。
しかも、画像などで情報や知識は簡単にたくさん得られるのですが、実感を伴った真の知恵としての勉強はあまり身に付かないのではないのでしょうか。
また、便利すぎて反って分からなくなることもあります。
インターネットにあふれる情報からどうやって選択をしていけばいいのか、生徒たちが反って混乱するの懸念の一つです。

いずれにしても、これからの問題なので現段階では何も言えませんが、これまで以上の教育効果を出すにはどうすればいいか、十分に活用するにはどうすればいいか、常に振り返りながら検討を重ねる必要があります。

4.子供たちの使用の制限はどこまで、壊したときはどうするのか
タブレット端末などを使うデジタル教科書はこれまでのものと違い高価な教材です。
しかし、子供たちが使うのだからトラブルが発生したり壊れたりするのは当然です。
その時、子供たちは弁償しないといけないのでしょうか。
そうでないのであれば誰が補償するのでしょうか。

また、インターネットのアクセスには注意が必要で、思春期の生徒たちに不適切なサイトなど、その使用は無制限にしない方がいいのですが、その線引きはどのようにするのでしょうか。
同様にデジタル教科書を始めとするデバイスの使用を、生徒たちにどこまで許すのでしょうか。
先日、試験的にタブレット端末を生徒に与え授業で使ってみたという話を聞きました。
生徒はすぐに使い方を覚え、先生以上に使いこないしていたようです。
その中の一人の女の子が、自分のペットを撮影編集し非常に体裁のよい動画としてSNSに投稿したのですが、これは学校の勉強には直接関係ないことであり、許可された使い方でないからと注意されたそうです。
しかし、これは本当に不適切な使い方だったのでしょうか。
本人が積極的に考え創造したものを、学校の勉強と直接関係がないからと単純に切り捨てていいものでしょうか。
彼女の素晴らしい才能の発芽を否定したように私には感じられ残念です。

先生が柔軟に生徒たちを見て対応できる裁量を認めることも必要に思われますが、果たして現場の先生が本当に適切に判断できるかと言うと、そうも思われない気がします。
どこまでの使用を生徒たちに認めるのかというのは本当に難しい問題です。

本当はまだ書くべきことはあるのですが、少し長くなってきたので今日はここまでとします。
また、この件に関しては投稿します。

教育が大きく変わり混乱しています。
そこで様々な問題が発生するのは仕方ないことではありますが、最低限生徒たちの学ぶ権利をしっかり守って取り組んでほしいと思います。
そして、何よりこの改革が生徒を第一に考えてのことであること。
一部の人々の利権のために利用されているのではないことを願っています。

2021.04.07

新学年が始まりました。しかし、こんな子はいませんか。こんな子は学校生活でも一苦労するかも。今から改善しましょう。

新学年が始まりました。しかし、こんな子はいませんか。こんな子は学校生活でも一苦労するかも。今から改善しましょう。

新学年が始まりました。
特に新一年生は今までとは異なる学校で戸惑うことも多いでしょう。
そして、中には大人にとって当たり前、どうってことない些細なことができずに困っている生徒がいます。
そのうちできるようになるさと甘く考えてはいけません。
このような小さなことが実は子供の心理に大きく働きかけ、場合によっては「学校に行きたくない。」と、不登校の原因にもなります。
今回はそのような、特に初めて学校生活を経験する新小学一年生にとって悩みになりそうな、大人にはなんてことないが見過ごすと問題になりそうなことを三つ考えてみましょう。

1.学校のトイレに行けない
保育園や幼稚園に通っていた生徒なら、それらの施設ですでに先生方が考慮して訓練を受けさせられているかもしれません。
しかし、そのような経験がなく、ずっと家庭で過ごして他の生徒と生活をした経験のない生徒にはよくある問題です。
初めての集団生活で、そうでなくても周りの生徒との付き合い方がよく分からないのに、トイレのようなプライバシーの極みのような事柄に関しては、なかなか恥ずかしくてどうすればいいのか分からない。
他の人に見られたら笑われるのではないかと、学校にいる間はトイレには一切行けない生徒がいます。
授業中に「トイレに行きたいです。」と言えなかったり、多くの人が共同で使う学校のトイレが汚く感じられていくことができない生徒は実は多いのです。

ずっと我慢して、学校が終われば猛ダッシュで帰る生徒。
時には我慢がしきれず漏らしてしまう生徒も。
そうして、それがきっかけで馬鹿にされ、学校に行きたくなくなる。
このようなトラウマ的経験をしてしまうと、学校生活を送るのも難しくなってしまいます。
トイレはこのように精神的に大きなプレッシャーになるばかりではなく、現実的に健康を害することもあります。

実は最近では、大人でも公衆トイレに行けない人は多いです。
これもこのような学校での経験が元になっているのかもしれません。
大人になってある程度慣れてくれば大丈夫ですが、子供のうちはそうもいきません。
より良い学校生活を送るには何らかの方法で改善すべきでしょう。

対策としては、デパートや図書館など公共施設のトイレから少しづつ慣らしていくといいかも知れません。
そして、公共の場でのトイレに抵抗がなくなってきたら、友達や親せきなどの家で、自分から「トイレを使わせてください。」など、トイレに行きたいことを他者に伝える練習が必用になるでしょう。
こうして、自分の家以外でのトイレ経験を増やすことで、学校のトイレも使えるようになるでしょう。

因みに、学校(特に古い学校)の中にはトイレがとても汚く、大人でさえ使うのをためらってしまうところがあります。
子供の健康のためにも、トイレの汚すぎる学校がトイレを改築し、みんなが気持ちよくトイレを使えるような環境にすることも大事でしょう。

2.忘れ物が多い
幼稚園や保育園では家庭と園が密に連絡を取り合い、親や先生が忘れ物はないか気にかけて、子供のためにいちいちチェックすることもできました。
しかし、小学生になり生徒数も増え、持ち物も増えてくると、学校が全ての生徒に目を配ることはできなくなり、親もたくさんある持ち物から何をもっていかなくてはならないか分からなくなります。
だから、自分の持ち物は自分で管理することが必要になってくるのですが、それがなかなかできない生徒がいます。

ここでも保育園や幼稚園の経験がない生徒はどうすればいいか分からないケースが多いようです。
このような子供には準備の仕方を教える必要があります。

何をどうすれば持ち物が分かるのか、親が一緒になって教えてあげるのです。
恐らくやり方さえ分かれば、忘れ物もなくなってくると思います。
小学一年生のうちは持ち物や宿題など、先生が生徒に連絡帳に書かせると思います。
子供と一緒に連絡帳を見て、宿題は何をしなくてはいけないか、明日、何も持ってこなければならないかチェックしましょう。
当然、保護者への連絡事項があることもありますので、連絡帳は毎日見なくてはいけません。
そして、日課表を見て、明日は何の授業があるのか確認し、宿題やワーク、ノートを入れましょう。
体育や図画工作など特別なものが必要になる教科は特に注意しましょう。
これ以外に、学校からの手紙もよく見て、特に学校行事などカレンダーに書き込んでおいて、明日、何があるか、そしてそれには特別な準備が必要か、常に分かるようにするといいです。

こうして子供が一人で持ち物の準備ができるようになってからも、「明日の準備はできた。」「今、学校で何やっているの。」などとコミュニケーションを取りながら、忘れ物がないように注意を促すのも有効です。
できれば、学校の先生や友達の保護者などとも連絡を密にしながら、明日、学校で何が必要か、情報交換するのもよい方法です。

一つ申し上げたいのは、生徒が自分で準備できるようになるまでは手伝いながら分からせるという意味で、いつまでも親が子供のフォローをしなくてはならないということではありません。
いつかは独り立ちして、自分のことは自分でできるようにならなくてはいけません。
ここで話していることは、あくまでも自立の前段階における補助、訓練だと考えていただきたいです。

3.いつまでもじっとしていられない
これも生徒にはよくあることです。
いつもソワソワして落ち着きがない。
他のことばかりに気を取られているから、勉強に集中できない。
これも困った問題です。

学校では、授業以外にも朝礼や終礼、様々な場面でじっと席について座っていなくてはならないことが多いのです。
そして、この同じ姿勢でじっとしているというのは、実はとても体力のいることなのです。
だから、じっと座っていられない生徒の改善法の一つは体幹を鍛え体力をつけることなのです。
ケンケンなど普段の遊びの中にも体幹の訓練になるものがありますし、習い事でスポーツを習えば当然それも鍛えることになります。

また、人の話を集中して聞く練習も大事です。
パズルや読書、工作やお絵描きなど、子供が好きなことで集中できるものを見つけましょう(YouTubeやテレビゲームは除いた方がいいかもしれません。)。
自分で考え工夫して何かを作り出す、情報からいろいろなことを考え想像するなどといく活動が伴う方が集中しやすいかもしれません。
子供が一人で夢中になって黙々とやっているのであればそれでいいですし、そうでなければ、「これはどうなの。」などと言って子供が打ち込めるように促すことも大事です。

更に、毎日一定の時間、瞑想をするのもよい方法です。
小さいうちは難しいかもしれませんが、親と一緒にならできるでしょう。
瞑想して集中力を高める訓練をすると同時に、心を落ち着かせイライラや不安を解消する効果もあります。

学校はいろいろなものがあり、友達もいるのでなかなか集中しにくい環境ではありますが、それでも集中して長時間席について勉強できる生徒もいるので、決して無理なことではないともいます。
すぐにはできないかもしれませんが、最初は5分や10分など三時間時間からスタートし、徐々に延ばしていくのがいいと思います。
慣れてくれば自分の好きなことだけでなく、学校のワークや読書などの自分のしなければならないことでもできるようになるでしょう。

これらのようにちょっとしたことでも、生徒にはなかなかできないことが沢山ありあます。
それらを軽視して放っておくと、後で取り返しのつかないことになるかもしれません。
ちょっとしたことが子供たちのコンプレックスになるかもしれません。
大人たちは子供たちをよく観察し、ちょっとしたことでも気づき、子供たちが苦手としていること、困っていることを克服できるようにサポートしてあげる必要があります。
これらを克服できれば、学校生活がより楽になり、自分に自信もつきます。
心にゆとりが生まれれば、学校生活も楽しくなり、勉強にも身が入るようになるでしょう。
子供たちの小さな落とし穴を見逃さず、しっかりフォローしてあげましょう。

2021.04.06

デジタル教科書導入、そのメリットとデメリット(その一)

デジタル教科書導入、そのメリットとデメリット(その一)

以前話しましたが、文科省はこれまでの学校教育を大きく見直し、ICT化などのハードの面、教育方法や評価法などのソフトな面の両方で改革を進めています。
先日はGIGAスクール構想についてお話しましたが、その中のデジタル教科書について考えてみたいと思います。

文科相によると、デジタル教科書は2024年度の本格導入を目指すようで、これまでの紙の教科書とどのような位置づけで利用するのかはまだ議論が残っているそうです。
元々25年度だったのですが、コロナ禍で導入年度を早めたようです。

それから、デジタル教科書が児童生徒に与えるマイナスの影響を考慮して、授業内でのデジタル教科書の使用時間は半分にするとかしないとか。
特にデジタル教科書が視力に与える負担からの視力低下に対する世間の懸念は強く、これらをどのように配慮するかはこれからの議題のようです。
負の影響がどの程度あるのかも把握せずにデジタル教科書の2024年度の導入だけ先に決めて、それから検討するなんてまるで大学入試における英語の民間検定導入のときと全く同じで大丈夫かと不安になりますね。
こうやって期限だけ先に決めて中身を整備してないものだから、現場の学校を始め生徒自身や保護者など、多くの人にまた混乱と不安をもたらすのではないかと案じています。
要はすることだけ決めて、まだ具体的で詳しい点は決めていないということです。

デジタル教科書の踏み込んだ議論はまたの機会にするとして、ここではデジタル教科書のいい点と悪い点を簡単に見ていきましょう。

メリット

1.子供たちが興味を持ちやすいコンテンツと操作性
元々子供たちは新しいものに対する順応性が高く、全く新しいデジタル教科書でさえすぐに使いこなせるようになるでしょう。
そして、大人以上に早く操作を覚え、時には使いながら新しい発見をしつつ、このデバイスを使えるようになるのは想像に難くありません。
そんなタブレット端末などデジタル機器に興味津々の子供たちの教科書が変われば喜んで食らいつくに違いありません。
実際に、タブレット端末などを使って授業をしてみた結果、子供たちの評判は良かったようです。
内容も子供たちが興味を持ちやすいように工夫され、しかも画像を拡大したり、色々な色のペン機能を使って書き込みをしたりできるので、より積極的にデジタル教科書と向き合うようになります。
この自分から進んで向き合う姿勢が、勉強の理解を深めるとの感想も聞かれます。

2.紙の教科書ではできなかった機能
先ほど述べたようにペン機能で書き込んだり、写真や画像テキストを拡大できるほか、動画を見たり、インターネットなどを通して多くの情報を収集できます。
更に、数学の図形などでは、図形を自分の思いのままに動かし、あらゆる方向から見て、空間認知能力を高めることも出kます。
何度も何度も再現できるので、英語の発音など分かるまで繰り返すことができます。
発表などで自分の資料をみんなと共有し、言葉だけでなく視覚的にも表現できるので発表も分かりやすくスムーズにできます。

3.物理的に教材が減り、負担が減る
全ての教科書が一つの端末に入っているので、何冊も教科書を運ぶ必要がなくなり、小学生の重いランドセル問題を始め、生徒たちの身体的負担が減ります。
プリントも先生がいちいち紙で刷って配布する必要がなくなり、印刷物を準備する時間が減って先生の負担も減ると同時に、紙の削減にもなるのでエコでもあります。
小テストも端末を通して行えば、集計がすぐにできクラス全体の理解度の把握もできますし、個人のテスト結果も全て自動的に記録されるので、先生が記録する手間が省けます。
そして、それを見て先生が個人の指導に役立てることもできます。

このようにデジタル教科書は、生まれたときからスマホやインターネット、SNSに囲まれ使いこなすデジタルネイティブの子供たちの関心を引くには持ってこいです。
これまでの紙の教科書にはできない機能が沢山あり、それらを活用することによって効率的かつ有効的な学習が期待できます。
デジタル端末を利用すれば、生徒の学習情報がそのまま記録され、彼らの理解度などの状況把握が簡単になります。
そして、これらの情報をもとに生徒一人ひとりの指導を見直し、個別に合った教材を提供できますし、フィードバックを生徒や保護者にすることもできます。

このようにメリットが多いデジタル教科書ですが、当然デメリットなどマイナスの面も指摘されています。
こちらは次回お話しようと思います。

2021.04.03

数学って美しい!GIFを使うとより楽しい。今、話題のデジタル教科書もこのように子供たちの好奇心を刺激し、視覚的に分かりやすくできます。

数学って美しい!GIFを使うとより楽しい。今、話題のデジタル教科書もこのように子供たちの好奇心を刺激し、視覚的に分かりやすくできます。

葛西駅から徒歩3分、個別指導塾葛西TKKアカデミーは学ぶ感動を得られるよう努めます。

数学というと難しいイメージ、よく分からないものというイメージがあります。
学校でも勉強でしか必要なく、日常からかけ離れたもの、つまらないものと感じる人も多いでしょう。
そんな数学もGIFを使ってアニメーションにすると、感動すら覚えるものに変化します。

本日ご紹介するのは、そんなネガティブな数学のイメージを一新してくれるページです。

『気持ちよすぎる数学的GIFの世界』BuzzFeedへのリンクはこちら

GIFというのはコンピュータのファイル形式で、画像を入力すると簡単につなぎ合わせてアニメーションにしてくれます。
この手軽さから最近は特にGIFを使った動画があふれています。

このページの動画はGIFを使って作成されたものですが、数式やグラフなどが普段と違った視点から見られ、とても面白いものばかりです。
「なるほど、こういうことだったのか。」と改めて理解させてくれるものや、単純にその動きが滑稽なもの。
不思議な感覚に捕らえられたり、純粋に美しいと感じさせてくれるものがあります。

ただ単に嫌悪感を抱くのではなく、こうやって見直すと新たな発見があり、楽しくなってきます。

勉強をただテストのためだけに覚え、その後は役に立たない無意味なものと思わないでください。
このようにちょっとした工夫で、少しでもその面白さや感動を受け取っていただければと考えています。

実は現在、政府が進めているデジタル教科書も同じようにアニメーションやCGを活用し、生徒たちに刺激的に勉強ができる工夫がなされています。
これまでの紙の教科書と違い、絵や図形を動かしたり、動画を流したりできます。
つまり、静的な教材と違い、動的に図などを動かし、しかもそれが何度でも再現できるので、変化などがより分かりやすくなり、しっかりと理解できるまで何度でも繰り返すことができます。

これは今までの教科書にはなかったもので、デジタル教科書に期待が高まる点でもあります。

時代は変わり、技術は進歩します。
その中で教育の在り方も変わっていくのは当然です。
大事なのは、新しい技術を十分に活用しこれまで以上に教育の質を高めることができるかどうかです。
これには教える側の技量が重要で、そのための十分な訓練と経験の蓄積が求められます。

今の教育改革が単に新技術の導入に留まらず、それらを有効に生かせるところまで行けるかどうかが成否を分けるでしょう。
そうでなければ、これまでの失敗例のように、多額の資金が無駄になり、デジタル教科書もただの宝の持ち腐れになってしまいます。
この金が貴重な税金である以上、政府はしっかりと責任を持って教育改革に取り組んでほしいと思います。

2021.03.25

葛西駅そば、個別指導塾葛西TKKアカデミーは学校に行きたくても行けない生徒たちの味方です。不登校などで学校に行けず、勉強についていけなくなった生徒の力になります。

葛西駅そば、個別指導塾葛西TKKアカデミーは学校に行きたくても行けない生徒たちの味方です。不登校などで学校に行けず、勉強についていけなくなった生徒の力になります。

学校に行きたくても行けない生徒がたくさんいます。
葛西TKKアカデミーはそんな生徒たちの力になりたいと考えています。

体調やいじめ、家庭の事情、先生との確執や勉強に関する問題など、学校に通えない理由は様々です。
実際に葛西TKKアカデミーでは、体調のせいで登校できない生徒を受け入れて勉強の指導したこともあります。

学校に行ったとしても教室に入れず、保健室や相談室で過ごす生徒も多いそうです。
しかし、そのような場所も限度があり、全ての生徒が利用できる訳でもありません。
また、問題が起こったときも、学校が必ずしも満足いく対応ができるとは限りません。

つまり、学校の対応にも限界はあるのです。

「勉強したいのに勉強できない。」
これは生徒にとって、とても不幸なことです。

以前、行政に働きかけ、そのような生徒の助けになりたいと訴えました。
「地域で一体となって取り組もうと思っていますが、まだ体制が整ってなく、話し合いをしているところです。」
というのが返事で、私は何もできませんでした。
悔しかったです。
学校からの要請がない限り、行政としては認められないそうです。

この時、私はとても失望しました。
なぜなら、今、生徒たちは助けがほしいのです。
それなのに、そんな悠長にしている。
この瞬間にも悩み苦しみ、心に傷を負っているのです。

だから、葛西TKKアカデミーは学校の要請や行政の体制が整うのを待つのはやめました。
とにかく、助けが必要な生徒がいれば誰でも、すぐに手を差し伸べます。

学校では問題解決できそうな場合、学校外に助けを求めてもいいと考えます。
どうしても公的機関では意思決定に時間がかかり、その間に当事者の問題がどんどん深刻になります。
迅速な対応と選択肢を増やすという意味でも、様々な組織と連携を取り、協力することは有効と考えます。
葛西TKKアカデミーはそのような点においても、お役に立てると信じております。

もたもたしている場合ではありません。

葛西TKKアカデミーは大手塾とは違い、小規模だからこそ生徒それぞれの状況に合わせた授業ができます。
学校に居場所が求められないなら、葛西TKKアカデミーは喜んでその空間を開放します。
こちらに通うのが困難であれば、インターネットを利用したオンライン授業も提供しております。
勉強が嫌にならないように様々な工夫も凝ら、分かりやすい授業をモットーとしております。

家庭と本人と連携を取りながら、生徒を一人の人間として尊重し、最善の対応を心掛けています。
それは勉強に限ったものではありません。
この柔軟性と生徒に対する熱い思いが、葛西TKKアカデミーの強みだと自負しております。

学校に通うことが困難である家庭がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
まずはご相談から。

2021.03.06

もうすぐ春休みになります。長期休みはまとめて本を読むのに最適!読書をすれば語彙力と読解力も上がり、今変わりつつある学校教育で求められている能力が向上します。

もうすぐ春休みになります。長期休みはまとめて本を読むのに最適!読書をすれば語彙力と読解力も上がり、今変わりつつある学校教育で求められている能力が向上します。

もうすぐ春休みです。
せっかくまとまって時間があるので、読書をしてはいかがでしょうか。
読書の習慣が身についている子供は新しい学校教育、新しい社会において有利になります。
読書をすると語彙力と読解力などが上がります。
これらは「考える力」を育てることを目標としている現在の教育改革に重要な力です。
学校でよりよい成績を取るためだけでなく、これからの新しい社会において生き延びるためにも、ぜひ本を読みましょう。
葛西駅そば、個別指導塾葛西TKKアカデミーは学校の長期休みの機会を利用して読書をお勧めします。

20年ほど前、子供たちの読書離れが非常に深刻だといわれ、学校でもそれを改善すべく様々な対策が取られてきました。
「朝の読書活動」という時間を設けてみんなで読書したり、「学校司書」や「司書教諭」を置いて子供たちの読書活動をサポートしたりしました。
また、学校の授業自体でも自分たちで課題に取り組み、そこで「調べ学習」をさせたりと、意図的に読書活動を増やす努力がなされてきました。

「全国学校図書館協議会」によると一か月に読む本の数は、小学生で平均9.8冊、中学生で平均4.3冊、高校生で平均1.3冊と歳が上がるごとに減ってきています。
また、一冊も読まない生徒は、小学生で8.1%、中学生で15.3%、高校生で55.8%となり、特に高校生で本を全く読まない人が大幅に増えています。
その原因までは明確に提示されていませんでしたが、SNSなどの現代特有の環境が関係あるのではないかと推測します。

ところで、この調査ではある条件が整えば子供たちは本を読んでみたいと思うことも分かりました。
全ての学年を通して「暇な時間ができたとき」に約6割の生徒が本を読んでみたいと考えるようです。
これは「何かを知りたいとき」や「楽しみたいとき」などほかの理由が1、2割なのに比べて大きく吐出しています。
つまり、必要性よりも時間的ゆとりの方が読書の動機付けになりやすいようです。

さらに、周囲の人の働き掛けも読書には大きく影響しているようです。
家の人からよく本を紹介されると読書量も飛躍的に増えるようです。
先生から紹介された本を読んでみたいと思う生徒も大変多いという結果が出ました。
逆に全く紹介されない生徒は読書する割合も減っていました。

以上のことから、時間的にゆとりのある長期休みは読書、またはそのきっかけに非常によい時期と分かります。
さらに大人からの働き掛けが大きく影響することから、ぜひ皆さんもお子様に本を紹介してはいかがでしょうか。
はじめは短編小説など取り掛かりやすく楽しめるものがいいでしょう。
以前ご紹介した、「河出書房新社」の『五分シリーズ』などはお勧めです。
子供たちにいろいろな本に巡り合うきっかけを与えるのも重要で、本を多く読めば語彙力も増えますし、正しく情報を読み取る読解力も上がります。
読み取った内容を想像したり理解することは、論理的思考にもつながり、これはインプットだけでなくアウトプットの場にも必要不可欠です。
特にこれから変わる学校教育において、これらの力は成績を大きく左右するものです。

この春休みを上手に使って、子供たちに読書の習慣を身に付けてほしいと思います。

2021.03.04

なぜ学校で英語が身に付かないのか

なぜ学校で英語が身に付かないのか

中高合わせて6年間、生徒たちは英語を学びます。
(しかも、今年度からは小学校でも正式の教科としての英語教育が始まります。)
しかし、その多くの生徒が英語を十分に話せるようになりません。
6年も英語を学んで話せないのは、世界的に見ても珍しいです。
言語体系の違いを挙げる人がいますが、言語体系が異なる国の人々も話せるようになっている事実から、それも外れているでしょう。
ではなぜ、日本人は英語が身に付かないのでしょうか。

結局、日本の英語教育は(他の教科も同様ですが)テストによる評価が目的であり、テストのための手段となっているからです。
勉強の動機づけになっても、身に付け話せるようになる動機付けにはなりません。
英語の授業では、テストで採点しやすいように白黒がはっきりしている文法や記述を重視する。
実践で使う「話す」「聞く」は文面として現れないので軽視する。
これは評価する側の都合による教育で、学ぶ側の都合による教育ではありありません。
テストのための英語なので、テストが終われば意味がなくなる。
だから生徒がその場しのぎの英語しか学ぼうとしない。
定着までいかないから、いつまで経っても身につかないのです。
これが第一の理由でしょう。

上記のような英語学習は楽しくありません。
そして生徒に情意フィルターを植え付け、勉強に壁を作ってしまいます。
これが二番目の理由です。
(情意フィルターに関しては6月29日の記事で触れていますので、そちらを参照してください。)

さらに第三の理由としては、英語習得の過程が言語習得の自然な流れとは違うことでしょう。
学校の英語の授業では圧倒的に「聞く」「話す」という技能の練習が足りません。
でもよく考えてみてください。
聞き取れないものは発音できません。
発音できないものは考えることができません。
人は考える時、頭の中でしゃべっているからです。
また、人間の言語習得を考えても、最初にやるのは聞くこと。
やがて試行錯誤しながら発音をまね、やがて意味を理解するようになります。
「読む」「書く」はその後です。
だからこの手順を踏まないと不自然なのでしょう。
学校の授業は「読む」「書く」に重点を置きすぎて、「聞く」「話す」がないがしろにされています。
これも英語の身につかない理由の一つです。

現在、文科省は学校教育の大きな改革を行っています。
全ての教育がより現実に関連付けられ、そしてこれまでのように覚えればいいではなく、学んだことを利用しつなぎ合わせて、これまでに取り組んだことのない問題、明確に正解と言えるものが一つとは限らない問題(実社会で直面する状況により近い形の問題)を扱えるような人材を育てようとしています。

教育の改革は多岐にわたり、細かい部分にまで至ります。
英語もその中の一つで、小学校からの英語の正式教科化もこのような実践を想定してのことです。
この改革が人と出るか凶と出るかは今のところ分かりません。
しかし、ここで述べたような点(本当は英語のできない理由はこれだけではないのですが)を改め、英語が単なる成績をつけるための道具ではなく、生徒たちが多くの人々と交流し、より多くのチャンスをつかんで、自分たちの人生を豊かにできるようになってほしいと願います。

2021.02.28

親子の会話はとても大事。親子でコミュニケーションがきちんととれていることは子育てにおいて重要です。

親子の会話はとても大事。親子でコミュニケーションがきちんととれていることは子育てにおいて重要です。

親子の関係がうまくいっていると家庭内が円満であるだけでなく、勉強や子供の成長育成にも利点がたくさんあります。
保護者としては、自分の子供が学校でどのように過ごしているかは気になるところ。
勉強についていけているのか、人間関係はうまくいっているのか。
当然これらのことを知り上手に対応することができれば、子供の学校生活でのストレスが軽減され、本人もより楽しい毎日を送れることになります。
少なくとも、自分の悩みや心配事、困っていることを口に出し、誰かに聞いてもらえるとわかるだけでも、子供の気持ちは大きく変わっていくものです。

そのためには親子のコミュニケーションは非常に重要です。
しかし、忙しくてなかなか子供と話す機会が持てない、話してもなかなか分かり合えず、逆にイライラしてつい怒鳴ってしまう、などと言う話もよく聞きます。
やはり、子供との上手なコミュニケーションにはいくつかのコツが必要です。
今回はその点について考えてみましょう。

先ずは子供の様子をよく見て、子供が話しやすい環境を作りましょう
常に子供が話しやすい関係、雰囲気を作ることが大事です。
そのためには第一に子供の様子をよく観察し、子供が話したいなというサインを見落とさないことです。
確かにお父様方、お母様方は仕事や家事で忙しいのは理解できます。
しかし、子育てにおいてはやはり子供のことを優先するべきことがあります。
コミュニケーションはその最たるもので、子育ての根本に当たるものなので、これを失敗してしまうと子育てが非常に難儀になります。

子供のことを理解し、子供のすべきことを見据えて、親は上手に振舞わらなくてはなりません。
こちらから子供の話を聞き出そうとするのは大変な労力です。
だからこそ、子供から話そうとしているときは、最大のチャンスであり、これを逃す手はありません。
特に学校から帰ったときの第一声は気をつけましょう。
せっかく子供たちが学校であったこと(いいこともあれば悪いこともあるでしょう)を聞いてもらいたいと、意気揚々と帰って来た時に、親が怖い顔をしていたり、話しづらい雰囲気を出していたりすると、せっかくの話題を共有したい気持ちも萎えます。
「もういいや」なんて思われれば、子供たちはせっかくの心の扉を閉ざすようになり、その後のコミュニケーションを拒否されるかもしれません。
これは子育てにおいて大きな不利となります。
是非避けたいところです。

自分のことを後回しにしても、子供との会話を優先しましょう(長い目で見るとかなり得です)
確かに親としては心配し親切心で「勉強しなさい」とか、自分のゆとりがなくて手伝ってほしいから「あれやって」などと言いますが、それは子供の話を聞いてからにしましょう。
最初に子供の話を聞ける余裕を持つ(本当は焦ってゆとりがなくても、心の中で深呼吸し冷静になりましょう)。
子供の話を聞いて糸段落就いたその後にこちらの要求を言いましょう。
これは子供を誤解し間違った対応を防ぐために重要です。
先ずは子供に話させる、それを聞いてからこちらが話す。
後だしじゃんけんの方が楽です。
焦ってこちらが先手を取れば、子供に足をすくわれるかもしれません。
コミュニケーションのコツの一つは相手に先に話させるです。
子供が話したいときに話させる体制を作りましょう。

「必ず話は聞くよ」と言う約束を守りましょう
どうしても話を全て聞けなければ少しでも聞いてあげて、後でまた話を聞くよという約束をしましょう(当然約束は守るのが前提です)。
ある程度聞いて、「ちょっとお母さん、今、これをどうしてもしないといけないから、残りは後で話してくれるかな。必ず聞くからね。」などと言って、頭ごなしにコミュニケーションを断つことは止めましょう。
最初から全く聞き入れくれないのとは大違いで、説明が子供はきちんと理解します。
しかも、自分の要求(話したいという気持ち)を少しでも受け入れてくれたのだから、自分も親を信頼し、親のことを優先させてあげようなんて気にもなるでしょう。
この信頼感というのも子育てにおけるコミュニケーションにおいて不可欠な要素です。
そもそも信頼がなければコミュニケーションは成立しません。
その信頼感を醸し出すためには、先ずは子供の言うことを聞いて受け入れてあげてください。
当然子供なので、間違っていること、誤っていることもあります。
それでも頭ごなしに否定しないでください。
子供なりの論理、筋があって言っているので、その姿勢は認めてあげて、「でも、こういう時はどう?」「こんな風には考えられないかな。」と子供に再考できるように誘導してあげるのがいいです。
「自分の言うことを正面から聞いてくれた。」という事実が子供たちの信頼につながり、頼れる大人という認識に至ります。

子供が話したがらないときは、時が来るのを待ちましょう
万が一、重要なことを子供がどうしても話したがらないときは、無理やり聞こうとせず、時間を置いて本人が話せるような心持になるまで待ちましょう。
いつでも話せば聞いてくれるという安心感が大事です。
これがあれば時が来れば話すでしょうし、そのころにはすでに自分の中で問題が解決しているかもしれません。
自分は孤独で絶望的なんて気持ちになってしまうとどうしようもありません。
常につながっていられるということを本人が認識していれば、子供も自分の居場所が守られていると安心し、困難に対して前向きに取り組めるでしょうし、いつでも助けが得られると思えば、怖がることなく積極的な行動がとれるでしょう。
親の対応として肝心なのは、決して焦らないことです。
親にゆとりがなければ、子供がゆとりを持てるはずがありません。

子供と共に泣き、笑い、悩む
共感してあげることも忘れないでください。
自分と同じ考えを持つ、もしくは理解してくれると分かれば、子供は自分からコミュニケーションを取ろうとします。
やはり自分の楽しいこと、嬉しいことはみんなにも知ってもらいたいし分かってもらいたいからです。
このことを理解し、面倒くさがらずに子供の話に乗ってあげてください。
むしろ、子供が自分から話してくれるなんてありがたいことです。
このチャンスを生かし、その後のコミュニケーションを円滑かつ信頼できるものにするためにも、状況に合わせて時には面白そうに、時には心配そうに、場合によっては子供と一緒に起こりながら、話を聞いてあげましょう。

日常のルーティーンとしてのコミュニケーションをしましょう
わざわざコミュニケーションを取ろうとするのではなく、日常の習慣の一つのようにコミュニケーションが取れれば楽になります。
学校から帰ってきて一休みのとき、食事中、お風呂に入るとき、食後のゆっくりしているとき、寝る前のちょっとした時間などどこかで決まって親子の対話をする時間を持つと、何も言わなくても自然とコミュニケーションが取れるようになります。
このようなリラックスできる時間は良質のコミュニケーションを取るには最適です。
特に明るい雰囲気があれば、子供はコミュニケーションが楽しくて積極的に自分のことを話してくれます。
これは子供が何に興味を持ち、何に悩み、何を望んで、どのように考えているかを知る絶好の機会です。
これらの情報が分かれば、子供をより深く理解でき、子育てが楽に、そして上手にできるようになります。
そのためには毎日の規則正しい生活は必要条件ですが。
とにかく、無意識にコミュニケーションができているというのは子育てにおいて非常に優位なことなので、コミュニケーションの習慣化を心がけましょう。

以上、親子のコミュニケーションについて話しました。
これらのことができれば素晴らしいです。
しかし、現実には上手くいかないこともあるでしょう。
時すでに遅しで、すでにコミュニケーションが取りづらくなっている家庭もあるでしょう。
子育ては小さい頃からの積み重ねで、今苦しんでいる場合はその要因はずっと過去に潜んでいることが多いです。
だからこそ、子供が小さい時から真剣に、そして慎重に考え接しなければ、後で大きな不利益を被ります。
毎日の親子の関わりを面倒くさがらずに大事にしてください。

2021.02.27

テストの見直しをしよう。テストは済んだら終わりじゃない。見直しがより勉強を深めてくれます。

テストの見直しをしよう。テストは済んだら終わりじゃない。見直しがより勉強を深めてくれます。

春期講習受講生募集中!

コロナで遅れた授業を取り戻すべく、学校はいつも以上に速いスピードで授業を進めています。
通常では大丈夫な生徒も、追いつけない。
でも、学校の先生は忙しく一人ひとり見ていられない。
そんなときは葛西TKKアカデミーが親切丁寧に指導しますよ。

また、コロナ禍で家計が圧迫し、塾に通わせられない、これまで通っていた塾をあきらめなければならない。
そんな人にも葛西TKKアカデミーがお役に立ちます。
個人塾だからこそ、全ての家庭の樹上に合わせて授業を提供し、料金も設定できます。
いえ、お金なんか気にしないでください。
子供たちの学びを守るのが第一です。

新規生徒は春期講習が無料です。
この機会に葛西TKKアカデミーを体験し、その良さを知ってください。
詳しくはお問い合わせください。

今週は学年末テストで大変だった生徒も多いことと思います。
テストが終わりホッとしているところではないでしょうか。
そして、来週にはテストが返されて点数を見て一喜一憂することでしょう。

でも、テストはやったら終わりではありません。
実はテスト後の見直しが子供たちの学びを深めてくれます。
だから、点数を見て終わりではもったいない。
点数が悪ければ悲しんで終わりではなく、悪かったからこそ学びのチャンスです。
私は強く言いたいと思ます。

人間の記憶は回数×インパクト。
例えば交通事故の現場など、頻度は少なくても非常に印象深い出来事であれば、一回でも詳細に覚えているものです。
また、掛け算の九九のように、単調で何の面白みのないことでも、回数をこなすことでいつの間にか身に付けることが出きます。
このように長期記憶を獲得すれば、たとえ長い間忘れていても、何かの拍子に次々と記憶を再構築することができます。

そこでテストの話ですが、生徒たちが一生懸命頑張ってテスト勉強をし臨んだテストです。
テスト中も含めて、全身全霊を傾けたこの経験は、生徒たちの頭に強烈なインパクトを残す助けになります。
しかし、テストが済んでそれで終わりならば、残念ながら記憶はまだ定着しません。
テストが戻ってきたとき、自分の間違った問題をもう一度確認してください。
頑張ったのにできなかった問題は非常に悔しいでしょう。
この悔しさがインパクトになり、見直した内容をより深く脳裏に刻むことができます。
もちろん、正解した解答も同様です。
努力が報われた喜びも脳への大きなインパクトになります。
こうしてこれまで勉強したことがより深く根差して、学びを定着させます。
つまり、テストで間違えが多いというのは、そこから学べることも多いと考えて、このチャンスを逃さず勉強に活用してください。
そうでないともったいないです。

確かに定期テストは生徒たちにとって大きなイベントであり、そこで成果を上げるのは重要です。
しかし、同時にこれで終わりではありません。
入試など、もっと先の大きな目標があるはずです。
最終的にはそこで結果を出すのが一番大切です。
だから、定期テストが悪かったからと落ち込んで終わりにするのではなく、この機会を無駄にせず自分にとってプラスになるように使うのが賢いやり方です。

こうして勉強したことを覚えると、それは長期記憶になります。
そして、ちょうど歌を歌う時のように、思い出そうとすると苦も無く次から次へと学んだことが出るようになります。
毎回のテストの後のちょっとした心がけですが、これが積み重なったとき、その違いは非常に大きくなります。
勉強で今だけを考えるのではなく、将来を見越すならば生かせるチャンスは貪欲に利用しましょう。

一人で見直すのが難しいという人は葛西TKKアカデミーが協力しますよ。
一人でも多くの生徒がたくさん学べるようにといつも願っています。

2021.02.25

受験でもしうまくいかなかったら。

受験でもしうまくいかなかったら。

受験シーズン真っただ中。
これまで苦しい受験勉強をよく頑張ったと思います。
特に今年は大学入試で大幅に制度が変わり(しかも新制度がどうなるか明示されたのが一昨年前になってやっと)、更に去年にはコロナ禍で一斉休校があるなど、本当に今年度の受験生は混乱でこの先どうなるかもわからないまま入試に臨まなければならないという通常にはない困難に向き合わなければなりませんでした。
それでもめげずにどうにかしようと全力で励んでいる受験生の皆さんには敬意を表します。
だから、全ての受験生がうまくいって、自分の希望する学校に進学してくれることを心より願いばかりです。
しかし、現実はなかなかそうもいかないものです。
万が一ということはあり得るのです。

そこで今日は、受験にうまくいかなかったとき、受験生に対してどう接するべきか考えてみます。

親としては焦らずパニックにならないことです。
本人は当然落ち込むし、意気消沈という状況でしょう。
そんなときに肝心の親がパニックで当てにならないようでは困ります。

心が傷ついている時だからこそ誰かに頼りたいし、恥ずかしくて逃げ出したい気持ちだからこそ守ってほしと思います。
親は自分にとって一番の味方出会ってほしい時に取り乱しているようでは、子供は余計に苦しみ立ち直ることもできないでしょう。

この失敗が自分を一生価値のないものにしてしまうという恐怖。
そして、もう自分は生きていても意味のないものだと感じる自己否定。
このような感情が心を支配するかもしれません。

こういう時だからこそ、親はどっしりと構えて、今うまくいかなかったからと言って、それで人生終わりではないんだということを分からせてあげてください。
入試という点では失敗かもしれませんが、人間として否定されたのではありません。
むしろこの失敗から学び、今後の人生に役立てることが大事なのです。
これまで受験勉強を頑張って、それが全て無駄になったなんて思わないでください。
無駄かどうかは自分の心がけ次第です。
受験を失敗しても、この経験があったから自分は強くなれた、大きく成長できたという人はたくさんいます。
現状を見つめたうえで前向きに生きることが大切です。
その手助けをできるのが、経験を積んだ人生の先輩である親ではないでしょうか。

受験で合格させるために自分の全てを捧げる親がいます。
その熱意は悪くないのですが、その思いが強ければ強いほど、失敗した時の反動が大きい人がいます。
そして、子供に不用意な言葉を投げてしまう場合があるので、気をつけましょう。
自己犠牲に陶酔し、自分が何で子供に受験をさせるのか、その本当の意味を見失っている人がいます。
期待が大きくなり、不合格を自分への裏切りのように感じ、「なんで合格できないのよ。」とか「恥ずかしくて外を歩けない。」とか、そんな深い意味のつもりではなくても、つい子供に言ってしまうことがあります。
先ほど申し上げたように、親以上に本人もつらいのです。
だからこそ、それに追い打ちをかけるような言葉は、たとえ軽い気持ちとしても、いけません。
そんなことをしてもせいぜい親の責任逃れ程度にしかなりません。
そのために子供は大変傷つき、人生に大きな影を落とすかもしれません。
それはいけない。
大事なのは現実を受け止めた上で、これからいかに前向きに生きていけるようにできるかです。

子供のためと言いながら、自分のための受験になっていませんか。
「世間から笑われる。」とか、「みんなのうわさになる。」なんて発言は、自分をよく見せたいという欲求を満たされなかったからこそ出てくる言葉です。
また、子供も「自分のために色々してくれた親に報いなければならない。」というプレッシャーを感じ、それに答えられなかったときは「自分はダメな人間だ。」と生きていくのも嫌になります。
親も子も受験を通して相互に期待・依存しているのです。

今一度、受験の意味と目的を考えてください。
受験は手段であり目的ではない。
上手くいかなければ他の方法を考えればいい。
そう思えば落ち着くし、冷静になれば今の現実において何が自分にとって最良かを判断するのは難しくありません。
周りの目を気にする必要は全くありません。
自分の人生だし、周りが言うことは無責任で大きなお世話と思えばいいのです。

大学に合格して四年間を遊んで暮らせば、その時間はその人には無意味だろうし、不合格でも別の道を見つけまい進すれば、そちらの方が人生には糧になるでしょう。
ものは考えようです。
結果だけを見つめるのではなく、結果が出た後をどう過ごすのかが大切です。
(入試は目的ではなく通過点の一つにすぎず、実はその後の方が重要だとは不合格になった生徒だけでなく、合格した生徒にも念押しするために私が言うことです。)

受験のために頑張ってきた根本的理由は何でしょう、自分が目指す目標は何でしょう。
それを一緒に考えられる存在、苦しい時に相談できる頼もしい存在であってください。
そうなれば子供たちもいち早く立ち直り、前向きな気持ちでこれからの人生を歩むことができるでしょう。

カレンダー

«11月»
     1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

アーカイブ

カテゴリーリスト

ブログ内検索

フィード

無料体験授業のお申し込み・お問い合わせはこちら

勉強についてのご相談も含め、どんなことでもお気軽にご連絡ください。