塾長ブログ
2022.03.09
整理整頓をしよう!生活習慣が学力アップにつながります
勉強と環境は深い関わりがあります。
勉強しやすい環境であれば当然成績もアップするでしょう。
勉強ができる生徒は整理整頓ができている場合が多いと言われています。
もちろん必ずしもという訳ではありません。
しかし、整理整頓をすると勉強に効果的である理由がいくつか考えられます。
整理整頓するとこんないいことが!
1.集中力を高める
目の届く範囲にゲームや携帯電話などがあると、どうしても気持ちがそちらに行ってしまいます。
誘惑に負けて、ほんの少しの休憩のつもりが気付くと何時間もたってしまったなんてよくあることです。
勉強に必要ないものは視界に入らないようにしましょう。
目の前になければ余計なものに気を取られず、勉強に集中できます。
2.効率を上げる
勉強中に必要なプリントや教材がなく、探している間に時間が過ぎてしまったなんてことはよくあります。
普段からプリントを科目ごと分けるなど、普段から整理しておけすぐに見つかります。
どこに何があるかが分かり、必要な時にすぐに手が届けば勉強の効率も上がります。
3.判断力や論理的思考が身に付く
整理整頓をするということは、先ず必要なものと不必要なものに分けたり、使用頻度や重要性によって物を分別しなければなりません。
その時に優先順位や取捨選択などの判断力が養われます。
身の回りの物を扱いやすく配置するにはどうすればいいかと考えることは、論理的な思考の訓練にもなります。
特に変わりつつある学校教育では、これらの思考力が大きく問われます。
気付き考える力を鍛えるためにも、整理整頓は役に立ちます。
4.勉強しない言い訳をなくす
「プリントがなくなったから。」とか「汚くてやる気が出ない。」などの言い訳をなくす効果もあります。
「そばにゲームがあったから、ついつい遊んでしまった。」
特に勉強が嫌な生徒は何かにつけて言い訳をします。
これを防ぎ、勉強するしかない状態にすることが大事です。
5.何よりも気持ちがいい
「面倒くさい。」とか「どうせまた使うから放っておいていい。」などと言って片づけない生徒がいます。
そして、勉強に必要なものがどこに行ったか分からなくなる。
散らかった環境に慣れてしまうと、将来自立した時も片づけられず、俗に言う「汚部屋」になることも考えられます。
慣れると気にならないのでしょう。
しかし、整理整頓の気持ち良さを知らないだけ。
整理された環境のスッキリした爽快感をしればそのようなこともなくなるでしょう。
綺麗な環境で効率よく勉強し成績が上がれば、やはり気分もいいものです。
整理整頓を「面倒くさい」と言い、やらないことがが常態化すると勉強自体出来なくなります。
なぜなら勉強とは「面倒くさい」ものだからです。
程度の差はあれ生きること自体も「面倒くさい」ことですし、ちょっとした手間を嫌がらずにやることで大きなチャンスが訪れたりします。
料理と同じですね。
一手間加えるととても美味しくなる。
手間を手間と思えないくらい習慣にしてほしいです。
整理整頓は今後の生活においても大きな差を生みます。
社会に出て一人暮らしをする。
結婚して家族ができる。
そんな時も整理整頓が出来ないと、何かと不便不自由です。
最初は大変ですが是非やってみてください。
2022.03.08
ダメな勉強の仕方とは
「勉強はしているのになかなか結果が出ない。」という人はいませんか。
それは勉強に対する姿勢、考え方が間違っているからなのかもしれません。
以前、勉強ができる生徒とできない生徒は何が違うのか話しました。
今回はそれに関連して、ダメな勉強の仕方についてお話しします。
NGな勉強法
次のような勉強をしていませんか。
もししていたら、それが学力の伸びない理由なのかもしれません。
1.ノートにまとめただけで満足している
勉強としてノートにまとめる作業をするのはとてもいいことです。
まとめることで習ったことを整理し、自分なりに分かりやすくする。
しかし、綺麗にまとめるのに夢中になり、時間をかけて一生懸命作って満足して終わりになってしますといけません。
まとめる作業は、ただ教科書などを写すのではなく、写しながら学習内容を確認するための作業なのです。
まとめる時に「なるほどそうなのか。」「そう言えば先生はこう言っていたな。」など考えられるといいです。
分からないときは参照する。
まとめノートにないことがあったら、付箋などで新しい情報を追加する。
こうしてノートを充実させ、その生徒だけの参考書を作るのです。
まとめる作業が目的ではなく、まとめを通して勉強することが目的です。
2.問題をやっただけで満足する
よくあるのですが、問題をやって○×を付けて終わる人がいます。
実は問題やテストの目的は○×を付けることではありません。
これをきっかけに自分に何ができて、何ができないかを明らかにすることです。
だから、分からなかったところ、間違ったところはそのままにせず、必ず確認してください。
間違えるということは悪いことではありません。
むしろ学ぶチャンスなのです。
人間の記憶にはインパクトが大きく関わってきます。
「間違った。」「分からなかった。」という経験は、大きなインパクトです。
だから、インパクトのあるときに勉強すると頭に入りやすいのです。
結果重視の風潮がありますが、勉強では一つの結果は学習のきっかけになるです。
そのきっかけを作るために問題を解くのです。
そこで終了ではありません。
3.暗記さえすればいい
英語はどう勉強するのか聞くと、「単語を暗記すればいい。」
国語はどう勉強するのか聞くと、「漢字を覚えればいい。」
その他の教科も同じ、「理科は言葉を覚えればいい。」「社会は年号を覚えればいい。」「数学は公式を覚えればいい。」
これも間違った勉強の仕方です。
覚えるのも必要ですが、それだけでは結局問題は解けません。
なぜなら、どのように覚えたものを使うのか分からないからです。
実践演習が必要な訳はここにあります。
上記の発言は本当に勉強ができない生徒がよく言います。
理由は、暗記以外勉強法を知らないからです。
人間の脳は意味づけできないと、せいぜい5~6文字くらいの言葉しか覚えられません。
やみくもに紙に書いて覚えようとしますが、これは脳の負担が大きく、時間がかかる割に覚えられません。
そうやって暗記だけで時間が無くなり、練習する時間がないから問題が解けないのです。
むしろ、丸暗記するより実践を通して覚えた方が身につきやすいです。
それは経験という記憶を仲介して刺激を与えるからです。
4.完璧でないといけないと思う
完璧に全ての問題が最初からできてないといけないと思う。
だから、最初から丁寧に一つずつ問題やテキストに取り組む。
結果、最後まで行く前に時間が無くなりテスト当日となる。
これもよくある間違った勉強法です。
これだと、問題集や参考書の後ろの方は手が付けられなくなります。
大事なのは一度で全て完璧にやるのではなく、不十分でもいいからざっと最後まで通すことです。
そこで最重要事項、基本をしっかり身に付ければそれで充分です。
その後戻って、また最初からざっとやる。
今度は基本はできているから、応用も分かりやすいし、勉強に余裕ができます。
何回も同じ内容を繰り返すことで勉強が少しずつ身に付いてき、やり残しが無くなります。
どんな問題でもある程度できるようになります。
面倒に思えますが、繰り返しをした方が、一度で完璧に済ませるより、効率的で労力がかかりません。
多くの場合、やっているのにできない生徒は、勉強をやったつもりになっています。
つまり、自己満足になってしまって、本当に勉強内容が定着していないことが多いのです。
勉強は「学習」と「習得」の二段階からなります。
「学習」の段階で止まって、「習得」に至っていないのが原因だと思われます。
具体的には一人ひとり状況が違うので一概に言えませんが、困ったときは一度ご相談ください。
2022.03.06
動画紹介”宇宙一覚えやすい英単語語呂合わせ&語源チャンネル ”
英語を勉強するとき、生徒たちが苦労するものに「英単語を覚える」というものがあります。
漢字と同じように、多くの生徒はひたすら書いて覚えるのではないでしょうか。
変化のない単調な作業の繰り返しは面白くなく、時間もかかり苦痛でもあります。
だから、英単語を覚えるのが嫌いという生徒はたくさんいます。
そこで今回は英単語を覚えるのに非常に良さそうな動画サイトを見つけましたので、ご紹介したいと思います。
英単語を始め、漢字や公式、教科書に出てくる用語など、とにかく暗記が苦手という人はたくさんいます。
でも、やり方によってはこの苦手を克服できるかも知れません。
本来人間の脳は、覚えたい物事そのものを記憶するより、それを何かと関連付けて、その関連付けたものをヒントに記憶したものを思い出すというのが得意です。
例えば、レストランの名前を思い出すときに、昔みんなでその店に行った思い出をたどっていくうちに名前が出てくると言った感じです。
勉強でも同じで、例えば、単なる数字の連続である年号などをそのまま覚えようとしても、人はなかなか覚えられません。
なぜなら並んだ数字そのものには意味がないからです。
でも、これに音を当てて語呂合わせにすると、あっという間に覚えられます。
「鳴くよ(794)ウグイス平安京」で平安京に都が移された年を覚えた人もいるでしょう。
英単語も同じで、英語が母語ではない多くの日本人にとってアルファベットの羅列である英単語は意味がありません。
でも、それに意味をつけて覚えやすくしたものが今回紹介する宇宙一覚えやすい英単語語呂合わせ&語源チャンネル』です。
『『宇宙一覚えやすい英単語語呂合わせ&語源チャンネル』へのリンクはこちら
このチャンネルは英単語を語呂合わせを使って覚えやすく紹介しています。
しかも、その語呂合わせも結構ユーモアなものが多く、クスッと笑いながら楽しく学べます。
動画なのでイラストだけでなく音声も聞けるので、一人で黙々と英単語集を見て覚えるより、聴覚も加えたより多くの感覚を使っている分、脳への刺激も増え覚えやすくなります。
また、動画は自動的に進むので、一人で勉強するとどうしても自分のペースになりなかなか進みませんが、こちらではどんどん進むのでテンポよく勉強できます。
しかも、英単語そのものだけでなく、それに関連したイディオムや表現、ミニフレーズも付いているので、「こんな風に使うんだ」と実践的な部分も学べます。
補足や使い分けなど、割と事細かく親切な説明が加えられているので分かりやすいです。
他にも日本人が間違えやすい注意点にも触れられているので、こちらもテスト対策などで役に立ちます。
同様に、英単語の語源を知ると記憶する幅が増えていきます。
例えば、"ex"というのが先頭についている英単語が多いですが、これは「外へ」という意味があり"ex(外へ)+port(運ぶ
)”で物を外へ運ぶというところからexportは輸出という意味になります。
同じように"ex(外へ)+press(押し出す)"で感情などを外に押し出すというところからexpressは表現するという意味になります。
このように英単語もその語源をたどると、単語のそれぞれの部分が意味を持っていて、それを理解すればこれは単なるアルファベットのられるではなく意味あるものになるので覚えやすくなります。
そこから"ex"のついている単語をまとめると驚くほど覚えやすくなります。
更に、”ex”に対して"in(im)"というのは「内へ」という意味があり、exportのexをimに代えると"im(内へ)+port(運ぶ)”で物を内へ運ぶというところからimportは輸入という意味になります。
このように語源を理解すると英単語が覚えやすいだけでなく、関連付けて一気にたくさん覚えることもできます。
この動画では語源にも触れているので、ここもお勧めポイントの一つです。
もう一つ、この動画の良い点として、英単語を次々に紹介するだけでなく、所々に豆知識や勉強や生活におけるワンポイントアドバイス、英語の名言もあり、ちょっとした息抜きもあるところです。
サラッと流してもいいし、聞いていて「へー、そうなんだ」と思いながら聞いてもいいでしょう。
雑学としても面白いので、社交の場面で役立つかも知れません。
適度に頭の休憩をはさむことで、次の単語も集中できます。
このように英単語を覚えるのがつまらない作業にならないように工夫されているのは非常にいいことだと思います。
注意点としては、次の二点があげられます。
第一に、語呂合わせはあくまでも英単語を覚えるきっかけ、第一歩であり、それだけでは不十分だということです。
言語体系が全く異なる英語を日本語の語呂合わせで覚えるので、どうしても発音がオリジナルの英語とはかけ離れてしまいます。
しかし、この動画ではネイティブの発音もちゃんと入っているので、語呂合わせでぼんやりと英単語を覚えたら正確な発音をしっかり聞いて練習し、正しい音声を習得しないといけません。
そうでないと日本語英語になって、実際に英語でコミュニケーションをとるときに通じない可能性があります。
「英語は筆記のテストで使うだけだからいい」という人もいるかも知れませんが、現在、文科省は英語の四技能(読む・書く・聞く・話す)の習得と重視しており、入試などでも聞く・話すをテストに積極的に導入しようとしていますので、やはり、発音は軽視すべきではありません。
次に、この動画で扱っている英語のレベルが中学高学年から高校向けだということです。
つまり、小学や中学一年のような初級英語学習者向けの英単語になっていないということです。
従って、このレベルの学習者にはお勧めできないかも知れません。
もちろん全く無理という訳ではないので、試しにやってみると意外と英単語をたくさん覚えられるかも知れません。
そこは個人差ということで注意しましょう。
勉強の仕方は千差万別。
それぞれの個性や環境により、ある人には適した勉強方法が他の人には全く役に立たなかったりします。
つまり、万人に通用する勉強方法はないということです。
もし、絶対の勉強方法があると言っている人がいれば、それは大いに疑わしいです。
だから、勉強をするにおいて大切なことは、いろいろな方法を知っているということです。
そして、いろいろ試して自分に最も合っていて、しかも、しっかり成果を出す勉強方法を見つけるというのが、勉強の成否を分ける重要なポイントです。
今回ご紹介した動画も、そんなあまたある勉強方法の一つと考えてください。
もし、これまでに英単語を覚えるのに苦労して、なかなか覚えられなかった人には一見の価値があると思います。
これでうまくいかなくて困ったときは、葛西TKKアカデミーまでご相談ください。
一緒に良い方法を探ってみたいと考えます。
それでは皆さん、勉強頑張ってください。
2022.03.06
”中一ギャップ”ってご存知ですか?新一年生は要注意です
気が付けば今年度ももうすぐ終わります。
そして、卒業式も近づいています。
春休みが終わると、卒業生は新しい学校に通い始めます。
小学校を卒業して4月から中学生になるという人も多いことでしょう。
しかし、小学校と中学校ではいろいろと違うことが多く、新中学一年生の中には新しい環境に順応できない生徒もいます。
これを「中一ギャップ」と呼びます。
そこで、今回は新中学一年生が新しい学校生活にどのように馴染めるように、どのようなことができるのか考えてみます。
「中一ギャップ」という言葉をご存知ですか。
小学校から中学校へと環境が大きく変わります。
学校のシステムが変わり勉強も高度になって、初めてのことだらけ。
先生が教科ごとに変わったり、定期試験があったり、部活などの先輩後輩の関係がより厳しくなったり。
新しい学校になじめず戸惑うことが多くなります。
加えて、この時期は子供たちの第二次性徴の時期でもあります。
声変わりや初潮、体型もより大人っぽく変化します。
しかし、心は十分に成長しきれているとは言えず、不安定で多くの不安や悩み、ストレスを抱えます。
大人と子供のはざまで、自分でもどうしていいか分からなくなる。
周りの大人も、ある時は自分たちを大人扱いするのに、ある時は子供扱いする。
その矛盾に理不尽さを感じることもあります。
この環境と心身の変化が丁度、中学一年生で起こるので「中一ギャップ」と呼ばれています。
そして、その急激な変化にうまく適応できずに、学校に行くのが嫌になったり、体調を崩したり、落ち込んだり。
様々な問題が起こるのです。
子供から大人に変わる中途半端な過渡期は、俗に言う反抗期とも関係します。
中一ギャップへの対応法
1.大人が信頼されいつも寄り添い頼りになる存在である
中学生になると色々なことが自分でできるようになります。
自分に自信ができプライドも高くなってきます。
自尊心は決して悪いことではありませんが、注意しないと心を傷つけたり自暴自棄の原因となります。
何でもできるように見えて心はまだ十分成長できていないので、実はどうしていいか自分自身のことでさえ分からないことが多いのです。
そんな時は、何でも素直に安心して話せる存在が必要です。
大人が子供に共感し、同じ立場に立って問題を解決するために考えてあげる。
「自分でどうにかしなさい。」とか「ちゃんとできるでしょう。」というような突き放す言葉はいけません。
ましてや、大人の考えからを押し付けるのもいけません。
しかし、この時期の子供はあまり大人にべたべたされるのも嫌います。
適度な距離感が重要です。
関わりすぎず、突き放し過ぎずです。
2.正しい情報を伝える
中学校と小学校では人間関係も勉強もかなり違います。
それを知らないで新しい学校生活に入ると、その差の大きさに驚くのも無理はありません。
従って、中学に入る前から少しずつ情報を与え、生徒が準備と覚悟ができるようにしましょう。
いいことばかりではなく、悪いことも含めて現実を話しましょう。
そうでないと「こんなはずじゃなかった。」ということになります。
大事なのは、嫌なこと、苦しいことがあっても、みんな経験してきているし、必ず乗り越えられると安心させることです。
その際に、困ったときは大人が力になると分かれば安心感も違ってきます。
3.勉強を助けてあげる
小学校とは授業の内容もかなり異なり、今まで知らなかった概念や考え方がたくさん出てきます。
その情報量に圧倒され、先生が何を言っているのかさえ分からなくなります。
そんな時に教えてくれる誰かがいると、生徒も気持ちが楽になります。
中学生だから一人でできるなんて思わないでください。
勉強が難しくなった三年生から勉強を見てあげればいいと考える人がいますが、むしろ急激な変化に対応しなければならない一年生の方が生徒は支えてほしいのです。
勉強を教えることができなくても、せめて勉強習慣が維持できるようなサポートはするべきです。
自分が教えられなければ、教えられる他の大人を紹介したり、学校の先生に指導してもらうように促すのもいいでしょう。
4.身体面のサポートをする
体の変化は明確に表れ、その変化をどう受け止めていいか分からなくなることがあります。
初めての経験に一人で悩み苦しむこともあるでしょう。
そんな時は大人が自分の経験も踏まえてアドバイスをしてあげてください。
体の変化は当たりまえで、決して恥じることではないということ。
自分が彼らの年齢のときはどうしたか、話し合うのもいいと思います。
また、成長期において健康は重要ですが、子供たちはよく理解せず、知らずに害することもあります。
生活リズムを見て、必要であれば適切に指導することも大事です。
食事や睡眠時間、運動など健康に関することは、子供だけではなかなか管理できないものです。
様々な変化に見舞われ、子供たち自身もどうしていいか分からない時期です。
彼らに寄り添い、同じ目線に立って一緒に解決策を考えましょう。
まだまだ未熟な彼らです。
上手くいかないこともあるでしょう。
でも、責めてはいけません。
大切なのは、彼らが大人が誠実に気にかけてくれると実感できることです。
手助けは必要です。
失敗にくじけず、中一ギャップを乗り越え、前向きに学校生活が送られるようになってほしいです。
葛西TKKアカデミーも、そんな子供たちの力になれることを心から望んでいます。
2022.03.05
春期講習生徒募集中、新規生は無料!新一年生になる中高生は早い準備でスタートダッシュ!
春休みが近づいてきています。
これまでの年度と新しい年度の間に位置する春休みは、他の休みに比べて学校の宿題が少ない傾向があります。
つまり、他の長期休暇に比べて、勉強するには余裕があるということです。
この機会を利用し、今までの勉強で分からなかったところ、できなかったところをきちんと復習し、勉強の穴をなくしてから新年度を迎えてほしいと思います。
勉強に穴があるとその後の授業も分からなくなるし、特に受験勉強を始めるときは非常に苦労します。
一方、卒業生はもう春休みの宿題もなく完全にフリーな人が多いのではないでしょうか。
でも、それで気を緩めて遊びまくり、勉強を疎かにしていると、新一年生になったときに大変です。
新たな学校での生活はこれまでとかなり違ったものになり、十分な準備をしていないと勉強についていけないだけではなく、毎日の生活でもやることの多さに学生生活がいっぱいいっぱいになってしまいます。
せっかく余裕がある春休みなので、この機会を逃さず、新一年生の勉強を少しでも早く始めた方がいいです。
新年度のスタートダッシュで優位に立ち、これまでよりずっと難しくなる勉強もゆとりを持って対応することができます。
そういった意味でも、少し早いですが(まだ始まっていませんが)、春休みおよびそれまでの時間を利用して「春期講習」を受けてみてはいかがでしょうか。
もちろん春休み前の今でも大丈夫です。
学年末テストも終わり、後は修業式を待つだけのこの時期は、勉強の進みも割と緩やかなので、普段やりにくい勉強もしやすいと思います。
先ほど述べたように、在校生は主に復習を、新入生は主に予習をするのがいいでしょう。
もちろん、在校生でも予習していいですよ。
それぞれの状況に合わせて勉強を教えてくれる、葛西TKKアカデミーの「春期講習」を受けてみてはいかがでしょうか。
きっと皆さんの役に立ちます!
葛西駅そば個別指導塾葛西TKKアカデミーから春期講習のお知らせです。
3月から26日から4月5日までが今年は春休みになるそうです。
期間ごとの長期休暇はそれまでの勉強の遅れを取り戻すチャンスです。
この自分の自由に使える時間が多い休み期間中に、葛西TKKアカデミーで勉強してみませんか。
これまでの勉強で分からなかったところを克服し、新学年に向けて患いをなくすのもいいでしょう。
また、ここで勉強の先取りをして、新しい学年でみんなと差をつけスタートダッシュするのもいいでしょう。
小規模個別指導塾だからこそ、葛西TKKアカデミーでは他塾にない柔軟で要望に応じた勉強ができます。
学年が変わる時で、学校の宿題や課題も比較的少ない春休み。
油断をして春休みを何もしないで過ごしてしまうと、新学年で勉強についていけなくなり、非常に困った状態に陥るかもしれません。
特に新一年生となる人たちは、今のうちに先取りの勉強をして勉強にゆとりを持てるようになれば、新しい学校で環境に慣れるのにも楽ですよ。
つまり、この休みをどのように過ごすかで、新学年が大きく変わるということです。
葛西TKKアカデミーの春期講習
小学生から高校生まで対応いたします。
しかも、葛西TKKアカデミーなら、後で発表しますが、素敵な特典もいっぱい。
自習は当然し放題で、授業ではないときも葛西TKKアカデミーで勉強ができます。
もちろん分からないところは遠慮なく先生に質問してください。
授業でなくても先生が親切丁寧に教えてくれます。
家ではなかなか勉強しづらいと思いますので、葛西TKKアカデミーを第二の勉強部屋として使ってください。
しかも、疲れたら休憩エリアでお菓子とお茶を自由にいただけます。
リラックスできアットホームな雰囲気が味わえます。
また、コロナウィルスの感染が心配という方にはオンライン授業がお勧め。
自宅にいながら授業が受けられます。
通う途中や教室での感染リスクも下げられます。
インターネットがつながる環境であればどこでも、パソコンやタブレット端末、スマートフォンを使って授業が受けられます。
利用はとても簡単です。
詳しくはお問合せください。
学校の授業が進まない春休みは、じっくり勉強するには本当にいい機会です。
長期休暇でもちろん遊んでも心身の疲れをいやすのも結構ですが、勉強もしっかりやっていると今後(新学年))がすごく楽になります。
春休みというチャンスを有効に活用してください。
授業といろいろな特典
葛西TKKアカデミーでは、春期講習の授業を次のように行います。
・80分授業5回を1セットとして授業を実施
・一人の先生に対し最大2名(基本1名)で生徒を指導
もちろん、それぞれの状況や要望に合わせて、授業内容と時間、料金など自由に変更できます。
詳しくはお問合せください。
ここでキャンペーン情報!
お問い合わせの際に「まいぷれ江戸川区を見た。」とおっしゃってください。
もれなく次の得点がついてきます。
今だけお得、五大特典
・1セット(授業5回分)が無料で体験できます。
・更に入塾してご兄弟、友人を紹介していただければ、1人に付き2000円、2人で5000円、3人で8000円、授業料を割引!
・今、入塾すれば授業料50%OFFのキャンペーン中。
・入会費が無料!
・自習し放題!
つまり、無料で春期講習が受けられ、更にキャンペーンと紹介割引を利用すれば、何と個別指導でありながら授業料が一万円以下になることも可能!
是非、お見逃しなく。
質問や不明な点がございましたら、気楽にご連絡ください。
お待ちしております。
2022.03.03
高校の勉強についていけないときの対策
高校に入ると勉強の内容、量、スピード全てが中学とは比べ物にならないくらい増え、入学したてのときはショックを受けることでしょう。
本当に自分がついていけるのか不安になり、ちょっと分からなくなればあっという間に置いていかれる。
中学のときにそれなりに勉強ができた生徒は特に、授業の違いに驚き愕然とすると思います。
そして、ここで手を打たないとどんどん落ちこぼれてしまうのは分かっているけど、どうしていいか分からない。
前回、「高校の勉強についていけなくなる原因」に焦点を当て議論しました。
今回は、自分がついていけていないと感じたときに、どのような対策が取れるか考えてみたいと思います。
高校の授業についていけないときの対策
前回話した原因に基づき対策を考えてみましょう。
高校と中学では、その学習内容も大きく違います。
単に学習内容が難しくなっただけでなく、学ぶ量が大幅に増え、授業の進行スピードも大きく違います。
中学のときのようにテスト一週間前から始まるテスト期間だけ勉強したり、ましてや前日の一夜漬けが通用するほど甘くありません。
このような短い期間だけの勉強ではテスト範囲をカバーできないのです。
だから、高校に入ったら学校での授業はもちろん、家庭学習の考え方も変えないといけません。
1.とにかく書く、後でまとめる
授業中は、黒板に書いてある事柄だけでなく、先生の発言も一言一句逃さぬようにノートにメモしましょう。
とにかく書くことが大切です。
よく授業中何もせずただ聞いているだけの生徒がいますが、高校に入ると学習量が多いので、ノートを取らないと習たことを忘れてしまいます。
おすすめは授業用のノートを作り、どの教科もひとまとめに全てこのノートに書くのです。
そして、家に帰って授業で書いたことを、各教科のノートにまとめます。
こうすることで、授業中はノートのレイアウトなど気にせず書くことに集中できます。
書くということは板書や先生の発言を聞くということで、書きながら頭の中で内容を反芻することでより深く内容が脳裏に刻まれます。
そして、各ノートは文章を書くというより、キーワードをメモしてそれを矢印や記号、四角や丸で囲ったりして、図式的にまとめます。
これらの記号や線引きはある程度自分の中にルールを決めて、いつどの記号を使うか決めておくといいです。
同様に色もふんだんに使うと、より視覚に訴えられるので見やすく、後で見返したとき分かりやすくなります。
そして、もう一つポイントを上げるなら、見開きノートの右側は何も書かないということです。
学校のノートをまとめた後、問題集や教科書、テストの問題に取り組むと思います。
できなくてもすぐに理解できた問題はいいのですが、少し手間取った問題はノートの右側に書いて、解説も自分で書くとより一層分かりやすくなります。
英語なら文型や単語、数学なら方程式、社会なら地理的関係など、空いたスペースを自由にそして上手に使って、自分なりに分かるようにしましょう。
右ページの空いている所に関連した問題や追加の学習事項を書いてください。
あききれなくなれば、付箋を貼ったり、ノートを切って貼り付けたりしてもいいです。
(この点を考慮するなら、ルーズリーフが使いやすいかも知れません)
こうしておけば、個々に書いてある問題は自分ができなかった問題ばかりで、その解説も丁寧に書いてあるから、テスト前にこのノートを見れば自分のできないところだけ勉強ができるという訳です。
つまり、自分専用の参考書を作るということです。
これで日々の復習とテスト対策はかなりバッチリです。
もちろん、必ず出されると分かっている課題のワークや問題集はテスト前まで待つのではなく、習ったらその日に該当箇所をやって、必要とあらばノートにまとめましょう。
また、注意点としてはノートまとめをためないことです。
その日のうちにまとめるのが最善です。
どうしてもできないときは、遅くとも週末にはきちんとノート整理をしましょう。
それでもノートがたまって追い付かないときは、一層のことそれまでのノート整理は諦めて、その日から新たにノート整理をしてください。
ノートは勉強の要。
最初のうちは大変かも知れませんが、慣れてくると苦痛ではなくなるので、ぜひ試してみてください。
2.スケジュールを作る
高校の授業は予習復習が前提になっていて、学校の先生は「生徒は予習復習して分かっているもの」として授業を進めます。
分からない生徒のために、いちいち授業を中断したりはしません(そんな暇がない)。
前回も述べたように、中学と高校では勉強に対する考え方を大きく変えないといけません。
つまり、中学のままのやり方では当然ついていけないということです。
だから、学校の授業だけでなく、毎日の家庭学習もしっかりとしないといけません。
そんな時に、その場の気分でやっていてはいつまで経っても勉強を始めることは困難でしょう。
ついつい「後10分、後5分」などと先延ばしにして、気づけば深夜で寝ないといけないということになると思います。
そこで家庭での過ごし方を時間ごとに決めてスケジュールを作るのです。
この時、自分一人でスケジュールを作るのではなく、家の人と話し合いながら、家族全員が合意をするということが大事です。
そして、出来上がったスケジュールは家の誰もが目につくところに貼り、視覚化を図ります。
それを共有することでお互いに注意しあってスケジュール管理ができるので、より実効性が増します。
また、勉強の時間だけでなく、その他の娯楽の時間なども決めているので、「今、勉強しようと思ったのに」ということもなくなります。
親は「今勉強の時間だから勉強しなさい」と堂々と言え、「今はゲームの時間だから勉強はしない」と子供もはっきりと主張できます。
自分で決めたスケジュールなので責任も持たないといけません。
遊びと勉強のメリハリをつけることで、勉強のストレスも緩和されます。
もし、スケジュールがうまくいかないときは、また家族で話し合って新しいスケジュールを作ってください。
こうして勉強に最適な家庭での過ごし方が身に付けば、毎日の勉強も苦痛ではなくなります。
3.勉強が難しく分からないときはすぐに聞く
何度も言うように、高校の勉強は少し油断すればあっという間に置いていかれてしまいます。
だから、予習復習で分からないところがあれば、そのまま放置せず、直ちに学校の先生や分かる友達に聞いて解決しましょう。
「これくらい」というのが積み重なると、すぐに手遅れになり取り返しがつかなくなります。
塾の先生に行くのも良い手です。
最近はインターネットなどで調べられるかも知れませんが、そうやって時間をかけるくらいなら人に聞いた方が早いかも知れません。
それぞれの環境や好みもあるので、「こうすればいい」とは言い難いですが、「分からない」と思ったらすぐに解決しないといけません。
葛西TKKアカデミーも協力しますので、頭の隅にでも留めていただければと思います。
必要ならば、例え遠回りに思えても中学、小学の内容まで戻ることも重要です。
勉強は積み重ねなので、わららなくなったところまで立ち返って理解するのが基本です。
4.達成感を味わって自信をつける
先ほどの点と重複するかも知れませんが、高校の授業が分からなく、「ついていけない」と感じたとき、絶望して「自分には無理だ」と諦めてはいけません。
これまでも多くの高校生が同じ境遇を経験し、その多くが何とか頑張って卒業しているで、「他の人ができるのなら自分もできる」と自信を持ってください。
こうして自分を肯定することは、その後の勉強に対する姿勢にも大きな影響を与え、最後までやり抜く原動力になります。
ただし、経験の少ない生徒には、ダメかも知れないという不安が大きく、また、そちらの方が勉強しない言い訳になって楽だと感じる人もいるでしょう。
でも、その場しのぎの逃げやごまかしは、結局最後には自分が困るだけです。
では、自分に自信を持たせるにはどうすればいいのでしょうか。
「できた」とか「分かった」という経験を積むようにしましょう。
いきなり大きな目標ではなく、手の届きそうな小さな目標をたくさん作り、それを一つ一つこなしていけば、最終的には大きな目標も達成可能です。
教育の世界では「α+1」などとよく言います。
次の目標があまりにも大きければ、本人の能力を超え達成が難しくなる。
でも、簡単すぎれば、本人の力が伸びないので意味はない。
「現在の本人の持っている力(α)」に「+1」するくらいが丁度いいということです。
何をやってもダメな時は、例え「+1」ではなくても、一番簡単な問題集をやって「自分はできる」という経験をさせてから、「+1」の問題を解くのもいいでしょう。
5.他の人に教えてもらう
特に理性の発達が十分でない子供は、気分やイメージで勉強に対するやる気がなくなります。
「先入観」で本人の思い込みの部分が大きいですが、実は生徒にはこれが大きな問題になります。
「この先生からは学びたくない」「この先生は何を言っているのか分からない」と一度思い込んでしまえば、いつまで経ってもそれがぬぐえず、「先生が嫌いだから勉強しない」というある意味身勝手な論法に陥ってしまう生徒もいます。
学校の先生は基本的に一年は変わることがないので、一度このようになってしまえば、一年間分からないままになってしまうかも知れません。
勉強に一年間の穴ができてしまえば、これを埋めるのは至難の業です。
話をして、その先入観を取り除き、生徒がその教科にまい進してくれればよいのですが、そうでない場合は思い切って、学校の授業は仕方ないから受けて、同じ内容をもう一度別の人に教えてもらうのも一つの方法です。
友達でも他の先生でもいいですが、そんな都合の良い人が見つからないときは、塾も考慮に入れてください。
その時は葛西TKKアカデミーに相談していただいても結構です。
6.一緒に悩む
人間は意味の分からないことには努力したがらないものです。
それは自分の努力が無駄になるのを恐れるから(そもそも無駄になるかどうかは本人次第なのですが)。
だからよく「どうして勉強しなくてはいけないの」なんて聞く生徒がたくさんいます。
純粋に意味が分からず知りたいだけの生徒もいれば、この根源的な問いは大人も答えるのが容易でないことを知って、それを盾に勉強しない言い訳にしようという生徒もいます。
いずれにしても、大事なことは本人と真剣に向き合い、一緒に悩み、時には自分の経験を話したりして、お互いに意見を交換することです。
自分の考えの押し付けはいけません。
相手の意見をよく聞きながら、「自分だったらこうするな」「こういうのはどうだろう」「こうだったらどうなるかな」などの問いかけの言葉を使いながら、最終的には本人が自分なりの答えを導き出せるようにしてください。
この手の問いには明確な正解はないので、一緒に話しているうちに自ずから解決してしまうこともあります。
こうして胸のつっかえが取れれば、本人も安心して勉強に励むことができるでしょう。
話し合いがうまくできないようであれば、葛西TKKアカデミーがお手伝いします。
「勉強の意義が分からない」からと勉強の全段階で止まってしまうと、いつまで経っても勉強はできるようにはなりません。
勉強は基本的に「やればできる(もちろんできるまでの努力の量は人によって違いますが)」ものなので、一刻も早く解決して、本人が勉強に取り組めるようにしてあげましょう。
いつまでも、ここで引っかかっていると、学校の勉強からどんどんおいていかれます。
高校で勉強についていけなくなったときの対処法を述べました。
やり方はいろいろあります。
もちろんこれ以外の方法もあります。
上手くいかないとき、困ったときは気軽に葛西TKKアカデミーまでご相談ください。
「勉強についていけないな」と感じたら早目の対処が一番です。
2022.03.03
ひらがなの成り立ちが一目でわかる
葛西駅そば、個別指導塾葛西TKKアカデミーは楽しい学びをいつも探求しています。
今日は面白い動画を見つけたのでお知らせします。
書道家 鈴木曉昇さんのFacebookに載っている動画です。
これを見ると、ひらがながどうやって生まれたのかよく分かります。
『平仮名の成り立ち・字源』へのリンクはこちら
(なお、ご覧になるにはFacebookにログインしないといけません。)
ひらがなが漢字からできているのを聞いたことがあるかと思います。
しかし、どんな漢字がどのひらがなに変わったのかはなかなかイメージできません。
でも、こうやって動画にすると非常に分かりやすく、楽しいですね。
他にも動画があり、書道家がどのようにして、あの芸術的な文字を書くのかもよく分かります。
また、普段書く字を美しく見せるコツも載っています。
こうやって書道を身近に楽しく分かりやすく紹介していただくと、子供たちの好奇心も高まると思います。
人々の心をつかむ学びを目指し、このような動画も活用し、葛西TKKアカデミーは子供たちと接していきます。
鈴木曉昇さんは若手でありながら、NHKの大河ドラマの書などを手掛ける人気書道家です。
ペン習字や写経についての著書なども出版しています。
今後のご活躍を期待し、応援したいと思います。
他にもいろいろ興味深いコンテンツがそろっているので、皆様是非一度ご覧になってください。
2022.03.01
勉強ができるようになりたくない子供たちの理由
生徒が「実は勉強ができるようになりたくないのではないか。」という話をしました。
実際に生徒と接すると、「勉強ができるようになる」よりも「勉強ができないままでいい」と(無意識的に?)考えている節が見受けられます。
「勉強しないと高校に入れず、中卒では仕事がないから勉強しないといけない。」などと言いつつ一向に勉強しない生徒がいます。
そして、よくよく話を聞いてみると、彼らなりの損得勘定がそこにはあり、前言のような困った事態が訪れることを知りつつも、改善に向けて動けないようです。
言い換えるとその損得勘定が勉強しないことを正当化し、彼ら自身で勉強しない言い訳になり、だから彼らは「自分は勉強しなくてもいいんだ」と自己弁護を許すのです。
では、勉強からの逃避を正当化する彼らの計算、理由は何なのでしょうか。
実はそこには誤解(わざと?)が潜んでいます。
勉強ができるようになると、もっと多くの、そして難しい問題をやらされる(勉強できない方が気が楽)
第一の勉強ができるようになりたくない理由としては、「勉強ができるようになるともっと勉強させられる」というものです。
今は勉強ができないから勉強内容も簡単なものばかりだし数も多くしなくていい。
でも、できるようになるともっと難しい問題をやらされるし、量も増えてしまう。
それは嫌だから現状のできないままでいい。
今のままの簡単で楽な勉強に留まりたいという願望が込められています。
しかも、これにはもっと高度な勉強についていく自信のなさもうかがえます。
このような心理で、勉強を頑張ってできるようにならなければいけないと分かりつつも、不安で行動できないと考えられます。
しかし、これには大きな誤解があります。
人間は学べばこれまで以上の勉強でも簡単にできるようになるということです。
例えば、一元一次方程式は中学校に入って習ったばかりの時はとてつもなく難しく感じられたと思います。
しかし、中三にもなると難なく解けるようになります。
このように人間は成長し能力も上がってくるので、例えより高度な問題になったとしても、そして問題量が多くなったとしても、以前より簡単にこなすことができるようになります。
いずれにしても自分の能力を上げていかなくてはならず、受験等を考えると初級レベルに留まることはできません。
ならば、「自分はやれる」と信じて、腹をくくって勉強してみるのです。
案外大したことなく問題が解けるようになります。
むしろ、自分の能力の向上に伴い勉強も相対的に簡単にに感じられるので、いつまでも低いレベルで簡単な問題しかやらないよりも楽かもしれません。
自分が勉強できないのは生来のもので、それは努力しても改善しないから勉強はやっても無駄
第二の考え方は「頭の良し悪しは生まれたときに決まっているので、勉強してもできるようにはならない」というものです。
自分は不運にも優れた脳をもっていないので、勉強はいつまで経ってもできるようにならず、生まれながらの素質がないので勉強はやっても無駄だ。
頭いい生徒はすぐにできるけど、自分はいくらやってもできるようにならない。
これは持って生まれたスペックの違いなので、自分のせいではない。
だから、勉強は頑張っても仕方がない。
確かに天才的に頭がよく、勉強でいつも好成績を残す生徒もいますが、それはむしろ少数派で、多くの生徒はそれなりに努力し自分を高めているのです。
それを見ないで、自分の言い訳の都合の良い例外的な生徒を引き合いに出して、自分はそうじゃないから駄目だというのは少し自分勝手な論かもしれませんね。
「今まで頑張ったけどできなかった」と言いますが、たいていはできるようになるまで努力せず、一回か二回やって出来なかったらあきらめているようです。
一発でできなければもうできないと結論付けてしまうのは早計です。
根気がなく十分な努力をする前に結果を求めるのは生徒に限らず、大人や現代の社会がゆとりなくスピードばかりを要求することにも関連があるかもしれません。
「できるようになるまで頑張る」という視点が欠けて、自分はやった(確かにやりはした)と主張するのは単なる自己弁護にすぎません。
勉強ができないことを「生まれつき」としてしまうことで、「できない現状は変更が効かない」からやらないことを正当化し、しかも、その責任は自分ではないという責任回避の意味合いも含まれています。
実は人間は他のどの動物より成長・変化できる動物であり、途中で投げ出さなければ大抵の勉強はできるようになります。
言い逃れをする前に、チャレンジをし、できるようになるまであきらめない、そんな気持ちをもってほしいです。
学校で習う一般的な勉強はだいたい誰でもできるようになります。
困難を乗り越えてできる経験をしたら、勉強の成績が上がるだけでなく、勉強そのものが楽しくなります。
だから、それを信じて目の前にある壁を乗り越えてください。
サポートが必要な時は葛西TKKアカデミーもあります。
勉強はやればできるようになるものです。
面倒くさいことは罪悪で、だから面倒くさい勉強はやらなくていい
生徒たちがよく言う口癖に「面倒くさい」があります。
何をするにも面倒くさい。
ノートを取るのも問題を解くのも面倒くさい。
面倒くさいことは嫌い、もしくはやらなくていいという思考が彼らの中にはあるように思えます。
これは現代の風潮がそうであり、彼らもそのような風潮を肌で感じ、体に染みついたからそう言うのかもしれません。
便利で簡単なことが一番。
面倒くさいことは悪で、それを解消することが生活を豊かにする。
そうやって「面倒くさい」を毛嫌いし、敵視する傾向があると言えるでしょう。
そういう意味では彼らも時代の申し子なのかもしれません。
ところがこの「面倒くさい」を否定する風潮は、勉強を考えるとき非常な障害になります。
なぜなら、勉強は「面倒くさい」ものだからです。
「面倒くさい」からこそ、人は考え、創意工夫や試行錯誤をして学んでいくのです。
簡単なこと、できることしかしなければ、人間の脳は十分な刺激が得られる、神経細胞のネットワークを広げることはできません。
だから、こんな時代に生きる彼らは、ある意味可哀想かもしれません。
学びにくい時代。
考えなくても、パソコンを開けばすぐに正解を出してくれる。
自分の脳を使う必要はない。
ここで彼らのロジックの問題点は、「面倒くさい」から「勉強はしなくていい」となっているところです。
確かに社会的風潮から、「面倒くさい」は「悪」だから、「面倒くさい勉強」も「悪」なのでやらなくていい、という筋もなくはないでしょう。
でも、本当に「面倒くさい」は「悪」であり、「面倒くさい勉強」は「しなくていい」としかならないのでしょうか。
ここに彼らの論の欠点があります。
「面倒くさいから勉強はしない」ではなく、「面倒くさいからこそ勉強はする」のです。
そもそも「面倒くさい」は「時間と手間がかかる」というだけで、「できない」や「やらない」につながる言葉とは限りません。
(確かに「時間と手間がかかる」を敵視して、そこにビジネスチャンスを求める動きもありますが)
元々「面倒くさい」勉強は、時間と手間をかけて解いていく点にこそ深い学びが生まれます。
そして、その学びが自身を高めてくれます。
勉強においては「面倒くさいからやらない」こそが「悪」なのです。
「面倒くさい」と「できるできない」「やるやらない」は別物です。
以上、三点ほど触れましたが、他にも彼らなりの計算と勉強をしないことを正当化する言い訳はあるでしょう。
特に勉強嫌いの生徒は勉強しないことが最重要ミッションとなり、あれやこれや理屈をこねて自分の考えが最もらしいように主張し、勉強を回避することに最大限の努力をします。
(だから、勉強嫌いになってしまうと余計な労力が必要となり面倒なので、勉強を嫌いにさせないことが最善策になるのですが。)
皆さんも勉強しない子供に対していろいろ言っても、なんだかんだ言い負かされて、最後は強引に勉強を仕向ける、または「もう知らない」と投げ出すといった経験があるのではないでしょうか。
子供と大人の中間にあたる時期、まだまだ子供なのに妙に大人びたもっともらしいことを言われ、反論できず言葉に詰まったこともあるのではないでしょうか。
子供は意外とよく考えていますし、よく見ています。
時には大人の痛いところを突いたりもします。
だからと言って、大人の立場と権力を押し付けるのは、教育としては必ずしも良いとは言えません。
よって、注意すべき点の一つとして、大人としては何を言われようとも頭に血が上らないように、常に冷静を心がけ、子供を一つ上の俯瞰で見られるよう心にゆとりをもって、大きな器で接しましょう。
これも難しいことですが、先ずは心がけることが大切です。
もう一つは、子供にいろいろ話させ、彼らの手の内を出させて、それを落ち着いて分析し対応することです。
すぐに適切な対応が浮かばないときは、焦らずいったん話し合いを打ち切って、時間を置いて考え、再び話し合いをするといいでしょう。
彼らが何を考え、何を狙い、どうしてそのように思うのか、彼らの立場に立って想像すると理解もしやすくなります。
彼らの心のうちが捉えられれば、彼らの言動も納得でき、(未知の状態で対応するよりは)より良い対応ができます。
親の立場としては子供に勉強させたい。
でも、子供も同様の方向に向かっていない場合は、心労が絶えず、ストレスもたまり精神的にもイライラして、自分もその周りの家族も空気が悪くなってしまいがちです。
でも、これは誰のためにもなりません。
先ずは、親が冷静に子供の立場に立って、彼らの気持ちをくみ取るところから始めましょう。
子育ては難しく未知で苦労の連続です。
困ったときは、他の人と話し合い意見やアドバイスを求めるのが非常に良い手です。
子育ては一人でしょい込まないで、みんなで協力してやるのが本来の姿です。
葛西TKKアカデミーも相談にのりますから、遠慮なくお声を掛けていただければと思います。
2022.03.01
勉強ができるようになりたくない子供たち
生徒たちは学校で、家庭で、毎日のように勉強に励んでいます。
「勉強ができるようになって良い成績を取りたい。」「親が言うから。」「特に理由はないが、それが当たり前だから。」など、勉強をする理由や目的は人それぞれでしょう。
でも、全ての生徒が勉強ができるようになりたいと思っているかというと、どうもそうではないようです。
多くの生徒と関わっていると、中には勉強ができるようになることを怖がっている、できないままでいたいと思っている(意識的にせよ無意識的にせよ)ように見える生徒もいます。
「勉強すれば人生全て上手くいくから、子供には頑張ってほしいし、きっとわかってくれる。」
このような考えが本当に正しいのでしょうか。
そこには大人のエゴがあり、子供たち(特に思春期の)の中には、はそんな自分たちの都合を押し付けてくる大人に反感を抱き反発する者も現れるでしょう。
彼らなりの道理があり、自分にとって今、どうするのが一番利益があるのかという計算があるようで、結果、勉強ができるようになりたくないという選択肢を選ぶ生徒がいる可能性を感じています。
勉強ができた方がいいのは分かっているけど、本人が意図的にそうなろうとしない。
難しい問題です。
大人たちへの不信と自我の芽生え
なぜ大人が示す「勉強すれば人生が開けるから、勉強ができるようになった方がいい」という考え方に従って、勉強を頑張ろうとしない生徒たちがいるのでしょうか。
これは自分の中に、自分なりの正論が芽生えているからでしょう。
人生経験の少ない彼らにとって、世界は未知であふれています。
まだ知らないこともたくさん。
でも、ある程度人生を生きてきて、部分的に分かることも多くなっています。
そして、自我の発達と共に自分なりに世界を見、自分の中に己の世界(不完全な世界ですが)を構築しつつあります。
客観的にはまだまだ小さい世界ですが、彼らにとっては全てです。
だから、自分はある程度の知識はあり、大人の言うことが本当かどうか判断する力がある(それが正しい判断かどうかは別として)と考えます。
これは自我の確立につながる大事なステップであり、人間の成長において通るべき道なので、決して悪いことではありません。
こうして出来上がった未熟な、でも全てである彼らの世界において、何が自分にとって最善で得かを考えます。
そこで生まれる様々な選択肢の中には当然「勉強ができるようにならない方がいい」という選択肢もあり、時にはそれを選ぶこともあるでしょう。
それは色々な誤解と思い込みにより生じる誤った選択です。
(どうして誤解や思い込みをするのかについては、後日、(その二)としてまた議論します。)
子供の誤り(?)を正すには
子供たちの判断が望ましくないとき、大人が無理やり自分の主張を押し付けるのはよくありません。
大事なのは相手が理解できるように導き納得させる話し合い。
ということは、話し合いのできる環境を確保しなくてはなりません。
もし、親子でそのような状況にない時は、話し相手は親である必要もないと思います。
子供にとって一番信頼できる人がすればいいでしょう。
ところで、話し合いにおいて、相手のことをまだ十分に考えることのできない子供は、こちらの気持ちもお構いなくズバズバ言ってくるかもしれません。
しかし、それをまともに受けてイライラしたり、癇癪を起してはいけません。
相手を包み込む広い心で、大人の余裕を感じさせるくらい、器量の大きさを相手に見せつけなければなりません。
(はったりでもいいから堂々として、内心おどおどしていることが悟られないように。)
そうでないと、子供はすぐに器の小ささを見破り、大人を侮るようになります。
そして、やり方としては先ず、相手の理屈や理由を聞いてあげることです。
そうして子供たちの立場、考えを把握する。
そうするとこちらもどのように対応すべきか分かってきます。
相手の立場が分かれば同じ目線に立てます。
そうして考えると、子供たちがなぜそう思うのかが見えてきます。
こうすると「何でこの子はそんなことするのか、そんなこと言うのか」が理解できるようになります。
子供と同じ方向に向き合ってから、少しずつ一緒にじっくりと方向転換を促してください。
そうすると正面から衝突することもなく、子供も納得してこちらの希望する道を進むようになるでしょう。
更に、先に相手に話させるのには別の利点もあります。
それは、先手を取らせることでこちらの手の内を見せる前に相手の手の内が分かるということ。
これによって、話し合いで優位に立てます。
誤解のないように言いますが、「優位に立つ」というのは相手を力任せに引っぱるという意味ではありません。
相手が何を考えているか分からず、心の余裕をなくしてイライラすることを抑制できる、つまり、心にゆとりを持って相手に接することができるという意味です。
このような対処で、勉強できるようになりたくない生徒を変えることができるでしょう。
少し長くなってきましたので、この続きは後日書きます。
そこでは、生徒たちが「勉強をできるようになりたくない」と考える誤解に基づいた損得計算について話したいと思います。
お楽しみに。
2022.02.28
高校の勉強についていけない原因
中学の勉強もそうですが、授業内容が高度化し、進むスピードも量も大幅に増える高校に入ってから、学校の勉強についていけなくなる生徒がたくさんいます。
高校では授業の進行速度が非常に早いので、一度勉強に取り残されると取り戻すのは大変ですし、中には追い付ける気がしなくなって、高校の勉強そのものを諦めてしまう生徒もいます。
そうなってしまうと、学校生活は不安で苦痛でつまらなくなるでしょう。
そして、高校の勉強を理解できず習得できないということは、その後の進路や人生に大きなマイナスの影響をもたらします。
今回は高校で授業についていけなくなる原因と対策を考えてみたいと思います。
もちろんいくつかは中学や小学での勉強についていけない原因とも共通するでしょう。
また、今、小中学できちんと勉強についていけていても、今後、高校に入ってからこの問題に直面するかも知れないので、事前に知っておいてもいい情報だと思います。
よって、全ての年代の生徒を持つ家庭の参考になると思います。
授業についていけなくなる原因
1.中学と異なる環境
高校というのは中学に比べ勉強がかなり難しくなり、しかもスピードがそれまでと段違いに早く進みます。
中学まで優秀で、特に家庭学習しなくても学校の授業だけで何とかなっていた生徒は要注意です。
今までのやり方が通用しなくなり、「こんなはずでは」と自分に自信がなくなり、高校の授業は自分には無理と絶望してしまいがちです。
特にギリギリのラインで合格した生徒は、高校に入ってその授業のレベルの高さと進度の早さを実感し、「本当に自分の能力でついていけるか」、「自分は場違いなところに来てしまった」と不安で頭を悩ますことでしょう。
また、これまで幅広いレベルの生徒が一緒のクラスで、比較的できる部類に入っていた生徒も、高校は入試を通して同じようなレベルの生徒が集まり、自分より下位の生徒が減った分、ちょっとできなかっただけで一気に学年内順位が下がってしまいます。
こちらも自分ができない経験がそれまでなく、そのことに対する免疫がないので、大きなショックを受け、勉強に身が入らずやる気をなくし、授業についていこうという気概を失います。
このように、中学の時と同じ気持ちで高校の授業を受けていると、その状況の違いに直面した時に心の準備ができていないので、もう自分はダメだと可能性を見失って、授業についていける自信もなくなってあきらめてしまいます。
それでも授業は自分を待ってくれないので、どんどん差が開き追いつけなくなります。
2.勉強が難しい
高校の授業は当然、中学の授業より難しいです。
しかし、問題は勉強の難易度の差が、小学校と中学校の間の差より中学校と高校の間の差の方がずっと大きいということです。
先ほど述べたように、中学のとき優秀だった生徒が高校に入って一気に落ちこぼれてしまうというのはよくある話です。
例えば、数学の展開や因数分解は中学でも習いますが、高校の展開や因数分解はそれとは比べものにならないくらい複雑で、しっかりと理解していなければ解けません。
なんとなくで解けた中学とは違います。
英語の授業でも、中学のときは生徒の日常などほのぼのとした話題が多いのに対し、高校では社会問題など内容もただ楽しいではなく、しっかり考え自分の意見を持たなくてはならないようなものが増えていきます。
特に今の学校教育は、文科省の号令の下、これまでの暗記型の教育から脱却し、生徒が学んだ知識を基に自ら考え答えを導き出す教育を目指しています。
与えられる課題も多く、自分たちで研究、発表しなくてはならない機会も増えています。
当然、この変化に伴い大学入試もそのような問題が出されるので、今の学校教育は正直、我々のときよりは難しくなっていると言えます。
また、勉強の質と内容もさることながら、その学習量も非常に多くなります。
中学までは5教科5科目で済んでいましたが、高校になると5教科10科目になったりします(学校やコースによって科目数は変化しますが)。
ざっと見てもこれまでの倍の科目数になるのです。
そして、これらすべてで家での予習が前提として授業を進め、やった内容は当然分かっていることとして(分からないときは復習などして自分で解決しないといけない)次に進んでいくので、宿題も含めて家庭学習の時間がたくさん必要になってきます。
つまり、限られた一日24時間をどのように過ごし、必要とされる学習量をこなす時間を作ることができるかが大事になります。
部活や委員会活動、課外活動などを行っている生徒はよりスケジュール管理が難しくなり、やるべき勉強が全てできないという事態が発生します。
しかも、これらの活動で疲労がたまり、授業中に居眠りしてその時間の勉強が抜けてしまえば、授業もどんどん分からなくなり落ちこぼれてしまいます。
このように高校に入ると中学とは比べ物にならないくらい、勉強に対する要求が増えてきます。
これらをこなして高校の勉強をしっかりするには相当の覚悟が必要で、それができない、もしくはそれができるほど十分に心が強くない生徒は、高校の授業から脱落する可能性が高くなります。
3.分からないをそのままにしている
基本的に勉強は、これまで習った既習事項が土台となって新出事項を学びます。
このように積み重ねで連続性のある学習なので、一度つまずいて分からなくなると、次の領域も分からず、学習にできる穴がどんどん大きくなっていきます。
そのまま「分からない」を少しでも放置してしまうと、それがどんどん増え手に負えなくなってしまいます。
例えば、英語は単語さえ分かればできると中学のときは思っていて、高校でも同じように単語ばかりやって文法や表現、論法などを疎かにしていると、言葉一つ一つの意味は分かるのに、長文の前後関係や筆者の主張、全体の内容などが全く理解できないことがあります。
数学も先ほどの因数分解ができないと高次方程式や関数などほぼすべての領域で問題が解けません。
このように一度生じた「分からない」を解消することを少しでもさぼってしまうと、あっという間に授業も分からなくなり、あまりの「分からない」多さに頑張ろうという気も失せます。
4.授業がつまらない
高校の授業はそれまでと比べて桁違いにやらなくてはいけないことが多いので、学校の先生方も授業で余談などする余裕はありません。
決められた時間内にやらなくてはいけない学習項目は非常に多いので、生徒一人一人に目を向けてやる時間はあまりなく、機械的に説明するので精一杯。
予習は当然してきているという前提で授業が行われ、先生方は生徒が基本的なことは理解した上で授業に臨んでいるという姿勢で授業を進めます。
予習をしてなくて授業中に話していることが分からない、予習をしたが学習内容が分からないというときは、自己責任で解決して授業を受けなくてはなりません。
文科省が現在求めるアクティブラーニングには程遠いですが、現場では物理的な時間のなさから(そもそもアクティブラーニングなどと言う新しい教授法を学校の先生が習得していないから)、これまでと同じように一方的な講義形式で授業が進められることも少なくありません。
ひどい時は、生徒に教科書を順番に音読させて終わりなんてこともあります。
お笑いなどと違うのだから、ただ高校で教えるべき知識を伝えるだけで十分で、授業に生徒を喜ばせる要素は要らないという先生もいます。
どこかの塾の名物先生のように、パフォーマンスやショーが上手で生徒たちを引き寄せる(笑わせる)授業ができる先生はなかなかしません。
そこまではいかなくても、授業に際して自分の経験を織り交ぜたり、生徒がつまらなさそうにしているときやよく分かっていないときに、気分転換に雑談ができるほどの技量や知識、経験を持った先生も多くはありません。
これは、学習内容の高度化に伴い、生徒を飽きさせず常に彼らの興味関心を削がないように工夫する授業は時間の制約のある中ではとても難しいからです。
だから、生徒は授業がつまらなくなり、興味がないから理解もしにくく、モチベーションも下がります。
そして、最終的には勉強についていけなくなるのです。
5.勉強する意味が分からない
多くの生徒を教えて特に女子生徒に多いのですが、勉強に取り掛かる前に「どうして勉強しなくてはいけないのか」ということにこだわり、それがはっきり分からないとやる気が出ない(やろうとしない)人がいます。
個人的には「そんなことはどうでもいいから、勉強はとにかくやればできるようになるから」とも思うこともありますが、本人としては個々が重要なこだわりなのだと理解します。
自分が勉強していることの意義が分からないと、本当に今やっていることが自分のためになるのかと疑心にかられ、「もし役に立たないのなら自分の貴重な時間を無駄にしてしまうから嫌だ」ということでしょうか。
勉強が人生に役立つかというと、明らかに役には立つのですが、問題はそれが直接的なことより間接的なことの方が多いので、実感しにくいということです。
もやもやした気持ちでは勉強に集中できず、気づいたら勉強そのものより「なぜ勉強しないといけないのか」ということばかり考えてしまう。
そうなれば当然授業も上の空になってついていけなくなるでしょう。
一般的によくある「高校生が授業についていけなくなる原因」を挙げてみました。
もちろんこれ以外の理由もあります。
このように授業についていけなくなる原因は様々です。
「自分が授業についていけていないな」と感じたら、すぐに自分の状態を振り返り、何が原因なのか考えましょう。
必要ならば、学校の先生や友達、親などが聞き役になって、原因究明の手助けをしてあげるのも良い方法です。
本人が見落とした要因に気づけるかも知れません。
当然、葛西TKKアカデミーにも相談していただければ、生徒一人一人に合わせたアドバイスを与えることができるでしょう。
こうして原因を明るみにすれば、それに合わせた対応を考えることができます。
そして、その対策を実践し、遅れをとった授業についていけるように頑張りましょう。
今回は原因に焦点を当てて議論しました。
長くなりましたので、次回はこれらの原因をもとに対策を考えます。
ご期待ください。