塾長ブログ

2021.08.31

パラリンピックの学校連携観戦プログラム、千葉県で教員が感染し中止!それでも東京は生徒たちの観戦続行!

パラリンピックの学校連携観戦プログラム、千葉県で教員が感染し中止!それでも東京は生徒たちの観戦続行!

以前、学校連携観戦プログラムについてお話し、感染のリスクがある中でパラリンピック観戦が必要なのか考えました。
そして、パラリンピックが始まり、多くの自治体は参加を中止しましたが、いくつかの学校は観戦を実行しました。
オリンピック委員会は知事らの強い要請で行ったと言い、その知事たちも観戦による教育的価値を考えると、パラリンピックを子供たちに直に見せるべきとのこと。
パラリンピックでは最善の感染予防をしているから大丈夫と。

そして、パラリンピックが始まり、反対意見の多い中、学校連携観戦プログラムが強行されました。
そして、先日、恐れた事態が起きました。
学校連携観戦プログラムで子供たちをパラリンピックに引率していた千葉県の教員二名が新型コロナウイルスに感染したとのこと。
これを受けて、千葉県は即座に学校連携観戦プログラムを中止。
「こんなことは最初から分かっていた」「中止するなら最初からやらなければいいのに」などの批判が相次ぎ、保護者も「もっと早く中止にしれくれればいいのに」と現場は混乱しています。

千葉県の学校の参加が中止となる一方で、東京都知事は生徒たちのパラリンピック観戦を継続しています。
パラリンピックでも感染防止は十分でないと証明されたにも関わらず、それでも観戦プログラムに固執しているのは何か理由があるのでしょうか。
「教育的価値が高い」という一辺倒の回答だけですが、生徒たちの健康や命を危険にさらしてまでやらなければ、その「教育的価値」は得られないのでしょうか。
「教育的価値」を見出したいのならいくらでも工夫すれば、生徒たちに提供することは可能と思います。
むしろ、こんな状況だからこそ教員を始め教育関係者の腕が試されるのです。
いかに子供たちを守りながら、最大限の教育を行うか。
「パラリンピック観戦しかない」というのであれば、それは教育者としては失格だと思います(実際に見たところで本当に生徒たちが知事の期待する教育的価値を感じるかどうかは疑問です)。

あれだけの感染者をオリンピック関係者から出しておいて、想定内だから成功という人達の気が知れません。
それは自分には関係ない、他人事と思っている無責任者の発言です。
今回のパラリンピック観戦も同じです。
「想定内だから問題ない」と言い訳するのでしょうか。
自分の子供が感染し、病に苦しむ、回復しても後遺症が残る、場合によっては死んでしまうと、自分たちの問題として捉えたとき、知事を始め関係者はそれでも子供たちにリスクを背負わせ観戦させるのでしょうか。
今では入院もままならず、「自宅療養」という名の放置で、コロナの苦しみに加えて実感として迫りくる死への恐怖にもおびえなければならない。
そんな当事者の不安を少しでも想像し理解できないのでしょうか。
今回の件も、行政が生徒たちの観戦を要請しておきながら、最終判断は自治体、学校長などと責任逃れのような言動をしていることから、自分たちの希望は実現させるが、何かあったときの責任は取らないという思惑が見えます。
(因みに、最近の政府関係者の責任を取ろうとしない姿勢は子供たちにも影響していて、何かと言えば責任追及を恐れ曖昧で消極的な態度が非常によく見られるようになりました。)

無責任だからこのような所業ができる。
責任ある大人なら恐ろしくてこんなことはできません。
「人様の子供を預かっている」という自覚がないのでしょう。
本来なら子供の安全を最優先に考え、彼らを守ることに全力を尽くす(政府の方は「全力を尽くした」と言い訳するのでしょうが、「全力を尽くす」というのは万が一のことが起きたときの自己弁護の言葉ではではありません)義務があります。
急な決定に、本来課外授業なら当然しなくてはならない事前の下見もなく強行されたパラリンピック観戦。
引率の先生方も生徒をどのようにコントロールすればいいか、考えられるあらゆる事態にどのように対処すればいいか、事前準備も十分にできる苦労されたと思います。
こんな万全でない状況で、こんな危険な課外授業を実施しなければいけないのでしょうか。
本当に疑問だらけです。

この度、感染された教員から生徒への感染があったのか、彼らがどの段階で観戦したのか、まだ不明な点が多いです。
危機管理というのは常に最悪の事態を想定し準備しなければならないのに、今の政府のやっていることはあまりにも楽観的過ぎます。
そして問題が起きれば、自分の責任ではない(少なくとも口で言うだけで、責任をとる行動はない)と言う。
こうしている間に生徒から家庭、そして周辺の人々にコロナウイルスの感染が広がったらどうするのでしょうか。
仮にそれがなかったとしても、そのような恐怖を人々に与えたという事実だけで既に、政府としては本来の機能を果たしていないと考えます。

運よく感染を回避できることを願います(本当に情けないことですが、ここまで来ると運に頼るしかありません)。
政府は真剣にこの未曾有の問題に対処してほしいし、二度と子供たちをこのような危険にさらさないでほしいです。
良識のある自治体の長なら、今すぐ子供たちを危険から遠ざけてください。

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