塾長ブログ

2022.02.04

要注意!テレビで流行っている”いじり”が”いじめ”になるかも

要注意!テレビで流行っている「いじり」が「いじめ」になるかも。

いつの時代もテレビが子供たちに与える影響はとても大きいです。
しかも、テレビが映し出すものは必ず字も真実ではなく、時にはテレビの中だけの虚構の空間であるからこそ許容されている部分もあります。
テレビの映像はあまりにもリアルであるばかりに、それを全てだと思わせる作用があります。
本当は、嘘、あるいは真実の一部でしかないのに。
テレビが現実を100%伝えることは不可能で、どうしても関係者の意図が、意識的にしても無意識的にしても、反映されます。
しかし、人生経験が少なく、知識や教養も少ない子供たちに、真実と虚構を見分けろと言っても、それは非常に困難な要求です。

最近、テレビで「いじられキャラ」としての出演者が増え、新しい笑いを誘っています。
確かに、「いじられキャラ」がいることで、番組の笑いが盛り上がることは否めないでしょう。
しかし、これはテレビの中だからこそ許されることであって、これを現実世界で実行するには、本来非常に大きな注意が必要です。
しかし、子供たちにはそれをそのまま学校や家庭に持ち込み、不用意に他社に当てはめ面白がることがあります。
テレビで許されるのだから現実でも許されると思い、軽い気持ちで始めた「いじり」がいつの間にか気づかぬうちに「いじめ」となり取り返しのつかない結果を招くこともあります。

勉強だけでなく生徒の心も考える個別指導塾葛西TKKアカデミーは、この現象を心配しています。

「いじられキャラ」とは何でしょうか。
みんなにわざとからかわれたりバカにされたりすることで、番組内の立ち位置を確立している人たちです。
番組内の軽い嫌がらせなどは、視聴者にも問題視されることはあまりありません。
番組内での笑いを引き出す手法の一つと見なされています。

出演者は仕事として、了解の上にそのキャラクターを受け入れていますが、テレビで行われることは現実社会に影響を与えます。
当然十分な思慮分別が育っていない子供たちは、同じように同級生などを「いじり」という名目でターゲットにします。
特定の人を馬鹿にしたり茶化したり。
テレビで許されているので、罪悪感も感じません。
「いじっている」本人は軽い冗談や遊びのつもりでやるのですが、やっていることは実質「いじめ」と変わりません。
他人を犠牲にして自分の優越感を感じたり、愉快になるのです。
「いじり」と言えば、やっていることが「いじめ」でも軽く感じるようです。

一方、「いじられる」側も「いじられキャラ」になればみんなが構ってくれるので、集団での居場所が保証されると考えます。
逆に「いじり」に対して声を上げると、自分の存在をグループに示されなくなるので、そのキャラを演じ甘んじるのです。
無視され孤立するくらいなら、自分のプライドを犠牲にしてもみんなの中にいたいと考えるようです。
場合には、自分がいじられることによってグループが和むと、仲間のために貢献していると言って、自分を卑下されることを自己正当化するのです。

ある意味相互に利益があるので、この関係は強固になり、解消は難しくなります。
しかし、始めは軽い「いじり」がエスカレートし「いじめ」に変わることは十分に考えられます。

しかし、いじめ同様に度が過ぎると心身に影響が出てきます。
体調不良になり登校できなくなったり、精神的に不安定になったりします。
自覚しないままストレスをため込み、体が耐え切れなくなるようです。
自身のプライドを犠牲にしているので、自分に対する自信がなくなり、自分を否定的に見なすようにもなります。

この場合、「いじり」だと言えばやっていることが「いじめ」であっても軽視されるという問題があります。
仲良いもの同士のふざけあいの延長。
しかも、この両者の境界線は非常にあいまいで、個人個人の感じ方で線引きも変わってくる。

また、先ほど述べたようにいじめられる側も拒否しにくいう問題があります。
自身の居場所を失う覚悟が必要だからです。

このような新しい状況は憂慮すべきであり、いじめ同様周りがしっかり自覚し注意しなくてはなりません。
「いじられキャラ」を演じる子供はやはり不安感が強く、それを解消して自信を持たせることが大事です。
これは自分を犠牲にしてまで保つ価値のない友達関係だということを理解させなくてはいけません。
友達とはお互いに認めある対等な関係であるべきだからです。
特に「いじり」の場合は本人の安心できる居場所が重要となるので、様々な場所に積極的に出ていき、学校以外にも仲間が作れると知れば、現在の状況が以上であり声を上げなければならないと分かるはずです。

葛西TKKアカデミーもそのような子供たちの力になれるように準備しています。

コメント

コメントフォーム

カレンダー

«2月»
  1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28      

アーカイブ

カテゴリーリスト

ブログ内検索

フィード

無料体験授業のお申し込み・お問い合わせはこちら

勉強についてのご相談も含め、どんなことでもお気軽にご連絡ください。