塾長ブログ

2023.05.03

五月病にならないためにすること

 

五月病にならないためにすること
以前、五月病についてお話しました。
今はゴールデンウィーク真っ最中ですが、これが終わったころから五月病になる人が急激に増えていきます。
そこで今回は特に五月病対策に重点を置きながらお話したいと思います。

五月病になりやすい人ってどんな人?

全日話した通り、五月病の大きな原因はストレスになります。
しかし、人によってストレスになりやすい安い人とそうでない人がいます。
この違いは性格などによって現実の捉え方が異なるからで、ストレスへの耐性がある人は五月病になりにくいです。
では、逆に五月病になりやすい人の性格はどのようなものがあるのでしょうか。
1.生真面目
生真面目な人な何事も真正直に捉え、寸分違えることなく任務を遂行しようとします。
いい加減にすることができず、いい意味で手を抜いたりガス抜きをすることができません。
新年度で環境が変わり、新しいことに早く慣れてどんどんこなしていかないといけないこの時期に、どうしても自分を追い詰め頑張りすぎてしまいます。
そのような状態では、日々のストレスをまともに受けてしまうので、五月病になりやすくなります。
2.責任感が強い
責任感と正義感が強い人も五月病になりやすいです。
自分で「これはやらなくてはならない」とプレッシャーをどんどんかけてしまい、不慣れでうまくできないこの時期に、人並み以上にストレスを募らせてしまいます。
同時に、周囲の人間が規定通りにやらなかったりするとそれも許せず、必要以上にストレスを感じてしまいます。
3.完璧主義者
完璧主義が強い人も非常に多くのストレスを抱えてしまいます。
何事もきちんとできていないと気が済まない性格で、決して悪いことではないのですが、新しい環境に慣れていないときには完璧に仕事をこなすのは難しく、どこかしら上手くいかないのはよくあることです。
しかし、自分の高い理想と違う結果になることが許せず、現実とのギャップにストレスと積み重ねてしまいます。
周囲の人間にも厳しく、それが人間関係の悪化につながり、それが新たなストレスにつながります。
4.自分を押し込めてしまう
最後に、周囲への気遣いと自分への厳しさから、苦しくても人に甘えたり悩みを打ち明けたりできない人も五月病になりやすいです。
誰とも相談できず、全ての問題を自分で抱え込んで、解決できないで苦しむ。
自分の中にどんどんため込んで、ストレスを発散できないので、どんどん鬱のような状態が続きます。
自分ができていないことで自身を否定してしまい、将来に希望が持てず、どんどん後ろ向きなって、自分の殻に閉じこもってしまうこともよくあります。

五月病対策

五月病の原因がストレスである以上、その対策はいかにしてストレスを軽減するかになります。
医学的に食事や睡眠を改善することも有効ですし、対人関係を改善することも重要です。
では、具体的にどうするか考えていきましょう。
1.セロトニンを増やす食事に改善
心に多くのストレスを抱えたとき、脳内のセロトニンという物質を増やすとストレスが緩和されると言われています。
セロトニンは精神の安定と安心感を上げる脳内物質で、トリプトファンというアミノ酸から作られます。
このトリプトファンは体内で生成できないので、食事を通して体内に取り入れることになります。
トリプトファンを含む食品として、納豆、味噌、豆腐などの大豆製品、チーズやヨーグルトなどの乳製品、ごはんやパスタなどの穀類などを積極的に食べるようにしましょう。
トリプトファンを体内に多く摂取すれば、脳内のセロトニンを増やすことができ、ストレスを軽減するので、これらの食品を中心とする食生活に代えていきましょう。
2.質の良い睡眠
ストレスをなくすには脳が十分に休養を取っている必要があります。
現実的には仕事や勉強で忙しく、十分な睡眠時間を確保することはとても難しくなっています。
そこで、短い時間でも十分に脳が安らぐように、睡眠の質を改善することを心がけましょう。
例えば、睡眠前には脳を覚醒してしまうカフェインを取らないようにして、脳への刺激の強いブルーレイを出す形態やパソコンなどをいじらないというもは良い方法です。
食事は睡眠直前ではなく少なくとも3時間前には済ませ、ぬるめのお風呂にゆっくりつかると、ぐっすり寝ることができます。
3.日光を浴びながら軽い運動
先ほど述べたセロトニンは日光を浴びることで分泌されるそうです。
また、軽めの有酸素運動で活性化されるので、朝の軽いジョギングやウオーキングなどはお勧めです。
こうしてセロトニンをたくさん分泌させることができればストレスも減るでしょう。
ただ、毎日このような運動を続けるというのは一人では難しいので、一緒に運動してくれる人を見つけるとより成功しやすくなります。
こうして運動が毎日の習慣となれば、苦も無くストレス軽減に役立ちます。
4.溜めているものを吐き出す
毎日生きているればどうしても溜まってしまうストレス。
そうであれば、そのストレスをどのようにして発散するかは大事です。
心の中の悩みやもやもやを打ち明けらえる相手がいるといいです。
ここは家族が協力して、子供たちの良き聞き手となってあげましょう。
必ずしも家族でなければならないということはありませんが、誰か一人でも心を割って話せる相手がいるとストレスは大幅に軽減されます。
そのためには、子供たちにとって安心して話せる信頼関係を普段から構築する必要があります。
これがないと話しても、反ってストレスになるかも知れません。
また、言葉が難しければ、紙などに書いて吐き出すのも良い方法です。
もちろんカラオケなど、「こうすればストレスが発散できる」という手段、ルーティーンを一つでも持っているとストレスからの回復が早まります。
5.一人になれる時間
先ほど人に話すと言いましたが、逆に一人っきりになれる時間を持つことも大切です。
全てのことから解放され、ストレスを忘れてしまえる時間も人間には必要であり、ストレスからの回復に大きな力となります。
いつも寄り添って「ああだ、こうだ」聞いて話すだけでなく、その子が一人でそっとしてあげられる時間を尊重し、それができる環境を提供することも大事です。



以上、今回は五月病の対策を中心に考えてみました。
上記のような対策でストレスが減り、五月病にならなければそれが一番です。
しかし、それでもなってしまった場合は、病院に行ってお医者さんに相談することも考えましょう。
五月病から脱するヒントやアドバイスが聞けるかも知れません。

五月病がひどく、どうしても学校に行けないときは無理して登校しないでください。
反って病気が深刻化してしまいます。
プレッシャーはあるかも知れませんが、なってしまったらここは開き直ってじっくり時間をかけてよくしていくのも一つの方法です。

長い人生、この際、焦らずしっかり改善していきましょう。

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