塾長ブログ

2023.06.17

季節外れのインフルが流行?コロナが関係⁉

 

季節外れのインフルが流行?コロナが関係⁉
先日、コロナウイルスが5類になり多くの生徒が参加する学校行事が再開され、それに伴い学校でのクラスターが相次いで発生していることをお伝えしました。
その時、同時にインフルエンザに感染している生徒も多数存在していることを知り気がかりでした。
当塾生の学校でもコロナウイルスによる集団感染が発生し、その際インフルエンザにかかった生徒も何人かいることを生徒から聞きました。

そこで、現在のインフルエンザの状況を調べてみると、今年は季節外れの流行が懸念されているようです。
そして、その原因としてコロナの影がちらついているようです。

季節外れのインフルエンザの流行

インフルエンザの流行というと冬をイメージしますが、実は5月に入ってからインフルエンザによる学級閉鎖が全国的に起きています。
九州地方を始め、愛媛県、新潟県、兵庫県や東京都でもインフルエンザの流行が確認されているようです。
患者のおよそ6割が未成年者で、小中高での集団感染が見られます。

「インフルエンザは冬に流行するもの」という先入観がありますが、これまでも初夏に流行した例はいくつもあるので、専門家によるとこの時期に流行するのは特に異常という訳ではないそうです。
従って、冬でないからといってインフルエンザ対策を怠るのは得策ではありません。
まずは、初夏の今でもインフルエンザの流行はあり得ることを心に留めておく必要があります。

しかし、今回のインフルエンザの流行はいつもとは違う要因がいくつか挙げられます。
そして、それらは元をたどると、何年にも渡り人々を悩ませ続けてきた新型コロナウイルスが関わっているようです。

なぜ今インフルエンザが流行?

この時期にインフルエンザが流行している第一の要因として、新型コロナウイルスが5類に移行したことによる感染対策の緩みが考えられます。
これまでのように政府による指導もなくなり、世間では以前の日常に戻ろうという動きがみられます。
それは決して悪いことではないのですが、これまで神経質なほどウイルスに敏感だった人々が、まるでその反動のように一気に感染対策をしなくなってきています。
社会的にもポストコロナが叫ばれ、マスクを外す機会が増えました。
結果として、インフルエンザに対する予防も弱まり、多くの人が感染しやすくなりました。
実際にコロナウイルスが本格的に猛威を振るっていた時は、インフルエンザの感染がほとんどゼロでした。
これは例年とは大きく異なる状況でした。

第二に、先ほど述べたようにコロナ禍でインフルエンザがほとんど流行せず、そのせいで集団免疫が低下したことが指摘されています。
つまり、コロナウイルスのお陰で人々が感染対策をしたのでインフルエンザにかかった人が減ったという事実は、言い換えればインフルエンザに対する免疫を持っている人が減ったということになるです。
また、コロナウイルスのワクチン接種が強く奨励される一方、インフルエンザのワクチン接種は影を潜めてしまいました。
よって、ワクチンを打つ人が減ってしまい免疫を持っている人が減ったので、現在の流行につながったと考えられています。
加えて、ワクチンの効果は5か月程度で、11月にインフルエンザワクチンを接種した人は、ちょうどこの時期に効果が切れてくるので、今より多くの人々がインフルエンザに感染したと考えられています。

次に、ポストコロナでこれまでの生活からの変化があります。
コロナウイルスが5類になりコロナウイルスが以前のような脅威として扱われなくなると、学校でもコロナ禍前のように行事が行わ、集団でマスクを外す機会が増えました。
特に体育祭など大声を出すものに参加した後、小中学生の集団感染が目立つようになりました。
今の時期はこのように体育祭や修学旅行を実施する学校も多く、それがこのタイミングでインフルエンザが流行している理由になるでしょう。

最後に、世界的な人の流れが戻ってきたこともあります。
世界各国が観光客を始めとした外国人の入国を厳しく制限した結果、インフルエンザウイルスの海外からの流入が防がれていた。
しかし、入国制限が緩和されこれまでより自由に出入国ができるようになると、人の移動に伴いウイルスも容易に国境を越えて行き来するになりました。
結果的に国内へウイルスが侵入が可能となり、今回の流行につながったと考えられています。

インフルエンザ対策

ご存知のように、インフルエンザは事前にワクチンを打つことで重症化を防ぐことができます。
特に受験生は感染して勉強が滞ったり、入試が受けられなくなっては大変ですから、できるだけ前もってワクチンを打つことをお勧めします。
抗原ができるまでに二週間くらいかかるので、そこも考慮に入れて計画的にワクチンを打つのがいいです。

また、人から人に感染するので、不特定多数の人と接触の機会が増える人ごみは避けましょう。
街などで遊びたい気持ちも分かりますが、ウイルスに感染して受験が大きく危うくなるリスクを考えるなら、少なくとも受験勉強中はあえて外出は控えてください。
数か月の辛抱ですから。

空気が乾き、鼻や喉の粘膜が乾燥すると人に備わっている、異物に対する防御システムが低下します。
その結果、体内へのウイルス侵入を許してしまう危険性が高まります。
従って、乾燥はウイルス予防の大きな敵です。
室内では換気や加湿をしっかりしましょう。
この時期に暑いからといってエアコンをつけすぎると空気が乾燥し、体内の粘膜の働きが弱まりインフルエンザに感染しやすくなります。
室内温度や湿度を適度に保ち、感染しにくい環境を作ることが肝心です。

その他、手洗いやうがい、マスク着用などの基本的な感染対策を徹底してください。
病気になっていいことはありませんので、かからないに越したことはありません。
社会的にコロナ禍の頃のような緊張感がなくなってきたからといって油断することなく、毎日の生活を気をつけながら過ごしてほしいと思います。



以上、コロナウイルスの感染が心配される中、インフルエンザもこの時期に感染が拡大しているという事実に関して考えてみました。

現在のインフルエンザの流行も気になりますが、実は専門家の間ではこの秋の大流行も懸念されています。
若者の間では、コロナ疲れで「もうワクチンは打ちたくない」という人も増えているようです。
それでもかかってしまったときの影響は大きいので、インフルエンザ対策はしっかりしておきたいものです。
特に受験生は人生に大きく影響する入試が受けられないことを考えると、インフルエンザにかかることは何としても避けたいところです。
本人もそうですが、家族を始めとする周囲の人間もしっかり予防して、受験できないことがないように、くれぐれも注意してください。

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