塾長ブログ
2020.12.15
受験生もそうでない生徒も新型コロナウイルスの感染を防ぐために注意すべきこと。
現在、今までにない勢いで新型コロナウイルスの感染が広がっています。
入試を直前に控えている受験生にとって、自分が感染して試験が受けられなくなることが一番心配でしょう。
受験生でなくても、いつ自分がコロナウイルスにかからないか不安なはずです。
今日は新型コロナウイルスの感染を防ぐために注意すべきことを考えてみます。
かつてないくらい困難な状況ですが、生徒の皆さん学校生活に、そして勉強に頑張って下さい。
一般的に学生を始めとする若い世代にはコロナウイルスに感染しにくいと言われています。
確かに中高年に比べ感染率は低いようですが、これは若者がコロナウイルスに決してかからないということではありません。
現に江戸川区内でも小中学生の感染が頻繁に報告されています。
また、感染しても自覚症状が出なくて、知らないままウイルスを保持して周囲に広めている場合があるというのも、今回のコロナウイルスの厄介なところです。
確かに発熱などの症状はないかもしれませんが、それは感染していないということには必ずしもならないのです。
知らないだけで、調べてみたら周りは全員コロナウイルスに感染しているということも十分に考えられます。
そうして静かに感染が広がり、そこから今度は別の世代(特に高齢者は死の危険が高まるので要注意です)にうつり、全体的に感染者が増えるというケースがたくさん見受けられます。
だから若い世代だからと油断してはいけないのです。
新型コロナウイルスが流行してかなり経ち、人々の間にもこのウイルスに関する理解が進んでいます。
マスクの着用はかなり浸透しており、人々の意識がかなり浸透してきていることが分かります。
「3密」なんて言葉もでき、感染を防ぐために、「密閉」「密集」「密接」を避けるべきという認識も非常に広がっています。
外から帰ってきたら、うがいと手洗いをする、毎朝検温するなど家庭での感染防止活動も進んでいるように思えます。
また、各施設も消毒をしたり従業員にマスクをさせたり、人々が混んできたら入場制限をしたり、席と席の間を一つ分開けたりと家庭外でもとても真剣に感染防止対策をしています。
それでも非常事態宣言時のようにリモートでの勤務を行っている企業は減り、毎朝毎晩、通勤電車の満員状態は以前とさほど変わりません。
やむえない場合は仕方ないのですが、その気になれば外出しなくても済むのではないかと思える場合でも仕事にレジャーに外へ出て街中の人ごみがさほど減っていないのも気がかりです。
政府の「GoToキャンペーン」の影響もあるのでしょうが、今回の感染者急増は人々の心のゆるみも大きな理由の一つと言われるのも納得できます。
こうした状況で全国的に全世代においてコロナウイルスの感染が広がっています。
以上のことを踏まえて、生徒、特に試験を目前に控えた受験生に対して注意してほしいのは、家庭内感染です。
これまでの小中学校などでの感染経路を調べると、今では家庭内感染が圧倒的に多くなっています。
学校で生徒間での感染より家庭で親から子へ移る方が多いのです。
仮に本人が感染していなくても家庭内の誰かが感染すれば濃厚接触者となります。
一応文科省によると濃厚接触者も一定の条件を満たし、試験当日に特別な対応を取れば受験はできることになっています(ここでいう濃厚接触者とは保健所が認定した人を指し、保健所に行っていない場合は濃厚接触者にはなりません。つまり実質濃厚接触者であっても、濃厚接触者ではないとして一般受験生と一緒に試験を受ける可能性はあります)。
でも、そのためには検査を受けたり当日に発症してないことが条件になっていたりといろいろ面倒です。
精神的コンディションも受験にはかなり影響しますので、濃厚接触者でもならない方が断然いいです。
従って、受験生本人はもちろんですが、周囲にいる大人、特に接触の多い親兄弟や、塾や学校の先生も彼らのために十分に感染防止をし警戒し、彼らからコロナウイルスをもらわないようにしないといけません。
人との接触は可能な限り避け、「3密」を回避しましょう。
感染の危険性の高い外での飲食(本来なら年末の忘年会シーズンですが)は、今年ばかりは子供たちのためにも大人は我慢した方がいいですね。
できれば試験の二週間前からは感染を防ぐため、受験生は学校や塾に行くのは控えた方がいいかもしれません。
当然マスクは日常的にした方がいいし、しゃべる時も十分な距離を取る必要があるでしょう。
部屋に閉じこもっているだけでなく、頻繁に換気をし、食事のときも人との距離を取りましょう。
以前、ニュースで読んだのですが、トイレやお風呂など家庭内のメンバーが共有する空間も注意した方がいいそうです。
これらの場所が特に感染が多いという訳ではないのですが、少しでもリスクを避けるために具合が悪い人はお風呂には最後に入るとか、トイレはできるだけ分けて入るのが望ましいようです。
受験生や生徒本人だけでなく、周りの人間も協力して彼らを守るという意識が重要です。
今年は本当に異例で、受験生の皆さんは例年以上に苦労していると思います。
心中お察しします。
万が一、濃厚接触者になってしまっても多くの大学で試験日程を増やしたり追試をしたりと対応を考えています。
今回が最初となる共通テストでも第二日程、第三日程もあります。
だから、不幸にも最初の日程で濃厚接触者になって不安であったり、体調がいまいち万全でないなと感じたならば、無理せず次のチャンスで挑戦するのも一つの手かもしれません。
大変な事態になっていますが、できることは全てやって試験に臨んでください。
そして、自分の力を全て出し切ったといえるように頑張ってください。
葛西TKKアカデミーはいつでも皆さんを応援しています。
当塾にできることがあれば何なりとお申し付けください。
全力でサポートしたいと考えています。
2020.12.13
冬期講習生徒募集中!何と新規生は無料!冬休みを利用して、皆様の勉強のお手伝いをします。特に受験生は冬休みをどう過ごすかで、合否が分かれます。この機会をお見逃しなく!
もうすぐ冬休みになります。
今年はコロナウイルスのせいで学校が三か月も休校になり、生徒の間ではコロナウイルスは終息するのか、学校が始まったとき自分はきちんとやれるのか、遅れた勉強は取り戻せるのか、いつもの様に外で遊ぶこともできずストレスがたまるなど、通常とは全く違う状況に不安と戸惑いを隠せない生徒がたくさんいました。
学校が再開した今でも彼らの心配はなくなりません。
特に受験生は今年から入試が大きく変わるのに加えて、このような感染防止をしながら十分にできない勉強を一生懸命頑張っていることと思います。
葛西TKKアカデミーはこのような不安を抱える生徒が少しでも安心できるように、冬休みという長期の休みを利用して皆様の勉強のお手伝いをしたいと考えています。
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2020.12.12
「国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)」の結果が報告されました。その結果は悪くはないのですが問題点も見えてきました。
もうすぐ冬休み。
葛西TKKアカデミーでは現在、冬期講習受講生受付中です。
新規生徒は無料。
この機会に葛西TKKアカデミーで勉強し成績をアップしましょう!
小学4年生と中学2年生を対象として数学と理科の国際的調査が行われています。
「国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)」と呼ばれるもので4年ごとに実施されるのですが、2019年の結果が公表されました。
小学4年生は58の国と地域で、中学2年生は39の国と地域で調査は行われ、日本は中2の数学が8点上昇し、過去最高の点数を記録しました(第4位)。
小4の算数は世界5位、中2の理科は世界3位、小4の理科は4位と平均してよい成績を修めました。
この調査によると日本は成績の上位層と下位層の差が小さいのが特徴と言われています。
このことは日本では地方も中央も同等の教育水準が保たれていて、教員の指導力の高さが会の子供たちを引き上げていると文科省は分析しています。
ただ、問題点としては学習意欲などを尋ねる調査では国債平均を下回っているという結果が出ました。
算数・数学が楽しいかという問いに対して、小4が77%(国際平均84%)、中2が56%(国際平均70%)が楽しいと答え、理科の勉強に関しては、小4で92%(国際平均86%)、中2で70%(国際平均81%)が楽しいと答えたそうです。
また、同様に学習が日常生活に役立つと考える中学2年生の割合も海外に比べて低い結果が出ました。
学年が上がるごとに学習内容が難しくなってきて簡単には分からなくなる。
その時的確にフォローしてくれる人がいればいいのだが、子供ができないことに耐え切れずイライラして当たってしまうような対応をされると、子供は勉強に対する興味が一気に失せます。
加えて、勉強を頑張るように励ます、大丈夫、できるようになるからと安心させ促すように接してくれればいいのですが、なんでできないんだと本人を否定したり、勉強なんか何の役にも立たないと周りが無責任に言ったりするのも、せっかく勉強をしようという気持ちをなえさせます。
多くの子供たちと接し(そのうちの多くは勉強に苦労しているのですが)分かったのは、このような経験をしている勉強嫌いの子供が非常に多く、大人の心無い接し方が子供の学びへの好奇心を奪っているのが分かります。
このようなことも今回の調査結果は物語っていると思います。
更に今回の調査から分かったこととして、日本の教育におけるコンピューターの普及の遅れも指摘された。
シンガポールや韓国、台湾などアジアでも高い教育水準を維持するところが今回のテストで軒並みコンピューターを使った解答を採用したところが多かったが、日本だけは従来通りの筆記式で、日本の生徒たちがコンピューターを使った文章作成能力などで遅れを取っていることが明るみになりました。
実際に学校へのコンピューターの普及は政府の声明とは裏腹に遅れており、子供たちの中にはこれらの扱いに不慣れな者が多く、これらの技術的な整備がまだ十分でないことを物語っていました。
この点に関しても何年も前から全国の学校にコンピューターを備え、Wi-Fi環境を整え、授業でも積極的に活用すると言いつつも一向に進みませんでした。
今回のコロナ禍においてようやくオンライン授業の有効性(整備の整っていた私立学校では勉強が滞らなかったのに対し、ほとんどの公立学校では勉強が完全に停止してしまった)を指摘されたにも関わらず、未だに十分に整備ができていません。
これは要するに関わる人間がどれだけ本気で取り組んでいるかということでしょう。
口では言いつつも行動しないのは、そのつもりがないからではないでしょうか。
特に年配の職員や関係者は新しいものに対して、自分が適応できないから積極的に導入したがらないという点が挙げられます。
コンピューターやWi-Fiだけでなく、それを使いこなし教えることができる人材の育成、または投入が求められますが、どうもそこまで手が回っていないようです。
つまり、子供が使いこなせないというより、使いこなせるように指導できる環境と人材がないということが原因ではないでしょうか。
これまでの教育を見直して新しい教育を目指すとして、現在日本では教育改革が進められていますが、今回の調査結果によるとまだその成果は出ていないようです。
自ら考え答えを導き出せる人材を育てると銘打って、教育方法や評価の仕方、教育内容まで改変が求められていますが、これらが焦点とする、子供の思考力や想像力は全般的に、日本の生徒は正答率が低かったようです。
例えば、小4の理科、砂漠の絵を見て生きものと生きものでないものを答えさせる問題では、国際平均45%だったのに対して37%で、身近でない物事に自分の想像力を使って考えることが苦手なのではないかと言われています。
また、同じ問題から言語能力の低下を指摘する人もいます。
つまり、「生き物」というのが何なのかわかっていないということだそうです。
似たような言葉の違いが分からない、使い分けができていない。
「生き物」ということと「動物」ということがどう違うのか、「虫」は生き物だが「動物」ではないというのが分からない生徒が多いようです。
そして、記述式の問題は軒並み正答率が低く、思考力や表現力が十分に育っていないことが懸念されています。
実際に子供たちと接して記述問題は敬遠されます。
分からないというのもありますが、面倒くさいからやりたがらないというのが個人的には気になります。
(逆に言えば、きちんと解き方を理解してやればできるのに、やる前にあきらめているということ)
面倒くさいことを非常に嫌がるというのは現代の価値観が影響していると思います。
大人もよく面倒くさいと口にするし、面倒くさいことはやらない、面倒くさくないのがいいことと我々は考え口にしていないでしょうか。
子供は大人をよく見ています。
大人の何気ない言動が子供に大きな影響を与えてるということはよくあり、気を付ける必要があります。
語彙力や表現力の貧しさも目につきます。
言葉を知らないから使えない。
これはSNSなど便利なツールが普及すると同時に、接する人間の多様性が減り、お互いによくわかっている同じ人間とばかりコミュニケーションをとるので、あえて相手に理解してもらう、そして相手を理解する努力をあまり必要としないからでしょう。
これも時代の仕方ない流れと言ってしまえばそれまでですが、子供の成長を考えるものとしては、何らかの対策をとる必要があると思います。
言語の問題は実はとても重大な問題で、何故なら言語は直接人間の思考につながるからです。
(この点はまた別の機会に議論したいと思います)
いずれにしても、言語能力の問題は単純に国語の問題ではなく、日常生活の中でのもんだいと私は認識しています。
子供たちの学力の国際比較はしばしば行われ、毎回興味深い結果からいろいろなことを考えさせられます。
今回も点数的には上位の日本のこどもたちですが、学びに対する喜びや幸福度が低いのは、日本の教育に対する姿勢が大きく影響していると思います。
また、子供が勉強で壁にぶつかったときの大人がどのように対応してあげられるかということも個人的には重要な課題だと思います。
文章を理解したり発信したりする能力が低いと指摘されたことも心配です。
これらは学校だけの問題ではなく、子育ての問題で社会で取り組むべき問題ではないかと考えます。
子供たちの学びや成長に対して心配事や悩みがある方はどうか気軽にご相談ください。
一緒に考え、子供たちの支えになりたいと思っています。
2020.12.09
図表問題を解けるようになろう。教育改革に伴いこれからは与えられた資料から情報を読み取り、その意味を考える問題が増えていきます。そんなときも臆することなく答えられるようになりましょう。
教育改革により、これまでのような暗記中心の教育が見直され、これまで学んだことを使って自分で問題を分析し、自分で解答を考えなければならない問題がテストでもたくさん出されるようになります。
生徒の中には、表や図を見て何を示しているのか理解できず、または図表があるというだけで挑戦しようともせず投げ出してしまう人がいます。
しかし、文科省の方針に従えば今後、図や表、グラフなどを利用した問題は数学や理科だけでなく様々な教科で導入されることは明白です。
よって、これらを苦手とする生徒はテストや試験では非常に不利になることが見込まれます。
では、これらの問題にどのように取り組めばいいのでしょうか。
1.先ずは問題をよく読む
何に答えるか。
これは全ての問題に共通していますが、正しく答えるためには、先ずは正確に問題を読み取り、出題者の要求する者が何かを把握しなくてはいけません。
例え図や表をきちんと読み取れても、問題の意図を読み違えて求められていない解答をすればバツになります。
基本的に問題の前半は条件、後半は何を答えてほしいのかが書いてあります。
従って、問題の条件部分から自分が何に注目して図表を見ないといけないか理解し、そこから図表の何を捉えなければならないか、後半部分から考えます。
例えば、「グラブの2000年と2010年を比較し」とあればこの二つのグラフのみに注目し、他の年は見てはいけません。
更に、「石油の輸入が全体で何パーセント減りましたか」と書かれてあれば、輸入量ではなく全体に対する割合を出して答えないといけないということです。
しかも、「パーセント」でないといけません。
2.グラフや表そのものを見る前に、その周りを見る
図や表を見て考えなければいけないのですが、その前にそれらの周囲に書かれているものを見ましょう。
タイトルには何の話題についてのものか、何を示そうとして書かれたものかが書いてあります。
数量の単位や何が図表内に示されているか正確に分かっていないといけません。
縦軸、横軸が何を示しているかも大切です。
このように図表そのものが何を表しているかを理解しましょう。
3.グラフや表の特徴を知りましょう。
いろいろな図や表がありますが、それぞれに特徴があり、何を示すのに適しているかが違います。
例えば、時間的変化を表すなら折れ線グラフや棒グラフが適していますし、全体に対する割合を見たいなら帯グラフや円グラフが適しています。
二つの要素による組み合わせの結果を見たいなら二項対立の表が分かりやすいです。
また、地図もたくさん種類がありますが、距離や面積、方角など何が正確で何が不正確かが違います(実物である地球は空間上の球体で、これを平面で表すには必ずゆがみが生じ、何かを犠牲にしないといけません)。
何が正確に描かれているかが分かれば、不正確なものからは解答は出ないので、問題を解くヒントになります。
このように図表の特徴を理解していれば、問題がこれらを使って何を示し何を要求しようとしているのか分かります。
そうすれば問題に対して的確に答えることができます。
4.図表が示している特徴や変化を読み取る。
基本的に問題は図表から読み取れる特徴や変化を問うものが多いです。
最も多いものは何か、最も少ないものは何か。
時間が経つにつれ増えているのか減っているのか。
あるものが多い地域は他のものも多い。
あるものの増減は他のものの増減と一致している、または逆になっている。
このような特徴や変化、関連性を見つけましょう。
そんなに複雑に考える必要はありません。
問題に要求されているものが一つ分かればいいのです。
5.必要であれば図表内の要素同士、またはこれまで学んで得た知識から関連性を考える。
図表の読み取りだけを目的としている問題であれば4までで十分ですが、中には図表から分かることに基づきその関連性や因果関係を考えさせる問題もあります。
予備知識がなくても問題ないの図表の特徴から推測できるものもありますが、問題内に書かれていない、これまで自分が学んできた知識を使って考えさせるものもあります。
問題内の情報から推測可能な問題は是非チャレンジしてほしいです。
なぜなら、学校で習ってなくても、たくさんの知識がなくても、図表の読み取りができれば解ける問題だからです。
また、学習で得た知識を必要とする問題も、その問題の意図が理解できれば、「ああ、学校で習ったこのことを答えさせたいのだな。」と分かるので、その知識を図表と関連付けすれば簡単に答えられます。
例えば、「時代が経過するにつれて日本の産業は第一次産業から第二次、第三次産業へ移行していく」ということを学んで知っていて、問題内のグラフで産業構造の変化が示されていれば、「グラフから分かることとして、あれを答えればいいのだな」と分かります。
ただ、稀に予備知識と異なる事実を示す図表をわざと出して、それに気づけるかを問う問題もありますので、注意してください。
答える時はあくまでも図表に基づいて答えるのが基本です。
図表を使った問題はこれからどんどん増えていくことが予想されます。
文科相がそのように示しているからです。
でも、コツさえ分かっていれば意外と答えるのは簡単です。
図表から分かる単純な情報の一つを読み取る問題が多いので、図表を見ただけで最初から難しそうとあきらめるのは止めましょう。
慣れないうちは大変ですが、それは何でも同じです。
方法を理解し練習するだけです。
練習としてはテレビや新聞、ネットにあるニュースを利用することをお勧めします。
その時々で実際に話題になっていることの図表なのでより身近で理解もしやすいからです。
そして、親子でその話題について話し合い、どうしてそうなるのか一緒に考えれば、図表の問題を解く練習になるだけでなく、話題に関する知識も深まり一石二鳥です。
更に、親子の会話も生まれ、家庭内の人間関係も良好になっていくでしょう。
また、議論の中から自分の意見を確立することもこれからの教育で求められ重要になっていきますので、これを機に、何を根拠にどうして自分はそう考えるか、相手はそう考えるのかということを理解できるように訓練するのもいいと思います。
もちろん、うちで指導するのは難しいというご家庭は葛西TKKアカデミーまでご連絡ください。
こちらで親切丁寧に指導してまいります。
2020.12.08
昨日、反抗期の息子さんに悩むお母さんのための相談会を開きました。先輩お母さんからとても有意義なアドバイスをいただきました。
もうすぐ冬休み。
葛西TKKアカデミーでは現在、冬期講習受講生受付中です。
新規生徒は無料。
この機会に葛西TKKアカデミーで勉強し成績をアップしましょう!
子育ては大変、そして分からないことだらけ。
手探りで日々奮闘している親御さんが多いことと思います。
葛西TKKアカデミーでは学校の勉強だけでなく、子供たちの健やかな成長と明るい未来のために力になりたいと思っています。
先日、中学生の男の子を持つお母様から、息子の反抗期で困っているという話を聞きました。
そこで、葛西TKKアカデミーでは以前通っていた男子生徒のお母様と連絡を取り、同じ男の子を持つ親として自分の経験談やアドバイスをしていただけないかと問い合わせたところ、快く引き受けてもらえました。
本当にありがたい限りです。
子育ては大変で一人ですべてうまくやろうと思うとどうしても無理が出ますし、うまくいかず精神的にも追い詰められたりすることもあります。
それは親御さんにとっても、そして子供たちにとっても決して健全ではありません。
葛西TKKアカデミーはみんなで協力し、役割分担して子供たちの成長を促すのがいいと考えています。
このチームワークという考え方は当塾の根幹の一つですが、これは勉強だけでなく子育て全判に通じることと考えます。
今回も葛西TKKアカデミーの持つ人とのつながりを利用して反抗期に悩むお母さんの助けになればと、先輩お母さんに声掛けをして、相談会の実現となったわけです。
私もかつての中学生男子として、また、多くの思春期の子供たちを見てきたものとして、コーディネーターとしてだけでなく、何らかのお役に立てる話ができればと同席しました。
自分が姉妹として育ち、男の子を育てるのは初めてなので、この反抗期というものに相当手を焼き悩んでいました。
何を考えているのか、どうしていいのか、ついつい言いすぎてしまったり、イライラしてぶつかったり、子供の反抗的な態度に困り果てたり。
そのような現状を聞いて、これまで思春期の男の子を育ててきた先輩お母様からとても有益なアドバイスをいただきました。
たくさんあったのですが、例えば、あまり言いすぎるとかえってこじれるので、ある程度は触れないようにすること、仕事先の同僚などに軽い感じで話して共感してもらったり、助言をもらうといいこと、そして、とりあえず人に打ち明ければ気持ちが軽くなれること、いろいろ反抗期でぶつかってきた息子が大人になって親の気持ちや苦労が分かるようになり、そっと家事を手伝ってくれたことなど、貴重な話をしてもらえました。
これは本当に助かりました。
実際の経験を通しての話なので説得力があると同時に、よくわからなかったこの時期の男の子の気持ちや言動が理解できました。
私も自分の中学生自分の経験、親とぶつかったことや、塾で生徒たちと接する中、彼らが実はわがままで反抗していうのではなく、彼らなりのしっかりとした筋の通った考えの中で自分の主張をしていることなど話しました。
一時間ほどの話し合いでしたが、悩んでいたお母さんもいろいろ参考になったようで、少しは肩の荷が軽くなったように見えました。
最後はお母様同士で連絡先を交換して終わりました。
この出会いをきっかけに、今後も困ったときはお互いに連絡を取り合い、親子ともども良好な子育てと成長があればと願います。
葛西TKKアカデミーは常に子供たちを心配します。
そして、彼らを育ててくれる親御さんのことも心配します。
葛西TKKアカデミーの願いは子供たちの健やかな成長の手助けをし、彼らに明るい未来を迎えて欲しいということです。
勉強を教えるだけでなく、ちょっとおせっかいの塾です。
でも、皆さんのお役に立ちたいという気持ちは本物です、
今回のようにお悩みのある方は気軽にご連絡ください。
私なりに考え最善を尽くしたいと思います。
2020.12.01
学びあい、教えあい。子どもたちで自主的に勉強を深めていく活動。
もうすぐ冬休み。
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勉強というのは先生からしか学べないと思っていませんか。
しかし、勉強というのは様々な形でできるものです。
今回は「学びあい」について考えてみたいと思います。
「学びあい」と言うのは子供同士など、ほぼ対等な立場にいる者同士がお互いに助け合いながら勉強を進めていく方法で、上のものが下のものに知識を与えるというような勉強とは観点がかなり異なります。
子供たちがそれぞれの得意分野で他の子をサポートしてあげると同時に、苦手な分野ではほかの子供から教えてもらうのです。
こうしてお互いの得意で相手の不得意を補って、共に勉強を深め進めていくのです。
この勉強法のよい点は、お互いに対等な関係、または対等になってくれる関係なので、上下関係のような妙なプレッシャーや緊張がなく気軽にリラックスした環境で勉強できる点です。
対等または対等になってくれる関係と言いましたが、これは相手は必ずしも子供である必要はないということです。
大人であっても、子供が上からではなく自分と同じ目線でいてくれると感じればいいのです。
従って、もし大人がこれをするときは自分の立ち位置に十分注意してください。
これを間違ってしまうと上下関係になり学びあいは成立しなくなります。
これは子供同士でも同じで、一方が上からの態度を示せば学びあいの関係は崩れてしまいます。
悪い点としては、教育のプロが教える訳ではないので、必ずしも効率がいいとは言えないこと。
いくら得意分野を教えると言っても、経験が十分でない子供は時にうまくできなかったり、遠回りになったりします。
一所懸命教えても相手がなかなか理解してくれず、イラつくかもしれません。
これは本人の性格も関係しますが、短気ではいけません。
粘り強く根気よくなければなりません。
(これは大人も同様ですね。)
また、子供同士ということで勉強がいつの間にか、ふざけあって遊びになってしまうかもしれません。
きちんとけじめをつけて子供同士で、そんなときは「いけないよ、勉強に集中しよう」と言えればいいのですが、そうでないときははたからの大人のサポートが必要です。
何かあったときは軌道修正してくれる存在があった方がいいでしょう。
でも、これはあくまでもサポートであって、出しゃばりすぎてはいけません。
基本は子供たちの主体性ですから。
子の勉強方法の考え方としては、子供たちは劣った存在、欠けた存在ではなく、自分から能力を伸ばす存在ということ。
よって、これまでの勉強のように与えるのではなく、子供たちが自分で力を伸ばしていくので周りの人間のすることは支援や促しです。
目標を一緒に考えたり、勉強に必要なものや環境を提供したり、的確に評価しアドバイスを与えたりします。
(勉強に必要な資料をどうやって手に入れるかを教えたり、他の解法を紹介したり、面白そうな豆知識を話したり)
このような子供の自主性、主体性を尊重する勉強は、現在文科省が目指す21世紀型教育にも合致します。
生徒同士の学びあいは先ほど話したとおり時には遠回りになるかもしれません。
でも、学びあいではそれも重要な学習過程だと考えます。
遠回りの中に思わぬ発見や面白さがあるかもしれず、その経験は子供たちにより深い学習経験として残るからです。
一方的な授業は主体である生徒が必ずも学ぼうとしているわけではなく、そのような姿勢ではいくら授業をしても残るのは5%程度です。
これにいくらプリントや映像など工夫を加えたとしても、学ぶ側が学ぼうとしていなければせいぜい二、三割ほどです。
しかし、同じ勉強でも生徒が主体性を持ち積極的にディスカッションや共同作業に参加した場合は、学んだことの50%以上が長期記憶に残ると言われています。
これは学んだことそのもの以外にも、それに到達するまでの様々な出来事が関連しながら記憶となるエピソード記憶という効果もあるのでしょう。
一方で、「勉強しなさい」と親が子供にしつこく言うのは子供の主体性ややる気を削ぎ、逆効果だと言われています。
ただ「勉強しろ」というだけでは子供の勉強は伸びず、むしろマイナスの影響があると言われています。
それよりも何も言わずに子供たちが勉強に必要な参考書や情報へのアクセスを可能にする、普段から美術館や博物館へ連れていったり、異文化体験をさせたりという脳への好奇心を駆り立てるような活動をした方が、直接学校の勉強と関係がなくても成績が上がるという報告もあります。
大事なのは本人の学ぼうという意思です。
だから、各家庭で独自の価値観はあるとおもいますが、 子供にどうして勉強しないといけないのかきちんと答えられる用意はした方がいいでしょう。
(少なくとも子供と話し合いながら、自分なりの回答を形成する必要があります。よくある「いい会社に入って、いい人生を送る」と言うのは説得力がありませんよ。)
明確な勉強の意義が分かれば、勉強すべき理由も分かります。
それは動機づけにもなりますし、目標にもなります。
こうして子供たちに学ぶ下準備ができれば、後は「学びあい」に必要なパートナーとサポーターを見つけましょう。
先ほども述べましたがパートナーは必ずしも生徒である必要はありません。
共に学ぶ人物であれば誰でもいいのです。
そして、学びあいを見守るサポーターは保護者の方でもいいですし、適格者であれば学校や塾の先生でもいい、もちろん近所のおじさんおばさん、先輩などでもふさわしければ構いません。
ここにはもちろん葛西TKKアカデミーも含まれています。
今、日本の教育は大きな転換期に当たっています。
文科省なこれまでの伝統的な日本の授業形式から脱却し、より崇高で理想的な学びを目指しています。
これは非常に難しい課題です。
しかし、目標としては間違っていません。
要は、どうやって達成するかという方法論です。
その中にアクティブラーニングなど、これまで我々の多く(学校の先生も含む)が経験したことのない未知の学習法へのチャレンジがあります。
馴染みがない分、よく分からず試行錯誤で難しいと感じることでしょう。
しかし、子供たちのことを考えると、どちらがより彼らのために本当になるのか分かるでしょう。
挑戦する価値は十分ありますし、その成果はかけがえのないものとなるでしょう。
「学びあい」というこれまでの常識とは少し違うアプローチですが、うまくやれば勉強がとても楽しく喜びに満ちたものになるでしょう。
皆様も試してみてはいかがでしょうか。
2020.11.30
コロナウイルスによる休校後の学校
一斉休校から学校が再開しましたが、コロナウイルスの感染防止をするため数々の制限のある不自由な学校生活を送っています。
現場の小中学校でも夏休みの短縮に始まり、土曜登校、学校行事の中止縮小などにより何とか授業時間を無理やりにでも捻出し、休みで行えなかった勉強を取り戻そうと必死になっています。
それに伴い授業もかなり速いスピードで進められています。
生徒たちもそれに追い付こうと必死なのですが、あまりにも進みが早く、当然付いていけない生徒もたくさん生じています。
実際に私も生徒たちの勉強を見る中で、気づけばいきなりとんでもなく教科書が進んでいて驚いたことが何度かあります。
どのような授業を行っているのか分かりませんが、確かにスピードが速くなっている気がします。
制限ある学校生活と、生徒を置き去りにしてでも後れを取り戻し、あたかも「やりましたよ」感だけ醸し出す授業。
学校は生徒たちにとって、かなりストレスの多い日常になっているようです。
それに伴いいじめも急増中で、生徒の自殺者も増えています。
学校のいじめだけでなく、授業についていけない焦り、特に受験生は大事な時期に思うような勉強ができず絶望感の中日々勉強を頑張っているような状況。
更に、子供が困ったときに頼るべき大人(親)も、コロナウィルスのせいで仕事がなくなり、十分な生活費も稼げず、家計を守るためにこれまで以上に働かなくてはならず、とても子供の悩みは異変に気付いてあげることができなくなっているのも一因でしょう。
(特にシングルマザーなどの社会的弱者とされる家庭ではこの傾向が顕著です。)
この点はまた別の機会に言及したいと思います。
もし、学校が中央からの要請に応えることのみに注力するならば、形式的でもいいから授業をやって、遅れた分を取り戻すことが第一になってしまいます。
その結果、一番被害を受けるのは生徒たちということになってしまいます。
通常でもついていけない生徒は出てくるのに、日程的な遅れを取り戻すという学校側の理由だけで急ピッチに授業が進めばこれまで以上に追いつけない生徒が生じるのは当然の帰結です。
学校はとにかく残りの授業の消化に必死で、本当に生徒が学んだことを身に付けているかは二の次になっているのであれば、詰込みで分からない生徒にまで手が回らず、彼らは取り残されるしかありません。
政府または学校の都合で生徒の学びが阻害されるのは非常に許しがたいことです。
これが教育なのでしょうか。
主体的学習を目指して始めた教育改革の初年度にコロナウイルスによってより一層形式的授業を推し進めなければならないとは何とも皮肉です。
また、現場では生徒の状況に理解しつつも国の方針だからと授業のペースを落とすことができず、本気で生徒のことを考える先生は余計にボロボロになるのでしょう。
このような状態では生徒も学びを楽しむことはできず、分からなくても自分はほったらかしにされると感じ、勉強に関心を失うのも仕方ありません。
このような大人の都合で子供たちの勉強への興味が失われることは本当に不幸です。
では、この状況を打破するにはどうすればいいのでしょうか。
一番の問題点は現場に負担がかかり過ぎ、柔軟に対応できるゆとりがないことだと思います。
だから、少人数制クラスを実現し、生徒や先生により濃密に投資ができるようにすることが大事だと思います。
そうして、生徒一人一人に丁寧な学習を提供することで、彼らの勉強への興味を強め、より深く楽しく学ぶことができるでしょう。
クラスは増えるし、よりきめ細かい教育を提供し勉強の質を高めるには一クラスごとの人員を増やす必要もあるでしょう。
つまり、教員数の増大は必要であり、他にも教育環境を整備し高度なサービスを供給するには予算もより多く確保しなければなりません。
しかし、これは国にとって単なる消費ではなく、将来有望な人材を育成するための投資であり、有能な人材が増えれば国の繁栄も約束されるので、決してけちるべきものでもありません。
子供は国の宝です。
大判振る舞いしてもいいくらいです。
ちょっと話がそれました。
すみません。
また、この点に関しては別の機会に。
とにかく、もっと学校の現場を生身の生徒のことを真剣に考えてほしいということです。
きちんと考えれば、今、生徒や学校が直面している色々問題が見えてきて、問題点が明確になれば対策も出てくるはずです。
しかし、今の政府ではそのようなことが全くできていない。
コロナウイルスによってもたらされた、現場で起こっている数々の不幸をまるで実感として把握できていない。
本当に悲しく思います。
私は小さな私塾の塾長でしかありません。
できることは非常に限られていますが、それでもできることなら子供たちの力になりたいと常々考えています。
このような前代未聞の混乱状況の中で、生徒やご家庭で困ったことがございましたら、気軽に話してください。
是非、問題解決できるように尽力したいと思っています。
2020.11.28
気になるニュース。コロナウイルスの感染が広がっていますが、文科相は緊急事態宣言が出されても一斉休校はしない方針だそうです。
このところ新型コロナウイルスの第三波として、感染者数が急激に、しかもこれまでにない数で全国的に増えています。
政府によるとこのままの状態が続くと緊急事態宣言をまた発動しないといけなくなるかもしれないそうです。
これに関連して先日、文科相は記者会見を開きました。
そこで文科相は、例え緊急事態宣言が出されたとしても、前回のような全国規模での一斉休校は要請しないとの方針を明らかにしました。
その理由は「学びの保障や子供たちの心身への影響の観点から、必要な場合に限定して慎重に判断すべき」とのことです。
また、来年1月に大学入試で行われる共通テストも、厳格な予防対策を講じた上で予定通り実施することを示しました。
大学入試とコロナウイルスについて先日、私もここの記事で触れましたが、思っていた通り大学入試の日程を変えることなく、予定通り行うようで、例えこれからコロナウイルスが更に深刻な状態になっても中止や延期はあり得ないようです。
少なくとも、選択肢として中止や延期があるのであれば、現時点で明確にどのような条件で中止や延期になるのか示すべきですが、それがないということは何があろうと予定を変えるつもりはないということでしょう。
一斉休校に関しても、前回の休校で会社が自粛するのは仕方ないが、学校を休校することは果たして正しい判断だったのかという批判が出ていたのも確かです。
感染率と重症化のリスクが少ない子供たちの集まる学校において休校にする必要はなかったのではないか、むしろ休校によって起こる勉強の遅れの方が問題だという意見です。
一斉休校を否定したのはこのような背景があり、再び批判されるのを恐れてではないかと思います。
以前から、ウイルスの感染が広がりやすい冬にまたコロナウイルス感染が増えるということは言われていました。
しかし、政府は学校教育においてこれから起こるであろう新しい感染拡大に対する準備を怠ったのではないかと考えます。
子供たちの安全を学びを守るためにあらゆる手段を選択肢として用意していれば、どのような状況であろうとそれなりに対応ができたと思います。
例えば、前回の一斉休校でオンライン授業が利用できた私立学校の生徒は一斉休校でも学習と滞らせることなく進めたのに対し、オンライン環境が未整備であった公立学校はただただ学習をストップするしかなかった。
オンライン授業が評価され注目され政府もその有用性を確認していたにもかかわらず、オンライン授業ができる環境整備はほとんど進んでいません。
休校すれば勉強が止まる。
勉強を止めないためには、いくらコロナウイルスの脅威にさらされようが、生徒をそのまま学校に通わせ続けなければならい。
これが一斉休校を否定した本音ではないでしょうか。
自分たちの怠慢を子供たちの健康リスクと引き換えに正当化しているように思えます。
これは大学入試でも同じで、本当に文科省は真剣に受験生たちの将来のことを考えているのか疑問に思います。
中止や延期の選択肢を最初から切り捨てるのではなく、どういうときに通常通り試験を実施し、どういうときに試験を中止、延期するか明確な基準と方針を示せば、受験生の不安もかなり軽減されたはずですが、未だに曖昧な文句で今回も中止や延期が絶対にないとは言っておらず、ひょっとしたらあり得るのかと心配な受験生が多くいます。
このような明確な態度を示さない姿勢が、これまでも子供たちを振り回し、混乱させてきたことを反省しているのでしょうか。
場当たり的で後手後手の対応は止めてほしいと思います。
態度を明確に示せないのは、その裏に責任を負いたくないという心理があるのはないでしょうか。
そんな個人的保身のために子供たちの将来がぐちゃぐちゃにされているのであれば、私は強く怒りを覚えます。
本当に今の子供たちがかわいそうです。
同時に大人である自分たちが情けなく感じます。
今回の感染拡大は今までにないくらい危機的な状況と私は思います。
どんなに感染予防をしてもなってしまうことは十分にあり得ます。
にもかかわらず、文科省はこの危機を過小評価しているように思えます。
厳格な感染防止をしてもかかるときはかかります。
その時の責任は誰が取るのでしょうか。
誰も取りません。
だから、中央はおざなりでいるようにしか私には見えません。
そして、そんな中央からの無責任で無茶な要求を突き付けられ実際に対応しないといけないのは現場。
そして、最も危険の剤前線に立っているのも現場。
その現場には生徒や彼らに直接かかわる職員たちがいます。
これらの人々の不安、苦しみ、混乱を文科省は理解しているのでしょうか。
教育をもっと真剣に考え、責任ある行動をとってもらいたいと考えます。
2020.11.25
コロナウイルスの感染が急激に広がっていますが、来年の入試に関しては特に以前と方針は変わらないようです。大丈夫でしょうか。
全国各地でコロナウイルスの新規感染者数が最高に達するなど、再びコロナウイルスの流行が見られます。
冬になるとウイルスの感染が拡大するのではないかと懸念されていましたが、政府のGoToキャンペーンと相まってこれまでにない勢いで感染者が増えています。
今年は教育改革により学校教育が大きく変わり、大学入試もこれまでのセンター試験が廃止され、新しく共通テストになります。
新しいことずくめで受験生も保護者も学校の先生もどうなるかよく分からないまま受験の用意をしなければなりませんでした。
しかし、コロナウィルスの流行は学校の一斉休校をもたらし、多くの受験生を更に窮地に追い込み、感染防止のためたくさんの制限が設けられ、生徒たちにはかなりストレスの多い学校生活になっています。
このような状況下で、受験生は大事な時期に思うような勉強ができず絶望感の中日々勉強を頑張っていますが、この二重三重の難局に受験をあきらめた生徒もたくさんいます。
このように、例年とは違う異常事態にあるにも関わらず(政府はなかなかそこまでの緊急事態と認めようとしないのですが)来年の入試はほぼいつも通りの日程で行われるみたいで、中止や延期という話は全く上がってきていません。
(9月入試という話もありましたが、それもいつの間にか消えてしまいました。)
そして、感染拡大が現実のものとなっている今でも、中止や延期という話はまだ出てきていません。
文科相は再び一斉休校することは考えていないと言い、共通テストに関しても「予定通り実施する方向で考えている。」と述べています。
いつもの様に「丁寧に説明する」と言いつつ、文科相から明確に説明することはないでしょう。
それに万が一のときの対応についても現段階では何も用意していないでしょう。
そうなったとき慌てて無茶なことを言って現場を混乱させるだけと思われます。
入試なので直前に新たな方針を述べられては当事者である受験生は本当に困るので、やるなら早くから発表してほしいのですが、それがないということは何があってもこのまま押し切るということでしょう。
現段階での対策は、コロナウイルス感染により受験ができなかった場合は個人個人で対応し、全体としては例年通りの大学入試が原則となっているようです。
大学入試センターによると、共通テストに関してコロナウィルスによる勉強の遅れ等に対する配慮は特にしないようで、強いて言うなら、当初の日程1月16日、17日以外に第二日程を二週間後、更に2月13日、14日に特例追試を設けているだけです。
しかし、第二日程は申し込みの際に決めなくてはならず、この日程にした場合、私立大学の入試と間があかない、または重複するという理由で、実際に申し込んだ受験生はほとんどいません。
文科省の指示として、コロナ対策として前日に会場の消毒を行う、受験生全員にマスクを着用させる、受験生同士の間隔を空ける、入退室には動線を設け、多くの受験生が一度に接触しないようにするなど、一般的に言われているコロナ感染防止対策をすることが決まっています。
また、身近な者に感染者が出て濃厚接触者となった場合も、別個にその受験生用の会場を作り、そこでテストが受けられることが決まっています。
では、各大学で行われる一般入試はどうでしょうか。
地元で受ける共通テストより、長い移動をして受ける受験生の多い各大学の個別試験の方が感染リスクは高まります。
大学によっては地方に試験会場を設けるところもありますが、それも比較的受験生の多い地方の都市部に限られ、そうでない地域の受験生は結局試験を受けに長い距離を移動しないといけません。
コロナウイルスに関しての対応は各大学で異なっていますので、詳細はそれぞれの大学のホームページなどを参照していただき、自分が受ける大学がどのような方針でどのような対策をして、どのようなコロナウイルスに関する配慮があって、どのように評価するのか個別に確認しないといけません。
現在のところ、コロナウイルス感染拡大の場合における対応を明確に示している大学は少ないです。
入試中止の場合は実施日の前にホームページで発表するというところもいくつかあるので、受験生は受験校のホームページをこまめにチェックする必要があります。
また、試験会場での感染リスク(受験生だけでなく試験監督など関係者を含めて)を考慮して共通テストの結果を合否判定の材料とし、二次試験を行わないと発表している横浜国立大学のような例もあります。
以上が、現段階での大学入試に関するコロナウイルスへの対応となります。
いろいろ意見したいことはありますが、とりあえず気になることを一点だけ述べたいと思います。
見る限り、とにかく試験だけは行い、文科省の責務だけは果たした形にしたいという思惑があるのではないかと勘ぐってしまいます。
試験を実施することはもちろん大切ですが、それが受験生を考えてのことならばいいのですが、政府の面目を守るためなら問題です。
例えば、実施することばかり考えて、試験後のことは考慮に入っていないことが心配です。
今はもう、いくら対策を個人がしても感染がないという保証はできない状況です。
無自覚のまま試験会場にコロナウイルスを持ち込んでしまうこともあり得ます。
そして、クラスターが発生し家庭内感染などで拡大することも想像できます。
また、感染すると治癒しても後遺症が残るという話も聞きます。
そうなると、一生に関わる問題です。
どういう状況ではどう対応するか、具体的数値なども踏まえて明確に示せば、受験生もどうなるかわからないという不安が取り除くことができるでしょう。
(今となっては遅きに失した感はありますが)
いずれにしても先行きが全く見えない中、大学入試に挑戦しなければならない受験生の皆さんには同情しかありません。
こんな混乱の中でも安心で公正な試験ができるように早くから対策を真剣に考え、あらゆる事態を想定し文科省を始めとする試験を提供する機関がしっかり準備していてくれればいいのですが、どうも現実は違うようです。
本当に現状況ではこれから何があるか分かりません。
突然の中止や延期も今はなさそうですがあり得ないとは言い切れません。
(実際に共通テストの英語の民間試験の利用や記述問題は突然なくなりました。)
不安で苦しくてなぜ自分たちばかりと考える受験生も多いことと思います。
子供たちの将来を左右する大事な試験に、大人の一人として本当に申し訳ない、情けない気持ちで一杯です。
個人として非力ではありますが、彼らの力になるために、自分にできることがあれば何でもやりたいと思います。
心から応援しています。
頑張ってください。
そして、輝ける未来が受験生の皆さんの訪れますように祈っています。
2020.11.20
季節の変わり目、もう冬?この時期いつも以上に体調管理に気をつけてください。今年はコロナもあって、いつも以上に警戒が必要です。
ちょっと寒い日が続き、もう冬かと思ったら今週は暖かかったですね。
気温の変化が激しく、まだ体が十分に対応しきれていないこの時期、体調を崩す生徒が増えます。
特に受験生はこれから最後の追い上げに頑張らなくてはいけないときだからこそ体調管理は非常に重要です。
もう少しずつ風邪も流行り出しているようです。
しかも、今年はコロナウイルスの流行で世間は大混乱。
近頃は一日の感染者数の記録を更新するなど、再び感染が拡大しているようです。
更にこれからインフルエンザも流行する時期です。
例年以上の警戒と予防に心がけましょう。
病気になってしまえば勉強どころではなくなりますし、ましてや当日試験を受けられなかったとなれば目も当てられません。
無理して試験を受けても、実力が出せなければ合格は難しくなります。
今回はコロナウイルスのせいで影が薄くなっていますが、コロナウイルス同様に注意が必要なインフルエンザの予防について話したいと思います。
インフルエンザにかからないようにするために、インフルエンザの予防接種を受けたり、マスクをしたり、外出から帰ったら手洗いうがいを徹底したり。
できるだけ人ごみは避け、ウィルスをもらわないようにしましょう。
この辺はコロナウイルスも同様ですねえ。
体が慣れていない季節の変わり目は特に、外に出る時は暖かい服装で風邪を引かないようにしてください。
ただし、室内にいる時は上着を脱いで汗をかかないようにしましょう。
汗が冷えると風邪の原因になります。
家族や友人など身近な人で風邪にかかっている人がいれば、マスクなどをしてもらい、うつされないようにしてください。
遠慮して言わないで、こちらが風邪になっては大変です。
受験勉強で忙しいとは言え、十分な睡眠は必要です。
体を休めないと病気に対する抵抗力が弱まります。
できれば6時間は睡眠時間を確保してほしいです。
また、十分に栄養を取り、バランスのとれた食事をすることも体を強くします。
特に風邪にはビタミン類が有効と言われています。
朝食を抜くということは絶対にやめてください。
朝、食事を取らないと体が目覚めず、脳もエネルギー不足で十分はたらかなくなります。
病気の予防と勉強の効率の両面から、食事と睡眠は気を付けなければなりません。
もしうまくできていないようでしたら、今の状況を記録し目に見えるようにしましょう。
そうすれば自分がいかに悪い状況にあるのかが分かります。
自覚すれば対策を講じることは簡単です。
また、勉強ばかりで家に閉じこもりっきりもよくありません。
休憩時間に軽い運動をすることは血行をよくし、免疫力も上がります。
後、精神的な健康も大事です。
不安とストレスの多い時期、気分転換などでうまく発散し、安定した精神状態でいることが大事です。
要は勉強と息抜きのメリハリをつけるということです。
長い受験勉強をやり切るには両方が必要です。
最後に、少しでも体調がおかしいと感じたら無理はせず、すぐに医師に診てもらってください。
早い対処が肝心です。
受験に悔いを残さないよう、体調管理にに気をつけましょう。
皆さん勉強頑張ってください。