塾長ブログ

2020.10.17

書籍紹介『リアルサイズ古生物図鑑 中生代編・新生代編』以前ご紹介したリアルサイズ古生物図鑑が帰ってきた。もう絶滅してしまって、実際はどうだったのかいまいちピンとこない。でも、この一冊で大丈夫!

書籍紹介『リアルサイズ古生物図鑑 中生代編・新生代編』以前ご紹介したリアルサイズ古生物図鑑が帰ってきた。もう絶滅してしまって、実際はどうだったのかいまいちピンとこない。でも、この一冊で大丈夫!

以前ご紹介した『リアルサイズ古生物図鑑』ですが、新たに中生代、新生代の生物を集めて出版されました。

『リアルサイズ古生物図鑑 中生代編・新生代編』へのリンクはこちら

中生代と言えば、子供たちに大人気の恐竜の時代です。
そして、新生代は今に続く哺乳類の時代とも言われ、マンモスやサーベルタイガーなどが有名です。
いずれも既に絶滅しており、日常生活の中で目にすることはありません。
図鑑には復元図に加え、生態や大きさ、発見された経緯、生物学上の意義など詳しく載っていますが、では実際にはどのくらいの大きさなのか、いまいちピンときませんよね。
30メートルとか言われても、大きすぎてどのくらいなのか実感がわきません。
はたまた、これまでのようなイラストではどのような姿をしていたのかはわかるのですが、そのサイズ感まではなかなか伝わりません。
そんな要望に答えたのが、この『リアルサイズ古生物図鑑』です。

前にご紹介したのは古生代編で、恐竜が反映する前の時代です。
最近では、誰もが想像すらできないようなカンブリア紀の奇妙な生き物が注目されています。
古生代編を手に取って見たとき、「ああ、意外とこの生物は小さいんだ。」とか逆に、「うわ、こんなに大きかったの。」と感じました。
しかも、そこに描かれているイラストが非常にユーモラス。
これらの絶滅生物を現代によみがえらせるだけでなく、お寿司の下駄の上に他の寿司ネタと一緒に並べられていたり、駐車場の真ん中にドカンと置かれていたりと笑いをこらえられないものもたくさんありました。
そのイラストを現代の風景の中に置くことで初めて分かるのです。
本当に見ていて楽しい一冊でした。

今回も中生代編、新生代編も同様に、サイズ感が分かるだけでなく、このようなユーモアあふれるイラストが満載です。
もちろん、解説もちゃんと載っており、その生きものがどのように暮らしていたのかもわかります。
更に、三面図でより細かく正確な姿も見られます。

学というものは本来、人間の知的好奇心をくすぐるものでなくてはいけません。
ただ覚えるだけでは、つまらない。
楽しむことで印象に残り、記憶がより強化されるのです。
本書はそういう点において優れ、インターネットや書店で大反響を起こしています。

お子様が喜ぶこと間違いなし。
皆様も是非一度、お手に取って確かめてみてください。

2020.10.16

来年に実施される『共通テスト』で濃厚接触者でも受験できるようになりました。また、試験当日のコロナウイルスに関する対策も提示されました。

来年に実施される『共通テスト』で濃厚接触者でも受験できるようになりました。また、試験当日のコロナウイルスに関する対策も提示されました。

文科省によると、たとえ濃厚接触者であっても、無症状で新型コロナウイルスの検査で陰性と出れば『共通テスト』を受けることができるようになるらしいです。

濃厚接触者が共通テストを受ける条件として、文科省は次の4点を挙げています。

1.検査で陰性である
2.当日、症状が出ていない
3.会場まで公共の交通機関を使わず、人ごみを避けて来場する
4.当日は別室で受験する

受験生を動揺させないために当日の試験場での検温は行わないそうです。
濃厚接触者は専用の動線を通って、一般の受験生と接触することなく別室の試験会場に入り、試験監督との距離も2メートル以上確保することを提案しています。
もし当日、体調が悪くなり37.5°以上の熱がある場合は後日行われる追試験を受けるようにすることを現在検討中です。

他に一般受験会場においては次のようなことも言及されています。

・試験会場では座席の間隔を1メートル以上空ける
・休養室に医師を配置する
・保護者の控室は原則置かない
・昼食時以外、マスクの着用を義務づけ(持参していない場合は会場で配布)
・入退室ごとにアルコールで手指消毒
・1科目終了ごとに10分間以上の換気
・昼食は会話を控えて自席で行う
・トイレ入り口に動線を設け、混雑を避けつつ必要であれば試験開始時刻を繰り下げる
・試験前日に会場内をアルコールで消毒
・主任監督者の口頭指示における飛沫対策のため、受験生との距離を2メートル以上確保
・入場時の混雑を避けるため入場時間を前倒し、一定間隔を空け、入り口を複数用意するなど工夫をし、大学のホームページ等で告知する
・発熱、咳等ある受験生は申し出るように注意喚起する
・一斉退出をせず、退出の順や会場からの出方を指示する
・各試験前ごとに監督者が発熱、咳等の有無を確認し、症状のある受験生は休養室で医師が対応
など

身近な人が新型コロナウイルスに感染しても条件を満たせば受験できるということで、受験の可能性が広がったという意味(自分が濃厚接触者になったとしても試験を受けられる可能性が残っているという点において)では、受験生に有利な状況になったと言えるでしょう。
とは言え偶然に接触する可能性はありますし、別室受験としても試験監督官は同室していないといけないので、そのあたりの配慮も必要かと思います。
また、濃厚接触者となった受験生が罪悪感を感じ力が出せないということもないように願います。
万が一、同じ試験会場に濃厚接触者がいることが分かってしまった場合はどうするのかも気になるところです。

いずれにしても今回のような困難な状況で受験をしなければならない生徒たち、そして彼らを支える現場の人々に最大限の安全を提供することで安心して受けられ、公平性を保ち、受験生が納得できる試験を実施してほしいと思います。
そのためには運営する政府は真剣に考え、細かい点まで配慮する必要があると考えます。
もう本番直前です。
これまでのようないい加減な対応はくれずれも行わないでください。
生徒たちの未来がかかっています。

2020.10.15

いよいよ来年から始まる『共通テスト』。その出願者数が発表されました。約1万5,000人。今年行われたセンター試験より1万6,000人減!この背景には何があるのでしょうか。

いよいよ来年から始まる『共通テスト』。その出願者数が発表されました。約1万5,000人。今年行われたセンター試験より1万6,000人減!この背景には何があるのでしょうか。

いよいよ『共通テスト』が実施されます。
そして、その出願はすでに締め切られました。
ニュースによると来年に実施される『共通テスト』の出願者が10月8日現在で51万4651人で、これは去年のセンター試験出願者より1万6266人少ないそうです。

共通テストに関しては紆余曲折あり、最終的には当初考えられたものとはかなり違うものになりそうです。
共通テストの大きな目玉であった英語の民間試験の利用、国語や数学などで記述式問題の導入が見送りとなり、e-ポートフォリオも結局なくなり、結局センター試験といかほど違うのかという感じになってしまいました。

『共通テスト』を見込んで、既にセンター試験でも知識だけでなく思考力を問う問題が最近は増えていました。
センター試験も創意工夫され良問が増えてきたと評価されていたところで、わざわざ廃止し新テストにする意味があるのか、大きく様変わりすると言っていたのに、ふたを開ければセンター試験からの変更点は全てなくなり、ますます変える意義が見いだせなくなりました。

入試改革と言いつつ現場を無視した改革は学校、生徒、保護者など多くの人々に受け入れられず、適切な説明も対策も提示できないまま時間だけが過ぎていくという事態になり、実際に直接試験に関わる多くの人々を混乱に陥れただけのようにも思えます。

これまでも大学入試制度の変更はありました。
でも、そこには2年前ルールという暗黙のルールが存在していました。
共通一次からセンター試験に代わる時も2年前には明確に入試制度を提示していました。

しかし、今回は今年になってもどのように民間試験を活用し『共通テスト』に反映させるのか、新制度導入によって生じる不公平に対する疑問などに明確に答えられないまま、当事者である受験生やその親、学校もどうすればいいのか分からないという混乱を起こしていました。
このような不備の多いままの制度でありながら、2021年からという期限だけは頑なに固執し、実施年を延期するという選択肢は文科省には備わってなかったらしく、結局、公平性や正当性を十分に確保できないまま時間ばかり迫ってくる。
最終的には名称が変わっただけで中身はセンター試験とさほど変わらず、生徒や保護者を不安にさせただけ。

この期限へのこだわりは2020年の東京オリンピックによるもので、この年を機に教育制度の大改革を実施するということのようですが、肝心の東京オリンピックは新型コロナウイルスの影響で延期となり、この柔軟性のない『共通テスト』の強行の根拠も弱まりました。
しかし、来年の実施は変わりません。

新制度への変更に対する生徒や保護者、学校関係者の不安をぬぐえないだけでなく、今年の新型コロナウイルスの流行が生徒の入試に対する不安を増したのは間違いありません。
特に高校三年生は受験勉強の大事な時期に学校が休校になり、授業がまともに進みませんでした。
多くの私立高校はオンライン授業などで対応し、勉強が滞ることを回避できたのに対し、ほとんどの公立高校ではそれができませんでした。
両者の間に起きた勉強格差は大きな不公平感もたらし、制度変更に伴う不安に加えてのこの不運のダブルパンチから受験に対する絶望感を覚えた生徒も決して少なくなく、「もう受験は諦めた。」という人もいました。

また、新型コロナウイルスは受験生の家計をも苦しめ、多額の費用が掛かる受験およびその後の進学をためらわせる要因になったと考えるのは想像に難くありません。
「自分は運が悪かったのだ。」と進学をやめてしまう。
せっかく大学で学びたいと希望に燃えていた生徒が制度やコロナウイルスなど、勉強そのもの以外のことで煩わされ、挙句の果てに受験そのものをあきらめてしまわないといけない。
これが現実に起こっていることに、私は非常に怒りを感じます。
生徒が勉強したい意思を持っているなら、それを尊重し実現できるようにしてあげるのが、健全な社会であり学ぶ権利の保障であると思います。
一部の大人の利権などで生徒の勉強が損なわれることがあってはなりません。

これからまた冬にかけて新型コロナウイルスの再流行があるかもしれません。
その時は大学入試そのものはどのようになるのか、明確な政府の回答はまだ出ていません。
コロナウイルスの感染を防ぐために「3密」をどのように回避しつつ公正な試験を実行できるのかという現実的な問題も残っています。
本当に適正な大学入試はできるのでしょうか。
何もかも不明瞭で、せっかく生徒が頑張っても自分の結果が正当に評価されるのか。
くれぐれも「不運」で済まさないでほしいと思います。

生徒に学びたいという意思があるのであれば学ばせてあげたい。
それが葛西TKKアカデミーのモットーです。
だから、経済的に不安のある家庭ならば、その事情を考慮し授業料を引き下げたりもしています。
経営的には本当に厳しいのですが、お金のために生徒の勉強への熱意を無にしたくはないからです。
本気で生徒のことを考えるなら、己が苦しくてもこのくらいのことはして当然と考えます。

今回の入試制度改革と新型コロナウイルスに対する政府の対応は非常に稚拙で、真剣に生徒のことを教えているのかと疑問に思います。
『共通テスト』への出願者の減少はこのことを如実に表していると思います。
進学をあきらめざるを得ない生徒が出ている問題を真剣に捉え、人の人生を左右する責任を感じ、彼らのための教育をしっかり考えてほしいと思います。

もちろん葛西TKKアカデミーはこれまで通り、可能な限り生徒を支えていきたいと考えています。

2020.10.14

高校見学で注意すること。二学期に入りましたが、まだまだ高校の学校説明会、学校見学はあります。目指す高校をしっかり理解するために、自分の将来の母校を決めるために必ず参加しましょう。

高校見学で注意すること。二学期に入りましたが、まだまだ高校の学校説明会、学校見学はあります。目指す高校をしっかり理解するために、自分の将来の母校を決めるために必ず参加しましょう。

葛西駅そば、個別指導塾葛西TKKアカデミーは
高校進学の相談も承ります。

夏休みも終わり二学期に入っていますが、まだまだ学校説明会、学校見学を行う高校はたくさんあります。
自分の目指す学校がどのような学校なのか、本当に自分の希望する通りの学校なのか知るためにも是非参加してください。
そして、そこに通う生徒、教える先生たちに実際に会い、生の声を聞きましょう。
後悔しない間違いのない高校選びのためにも重要なことです。

コロナ禍でイベントも実施しにくい状況ですが、オンラインの学校説明会や学校見学を行っているところもあるので、こちらも利用してもいいでしょう。
しかし、本当に学校の雰囲気、学習状況、設備の充実度、通学の利便性など知るためには、やはり実際に自分の足で出向くのがいいとは思いますが。
でも、状況が状況なだけに、どうしても無理な場合はオンラインも価値はあるでしょう。

そこで今回は、実際に訪れて学校が本当はどのようなものなのかを知る時に注意すべき点をお話します。

1.コースやカリキュラム、卒業後の進路について確認
入れるならどこでもいいというわけではありません。
入学した後の学校生活、卒業後の進路まで見据えて学校に確認するのがいいでしょう。
資料を見てコースやカリキュラムについて分からないことは必ず確認しましょう。
授業に関するその学校の特色(単位制など)や特別プログラム(海外研修、国際交流など)も説明を受けましょう。
直接学校の先生と話すことはいろいろな意味で利点があります。

2.学校の施設や設備を確認
プールや体育館、教室の空調など、生徒が実際に学校生活を送る上で快適な環境かどうかを確認しましょう。
部活に興味があるのなら、それに関連したもの(備品やコートなど)も見ましょう。
図書館やパソコンも大事です。
特に最近はタブレット端末や電子黒板を導入している学校もあり、生徒が使いこなせるか、先生が使いこなせているか知る必要があります。
適切な進路相談ができ、そのための資料が十分整っているかも見ましょう。

3.構内掲示や清掃状況を確認
掲示物や清掃状況はその学校の普段の姿を知る手がかりにまります。
掲示物がきちんと整理され見やすいか。
廊下や教室が綺麗に掃除されているか。
生徒の日常の営みが現れます。
また部活の賞状などは、その学校がどんな課外活動に力を入れているかが分かります。

4.公開授業は見た方がいいです
公開授業は学校生活の実態を知る上で役に立ちます。
公開と分かってそれ用に繕っていても、何十人もいる生徒が全てが演じることができません。
よく見るとどうしても普段の癖が出るものです。
だから、公開授業は普段の生徒の姿を見るのにはいい機会です。
そして、できれば生徒の生の声を聞いてみてください。
案外正直に話してくれるものです。
ダメ元で試してみるのもいいでしょう。

学校見学は高校を知る重要な機会です。
事前連絡すれば、説明会の日でなくても学校を見せてもらえることもあります。
後悔しないためにも学校選びは慎重にし、正確な選択をするために少しでも多くの情報を集めましょう。

2020.10.10

あきらめの早い生徒たち。生徒たちと付き合って気になる言葉に「捨てる」というものがあります。彼らはなぜ簡単に「捨てられる」のでしょうか。

あきらめの早い生徒たち。生徒たちと付き合って気になる言葉に「捨てる」というものがあります。彼らはなぜ簡単に「捨てられる」のでしょうか。

葛西TKKアカデミーに通う生徒たちは必ずしも優等生ばかりではなく、むしろ成績が芳しくなく苦しんでいる者が多いです。
そんな生徒たちと勉強をする中で気になる言葉がいくつかあります。
これは今後、おいおいで触れていきますが、今日は「捨てる」という言葉について考えたいと思います。

よく「捨て問」(捨てる問題)なんて言いますが、どうせやってもできないからやるだけ時間の無駄、だからやらない方がいいという意味で使われます。
しかも、驚くべきことは、生徒の捨てるかどうかの判断が非常に速いこと。
一度やってできなければすぐに捨て問と判断し学習を放棄してしまいます。

「捨てる」ことに関していくつかあります。
第一にどうして早急に「捨てる」と言えるのか。
これは自分には無理ということが理由ですが、十分にやりもしないで第一印象で自分にはできないと決めつけてしまうことです。
自分が嫌なことに対して逃げの正当化になっているのでしょう。
でも、なぜ「捨てる」ことが正しいことになってしまうのでしょうか。

答えの一部は現在の社会的価値観があると思います。
我々は合理性を重視し、効率を優先する。
そうすることで無駄をなくし、生産性を最大限にする。
効率には時間の短縮も含まれているので、すぐに結果が出ないことはやらない方がいい。
更に、以前と違い生活がもので満たされるようになってきた。
服が破れたら繕って使うなんて言うのは、物が不足していた昔のこと。
修理する時間があれば、店で新しいものを購入した方が早い。
古いものは捨てるのが早い。

こうして捨てることに対する罪悪感は消え。
無駄なことはせず、なんても簡単ですぐにできるものが良い。
このような社会的価値観は子どもたちにも浸透し、彼らはこれを利用して、自分の勉強からの逃避をも間違っていないと主張するのでしょう。
だって、社会がそうすべきと言っているのだから。

しかし、勉強は手間のかかるものです。
簡単にできるものだけやるのであれば、勉強の幅は非常に狭まります。
むしろ、分からない問題に挑戦し、試行錯誤、紆余曲折する中で本来の学び以外の発見や気づきがあり、1の学びが2にも3にもなるのです。
そして、その気づきや発見こそ実は学びの喜びなのです。

しかし、現在の社会的価値観が子供たちの学びからの逃避を正当化させると同時に、学びの楽しさも奪っているのです。
勉強がつまらなくなるのも当然です。
学びの理想(本来的な意義)と現実との隔たりに教育の難しさが生じています。
現場で教える者として非常に苦しむところです。
現実に沿って学習を進めることが、場合によっては子どもの学びを弱めてしまうという事実は正しく理解する必要があります。
この矛盾を乗り越えられた時こそ、子供たちにも満足し社会からの欲求も満たす勉強になるのでしょうが、はっきり言って私には明確な答えを出せていません。
教育に携わる限り一生続く問題なのだろうなと感じています。
でも、悩みながらも常に子供たちのことを考え、彼らの幸せな人生に少しでも貢献できるようにあきらめることなく努力したいと覚悟しています。

2020.10.08

高校入試の準備は順調ですか。ここで入試の合否判定に関わる得点の出し方について説明します。

高校入試の準備は順調ですか。ここで入試の合否判定に関わる得点の出し方について説明します。

受験生のみなさんは勉強に励んでいることと思います。
受験の準備は順調ですか。
今年はコロナウイルスなどで勉強がしずらい環境になって苦労していることでしょう。
でも、苦しいからこそ頑張った者が勝利をつかみやすいのです。
苦しいのはみんな一緒、自分だけじゃない。
ならば条件は同じ、後は皆さんの努力次第です。
葛西TKKアカデミーも皆さんの力になります。
困ったときはいつでも連絡ください。
待っています。

ところで、都立高校の入試がどのようになっているか、意外と知らない人が多いようなので、本日は高校入試の合否を決める得点の出し方についてご説明します。

合否は基本的に二つの得点の合計で決まります。
調査書点(内申点)と学力検査点です。
都立高校の入試は1000点満点で評価され、そのうちの300点が調査書点で占められます。
(一部の学校では調査書点を1000点満点中400点にしているところもありますが、ほとんどの学校は300点です。)
残りの700点が入試当日の試験の点数である学力検査点になり、両者の合計で合否を判断します。
つまり、調査書点が高いと当日の学力試験の点数が多少悪くても合格できますし、調査書点が低いと合格には当日かなり頑張らなくてはいけないということになります。

また、私立高校の入試でも調査書点が大きな意味を持ちます。
基本的に各私立高校は受験するために必要な調査書点を提示しています。
すなわち、その基準となる調査書点に達していない生徒は、その高校の受験ができないということになります。
調査書点が高ければそれだけ多くの私立高校が選択でき、低ければ嫌でも選択の幅は狭まります。
志望校を選ぶとき、調査書点が大きく影響します。

調査書点とは何かご説明します。

都立高校の入試得点の出し方は少し複雑です。
学校によって多少の差異はありますが、一般的には次のように算出します。
この総合点の高い者から合格が決まります。

入試の総合点={300×(主要5教科の調査書点合計×1+実技4教科の調査書点合計×2)÷65}+{700×5教科の学力検査点合計÷500}

先ほども述べたように調査書点で全体の3割が決まります。

それでは調査書点に基づく部分について説明します。
調査書点とは調査書の内申点から算出されます。
内申点とは通知表にある5段階評価の数字をそのまま点数にしたものです。
これを主要5教科は合計点を1倍、実技4教科は合計点を2倍して合計が調査書点になります。
つまり、オール5であれば65点になります。
オール4であれば52、オール3であれば39、オール2であれば26、オール1であれば13です。
この65点満点のうち何点取ったかを割合で出し、それに300をかけたものが調査書点に基づく部分の得点になります。
実技4教科は2倍されるので、この部分の得点を上げるには、主要5教科より実技4教科を上げたほうが効率が良いということになります。

ちなみに調査書点が1上がれば1000点の入試総得点のうち約4.6点上がるということになります。
(ちなみに学力検査点では1上がると1000点満点では1.4点しか上がりません。)
1点で合否が分かれる入試では、この得点は非常に大きいのです。
調査書点がいかに重要かお分かりいただけたと思います。

因みに、入試当日のテストに基づく部分は次のようになっています。
国語、数学、英語、社会、理科の5教科各100点満点で合計500点のうち何点取れたか、その割合を考えます。
これに700をかけて算出された得点が、入試当日の学力テストの部分の得点、学力検査点となります。

以上、お分かりになりましたでしょうか。
入試についてよくわからない、志望校決定に悩んでいる、その他質問がある方は、遠慮なく葛西TKKアカデミーまでお問い合わせください。 願書提出の締め切りまでは、まだ時間があります。
よく考えましょう。

2020.10.07

今日も昨日の続きで、子供たちが勉強に取り組めるようにするにはどうすればいいか考えます。参考にしていただければ幸いです。

今日も昨日の続きで、子供たちが勉強に取り組めるようにするにはどうすればいいか考えます。参考にしていただければ幸いです。

今日も昨日に引き続き、子供たちに勉強させるコツを考えてみたいと思います。
私も多くの生徒に触れる中で、どうしても勉強に手がつかない、いやな気持が強すぎて勉強を拒否してしまうなど、様々な経験をしてきました。
その中で自分なりに考え、試行錯誤してきたわけですが、うまくいくこともあれば失敗してしまうこともあります。
しかし、その都度反省し、少しでも生徒たちが勉強に取り組めるように工夫うしてきました。

勉強で集中力が続かずすぐに飽きてしまうのは、勉強への興味関心が薄い、勉強することの意義、重要性がしっかり理解できていない、分かっていても自分の心の弱さについつい負けてしまうなど、色々な理由が考えられます。
そのような原因を克服し、少しでも子供たちが勉強に向き合えるようになれるといいです。
諦めずに生徒たちがなぜそうするのか、彼らの立場で考え、どのように導けばいいかいつも悩んでいます。

今回もどのように接すれば子供たちがより勉強に取り組めるようになるか、その方法をいくつかご紹介します。

1.最初はレベルの低い問題から
いきなり難しい問題に当たると、解けず、それだけで無力感を感じやる気が一気になくなってしまいます。
自分はできないんだと自己否定をし、それを利用し勉強しないことを正当化してしまうと、もう勉強は難しいでしょう。
そうならないためにも最初は自分の手が届く範囲の問題から始めましょう。
できれば自信もつきますし、いやな気持も少しは和らぐでしょう。
早く結果を出したいからと言って、子供たちの能力を大幅に超える問題をさせるのは逆効果です。
よく「α+1」と言われます。
自分の力αにちょっとプラスしたくらいの問題が丁度いいということです。
焦るあまり、早く難しい問題のできるようにしたい気持ちも理解できますが、ここは長期的視点に立って、グッと我慢してください。
できたという達成感がもっとやりたいという欲求につながれば自主的に勉強もできるようになってくるでしょう。

2.細かく計画を作りましょう
目標を掲げることは大事です。
自分が何のために勉強するのかが明確になるからです。
しかし、最終目標だけ掲げても、そこまでどうやって到達するか、自分が確実に目標に向かって歩んでいるかが分からなければ、その目標の大きさに絶望感すら感じるかもしれません。
それを避けるためには、目標達成までの計画を作ることです。
目標までの日程は大雑把にわけ、いつまでに何ができるようになるべきか、何をするべきかと各区分ごとに決めます。
そして、各セクションごとに更に細かく、毎月何をするか、毎週何をするかを決めていきましょう。
こうして目標までの道のりがはっきりしていれば、勉強しても安心ですし勉強の目的も容易に理解できます。
コツとしては短期間に多くのことを詰め込み過ぎないことです。
あくまでも自分のできる範囲で考えましょう。
最初から問題集50ページとか無理なことを決めず、先ずは1日1ページからでも構いません。
慣れてきてから徐々に勉強量を増やせばいいです。
先ずは勉強に取り組めるということ、勉強をする習慣を付けること、勉強をしても苦にならないようにすることです。

3.勉強だけはダメ
勉強だけ強いるのは子どもたちの苦痛を増やすとともに、勉強に対する嫌悪感を強めてしまいます。
勉強だけでなく遊びも大事です。
遊びと勉強のメリハリをつけることは重要で、上手にバランスを取りながら勉強させましょう。
ここでも区切りをはっきりと決め、どこまでやったら何分休憩などとお互いに約束しましょう。
お互いに勉強と休みをきちんと決めれば、間違って勉強しろと言って、「いましようとしていたのに、もうやらない。」なんてへそを曲げられることもなくなるでしょう。
逆に、「もう遊びの時間は過ぎたから、今度は勉強をきちんとしようね。」ということもできます。
最初は勉強と遊びの割合が同じくらいか、やや遊びが多くてもいいと思います。
でも、少しづつ勉強の時間を増やし、将来的には1時間勉強して10分休憩ぐらいになるとベストです。
今、勉強がなかなか手につかない子供であればなおさらですが、これまでと違った生活リズムにするわけなので、急に変えられるとは思わないでください。
根気強く毎日の小さな努力が実を結びます。
最初はご褒美がほしくてやっていた習い事が、気づけば習い事自体が楽しくなるような感じが理想的です。

まだありますので、引き続きこの話題はどこかで触れていきたいと思います。

こうして書いてみると、やはり焦らないのが大事な気がします。
でも、現実には受験とかあって、勉強に時間的物理的、そして金銭的制限があるのが問題です。
これは本当に難しい問題で私自身も解決できていないのですが、本人を含め家族みんなで話し合うのが一番だと思います。
その時、親の意見を押し付けるのでなく、子供を尊重し、彼らの意見も同等に公平に取り上げ、全員が納得できるものを見つけられるように注意しましょう。
それが多少、親の考えたものと違っていても、時には柔軟に対応してあげることも大事です。
みんなが同じ方向を向けたら、これは非常に強いです。

特に勉強嫌いの子供に勉強させることは、どの家庭ても苦労しているようです。
もし、そのことで悩んでいらっしゃるようでしたが、一度ご相談くださっても大丈夫です。
非力ながらお役に立てればと常に考えています。

2020.10.06

工作教室で『パタパタ飛行機』作りました。勉強も大事、でも息抜きも大事。葛西TKKアカデミーはメリハリのある勉強を目指します。

工作教室で『パタパタ飛行機』作りました。勉強も大事、でも息抜きも大事。葛西TKKアカデミーはメリハリのある勉強を目指します。

先日告知したように、昨日、10月4日に葛西TKKアカデミーで工作教室を開きました。
コロナウイルスの影響でなかなかイベントが開けず、子供たちも物足りない日常生活を送っています。
そんな中、少しでもみんなが楽しく笑顔になれるようにと企画しました。

このパタパタ飛行機は、ゴムの力を利用して、羽ばたきながら滑空するのですが、構造も多少複雑で細かい作業を要求されるので、小さいお子様には難しいものがあります。
今回、参加してくれた生徒も、組み立ててみては部品が取れてしまったりと苦労していましたが、小一時間ほどで完成しました。
いつもは私も手を出して手伝うのですが、コロナのこともありできるだけソーシャルディスタンスを守りながらの指導だったので、思うようにいかない点も多々ありました。
しかし、本人の頑張りもあり、最終的には立派なパタパタ飛行機が完成しました。

今回、工作で使用した『パタパタ飛行機』は池田工業社製で、この会社は他にもたくさんの子供が作って遊べる商品を開発販売しています。
興味があればご覧ください。

「株式会社 池田工業社」へのリンクはこちら

この飛行機は非常によく考えられてあり、簡単な部品と竹ひご、語句から構成されており、しかし、簡素であってもしっかりと飛んでくれる安価でパフォーマンスのよいものです。

皆さんも家庭で子供と一緒にチャレンジして、大空にその雄姿を羽ばたかせてください。
その姿は感動ものですよ。
親子の会話の機会にもなりますし、経験の共有があれば家庭内の人間関係もよりうまくいくので、そういう意味でも今後もこのようなイベントを時折開きたいと思います。

さて、教室で組み立てが終わると、近くの公園で試験飛行です。
あいにく曇天でしたが、雨が降らなくて実際に飛ばすとことができたのは幸いでした。
先ずは私が手本を見せたのですが、いまいちバランスが悪かったのか、私の飛行機は思ったほど飛んでくれませんでした。
しかし、生徒の方は綺麗なカーブを描きながら大きく羽ばたいていました。
生徒の方が上手に作れてしまいました。
初めてとは思えない完成度の高さは、その羽ばたきに表れています。
大きく旋回しつつ、飛ばした元の位置へ帰ってきてくれました。
休日ということもあり、公園内は子どもや親子連れであふれていましたので、試験飛行が終わると早々に退散しました。
後で聞いたところ、この生徒は家でもう一度飛ばしてみたらしく、その時も遠くまで飛んでくれたと喜んでいました。
その笑顔を見るとやってよかったと思うばかりです。

葛西TKKアカデミーでは一般の授業の他にも、このような工作教室や作文教室など、他塾にはない内容もご用意しております。
また、小規模個別指導塾なので皆様のご要望を踏まえて、希望される授業を提供できるのが特徴となっております。

今回のことをきっかけに、今後もこのような楽しい、そして、他ではできないような一風変わったイベントを開いていきたいと思います。
葛西TKKアカデミーの塾生でないからと遠慮はしないでください。
興味があり、やってみたちと思われる方なら誰でも大歓迎です。

またイベントを開催するときはお知られしますので、それまで楽しみに待っていてください。

2020.10.06

集中力のない子供に勉強させる方法。勉強してほしいと思ってもすぐに飽きてしまう。どうすればいいのでしょうか。

集中力のない子供に勉強させる方法。勉強してほしいと思ってもすぐに飽きてしまう。どうすればいいのでしょうか。

勉強してもすぐに飽きて周りにあるものをいじり出す。
手が止まってぼーっとしている。
時間ばかり過ぎて一向に勉強が進まない。
こんな悩みを抱えている親御さんは多いと思います。
集中力のない子供の勉強をどうすれば進めることができるでしょうか。

子供も千差万別なので、この方法で絶対ということはありません。
だからこそいろいろ試して、その子に合った方法を見つけましょう。
ということで本日は、使えそうな方法をいくつか挙げてみます。

1. 勉強する時間を短くする
集中力のない子供に長時間の勉強を強いても逆効果です。
勉強そのものを放棄してしまいます。
「え、そんなに長くやらなければならないの。」と思わせてはいけません。
長続きしないので、できるだけ短く区切り、休憩を踏まえながらやるといいかも知れません。
時計を置くべきかどうかはわかれるところですが、時計がない方がいい場合があります。
気づいたら「随分勉強したな。」と思わせられればベストです。
ここで注意するのは、時間で区切るのでなくタスクで区切ることです。
時間で区切ると何もしなくても終わってしまいます。
何問とか何ページと言うように具体的にどこまでやったら休憩かを決めます。
くれぐれもタスクをたくさんやらせないようにしてください。
短く小刻みにたくさん回数をやらせるのがコツです。
慣れて数をこなせるようになったり、短時間で終わらせられるようになったりしたら、少しづつ増やすのもいいです。

2.自分の好きなもの得意なものからする
勉強する順番も大切です。
嫌なものからやらせると、それだけで気分が落ち込みうつ状態になることもあります。
「嫌だ。」という気持ちを持たせたら、集中はおろか勉強そのものを拒否してしまうかもしれません。
先ずは取り掛かりやすいものから始めましょう。
好きな教科、得意な教科なら集中力も持続するでしょう。
そこで調子が出れば、苦手な教科でも多少は進むかもしれません。
仮に苦手な教科まで手が回らなくても、全くできないよりはましです。
それ以前に嫌いな教科を作らないように心がけることが肝心で、一度嫌いになってしまうとそれをなくす、その教科に取り組ませることは困難になります。
好きにならなくても嫌いにならないようにするのがコツです。

3.子供がやった成果を褒めましょう
嫌々ながらも子供たちが頑張って成し遂げたことは褒めてあげましょう。
「これだけしかできないの。」なんて子供の心をくじくような発言はいけません。
例え少なくても、苦しいのを乗り越えて頑張った結果はきちんと認めなくてはいけません。
褒められれば気分がいいものです。
次にやる励みになります。
マイナスの面に触れるなら、必ずプラスの面にも言及してあげてください。
そして、マイナス面を指摘しなければならないときは、的確に明確に手短にしてあげてください。
長々と話すのはモチベーションを下げてしまいます。
嫌な気持ちがあれば当然勉強に集中はできません。
ただ責められるだけはつらいものがあります。
褒めることで自己肯定感ができれば自分に自信が芽生え、勉強だけでなく様々なことに取り組めるようになるでしょう。

とりあえず三点ほどお話しました。
他にも方法はあります。
そちらも後日触れたいと思います。

勉強は本来楽しいものです。
楽しいことは時間を忘れ他に目もくれず集中してできます。

小学校低学年で勉強嫌いの子は少ないです。
しかし、不幸にも学年が上がるにつれ勉強嫌いの子供は増えます。
その理由は様々です。
時には大人の何気ない言葉であったり、行動であったり、期待であったり。
プレッシャーが子供の心を勉強から遠ざけ、勉強を続けるのがただ単に苦痛になることもあります。
発達障害など最近は注目されていますが、子供たちの集中力のなさは我々大人に責任があるかもしれません。
そのことに気を留めながら、子供と接するとき、特に勉強に関しては慎重に考えながら行動しましょう。
修正がきかなくなってからでは手遅れです。
子供たちの心理に十分配慮しながら、子供たち勉強をさせる工夫をしましょう。

2020.10.04

今年も恒例の『国語に関する世論調査』が発表されました。言葉がどのように変化しているのか。自分たちは正しい日本語を使っているのでしょうか。

今年も恒例の『国語に関する世論調査』が発表されました。言葉がどのように変化しているのか。自分たちは正しい日本語を使っているのでしょうか。

秋と言えば「スポーツの秋」「食欲の秋」「芸術の秋」などいろいろ言われます。
私にとって秋と言えば何度言っても「国語に関する世論調査」の秋です。
毎年秋になると文化庁から『国語に関する世論調査』が発表されます。
皆さんご存知でしたか。
日本語がどのように使われているかなどをアンケートにより知らべ、毎年文化庁より発表されます。
今年も調査結果が報告されましたので、本日はそれについて触れてみたいと思います。

『国語に関する世論調査』は日本語の実用に関して文化庁が国民に対して世論調査したもので、今年は国語や言葉への関心、表記、読書、慣用句などの言語の知識と使用について調べられました。
今回はその結果から個人的に興味深いと思った点についてお話しいと思います。

『国語に関する世論調査』へのリンクはこちら

今回の調査で注目する点としては、「国語の乱れ」に関するアンケート結果です。
以前は「ある程度乱れている」「非常に乱れている」が合わせて6割以上で、逆に「あまり乱れていない」「全く乱れていない」が1割ぐらいでしたが、乱れていないとするグループは年々増え、今年は約3割にまで達しました。
これをして、日本人が言葉の乱れに対して寛容になってきているとニュースなどでは報じています。
SNSなど自分を発信することが簡単に、そして頻繁にできるようになり、表現の多様性が増え、人々もそれらに触れる機会が増えたためではないかと考えられます。
このようは社会背景から言葉は多彩である方が自然と考える人が多いのかもしれません。
ここで注意したいのは、多様だからと言ってその言葉が全ての人に共有されているわけではないということ。
むしろ一部のグループにしか通じない、仲間内だけの言葉が増えているように思います。
これは言葉の豊かさを言うより分断に近いのではないかとも感じますが、とにかく世間的には様々な人が多様な言葉を使うことに対して受け入れる傾向にあるということみたいです。

「乱れている」の中身をもう少し吟味すると、「敬語」「若者言葉」を指摘する人が多く、共に全体の6割以上となっています。
続いて、「新語、流行語」「挨拶言葉」が共に3割以上となっています。
これらの言葉の使い方で、人によっては非常に強い嫌悪を感じるようです。
意外なことに、「敬語」の使い方で乱れているとした人は30代で最も多くなり72%、それから年齢を重ねるごとに乱れているという意見は下がっています。
敬語は高齢者より30代の方が気になるみたいです
また、「若者言葉」を国語の乱れとしているのは10代が飛びぬけて多く84.4%となっており、他の世代が50~60%辺りなのを考えると、少し異常に思えます。
若者は「若者言葉」を乱れとして最も気にしているということでしょうか。
これはとても面白い結果です。

調査は他に外国人と日本語に関する意識について多くを割いており、こちらも興味深い結果となっています。
この点も後日触れたいと思います。

そして恒例の言葉遣いに関する調査を行われています。
いつもの「敬語」に関する正しい表現の仕方、慣用表現の正しい理解もあります。
最近よく耳にする「○○活」や「○○ハラ」について書かれています。
こちらも面白いので後日書きます。

毎年『国語に関する世論調査』は楽しみにしているのですが、毎回興味深い発見があります。

言葉は時代と共に変わるもの。
社会や人々の考え方が言葉の変貌に影響するし、変貌した言葉が人々の思考や社会風潮を大きく変えます。
言葉は身近で重要な割に、気楽に使える便利な道具です。
道具である以上、それらをどのように使うかで人々の暮らしを良くも悪くもできます。
手軽だからと言って安易に使うのではなく、時には言葉の本質を考えながら、現在の言葉のあり方について考えるのも大事ではないかと感じます。

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