塾長ブログ

2020.04.16

なぜプログラミング教育? 2020年度からの新学習指導要領。

コロナウイルスで公教育も大混乱です。
文科省はコロナウイルスへの対応だけで手いっぱいのようです。
学校によってはいまだに休校が続き、まともに授業ができない状況です。

こんな混乱で忘れてしまいがちですが、実は2020年度から学習指導要領が大幅に変わることになっています。
新しい科目や教科、授業内容だけでなく教え方も変わります。
大学入試でセンター試験が終了し共通テストになる、学校の授業でアクティブラーニングが導入される、小学校で英語が正式教科になるなど。
だが、現状でこれらがどう実践されるのかは不明です。
そうでなくても初めての試みで学校は大変なのに、コロナウイルスの混乱まで加わって、本当に今年度から教育改革が実施できるのか心配です。
本日はその中でプログラミング教育についてお話したいと思います。
プログラミング教育について誤解も多いようなので気をつけましょう。

葛西駅そば、個別指導塾葛西TKKアカデミーでは、新しい指導要領に対応した授業があります。

今までも葛西TKKアカデミーは触れてきましたが、プログラミング教育についてお話します。

中学ではすでに技術の時間にロボットを使ってプログラミングの授業を行っています。
しかし、実際に社会で活用するのはウェブ関連のプログラミングです。
そこで新学習指導要領ではこちらのプログラミングに重点がシフトしています。
また、高校では文系理系共に必修科目としてプログラミングを履修することになります。

小学に関しては中高校と違い、もともと関連した授業がなかったため、プログラミングの導入には慎重論がありました。
しかし、新学習指導要領に言語能力、問題発見・解決能力、情報活用能力が示され、プログラミングの導入が必要となりました。
これらの基礎能力習得にはICT(Information and Communication Technology)の活用が必須で、ICTを使いながら各教科でアクティブラーニングを展開する。
そのためには、ただICTを使えるだけでなく、どのような仕組みなのかを理解する必要があるからプログラミングを学ぶべきだということです。
ITの専門家を育てようという訳ではないが、ICTが今後広く社会に普及し、人の仕事の多くがAIなどに置き換わられると言われる現代、人が主導権を離さないためにもプログラミングを理解しなければならないそうです。
安倍政権も「これまでの読み書きそろばんと同じように、これからはプログラミングが社会生活に必須となるから、授業に加える必要がある。」と話しています。

特筆すべきは「プログラミングの授業」はコンピュータプログラムを教え、専門家を育てるものではないと文科省が述べている点です。
目的はあくまでも「プログラミング的思考方法」を育てることです。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、「プログラミング的思考方法」とは論理的思考方法のことです。
実は、「論理的思考」は数学や国語などあらゆる教科の中で学ばれているのもで、わざわざ「プログラミング」という新しい教科を作らなくてもすでに行われています。
真新しいツールを使いゲーム感覚で指示系統や命令系統のパソコンソフトを操作し、子供たちの好奇心を刺激し、論理的思考を育てようという訳です。
小学生に対し高度なプログラミングの習得を期待している訳ではなく、むしろ体験を通してプログラミングのすごさを実感してもらうことが主旨のようです。
また、アルゴリズムなどを利用して他の教科との関連付けと活用も考えられています。
AIやIoTが普及するのに伴い、全くプログラミングに触れないよりは、多少でも知っておいた方がいいということでしょうし、学校活動そのものの活性化という意味も含まれているようです。

ただ、問題点はいくつかあります。
まずは指導する先生の技能でしょう。
新しいテクノロジーが導入されるとき、どうしても大人はその習得と適応が難しいです。
十分な理解と実践がないまま、現場で授業を行わないといけないという状況は、非常に厳しいものがあります。
新しいものに対する適応力は子供の方が優れているので、教える者と教わる者の逆転があるかもしれません。
外部との連携も考えられていて、プログラミング本来の専門的指導は外部に任せ、教員はその技術を授業に活用できるよう誘導するのが主な仕事になるとも言われています。

更に十分なインフラを整えられるかという問題もあります。
せっかくプログラミングが始まっても、必要なパソコンやタブレット端末などのICT環境が整ってないと困ります。
それは新指導要領の目玉であるアクティブラーニングの成果にも関わります。
こちらのハードの面の充実も忘れてはいけません。
しかし、プログラミング教育の準備に関しては、各地方自治体でバラバラで、関東では7割近くの自治体が準備をしているのに対し、北海道では2割、東北では3割にも満たないという調査結果も出されています。
全国的に見ても何もしていない自治体が半数以上に上っており、現場レベルで本気で取り組む気があるのか疑わしいです。

本年度から始まるプログラミング教育についてですが、コロナウイルスの混乱もあり、本当に現場で体制が整っているのか疑問です。
理念が正しく伝わり理解され、現場の教員と設備の準備を十分整えることができているのか。
これが新指導要領の成否の分かれ目になるでしょう。
考え方は素晴らしいと思いますが、ゆとり教育での教訓を生かし、失敗のしわ寄せが生徒にいかないよう願います。

2020.04.16

コロナウイルスで学校や塾が休みになる中、オンライン授業に注目が集まっていますが、オンライン授業ってどんなものでしょうか。オンライン授業だから全く問題ないという訳でもなく注意が必要です。

コロナウイルスの影響で学校や塾など学習機関に通えなくなる中、外出することなく家にいながら授業が受けられるオンライン授業に注目が集まっています。
本日はオンライン授業とは何か、そしてその注意点についてお話したいと思います。

オンライン授業には大きく二つのタイプがあります。

1.同時双方向型
これはZoomやSkypeなどのアプリを使い、生の授業を行うものです。
簡単に言えばいつもの教室で行う授業と同じですが、オンラインを使うことで同じ空間にいなくてもいいというものです。
リアルタイムで授業が配信され、先生の授業を聞きながら、時には先生の問いに答えたり、先生に質問したりできます。
場合によっては何十人、何百人が同時に授業を受けることも可能です。
画面に映る先生を見ながら講義を受け、時には画面を切り替えて問題を解いたり資料となる動画や画像を見ることもできます。

一人の先生に対して多数の生徒が授業を受ける場合、双方向と言っても実際に生徒から質問できるかというとそうでもないようです。
よって、一方的な講義になることが多いです。
一人の先生が複数の生徒に授業を提供できますが、先生は分割された画面を通して生徒を見ているので、人数が多ければ多いほど生徒一人ひとりに目が行き届かなくなります。
つまり、授業についてこられる生徒、授業に関心を持って積極的に取り組む生徒はいいのですが、そうでない生徒は放置されやすく、先生も気づけない場合が多いです。

先生がオンライン授業に不慣れであると、やはり授業が分かりにくくなり生徒は勉強への意欲を失います。
特に技術的な面でもたもたしたり、途中で回線が切れたりすると勉強への集中力も切れ、授業がつまらなく感じる、イライラする生徒も出てくるでしょう。
技術的な面といえば、一度に多くの生徒がアクセスするとサーバーがダウンしたり、そうでなくてもバグや様々なトラブルが起こり、授業自体が続けられないというアクシデントも予想できます。
先生自体が機械の操作をよく理解できておらず、思うように操作できなかったり、本来の機能を十分に使いこなせないこともあります。

また、塾や予備校では授業の時間はその先生を拘束することになるので授業料が高くなります。
そして、場所は選ばないと言っても時間は決められているので、授業を受けるためには必ずその時間にスマホやパソコンなどの前にいなくてはなりません。

学校や塾という専用の環境でなく、本来勉強の場でない自宅でのオンラインを介した授業なのでどうしても緊張感に欠けてしまいます。
周りには誘惑も多いでしょうし、どうしても勉強に集中できないこともあります。
勉強が嫌ならば他のことをすることだって可能です。

自宅で受けられる授業はある意味便利ですが、先生と生徒がツールを十分に使いこなせるか、生徒が自覚をもって真剣に授業に取り組めるかで成果は大きく変わってきます。
一般の授業以上に生徒次第の部分が大きくなることに注意しなければなりません。

2.オンデマンド型
こちらはアプリなどを利用し、あらかじめ用意された教材を使って勉強するものです。
よくあるのは録画した講義のビデオ、音声付きパワーポイント、問題を実際に解けるドリル、その他関連資料となる動画や画像などです。
多くの塾や無料アプリで提供されるオンライン授業はこのタイプです。
一般的には最初に講義を動画で見て、その後実際に問題を解いて理解を確認する形で行われます。
問題の成績は記録され、塾など管理者はそれを見て生徒の勉強の進み具合を確認することができます。
それを見て生徒に個別指導することもありますが、授業以外にも仕事の多い学校の先生はそこまで手が回らないでしょう。

教材はあらかじめ用意されたもので、それを生徒は見たり解答するだけなので、費用が低く抑えられます。
また、場所だけでなく時間も自由で、自分のペースで勉強を進めることができます。
でも、それは自分がやりたくなければいくらでも後回しにできるということでもあり、自己管理能力が求められます。

分からないときは何度でも繰り返し動画を見たりできますが、双方向ではないので質問したくてもできません。
問題にも限りがあり用意されたものをやりつくすと、それ以上の学習は期待できません。
つまり、一般の授業のように状況に応じて柔軟に授業内容が広がらないので、生徒によってはつまらなく感じるかもしれません。
このタイプのオンライン授業はあらかじめ決まっているものなので、一人ひとりのレベルに合わせられません。
学力が低い生徒にはついていけないし、学力が高い生徒には物足りないものになるかもしれません。
いずれにしても、このオンライン授業だけで全てが足りると思わない方がいいです。
十分に理解し習得するには補足の勉強が必要で、結局先生に相談することになります。

こちらも生徒がどれほど自覚しツールを有効に使って勉強を進められるかが問題になります。
これまでの一般的授業以上に学習結果が生徒次第で左右されることになります。

最後にどちらのタイプでもインターネットに接続できる設備が必要です。
スマホやパソコンなどを必ずしも全ての生徒が使用できるとは限りません。
常に誰もがインターネットへのアクセスが可能な環境をどのように整えるかもオンライン授業を実践するための大きな課題です。
それは道具の提供だけでなく、利用者が不自由なく使いこなせるようになる訓練も含みます。

以上、簡単にオンライン授業とはどのようなものか、そして、その長所と短所に触れました。
学校という環境がコロナウイルスのせいで勉強できる状況でなくなってしまいました。
その解決策としてオンライン授業が注目されているのですが、オンライン授業ならば問題ないと盲目的に思うのはいけません。
何でもそうですが、オンライン授業もツールである以上、関係者がいかに上手に使いこなせるかで結果が変わってきます。
これまでの通常授業になかった注意点があります。
特に生徒の勉強に取り組む姿勢が、これまで以上に成否を分けます。
しかし、これがなかなか難しい問題です。

現在ブームのようになっているオンライン授業ですが、決して万能ではないということを十分理解し、心して活用してほしいと思います。

葛西TKKアカデミーもオンライン授業を提供しています。
こちらに関しても後日ご紹介する予定です。
少しでも興味関心をお持ちでしたらお問合せいただいても構いません。

TKKアカデミーは皆様の味方です。
いつでも全力をもってサポートする用意があります。
生徒たちには非常に厳しい状況ですが頑張ってください。
応援しています。

2020.04.14

休校になり家庭でも色々問題が発生。特に子供のSNSやオンラインゲーム依存には注意が必要です。

学校が休校になり外出も自粛される中、子供たちは自宅で過ごさなくてはならない時間が増えます。
そうすると今までになかった様々な問題も発生します。
日中も自宅で過ごすようになると光熱費や食費がかさむほか、ある調査によると保護者からは次のような不安や心配事があるようです。
・運動不足(71.5%)
・生活リズムの崩れ(56.9%)
・部活や習い事がなくなった(47.7%)
・自宅学習で集中力が続かない(45.4%)
・学校で勉強ができなくなった(44.8%)
などが上位となりました。

特に休校中の自宅学習に関しては悩みや不安を感じている家庭が86.3%にものぼりました。
しかし、一方で自宅学習について「よかった」(7.4%)、「特に問題ない、変わらない」(3.0%)という回答もありました。

自宅での学習では「集中力が続かない・集中できない」(20.1%)、「進んでやらない・自発的にやらない・やる気が入らない」(15.3%)、「勉強時間が短い・勉強量が少ない」(10.2%)という声が上がりました。
やはり、家庭という環境は勉強には向いていない事例が多いようで、自宅学習の難しさが分かります。
学年が下がればより家庭学習は難しく、ましてや本人が自主的に自覚して勉強するというのは非常にまれのようです。
子供たちの勉強にはそれなりに勉強にふさわしく整った環境が必要で、誰かそばについて指導監督するのが理想的みたいです。
「テレビ、ゲームなどがあるため、勉強に集中できなかった。」
「提出しなければいけないものなど、必要最低限の学習に留まり、子供が自発的にべ句集を進めることはなかった。」
「学校に行っている分の学習時間を確保することは難しいので、勉強悲観は極端に減り、先が不安です。」
という意見が親からは出ています。
学校からの課題も量に限界があり、通常学校で行っているほどの学習を提供できません。
自宅において強制力のない中、子供たちが自律して勉強をするのはほぼ無理のようです。
今、盛んに話題となっているオンライン授業をさせた家庭でも色々問題が起きているようで、この点は後日議論したいと思います。

こうやって勉強はしなければならないけど、自宅で子供たちが自主的に勉強するのは困難で、どうしても勉強は最小限となります。
(自分で決めろと言われれば多くの子供は勉強より遊びを選びます)
学校が休みで新出事項がある訳でなく、やることは既習事項の復習が中心で、計算や漢字などの単調作業が多くなります。
当然子供たちは勉強にワクワクすることもなく刺激のない「つまらない」時間を強要されると感じます。
だから勉強は避けたい、そしてそれ以外の楽しいことを求めるようになる。
勉強時間は本当に減っていきます。
勉強以外の時間をどう過ごそうかと子どもたちは時間を弄ぶようになります。
外出を控え人ともあまり接触するなと言われ、娯楽や遊戯施設も閉鎖され外には行き場がなくなり、かと言って家の中ではできることは限られる。
そうなると子供がやることはYouTubeなどの動画サイトを見たり、ゲームをしたり、SNSで友達とチャットしたりと限られてきます。
この際だから海外のドラマを朝まで一気見する、オンラインゲームを12時間以上没頭するという生徒もいて、生活リズムの乱れも生じています。
夜遅くまでSNSやネットゲームにはまり昼夜逆転の生活を送る生徒も増えます。
こうなると通常に戻るのは一苦労、いや、戻れないかもしれません。

友達に会えず、学校も先が見えない、部活や習い事もどうなるのか分からない、このような不安からストレスがたまり孤独感やプレッシャーが高まるようです。
これらの不安を紛らわすためにスマホに依存する子どもが増えています。
しかし、スマホに触れている時間が長期化し離せなくなると睡眠不足で健康に問題が起きたり、視力低下、肩こり、イライラや不安感など精神的にも肉体的にも悪い影響が出始めています。
更に恐ろしいことは、これらの症状が無自覚のうちに進み回復が難しいことです。
この件の対策と注意点も次回考えていこうと思います。
とりあえず今回は問題提起まで。

コロナウイルスによる休校は子供たちばかりでなく親たちにとっても未知の経験を強いることになりました。
そして、学校という環境から切り離されたとき、どのように過ごすかで子供たちの学力や成長は変わります。
通常の生活に戻ったときに大きな差となり現れます。
しかし、分かっていても未熟な子供たちが自分から何をすべきか考え適切に自宅で勉強や望ましい生活を送るというのは至難の業です。
やはりそれなりの環境を与え、きちんと管理してくれる人がそばにいないといけません。
指示だけして後は子供の責任で放っておくのはいけません。

葛西TKKアカデミーも一緒に対応を考えたいと思いますので、悩みや不安がある方は気軽にご相談ください。

2020.04.09

コロナウイルスによる休校はいつまで続くのか。勉強の仕方がよく分からない新一年生、それから受験を迎える中高の三年生は特に注意!

コロナウイルスによる休校が全国各地で行われています。
多くは5月6日までのようですが、地域や学校によって対応がかなり異なっています。
更に休校期間も本当に5月6日で終わる保証はなく、延長される可能性も大いにあります。
何もかも先行きが分からない状況において、特に新一年生、そして受験生は注意が必要です。

新一年生は新しい学校が始まり、新たな生活と勉強を理解し、それに慣れ、その後の学校生活を円滑に過ごすための土台を作る大事な時期。
これが今回のコロナウイルスによる休校で全くできないままとなっています。
一応学校から課題が出され自宅学習をするようになっているみたいですが、そもそも新しい学校とはどのようなものでどのように勉強しなければならないか全く分からない新入生に課題を出してもどのようにしていいのか分からないのが当然です。
特に新小学一年生は教科書を使った学習の経験もなく、教科書に書かれていることを正しく理解することすらままなりません。
保育園や幼稚園でひらがなや数字を習っていても十分に身についている訳でなく(それすら身についていない子供もたくさんいるのですが)、ましてや文を読んでその意図や目的を理解するのは相当至難の技です。
絶対にそばについてしっかり勉強を見て助けてあげないといけない時期に学校に行けないのは本当に厳しいです。
家庭で親御さんが勉強を見る家庭もあるかもしれませんが、それも教えることに慣れた人でなければ子供太できないことにいら立ち口論になり親子ともどもストレスをためるだけという結果になるケースも多々あります。
新小学一年生は話に聞いて勉強に憧れています。
少しでも早くたくさん学びたいと意欲を燃やしているのに、家庭学習でつまずき勉強嫌いになるのは本当に不幸です。

中学や高校も同じで、学習内容がそれまでより格段に難しくなります。
最初の基礎がきちんとできなければその後の勉強が十分についていけなくなります。
小学一年生と違い中高生になると親が勉強を見てあげるのもできなくなる家庭も増え、結局子供は誰にも頼ることができず、分からないままでいるしかありません。

さらにこれが後一ヶ月で終わり、学校が再開してから取り戻せるのかというとそれも疑問です。
5月6日から学校が始まるという保証はなく、また延長になるかもしれない。
1学期もまるまるつぶれて夏休みから学校再開か、それとも二学期からなのか。
こうなるとこの数か月の空白が生徒に与える影響ははかり知れません。
現に暇を持て余し、SNSやゲーム、動画にふける生徒が多く発生しています。
勉強習慣がないまま長期にわたって生活していると、通常の学校生活には戻れないかもしれません。

また受験生もこの空白の期間は大問題です。
この空白によって遅れた勉強は入試でどうなるのでしょうか。
高校受験はある程度地域ごとでまとまっているから、各地方の教育委員会が入試で配慮してくれるかもしれませんが、それもはっきりしません。
大学受験も同じです。
不幸なことに今年度から教育改革が本格的に動き始め、学校の授業も入試も大きく変わる時期です。
先生も新しい教育に手探りな状態なのに、加えてこの混乱です。
新しい教育をまともにできるとは思えません。
去年新しい共通テストにおいて非難があり制度についての混乱があって、ではどのようにしていくのか明確に決まっていないのに、加えて学校で授業ができていない状態で入試をどのように受けさせるのでしょうか。
コロナウイルスによる対応は先ほども述べたように地域や学校によって様々で、休校していない地域もあれば休校していてもきちんと対応し授業に損傷がないように努めている学校もあります。
もちろんそれができない学校もあります。
塾や予備校も同じで十分な対応ができるところとそうでないところがあります。
つまり入試の最も大事な公平性が保たれないという事態が起きているのです。

文科省は今、休校するかどうかで手いっぱいで入試をどうするかまでは手が回っていないように思えます。
だいたい入試問題を作成するのが6月くらい、10月には印刷を始めます。
コロナウイルスによる混乱が夏まで続いたとすると、来年まともな受験ができないのは明らか。
その時、政府はどのような対応をするのでしょうか。
何も情報がないので受験生はどうしていいか分からず不安と心配でパニックになるかもしれません。

コロナウイルスによる休校は全ての生徒に十分な勉強を提供できない事態となりました。
政府はいまだ勉強の遅れや入試、その他学校生活における様々な問題への対応について何も語ってくれません。
ただ休校期間をる決めだけで、細かい点は現場に丸投げ。
結果、生徒間の勉強格差が進むのです。
本当に困りものです。

全ての生徒にとって大変な状況です。
葛西TKKアカデミーは一人でも多くの生徒の力になって、彼らがこの難局を乗り越えられるように手助けしたいと強く考えています。
生徒たちが少しでも安心して勉強に取り組めるように尽力します。
どんなことでも構いません。
困ったことがあれば一人で悩まず気軽にご相談ください。
お待ちしております。

2020.04.07

一斉休校中は学校はどうなるのか。失われた学習内容はどうなるのでしょうか。

東京を始め多くの学校では当初の予定に反して、ゴールデンウィーク明けの5月6日まで休校を延期することになりました。
始業式、入学式は行われる者の、参加者や時間を限定しかなり簡素なものになります。
あいさつも最小限に抑え、国歌斉唱なども録音を流すだけで歌わないなど、コロナウイルスの感染を抑える工夫をしています。
一応、週に一回程度の登校日を設け、生徒の安全の確認と連絡はするようですが、できるだけ早く解散し授業な一切行わないようです。
このような状況に陥り、教育現場では混乱が絶えません。

さて、休校によって消えてしまった授業分の学習はどのようになるのでしょうか。

はっきり言ってどうなるか未定というのが現実のようです。
事態の収拾も見えないので何も計画できません。
政府や自治体の支持も定まらず明確なガイドラインも提示されていないので、現場ではどのように対応すればいいか困っているようです。
休み中の課題を出しているようですが、授業が行われないので新しい学習事項をやるのではなく、これまでの既習事項の練習が中心になっているようです。
中には先生方が工夫をして、新たな学習用動画を独自に作成し、YouTubeなどにあげて生徒の勉強を支援している所もあるようです。

こうなってくると生徒一人ひとりの過ごし方で学習進度に大きな差が生じます。
勉強が好きで積極的に学習できる生徒はどんどん先に進めるでしょうが、そうでない生徒は拘束されるものがないので勉強を全くしないで家でゲームにふけることもできます。
せっかくやろうと思っても、分からないところが質問できず、そこで気持ちがおれて鉛筆を置いてしまうかもしれません。
家庭で一人で勉強するのはよほど自律できる生徒でないと難しそうです。

今回は三月の一斉休校の発表のときは突然のことで事前準備ができず、十分な対応ができなかった学校がほとんどです。
休校とは言え先生方は休んでいる訳でなく、コロナウイルスの対応や授業をどうするかなど、いつも以上に忙しい日々を送っていらっしゃったようです。
そして、学校再開の延期。
これも当初の開始日直前の突然の発表であり、やはり十分な対応ができているようには思えません。

やはり休校中の学習は学校が再開してから補っていくようになるみたいです。
一日の日程を授業一コマ分増やす(一日7時間)、土曜も登校する、学校行事を削って授業に当てる、夏休みなどの長期休暇を削って授業に当てるなどが考えられているみたいです。
しかし、これも休校が長引いてフォローしなければならない時間が増えれば、とても在学中に消化しきれなくなります。
特に多くの中学高校生は受験があり、それに間に合わすためには長期の授業の抜けは致命的です。
仮に上記のやり方で何とか学習項目を全うできるとしても、集中的に生徒の負担が増え、果たして耐えられるのか心配です。

学校生活は勉強だけではありません。
様々な行事や体験を通して人間関係など社会に出て必要な多くのこと学び、また将来振り返ったときの楽しい思い出作りも健全な人格形成には不可欠です。
これかの勉強以外のことがないがしろにされるのは大きな問題です。

結局学校の対応を待っていては間に合わないので、各自で考え行動するのがいいのでしょうが、家庭によってはそれが難しいところもあります。
そのあたりの支援も政府からは具体的に提示されていません。

登校時間や登校日をずらし、生徒たちを分散して登校させるという案もあります。
実は経済的に苦しい家庭では学校給食に子供の栄養摂取を依存している所が多くあります。
休校では給食がなくなるので、分散でも学校に行き給食が食べられれば、これらの家庭は大いに助かります。
また、級友との交流は生徒の精神衛生上大切です。
確かにクラスター化の心配もありますが、家に閉じ込めっぱなしも生徒によくありません。
実際に長期にわたる外出自粛で生徒のストレスは膨れ上がり、家庭内暴力、口論、破壊行動など問題行動が出始めています。
しかも、新年度のこの時期、先生と生徒やクラスメイトが教室を通して仲間意識を確立し、その後の様々な活動の基礎を作る時期。
特に新入生は新しい環境でどのように過ごすかを学ぶ時期。
この時期に学校に行けないのは大問題です。
新入生は何をどのように勉強していいか分からないのに、自分で学習を進めろというのは無理な話です。

また、オンライン授業も全ての家庭で利用可能な訳でなく、それを利用するためにはインフラを整え誰もがアクセスできる環境作りをしなくてはいけません。
しかし、それには時間がかかりそうです。
個人的には少人数であればいいのですが、クラス単位の大人数になると管理がどうしても行き届かなくなり、効果も薄いような気がします。
くれぐれも大人にやりましたという形式を与えるだけの道具になってほしくはありません。
やるからには生徒の立場で有意義なものにしてほしいです。

今回の問題は非常に難しく個人や家庭によって意見は大きく分かれます。
何が正解か分かりません。
更にタイミングが悪いことに、今年度から教育改革で学習内容が大きく変わる年に当たります。
誰もが初めてでどうしていいか試行錯誤する中のコロナウイルス問題。
とりあえずコロナウイルスが収まるまでは、新教育課程(プログラミングや小学生の英語など)は停止しこれまでのやり方を継承した方がいいと思います。
混乱でそこまで手が回らないからです。

本当に最終的にはそれぞれが判断しどのように勉強を進めるか決めるしかないと思います。
家庭によってはその選択肢は多いでしょうし、そうでない家もたくさんあるでしょう。
いずれにしても葛西TKKアカデミーは皆さんの力になります。
どんなことでもご相談ください。
そして子供たちの未来が少しでも明るいものになるよう願っています。

2020.04.01

都内の学校再開がゴールデンウィーク明けまで延期になりました。勉強は自分たちで何とかしないといけません。

本日、コロナウイルス感染者の拡大に伴い、東京都が予定していた学校再開をゴールデンウィーク明けの5月6日まで延期することに決めました。

文科省が新学期からの学校再開を発表するも、最終決定は地域にゆだねるということでした。
毎日のように感染者数が増え続ける東京では、この環境のもとでの学校再開は感染拡大につながるとしての判断です。

またギリギリになっての発表でしかも具体的対応は全て現場任せです。
命に関わることなので休校は仕方ないとしても、それに伴って必要となる細かいケアは相変わらずはっきりせず、政府の対応の甘さを感じずにはいられません。

一ヶ月に及ぶ休校から各家庭では疲弊の声が出始め、子供たちにも精神的な問題も指摘されています。
子供がずっと家に閉じこもっていることで、家族間のストレスがたまり、イライラが募り、口論やケンカが増えているようです。
また、子供たちも友達に会えず寂しがったり、外へ遊びに行けなくて運動不足、エネルギーの発散ができていません。
勉強の遅れに対する不安も多く、学校が始まって補習で補えるのか、本当に学校だけで学習内容を全て終わらせられるのか疑わしいです。
子供が一日中家にいることで光熱費や食費が如実に上がり、特に給食が子供たちの栄養バランスの要となっていた家庭には大きな打撃です。
健全でない生活が続くことで子供の赤ちゃん返りを懸念する専門家もいます。

こんな状況で、更に一ヶ月の延長。
もうこれ以上、こんな生活を維持するのは難しい家庭も多く出てきていることと思います。
各家庭でどうにかできる範疇を超えた状況になっているにも関わらず、政府は生活の保障も安心も与えてくれません。
本来の役割をきちんと果たせない政府に何の意味があるのかと疑問を持たずにはいられません。

一か月後にコロナウイルスが収まっているとは考えにくく、またその時になって延長するのでしょうか。
世間ではいっそのこと9月まで一斉休みにしてアメリカなどと年度始めを合わせるのがいいのではないかという意見もあります。
しかし、コロナウイルスの収束には何年もかかるという専門家もおり、また休校の9月までの間をどのように過ごすべきかなど課題があります。

オンライン授業を推進させるという声もありますが、これもオンライン授業ができる環境を全ての生徒が整えている訳でなく、その準備や整備には費用が掛かります。
学習機会の平等を考えるならば、やはり政府による援助は不可欠です。
しかも、私の経験からオンライン授業は個人や少人数ならばいいのですが、人数が拡大すればするほど、個人個人での学習理解度や成果にばらつきが出るように思えます。
すぐそばでライブの感覚がなく生徒が油断してしまうせいでしょうか。
学校という専門の場ではなく家庭など勉強以外の誘惑の多い環境のせいでしょうか。
はたまた、画面を通しての指導なので先生の目がより行き届かなくなるせいでしょうか。
皆さんが思うほどオンライン授業は万能ではないことを言及しておきたいと思います。

葛西TKKアカデミーいつも学習を通して皆様の力になれるように考えています。
葛西TKKアカデミーにもオンライン授業はあります。
zoomというアプリを使ったもので、1対1または少人数による授業形式が中心です。
e-boardというオンラインアプリを使った自己学習型の授業もあります。
前者はいつもの個別指導の場所が自宅になるという感じです。
指導の内容と質は普段のものとさほど変わりません。
一方、後者は自分であらかじめ作られている学習内容を理解し、確認として問題を解くものです。
自主学習型なので費用は大きく抑えることができますが、生徒によっては自分のレベルに合わない可能性があります。

他にも勉強や生活に関する心配や不安があれば遠慮なくご相談ください。
どんな些細なことでも親身に対応します。

この状況下で学校任せだと本当に勉強が間に合いません。
待っていては何もしてもらえません。
自分たちで行動しないといけません。

親も生徒も本当に厳しいと思います。
みんなで力を合わせて乗り切りましょう。

2020.03.30

学校再開が迫っています。文科省の学校再開指針についてお話したいと思っています。

コロナウィルスの影響で突然の休校となって一ヶ月。
政府は当初の発表通り、春休み終了と同時に学校再開に踏み切る方針です。
そこで学校再開に向けた指針が示されましたのでお話したいと思います。

学校再開に向けてどのような対策を取るか、問題が発生した時にどのように対応するかをガイドラインにまとめたものです。
集団感染が起きる3条件がそろわないようにするのが主な対策です。

3条件とは次のとおりです。
1.換気の悪い密閉空間
2.多くの人が密集
3.近距離での会話や発声

まさに学校はこれらの条件がそろっている所で、いかにこれらの条件が重ならないようにするかが問題です。
ガイドラインでは教室の換気をし、会話のときはマスクをするなどして、学校がクラスターにならないように努めることになっています。

生徒や教員は毎朝検温し、症状を確認。
手洗いや咳エチケットの指導。
抵抗力を高めることの重要性を指導。
3条件が同時に起きるような場を避け、換気を行いマスクを使用。
休校に伴う学習の遅れに関する対応を検討。
入学式の実施方法の工夫。
部活動の実施内容や方法の工夫。
学校給食における感染防止の工夫。
放課後児童クラブや放課後提サービスの教室等の活用についての検討。

学校再開に伴い、上記の事柄をチェックするように文科省は指示しています。
入学式や修学旅行などの学校行事もこのガイドラインを参考に各校が考えながら対策を講じるようにとなっています。
学校行事というのは生徒たちの思い出となり、彼らの心情に配慮して中止ではなく延期の方向で検討することを求めています。

感染者が出た場合は出席停止とし、濃厚接触者は二週間の出席停止となります。

文科省の指針を受けて多くの自治体では4月からの学校再開を予定しています。
ただ文科省は指針を示すだけで具体的にどのような対応をすべきか、実際できるのかという詳細な指示や検討はなく、実施についてはそれぞれの判断にゆだねるという、現場への丸投げともとられる態度を示しています。
(この点は教育改革に関しても同じで一貫していますが)

ざっと考えただけでも次のような問題点が簡単に挙がります。

店頭からマスクが消えている今、本当に生徒全員のマスクが各家庭で用意できるのか。
政府は解消すると言っていたマスク不足はいまだに解消されていません。
特に小さい子供たちが会話をしないで過ごすことは難しく、音楽は音声を発しず行うそうです。
特に教育改革でこれからアクティブラーニングを行い活発な議論を教育の目玉としていただけに、このタイミングでこの指示は現場を困惑させます。
人と人の間を2メートル開けるのが望ましいと言われていますが、学校という限られた空間で可能か。
曜日や時間を分けて時差登校するなどの工夫もあるようですが、本当に学習の遅れなくやれるのか。
やり残した勉強は授業内外で補修するそうですが、十分な指導ができるのか。
コロナウィルスや家庭の事情、経済格差でいじめや差別が生徒間に起きないか。
各地域で対応が異なると休校が長引く地域とそうでない地域の学力格差はどのように解消するのか。
他にもたくさんあります。
問題は山積です。

コロナウイルスの感染者は日に日に増え、休校要請をした時よりも状況は悪化しているように思えます。
なのに再開!?
文科省が学校再開を結論付けた根拠は、「コロナウイルスに対する関心と意識の高まり」でより各自が予防に対して真剣に取り組むことを挙げているが、文科省の挙げた対策は広く一般的にもうすでに行われていることばかりであった、現実はそれでも感染者が拡大していること。
いくら心がけても完全に防ぐことはできないことは明らか。
ならば、文科省の決定は学校での感染拡大をかなりの確率で起こしうると考えるべきです。
親としては、果たしで本当にこのような状況で子供を学校に行かせるべきでしょうか。

政府は再開の延期や再休校もあり得るとしています。
(個人的には学校で感染が起こり再び休校になると思っています)
本当に先が読めない状況になっています。
学校が生徒の学習を保障してくれる見込みは乏しいです。
学校が頼りにならないなら、各家庭が自分でどうにかするしかありません。
何もしないと勉強はどんどん遅れていきます。
子供たちの学ぶ権利はこのままでは守れないと考えます。

この問題に関してはまだ言い足りないので引き続き議論します。

葛西TKKアカデミーは生徒たちの味方です。
できることは何でもします。
子供たちの学びたい気持ちを叶えられるように力になりたいと思います。
どんなことでも構いません。
気軽にご相談ください。

2020.03.26

臨時休校で家庭学習。でも他の子は何時間家で勉強しているの?学校再開のときに差が生まれる?!

コロナウイルスの影響で学校が突然休校になり、勉強は生徒がそれぞれ家で自分の力でやらなくてはならなくなりました。
とは言え、「自分で勉強しなさい。」と言っても多くの子供たちは簡単に自主学習ができません。
「外出は控えなさい。」と言われても実際には街中で友達と遊び歩いている光景を目にします。

他のこと一緒にいないから自分が人並みに勉強できているのか分からない。
親も同様に大丈夫なのかと不安に思っていることと思います。

今回は小学生ですが、休校になってからの子供たちの一日の勉強時間についての調査結果がありましたのでご紹介します。

小学校の生徒を対象にした調査ですが、休校になってからの学習時間は次のようになっていました。

1時間以内 23%
1時間~2時間 16%
2時間~3時間 20%
3時間~4時間 26%
5時間以上 15%

この調査結果によると一日3時間~4時間勉強している子供が最も多く全体の4分の一強となっています。
比較的長い時間勉強しているようですが、学校での授業時間がそのまま家庭学習に転嫁されたとみるならば妥当な数字かもしれません。
家でも意外としっかり勉強していますね。
学校の課題はすぐに終わり、塾の宿題や上級の勉強の先取りをさせているようです。
市販のドリルや参考書を買い与え勉強させているようで、親の勉強に対する意識が高い家庭がこのカテゴリーに多く入っているみたいです。
特に中学受験を考えている親が勉強時間を多く設けているようです。
ただ「やれ。」というのではなく、スケジュールを組んで学習時間や休憩時間の管理もしっかりしている家庭が多くみられます。

次に多かったのが1時間以内でこちらも全体の4分の一近くを占めています。
こちらも学校の課題に加えて自分で購入したドリルや問題集、アプリを使った勉強をさせているみたいです。
特徴としては一度に一つの勉強に割く時間が短く、結果として全体でも家庭学習の時間が短くなっています。
このカテゴリーでは親が子供に対して勉強するように言いはするけど、そこまで強制的にさせず、本人の自主性に任せているところが多いようです。
結果として子どもが自分の判断になるので、勉強より遊びなどが優先になるのでしょう。
学校の代わりということだから、机に着く勉強だけでなく運動や図工などの活動もさせる家庭もありました。
正直、学校がなく強制力が弱い環境に子供がいて、本人がなかなか勉強に取り掛からないと嘆く声も聞かれます。

次が2時間~3時間になり全体の2割です。
午前中は勉強で午後は自由とか親子で話し合って一日の時間割を決めている家庭が多くみられます。
勉強と遊びのメリハリをつけることで子供の集中力も切れず勉強ができるようです。

次が1時間~2時間の家庭で16%。
本当はもっと多く学習時間を設定したけど、やってみると思ったほど学習効果が出ない、子供のやる気が続かないなどの理由で時間を短くした結果こうなった家庭がありました。
慣れない環境で体調不良を起こし、あえて勉強時間を減らしたようで、そう考えると単純に時間の長さだけでなく勉強する環境も重要だということが再認識されます。

最も少なかったのが5時間以上で15%。
学校と同じスケジュールを組み、更に学校終わってからの宿題や家庭学習の時間も設けているようで、これまでと同じペースで生活することを重視しているみたいです。
実際、学校の日程をそのまま家庭での学習時間に置き換えれば、このような結果になることも当然でしょう。
ただ、学校の授業中はずっと机上の勉強だけしている訳でなく、多様な活動も織り交ぜながらの学習になるので適切がどうかは判断が分かれるところでしょう。
中には中学受験の勉強が親本人が直接見れるのでありがたいという意見もありました。
個人的には5時間以上という最も学習時間の長いカテゴリーでも15%あったのに驚いています。

以上が家庭学習の調査結果でしたが、いかがだったでしょうか。
よそと比べて自分の子供は勉強時間が少なく焦ってしまいましたか。
それとも意外とよそは短いから安心しましたか。

学校という専用の環境でなく、強制力も乏しい中、誘惑も多い中で子供を学校と同じように勉強させるのは至難の技かと思います。
子供は当然、やれと言っただけでやるものではなく、油断もあるでしょうから、普段以上に勉強しにくくなると思います。
学校から離れてしまっているのだから、学校以外の学習環境が子供の勉強に大きく影響します。
塾や家庭教師、親が直接指導できる家庭ならばいいのですが、そうでない家庭は子供の勉強が進まず、学校が再開した時の学習格差というものに反映することでしょう。
「学校が休みだから自分で勉強すればいい」と言うのは子供の確かな学習と能力の発達を考えたとき十分とは言えません。
誰もが同等に勉強できる機会を与えるべきですが、現実はそうはいっていません。
家庭の経済状況と親の意識がこの格差を生む大きな原因の一つに思われます。

アメリカなどでよく言われることですが長期休暇があまりにも長すぎると、子供の学習意欲にも大きく影響し、学校が再開した時に勉強に手がつきにくくなるそうです。
一斉休校が始まってから一ヶ月近くになり、4月の新年度が予定通り始まったとしても40日近くの休校。
これは夏休みがもう一つできたのに等しい。
子供たちはまた依然と同じ心構えで学習に再び取り組めるのでしょうか。
休みの間にいかに過ごせたか、それがそのまま再開時の学習格差に反映することでしょう。

更にコロナウィルスの状況によっては再開が延期されたり、再び休校になることも考えられます。
本当に将来が見通せなく学習が遅れる要因ばかりです。
休校日が増えれば植えるほどフォローは難しくなります。
学校は終えられなかった指導項目を生徒に丸投げして済ましてしまうのでしょうか。
今までも多少はやり残しがありましたが、今回はそれの比ではない量の学習内容が残ってしまうのではないでしょうか。
そんな時、学校がきちんと補習してくれる見込みは少なく、自分でどうにかしないといけなくなるでしょう。

今回のコロナウィルスで子供たちの置かれている状況は非常に厳しくなっています。
どうにかしたくても現実的な問題から十分に学習機会を提供できない家庭もあります。
子供の権利として本人が望めば十分な勉強をさせてあげたい。
葛西TKKアカデミーは常にそう考え、経済的理由などでそれが叶わない生徒はとても可哀想と考えます。
どんなことでもいいです。
困ったときは遠慮なくご相談ください。
何とかして力になりたいと思っています。

2020.03.21

新学期から学校再開?!政府は一斉休校要請を解除するつもりのようですがその根拠は何でしょうか。

新型コロナウィルスの流行により、今月に入って政府からの突然の休校要請。
ご存知のように社会に大きな混乱を起こしました。
そして、政府は一斉休校の延長はせず、4月の新学期から学校を再開する方針です。

平常の学校生活に戻れることはいいことですが、何を根拠に再開を決定したのでしょうか。

専門家会議によると現在の感染状況は「持ちこたえているが、一部の地域で拡大が見られる」ということです。
感染者数、死者数共に増え続けており、どう考えてもまだ沈静化に向かっているようには思えません。
なのにどうしてこのタイミングで再開を発表したのでしょうか。
国民が納得し安心できる理由が見当たりません。

強いて言うなら、これ以上の現状維持がコロナウィルス以外の部分への悪影響が大きくなるからというぐらいしか思いつきません。
しかし、実際に子供たちにも感染しているわけだし、大人に関しては活動の制限がなされておらず、大人が家庭にウイルスを持ち帰り子供にうつることも考えられます。
そして学校で感染が広がることも想定できます。
ワクチンや薬もなく、予防が最大の対抗手段である状況で、明確な根拠のない学校再開は親にとっては不安でしかないと思います。
きちんとした説明が求められます。

確かに子供が学校に行けば、親は家で子供を見なくても済み、仕事にも出かけられるのでいいのかもしれませんが、ウイルス感染の可能性のある環境に我が子を送らなければならないとなると二の足を踏むのも理解できます。
親ならどうしても万が一を考えてしまうのは当然ですから。

政府は再開の判断は地域が下すことにしています。
感染が確認されていない、比較的リスクの低い活動から再開するようにし、危険性の高い地域では休校の延長も選択肢の一つとなっています。
しかし、明確な基準なしにどうやってリスクの度合いを判断できるのでしょうか。
その指針は明確にはされていません。
とにかく政府は「要請」などかけ声はかけるけれど、実質現場への丸投げで責任という点では、あまり真剣に考えていないように見えます。

政府はもっと責任をもって、明確で具体的な方針を立て国民の不安を払しょくできるように願いたいです。

そもそも休校の発表も専門家の意見を聞いたわけでなく、首相の強行であったと聞きます。
その結果、特に共働きや低学年の児童の家庭を混乱させました。
家計の収入の減少に対する補償もなく、不安と不信を広めました。
コロナウィルスの件に限って言えば、政府の行動は場当たり的で思慮に欠け、にもかかわらず専門家の意見を軽んじ、事態を悪化させたと言えるのではないでしょうか。

一斉休校の決定は明確な根拠があってなされたわけではありません。
納得のいく具体的な説明もなく、実施に伴って起こる弊害に対する対策もなく、そしてこのタイミングで学校再開の発表。
しかし、その理由も明確ではありません。

本当に全国一斉休校が必要であったのかという疑問は専門家の間でも多く持たれ、するにしても休校にするだけでは家庭の負担も大きく不十分なので、政府によるフォローが必要を言われているのになかなか行動ができない。
事態は深刻で一刻を争うのに。

始まりが思い付きなら終わりも思い付きに見えます。
当時の状況で休校するならば、現在の状況で再開というのは矛盾している気がします。
なぜなら状況はさほど変わっていないからです。
いずれも非常に中途半端な決断に思えます。

政府は終始迷走し後手後手で子供や家庭に多大なる迷惑を掛けているのを感じているのでしょうか。
新しい入試制度、教育改革の混乱もそうですが、今の政府は何事にもいい加減に感じられて仕方ありません。

社会的弱者を守り国民の幸せを保証するのが政府の役割のはずなのに、自分たちのことばかりで人々の苦しみに目が届いていないのではないのでしょうか。
何でも自己責任ならば政府は要りません。

子供や家庭の不安を一刻も早く取り除けるように、政府本来の使命を全うしてほしいと思います。

2020.03.15

昨日は卒業式のあった学校も多かったようです。かく言う私の娘も卒園式でした。日本人の大切にする節目が子供の成長を実感させてくれます。

昨日は多くの学校で卒業式が行われたようです。
今年はコロナウイルスの影響もあり、卒業式自体行われるのか心配の声もありました。
しかし、子供たちのことを考えると、中止にするよりはきちんと式を開いてあげて、生徒たちの巣立ちを祝ってあげるのがいいと思います。
けれども状況が状況だけに残念ですが、苦渋の決断で行われないのも致し方ないことといえるでしょう。
でも、やはり長い人生振り返ったときの思い出として残してあげられる方がいいですよね。

かくいう私も、娘が今年保育園を卒園となりました。
中止になったらかわいそうだなと思いながら昨日を迎えました。
例年通りとはいかないまでも、規模を縮小したり、ウイルス対策をしたりと工夫をして何とか開催にこぎつけてくれた先生方の努力に一保護者として、心より感謝です。
お陰様で感動的な時間を過ごせました。

初めての詔書の授与に、きちんとできるかな、言うべきことを大きな声で言えるかなと心配していましたが、緊張しながらも本人の最善を尽くしてくれました。
因みに将来の夢は「アイドルになること」だそうで、宣言された以上は親として応援するしかないなと思いました。
本当に子供同士仲良しのクラスで、お友達がうまくできないときはそばに来て助けてあげていました。
先生方の挨拶も感動的で、こんな素晴らしいクラスにしていただいたことに刑を表したいと思います。

日本人は様々な場面で始めと終わりの節目というのを大切にします。
そこでけじめをつけて、それまでのことを心にしっかりと留めると同時に、新たなる門出を祝い決意を新たにします。
こういう節目があるからこそ、人生がダラダラと流れるのではなく、メリハリのあるものになっていくのです。

これから進む道、自分の希望通りになった生徒もいるでしょうが、どうしても思い通りにならなかった生徒もいます。
しかし、これは長い人生の一つの通過点にすぎず、どの道が正解かなどということは誰にも分かりません。
分かっていることは、これまでのことそしてこれからのことを無駄にせず、悔いのないように全力で進まなければならないことです。
子供たちは一つの選択をしましたが、これは結果ではなく新たな始まりであり、実はこれからどう過ごすかで人生が大きく変わるんだということを忘れないでほしいです。
希望通りだからと言って油断すれば、きっと後で後悔します。

これまでの思い出を胸に、これからの人生を誠心誠意頑張って生きてください。
そしてその先に、輝かしい未来が皆様に待ち受けていることをお祈りいたします。

卒業された皆さん、本当におめでとうございます。

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