塾長ブログ

2017.08.07

夏休み勉強合宿に行ってきました ー その1 ー

葛西TKKアカデミーでは8月3日より2泊3日で勉強合宿を行いました。

場所は群馬県青少年会館でした。

3日間親元を離れ、勉強のみの環境で自分のすべき勉強を終わらせることが第一の目的。

合宿中は休憩時間以外は携帯を預かっているので、携帯のない生活をし、携帯の呪縛から逃れることが第二の目的。

そして最後の目的は、この合宿生活を通して生徒同士の絆を深め、共に頑張る仲間としてお互いに助け合い励ましあえるようになることです。

 

朝早く集合して、東京駅から新幹線でいざ出発。

 

個人的なささやかな楽しみです。

中身はこんな感じです。

不思議ですが、電車の駅弁おいしいですよね。

思い込みとは思いますが、やめられません。

 

そして群馬につきました。

駅で早速「ぐんまちゃん」がお出迎え。

これから三日間頑張ります。

2017.08.02

英語を効果的に身に付けるには

今日は、学校の授業は横に置いて、英語が効果的に身につく方法を考えてみましょう。
やはり学ぶのが苦痛では何事も身につきません。
精神的に拒絶するからです。
ということで「楽しい」は効率よい学びの大前提です。

ではどのような方法が楽しく英語を学べるのでしょうか。

よく言われるのは歌です。
私も実践したことがあるのでよく分かります。
歌は意味が分からなくてもいい。
聴いているだけで楽しくなるものです。
何を言っているのか分からないけど、聞きながら音楽に合わせて、自分の聞こえるままに声を出す。
最初はこれでいいのです。

最近はYoutubeなどのインターネットを通じて、洋楽が映像付きで見ることができます。
これらを利用し繰り返し聞いてまねをしましょう。
「まね」は「学び」の第一歩です。

分からないまま歌っていると、やはり歌詞が気になります。
「本当は何と言っているのだろう。」
「意味は何なのだろう。
こうなれば次のステップです。

歌詞を探してみましょう。
これも最近ではインターネットで簡単に入手できます。

音楽のいいところの一つは歌手が発音を教えてくれることです。
その発音と歌詞の語を照らし合わせて、単語の発音を身に付けましょう。
更に音楽のいいところはメロディーがあるので、言葉が頭に入りやすいことです。
人間の脳はそのものだけを覚えるより、何かと関連付けて覚える方が得意なのです。
そうして歌詞を追いながら歌ってみてください。
最初は早口で付いていけないかもしれませんが、やがて付いていけるようになります。
心配しないでください。

ここで再び音楽を聴くと、だんだん聞き取れる単語も増えて、記憶に残る語彙も増えていきます。
こうして語彙を増やします。

今度は歌詞の日本語訳を見ましょう。
どうしてこの英文がこの日本語訳になるのか、徐々に自分なりに分かっていきます。
どうしても分からないときは、自分に知りたいという動機付けがあるので、自主的に調べるようになります。
こうして英語を理解し身に付けていくのです。

やがて、日本語の歌を歌うときもそうですが、歌詞を見ないでも、思い出そうとしなくても、自然に英語が出てくるようになります。
これが習得です。
実際に英語を使うとき、フレーズとして身についているので、単語を置き換えるだけでいろいろと話せるようになります。

肝心なのは楽しいから飽きない、自主的に学ぼうとする意欲に満ちているということです。

注意しなければならないことは、音楽のジャンルによっては英語の勉強に向かないものがあるということです。
例えばラップやデスメタルなどは聞き取りが難しかったり、あえて発音を正しくないものにしています。
また、スラングや一般的に不適切と言われる表現をわざと使ったりするのでお勧めしません。
60年代や70年代のポップスは英語の勉強にいいでしょう。
歌詞も簡単で発音もきれい、そして歌詞に物語があり理解しやすい。
ビートルズやカーペンターズなどは英語初心者に最適だと思います。

加えてうれしいことは、こうやって身に付けた洋楽をカラオケで歌えるということです。

みんなの前で流暢に洋楽を歌って、他の人に差をつけましょう。

同様のことは映画やドラマを使った方法でも言えます。
字幕などを使って話している英語の確認をしたり、訳の確認ができます。
これらは場面を演じているので、登場人物の動きなどが理解の助けになります。
実際の日常を切り取っているので、気の利いたセリフなどを学ぶことができます。
ここでも勉強に適した映像とそうでないものがあるので注意してください。

最後に最も効率的に英語を身に付ける方法を教えます。
それはネイティブスピーカーの彼氏彼女を作ることです。
恋は楽しい。
もっと気分良くなるために英語を学ぶ努力を惜しまない。
この方法の最も優れている点は、自分専任の先生ができるということです。

皆さんも英語を身に付けるために恋をしましょう。

2017.07.30

最近の若者言葉 分かりますか

言葉は常に変化し、生まれては消え、そして、また生まれます。
特に日本語は世界的に見ても、その変化のめまぐるしさが激しい言語です。
フランス語などのように、政策として文法などを固定し変化を極力避けようとする国民がいる一方で、
日本人にはそのような意識は乏しく、むしろ変化を楽しんでいるように思えます。
毎年行われる流行語大賞は、そのいい例でしょう。

私も生徒と触れ合う中で、耳慣れない言葉をしばしば聞きます。
私が実際に聞いた若者言葉の中から、いくつかをご紹介したいと思います。

・りょ:「了解」の意味。時には単に「り」とも言う。
・JK:「女子高校生」の意味。「早くJKになりたい。」などと使う。
・ググる:「インターネット詮索サイト グーグルで調べる」の意味。「分からないからググってみて。」などと使う。
・ディスる:「相手を侮辱する、罵る」の意味。英語の「disrespect」からきた言葉。
・リア充:「交際相手がいるなどで生活がとても充実している」の意味。「リアル(本当に)」+「充実」の造語。
・ワンチャン:「ワンチャンス」の意味。チャンスが一回しかないということ。
・パリピ:「パーティーピープル」の意味。パーティーなどに行って人生を楽しく過ごす人々。
・ガチ:「冗談ではなく本気である」の意味。相撲用語の「ガチンコ」からきた言葉。最近では程度が激しい時にも使う。

若者言葉の中でも比較的分かりやすいものを紹介してみました。
特に若者は自分たちのつながりを強めるためにわざと新しい言葉を作ります。
そうして仲間以外のコミュニケーションを断つと同時に、理解できない者は仲間ではないとみなされます。
だから、その誕生過程も非常に個人的で特殊、一見誰にもわからないような難解なものになっています。

そしてこれらの言葉は世代の代名詞となるので、すぐに古くなり、また次の世代が新語を作るのです。
雨後の筍のように生まれ、惜しげもなく捨てられる運命の言葉たち。
現代社会の象徴のようにも思えます。

同時に長い間使われてきた言葉遣いは、若者に伝わることなく、どんどん失われています。
生徒たちと接して実感することは、子供たちは確実に言葉の数が減っているということです。
これは実は大問題です。
なぜなら言語は思考と直接結びついているからです。
この点については、また別の機会でお話しましょう。

いかがでしょうか。
皆さんもご存知の若者言葉があれば、教えてください。
また、若者言葉を使って子供たちとの会話のきっかけにするのもいいかもしれません。

 

 

2017.07.28

学校はブラックボックスか⁉

今日、あるニュースを見て驚くと同時に、「またか。」と思いました。

産経新聞『教員が失言「騒ぐと加害者に」・・・手紙で自殺を迫られた女子生徒の親族に謝罪 大阪・枚方の市立中学』

ニュースの内容は次の通りです。

ある中学の女子生徒が他の生徒から誹謗中傷と共に自殺するよう書かれた手紙を受け取りました。

後で差出人が男子中学生と分かり、男子生徒は口頭で謝罪しました。
ところがその時、その女子生徒は周りにいた教員に許すように強要されたとして、その謝罪を拒否。
その後、彼女の親族が再発防止策が不十分と学校に抗議。
その際、その親族が男子生徒の様子を見に行こうとしたところ、複数の教員に制止されたそうです。
その時ある教員が、「これ以上のことをすると人権侵害になる。」「加害者の立場になりますよ。」と発言したそうです。

以前、この場で触れたこともありますが、このニュースはまさに日本の公教育の隠蔽体質を表していると感じました。
詳細は分かりませんが、私にはこれ以上学校が騒ぎを大きくしないための対応だったとしか思えません。

問題が表ざたになると教員たちは責任を問われる。
だから、騒ぎにならないように生徒をなだめごまかし、何とか校外に問題が出ないようにして時間を稼ぐ。
そうして3年間を乗り切れば、生徒は自動的に出ていき、学校は関わりがなくなる。
学校は責任を問われずに済むのです。

正直話しますと、これは私が中学生の時に経験した学校の対応でした。
そして、その体質が今も変わらず学校に蔓延しているとこの記事は教えてくれました。
何とか言いくるめ生徒を黙らせる。
時には高圧的な態度でのぞみ、それでも生徒がひるまないときは成績という人質を掲げる。
そうやって無理やりにでも生徒を従わせようとする。
己の保身のために、本来学校がすべき問題解決を怠り、隠蔽することに必死になる。
そして、残された生徒は大人に失望し、信頼を失い、心に大きな傷を負うのです。

「問題が解決されていないにもかかわらず、抗議をやめるよう教員に迫られたと感じた。(女子生徒が)本当に自殺でもしない限り、学校は被害者に寄り添ってくれないのか」という女子生徒の親族の発言は、私には重く感じられます。
本当に命と引き換えないと、学校は問題に取り組めないのか。
毎年多くの若い命が失われ、それでも尚、学校を始めとする教育機関の行動は鈍い。
未来ある若者の命が失われることの重大さが分かっていないのか。
もう彼らは戻ってこない。
更に、その陰に多くの心に傷を負った若者がいることが分からないのか。

学校に問題があってもいいじゃないか。
この社会だって完璧ではない。
問題だらけだ。
人間だもの、完璧でないのは仕方ない。
でも足りないものを補おうともがき、問題を解決しようと努力する。
そうして一歩ずつ高みを目指す。
それが人間だ。

学校で解決できないのであれば、外に助けを求めてもいい。
そうして生徒が抱える問題に大人たちが一丸となって真剣に取り組む。
その姿勢を示すことが大人の責務であり、子供たちの信頼を保つ方法です。
ごまかしても子供は見抜いています。
素直に全てをさらけ出し、子供と一緒に苦しみ悩めばいいんじゃないでしょうか。
人を育てるとは楽なことではありません。
問題がないなんてありえません。
彼らの痛みを自分のものとして分かち合える、そんな大人でなければいけません。

隠しては何も解決しません。
それは子供から目をそらしているだけで、教育ではありません。
それは怠慢です。

だからこそ、私も教育に関わる者の端くれとして、いつも生徒と寄り添っていきたいのです。

 

 

2017.07.27

子供の勉強と心

子供が勉強をしなくて困っている家庭が多いと思います。
子供が「勉強をしない」「勉強ができない」というのには、心理的要因が大きいのです。

実は、人間は全ての情報を100%受け取っているわけではありません。
意識的、または無意識的に情報を選んでいるのです。
必要と思われる情報は取り込みますが、必要でない、重要でないと判断した情報は受け取りません。
例えば、風景や写真を見たとき中心部分、または自分の興味ある点は非常に覚えているのですが、
周辺部分や興味のないところの記憶はないか非常にあいまいです。
これは情報を選んでいるからです。
意識的、無意識的に情報を選ぶ理由は、全ての情報を取り込むと脳への負担が大きく処理しきれないからです。

この心理的選択、情意フィルター、が先ほどの子供の勉強に大きく関わります。
自分にとって嫌な情報、重要と思わない情報は拒絶します。
だから、「勉強嫌い」「無関心」な子供は勉強が頭に入ってこないのです。
一度こうなってしまうと、直すのには大変な労力と時間がかかります。
当然、受験などのタイムリミットがあるので、場合によっては間に合わないかもしれません。
従って、「勉強嫌い」「無関心」にさせないことが肝心です。
そうなる前に手を打たなければなりません。

いつも私が生徒に言うことは「勉強は好きにならなくてもいいけど、嫌いにはならないでください。」です。
と頭では分かっていても、なかなか嫌いを直すことは難しいです。

生徒の話を聞くと、嫌いになるきっかけは随分前にあります。
例えば、小学校のときの分数が分からなかった。
でも、分かるように教えてもらえなかったからあきらめた。
その後、どんどん算数が分からなくなり、先生や親に叱られるので嫌になった。

そんなきっかけを敏感に感じ取る必要があります。
また、勉強を教える側も常に生徒がついて来ているか、興味を失っていないか注意する必要があります。
しかし、それができていないのが現実です。
だから、ちょっとでもおかしいなと思ったら確認してみましょう。
手遅れになる前に行動をするのが大切です。

少しでもお子様に気になることがあれば、遠慮なくご相談ください。

私も勉強を教えるときは、分かりやすく、そして飽きさせない授業を心がけています。

2017.07.25

前回のクイズ 「4つの4」の答え

前回のクイズは「4つの4」というものでした。
問題は数学のいろいろな記号を使い、4を四つだけ使って0より大きい整数を作り出すというパズルでした。

例えば「0」
4-4+4-4=0
とか
44-44=0
「1」
4-4+4÷4=1
「2」
4÷4+4÷4=2

という具合に4を四つと数学で使う記号を駆使して頑張ってみてください。
0から1000までの整数(ただし、113、157、878、881、893、917、943、946、947を除く)は
作れるそうです。

とりあえず0から10までチャレンジしてください。
できた方は更に20までやってみてください。

答えは一つとは限りません。

では答えです。

0=4+4-4-4
1=4÷4+4-4
2=4÷4+4÷4
3=(4+4+4)÷4
4=4+(4-4)×4
5=(4×4+4)÷4
6=4+(4+49)÷4
7=44÷4-4
8=4+4+4-4
9=4+4+4÷4
10=(44-4)÷4
11=44÷(√4+√4)
12=4+4+√4+√4
13=44÷4+√4
14=4+4+4+√4
15=4×4-4÷4
16=4+4+4+4
17=4×4+4÷4
18=4×4+4-√4
19=4!-4-4÷4
20=(4÷4+4)×4

これは一例なので他の方法で数字が作れれば、それでも結構です。

 

21以降の答えはこちら

 

どうでしたか。

できましたか。

難しかったでしょうか。

いろいろ工夫をして頭の運動をすると、脳が活性化されひらめきや発想が豊かになります。

楽しくやわらか頭でいきましょう。

 

2017.07.22

夏休みで子供の睡眠障害が増える 

様々な理由で、十分な睡眠が取れていない子供が増加しています。
単純に寝不足なだけでなく、朝起きられなくなり、学校にも行けない子供が増えています。
葛西TKKアカデミーにもそのような生徒が何人か在籍しており、彼らの勉強のサポートもしています。

夏休みで学校がなくなり早起きしなくてもいいので、ついつい昼まで寝てしまう。
それが積み重なり生活のリズムが崩れる子供がたくさんいます。
そして、これがきっかけで睡眠障害になる子供が多いのです。
元に戻そうとしても、戻すのはなかなか大変です。
そのままズルズルと新学期になっても起きられず、学校に行けなくなることも珍しくありません。

病院でも睡眠障害で訪れる子供たちが年々急上昇しているようです。
また、医師によると睡眠障害が寝不足による集中力の欠如や精神的不安定だけでなく、
糖尿病などの生活習慣病も引き起こすそうです。

先ほど述べたように生活リズムの崩れの原因の一つは「学校」というタガが外れることです。
もう一つの原因は現代社会が夜型になっていることでしょう。

両親も共働きで帰宅が遅く、子供たちに早く寝る環境を提供するのが難しくなっている。
テレビやゲーム、インターネットやSNSなど、終わりなく続けられる楽しみが非常に多い。
特にlineやtwitterなどのSNSはその場で返さないと無視したとして人間関係を悪くするので、やめたくてもやめられない。
時間やこちらの都合にに関係なく、一方的に多数からひっきりなしにメッセージ送られてくる。
その対応だけで一日が終わり、気づけば深夜なんてことはざらです。
つまり、十分に睡眠のとりにくい世の中に子供たちはいるのです。

そこで夏休み前に各家庭で話し合って、一日の過ごし方を決めることを提案します。
表に書いて視覚化し、本人の目に付くところに置いてください。
そのスケジュールに従い、遊ぶときは遊ぶ、勉強するときは勉強するとメリハリのある生活を続けるようにしましょう。
毎日スケジュール通りにできたか〇×△などで評価することも忘れずに。
どうしてもできないようであれば、スケジュール変更もいいでしょう。

また、「夜眠れない」、「朝起きられない」ということがあれば、葛西TKKアカデミーのブログを参照してください。

葛西TKKアカデミーのブログはこちら

体のリズムを守り元気に新学期を迎えましょう。

2017.07.21

書籍紹介 『スイスイ!ラクラク!! 読書感想文』

夏休みが近づいてきました。
夏休みの宿題もたくさん出されるでしょう。
その中で子供たちが苦手とするものの一つが読書感想文です。
本日はその読書感想文に役立つ本を紹介します。

『スイスイ!ラクラク!! 読書感想文』(成美堂出版)です。

小学1年生から6年生に対応しており、感想文の書き方だけでなく、本の紹介、あらすじ(ネタバレしない程度の)まで書いてあります。

読書感想文の最初の難関は本選びです。
この本には、それぞれの学年に合った本が紹介されているので、これを参考に選ぶといいでしょう。
しかも、いくつかは感想文の実例として扱われているので、更に書きやすくなります。

また、あらすじ紹介も大きな魅力の一つでしょう。
読む前におおよそどんな内容か分かれば、実際読むときも理解しやすくなります。

更に作文の実例が載っており、書き方のポイントや原稿用紙の使い方まで、細かく丁寧に解説してあります。

感想文用の本選びの参考になりますし、作文例があれば、どのように書けばいいか分かりやすい。
カラーになっているので見やすく、内容が頭に入りやすくなっています。
しかも、見比べれば、自分の作文の何かいけないのかすぐに分かります。

特に小学生は文を書くことに慣れていないので、どうやっていいのか分からないという声をよく聞きます。
それが、読書感想文を苦手とする原因の一つでしょう。

2017.07.18

埼玉の小学校の男性教諭が小4の児童に「窓から飛び降りなさい。」と言った件について

埼玉県の小学校で男性教諭が4年生の児童に対し
「窓から飛び降りなさい。」と言うニュースがありました。

産経新聞 『小4児童に「窓から飛び降りなさい」 所沢の小学校で男性教諭』

言われた男子児童は翌日から怖くて学校に行けなくなったそうです。

ここに至る経緯は定かではありませんが、指導が不適切であったことは明らかです。
「あなたが好きだけど、みんなを守らなくてはならない。明日から学校に来るな。」
「(34人学級だが)明日から33人で仲良くやりましょう。」
とした自分の発言に対し、この男性教諭は、
「誰かにいわれても、してはいけないことはやってはいけないということを指導する中で言った。」
と言いますが、果たしてこれらの発言で児童がそんな意図を理解できるでしょうか。
大人の私にもこの言葉からは読み取れません。

以前、ここでも触れましたが学校という閉鎖空間において、問題が表面化しにくいことから、教師の接し方が非常に不適切になっているのは事実です。
外部からの指摘がない分、感覚が鈍っているように思えます。
「指導とは何か」を根本的に知らないのか、忘れてしまっているのか。
「指導」という名目であれば、教諭は何をしてもいいのか。

人を育てるということは非常に至難の業です。
叱ることも必要だが、正しく叱らないと子供の心を大きく傷つける。
以前、ここで話しました。
教師の一挙手一投足がその生徒の人生に大きく影響を与えうる。
こんな教師として基本的なことが分からないのでしょうか。

私は生徒と接するとき、常に生徒の立場に立って気持ちを考え、言葉を慎重に選び、相手を否定せず、尊重し理解することを心がけています。
それでも、時に対応を誤ったなと自省するのに、この教諭のやったことは軽率過ぎます。

更にこの教諭はこの児童に対し、以前にも清掃時間に右足を蹴ったこともあるそうです。
先ほどの発言と合わせて、これは「いじめ」以外の何物でもないでしょう。
「いじめ」がいつまで経ってもなくならない理由の一つは、指導すべき大人が「いじめ」を行っているからです。
子供はちゃんと見ています。
子供だからと言って甘く見て、手を抜いてはいけません。
目上とか目下とかではなく、一人の対等な人間として接しなくてはいけません。

今回の件はニュースに載ったから、公の目にさらされることになりました。
しかし、現実には表に出てこない同様のことが学校で起き、多くの子供たちが心を痛めていることを忘れてはいけません。
子供たちが卒業するまで問題が表に出ないように、押さえつけてごまかし時間稼ぎをするような隠蔽体質は変えなくてはいけません。
むしろ問題がない社会は異常で、問題があってもいいではないでしょうか。
大事なのは隠さず問題と向き合うこと。
そうでなければ解決はあり得ません。
学校が解決できない問題があるなら、外に助けを求めていいと思います。
みんなで未来のある子供たちのことを考えようじゃないですか。
子供たちが泣き寝入りをするよりずっと健全です。

学校が激務でいろいろ目が行き届かないのも分かります。
しかし、それは学校側の事情であり、生徒への言い訳にはなりません。
怠慢です。
それならば十分な指導ができるように学校が改善すればいいのです。
仕事として教員をやっている以上、責任を持ってもらわなくては困ります。

子供たちのことをきちんと理解し、適切に指導できる素晴らしい先生方もいます。
尊敬すべき先生かどうかということも、子供たちはちゃんと見抜いています。

 

「いじめ」や「体罰」、「自殺」などのニュースを聞くたび子供たちを悲しく思い、救ってやれない現実社会に怒りを覚えます。
私がこの塾を始めた理由の一つはここにあります。
何とか子供たちの力になりたいのです。

 

2017.07.16

小学校でも英語が正式教科化されます

以前お話ししましたが、2020年度から学校教育が大きく変わります。
本日はその中から、小学校の英語の正式教科化について触れます。

実はすでに小学校でも英語があるのをご存知でしょうか。
「総合的学習の時間」を利用して、小学校5、6年生は英語に触れています。
ネイティブの先生と話したり遊んだりしながら、英語とはどのようなものかを知るようです。
当然「話す」「聞く」活動が中心です。
でも、経験した子供たちの多くが「英語は楽しい」と感じているようです。

しかし、中学生になって「読む」「書く」「文法」を中心とした授業に入ってくると、
急に英語が嫌いになる生徒が多いようです。
小学校のときが楽しかったからこそ、そのショックは大きいみたいです。
授業の質が大幅に変わって、今までやったことが役に立たない、ついていけないというのが理由です。

このような問題を解決するためにも、小学校から英語を正式教科にし、
小学校と中学校の指導内容を明確にして、二つが連携の取れるようにするのが目的の一つです。

〈小学校における英語の正式教科化の問題点〉
1.時間の確保
文科省によると現行の学習内容を減らさず、対話的で不快学びを実現し、思考力や主体性を伸ばすそうです。
現在でも授業時間は「脱・ゆとり」から増えていますが、文科省の想定している週2コマの英語の時間をどのように捻出するかが問題です。
しかも、上記のような学習には時間がかかるので、実際どの程度までやれるか疑問です。

2.生徒の負担・先生の負担
特に移行期においては様々な不具合が起きるものです。
そこを上手く乗り越えられる工夫が必要でしょう。
小学校の先生は担任が全教科を担当するのが基本なので、
今までやったことのない英語が加わることで、更に負担が増えるのは明白です。
また、「アクティブラーニング」とかうたっていますが、現場の先生がみんな等しくそれができるのでしょうか。
特にベテランの先生は新しい教授法が苦手で、自分のやりやすい教え方をしてしまう傾向があります。
未だに文法対訳法が日本で主流なのもこれが原因の一つです。
つまり、現場のサポート体制がどれほど整っているのかということです。

3.母語も十分に身についていないのに英語もやるべきか
小学生はまだ母語も発展段階で十分ではありません。
母語の基礎も十分できないうちに、外国語をやっていいのかという声もあります。
結局、どちらも中途半端になるという危惧もあります。
また、バイリンガルによくあることですが「アイデンティティ クライシス」という問題もあります。
小学校はまず国語をしっかりやるべきで、その土台の上に外国語を学ぶべきという意見です。
確かに私も子供たちに勉強を教える時に、日本語が不十分、表現力の劣化が著しいと感じることが多々あります。

4.結局、何が目的なのか
いつでもそうですが、上層部は理想を掲げますが、それが現場まで正確に伝わらず、また現場も具体的指導がないので、一貫性のない結果に終わることがあります。
英語を小学校5年生から始めるということが、単に開始時期を早め、3年間だった英語の授業5年間に増やしただけになるだけでしょうか。
結局、中一で受けた「ショック」を小5から受け、英語嫌いの時間が増えただけでは何の意味もありません。
せっかく長く学べるのだから、その目的をしっかり全員が共有し、確実に達成できるようにしなければなりません。
単にテストのための英語にならないように、文科省も述べる「社会に出る子供たちに資質や能力を広く社会と共有する」とはどういうことか考えるべきでしょう。

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