塾長ブログ

2019.11.01

来年度から小学校でプログラミングが必修化されます。しかし、誤解もあるようなので少しご説明します。

文科省の進める教育改革に伴い、勉強の内容が大きく変化します。
その中の一つに、小学校でのプログラミングの必修化があります。
しかし、このプログラミングに関して多くの保護者の方々が誤解をしているようなので、本日はその点に関してお話したいと思います。

文科省から小学校でのプログラミングの必修化が発表されて、多くの家庭では大変慌ててプログラミング教室に通わせないと学校の授業についていけないのではないかと思われたようです。
「自分たちが小学生だった時にはなかったことで、どうすればいいのか全く分からない。」
「プログラミングと言うと自分でプログラミング言語を使って市販されているようなソフト(ゲームなど)やアプリを作らなくてはならないのではないか。こんな難しいこと子供たちができるのだろうか。」
「算数とかなら自分が教えられるけど、プログラミングなんて全然わからない。」
このように不安に思っている保護者は非常に多いと思います。
文科省の発表があって以来、民間の塾が新しくプログラミングの授業を提供したり、プログラミング教室が次々とできて、そこに多くの子供たちを通わせている親が少なくないという事実からも分かります。
そうしないと学校の授業についていけず、我が子の成績が大きく下がってしまうのではないかと考えてしまうのも無理はありません。

プログラミングの必修化について多くの方が誤解されている点として、必修化とは言ってもプログラミングが教科になるわけではないということです。
国語や算数のように一つの教科となって成績がつくわけではありません。
学習活動においてプログラミングを活用する機会を必ず設けるという程度で、プログラミングそのものだけで成績を付けるという訳ではないのです。

実際に教科書を見ても算数や理科の一部にプログラミングに関する内容がありますが、あくまでも一部であってそれが全てではありません。
それ以外の部分、例えば国語や社会などプログラミングが出ていなくても、現場の工夫でプログラミングを活用することは推奨されていますが、必須ではありません。
プログラミングを通して子供たちの学習に対する関心を高め、論理的思考などを養う新しいツールとしての導入であり、プログラミングが得意ではないから成績がいきなり大きく下がるということはありません。

イメージとしては体育にダンスが導入されたときや、学習活動として英語が入ってきたときのようなものと思っていただいていいでしょう。

プログラミングに必ず触れなくてはなりませんが、その度合いは現場に依存しているので、学校によってその深度はまちまちになると思います。
私立など資金的にゆとりがあれば外部の専門家を招きより高度な授業が行えるかもしれませんが、そうでなきれば担任がやるしかありません。
いくら研修を受けるとしても、教師が全員十分なプログラミングの知識を習得するとは限らないので、場合によっては教科書を一度授業中に読むだけで終わりということもあり得るでしょう。

また、学校によってハードやソフトの充実度も違います。
生徒全員にパソコンやタブレット端末が行き届く学校もあれば、クラスに数台しかない学校もあるでしょう。
パソコンも中古の古いものかもしれませんし、OSも昔のものかもしれません。

自分の通う学校がどの程度のプログラミング教育を提供できるのか把握する必要があるでしょう。

更に、先ほども述べましたが、プログラミングは学習を深めるための道具であって、プログラミングのできるプログラマーを育成しようという訳でもありません。
ゼロからプログラムを組んでゲームソフトなどを作ろうという訳ではありません。
プログラミングの基礎的な考え方を理解する入門編のようなものです。
学校の授業でできる範囲の内容しかやりません。
だから、プログラミング教室に行って専門的な知識を学ばなくてはいけないという訳でもありません。
もちろん、子供が興味を持ち、より深く学びたいというならそれでもいいですし、今回の必修化が子供の関心を広げたという副次的な効果は評価できるでしょう。
でも、それは各家庭がサッカーのクラブチームに通わせたり、ピアノ教室に通わせたりするのと同じようなものと考えていいと思います。
プログラミング教室に通わないから駄目だと悲観的になる必要はないでしょう。

プログラミングと言う親の世代が経験したことのない内容が必修化されるということで、多くの保護者の方は慌てるかもしれませんが、私はそれほど焦る必要はないと考えます。
プログラミング教室などは各家庭の判断で決めていただいて結構でしょう。

学校の先生方も実はプログラミングに関しては、それほどあたふたしていないようです。
現場の裁量が認められているので、自分の能力と環境に合った程度の授業を提供すればいいからです。

むしろ教科化された英語や道徳の方が先生方にとっては問題のようです。
こちらは定められた内容をきちんとやらないといけないからです。
例えば、英語などはこれまで教えた経験のない先生が多く、どうしていいか分からないから自分が学んだ中学の経験をもとに授業を行うかもしれません。
しかし、これでは中学の内容が早まっただけで、文科省の目標とする英語教育とは異なってしまいます。
子供たちは柔軟な適応能力があるので、学校の様々な変化に比較的うまく対応できます。
むしろ問題は先生方を始めとする大人たちの方で、新たな内容についていけないかもしれません。

少し話がそれましたが、結論としてはプログラミングの必修化に関してはそれほど心配する必要はないということです。
状況をしっかり見て、それからどうするかを考えても遅くないと思います。

現在行われている教育改革はこれまでにないほど多岐にわたり教育が変わることになります。
いろいろ戸惑うこともあると思います。
先入観で判断せず、正確な情報を集め対応してもらいたいと思います。
葛西TKKアカデミーも変化に対応できるように頑張ります。

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