塾長ブログ

2020.11.25

コロナウイルスの感染が急激に広がっていますが、来年の入試に関しては特に以前と方針は変わらないようです。大丈夫でしょうか。

コロナウイルスの感染が急激に広がっていますが、来年の入試に関しては特に以前と方針は変わらないようです。大丈夫でしょうか。

全国各地でコロナウイルスの新規感染者数が最高に達するなど、再びコロナウイルスの流行が見られます。
冬になるとウイルスの感染が拡大するのではないかと懸念されていましたが、政府のGoToキャンペーンと相まってこれまでにない勢いで感染者が増えています。

今年は教育改革により学校教育が大きく変わり、大学入試もこれまでのセンター試験が廃止され、新しく共通テストになります。
新しいことずくめで受験生も保護者も学校の先生もどうなるかよく分からないまま受験の用意をしなければなりませんでした。
しかし、コロナウィルスの流行は学校の一斉休校をもたらし、多くの受験生を更に窮地に追い込み、感染防止のためたくさんの制限が設けられ、生徒たちにはかなりストレスの多い学校生活になっています。
このような状況下で、受験生は大事な時期に思うような勉強ができず絶望感の中日々勉強を頑張っていますが、この二重三重の難局に受験をあきらめた生徒もたくさんいます。

このように、例年とは違う異常事態にあるにも関わらず(政府はなかなかそこまでの緊急事態と認めようとしないのですが)来年の入試はほぼいつも通りの日程で行われるみたいで、中止や延期という話は全く上がってきていません。
(9月入試という話もありましたが、それもいつの間にか消えてしまいました。)
そして、感染拡大が現実のものとなっている今でも、中止や延期という話はまだ出てきていません。
文科相は再び一斉休校することは考えていないと言い、共通テストに関しても「予定通り実施する方向で考えている。」と述べています。
いつもの様に「丁寧に説明する」と言いつつ、文科相から明確に説明することはないでしょう。

それに万が一のときの対応についても現段階では何も用意していないでしょう。
そうなったとき慌てて無茶なことを言って現場を混乱させるだけと思われます。
入試なので直前に新たな方針を述べられては当事者である受験生は本当に困るので、やるなら早くから発表してほしいのですが、それがないということは何があってもこのまま押し切るということでしょう。
現段階での対策は、コロナウイルス感染により受験ができなかった場合は個人個人で対応し、全体としては例年通りの大学入試が原則となっているようです。

大学入試センターによると、共通テストに関してコロナウィルスによる勉強の遅れ等に対する配慮は特にしないようで、強いて言うなら、当初の日程1月16日、17日以外に第二日程を二週間後、更に2月13日、14日に特例追試を設けているだけです。
しかし、第二日程は申し込みの際に決めなくてはならず、この日程にした場合、私立大学の入試と間があかない、または重複するという理由で、実際に申し込んだ受験生はほとんどいません。

文科省の指示として、コロナ対策として前日に会場の消毒を行う、受験生全員にマスクを着用させる、受験生同士の間隔を空ける、入退室には動線を設け、多くの受験生が一度に接触しないようにするなど、一般的に言われているコロナ感染防止対策をすることが決まっています。
また、身近な者に感染者が出て濃厚接触者となった場合も、別個にその受験生用の会場を作り、そこでテストが受けられることが決まっています。

では、各大学で行われる一般入試はどうでしょうか。
地元で受ける共通テストより、長い移動をして受ける受験生の多い各大学の個別試験の方が感染リスクは高まります。
大学によっては地方に試験会場を設けるところもありますが、それも比較的受験生の多い地方の都市部に限られ、そうでない地域の受験生は結局試験を受けに長い距離を移動しないといけません。

コロナウイルスに関しての対応は各大学で異なっていますので、詳細はそれぞれの大学のホームページなどを参照していただき、自分が受ける大学がどのような方針でどのような対策をして、どのようなコロナウイルスに関する配慮があって、どのように評価するのか個別に確認しないといけません。
現在のところ、コロナウイルス感染拡大の場合における対応を明確に示している大学は少ないです。
入試中止の場合は実施日の前にホームページで発表するというところもいくつかあるので、受験生は受験校のホームページをこまめにチェックする必要があります。

また、試験会場での感染リスク(受験生だけでなく試験監督など関係者を含めて)を考慮して共通テストの結果を合否判定の材料とし、二次試験を行わないと発表している横浜国立大学のような例もあります。

以上が、現段階での大学入試に関するコロナウイルスへの対応となります。
いろいろ意見したいことはありますが、とりあえず気になることを一点だけ述べたいと思います。

見る限り、とにかく試験だけは行い、文科省の責務だけは果たした形にしたいという思惑があるのではないかと勘ぐってしまいます。
試験を実施することはもちろん大切ですが、それが受験生を考えてのことならばいいのですが、政府の面目を守るためなら問題です。

例えば、実施することばかり考えて、試験後のことは考慮に入っていないことが心配です。
今はもう、いくら対策を個人がしても感染がないという保証はできない状況です。
無自覚のまま試験会場にコロナウイルスを持ち込んでしまうこともあり得ます。
そして、クラスターが発生し家庭内感染などで拡大することも想像できます。
また、感染すると治癒しても後遺症が残るという話も聞きます。
そうなると、一生に関わる問題です。

どういう状況ではどう対応するか、具体的数値なども踏まえて明確に示せば、受験生もどうなるかわからないという不安が取り除くことができるでしょう。
(今となっては遅きに失した感はありますが)

いずれにしても先行きが全く見えない中、大学入試に挑戦しなければならない受験生の皆さんには同情しかありません。
こんな混乱の中でも安心で公正な試験ができるように早くから対策を真剣に考え、あらゆる事態を想定し文科省を始めとする試験を提供する機関がしっかり準備していてくれればいいのですが、どうも現実は違うようです。
本当に現状況ではこれから何があるか分かりません。
突然の中止や延期も今はなさそうですがあり得ないとは言い切れません。
(実際に共通テストの英語の民間試験の利用や記述問題は突然なくなりました。)

不安で苦しくてなぜ自分たちばかりと考える受験生も多いことと思います。
子供たちの将来を左右する大事な試験に、大人の一人として本当に申し訳ない、情けない気持ちで一杯です。
個人として非力ではありますが、彼らの力になるために、自分にできることがあれば何でもやりたいと思います。
心から応援しています。
頑張ってください。
そして、輝ける未来が受験生の皆さんの訪れますように祈っています。

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