塾長ブログ

2023.06.08

コロナが学校で再流行⁉

 

コロナが学校で再流行⁉
最近は新型コロナウイルスの話をめっきり聞かなくなりました。
以前のようにセンセーショナルでなくなり、社会的にもコロナに慣れてしまって、話題性がなくなったことが理由の一つでしょう。
それから、ワクチンや対策や対応がある程度広まり、それまでのような未知のウイルスによる絶望的なパンデミックという印象もなくなってきたことも考えられます。
現に創生労働省は、新型コロナウイルスを5類に引き下げ(これはインフルエンザと同等の扱い)、法に基づく行政の要請や関与をしない、国民の自主的な取り組みを基本とする対応に変更しました。

しかし、コロナ禍が完全に終息したわけではないことは、皆さんもうすうす感じていることと思います。
今、学校で新型コロナウイルスはどうなっているのでしょうか。
もう何も気にせず、以前のような生活を送っていいのでしょうか。
今回は学校での新型コロナウイルスの現状を考えてみたいと思います。

新型コロナウイルスが5類になったことで

新型コロナウイルスが5類になったことで、これまでのような全数調査は行われなくなりました。
今までは毎日のように全国の新規感染者が何人などとデータを取って公表していましたが、これがなくなり病院などでの定点調査になります。
また、基本的に生徒が主導で対策などを指示することもなくなりました。
感染予防は個人の取り組みが主体となったのです。
例えば、マスクの着用は個人の判断になります。

学校でも現場による判断が占める割合が多くなり、これまでの規制も大きく緩和されてきました。
体育では基本的にマスクはつけませんし、給食も以前のようにグループで向き合って食べるようになっている学校が増えています。
先生や生徒もマスクを外している人が増え、学校行事もおおよそコロナ禍前のように行われるようになりました。

コロナは終息していない⁈

コロナウイルスはもう終息しているかのように考えている人もいます。
確かにワクチン接種も広まり、感染者も一時期のようなこともなくなってきましたが、コロナウイルスが完全に消え去ったわけでなく、感染の可能性がなくなったわけでもはありません。
相変わらず感染力は強く、家庭内感染や学校職場でのクラスター発生も容易に起こります。
高熱の発生や味覚障害など、症状も以前と何も変わらず後遺症の可能性も依然否定できません。
先ほど話した通り、全数調査で毎日の新規感染者が発表されなくなったからと言って、感染者がいなくなったわけでもありません。

6月の学校でのクラスター状況

6月に入って学校でのクラスター発生のニュースが伝えられています。
1.福岡の中学高校で体育祭後クラスター発生
福岡県の付属中学と高校で2000人以上生徒が参加した体育祭後、そのうち約100人の新型コロナウイルス感染が疑われていました。
インフルエンザの感染も確認され、4日間の休校となりました。
2.埼玉の高校でクラスター発生
埼玉県の県立高校で77人の新型コロナウイルスの感染が確認されました。
この学校では2日間にかけて文化祭が行われ、その代休明けから約200人の生徒が体調不良を訴え、そのうちの77人に新型コロナウイルスの陽性反応が出たそうです。
3.江戸川区でも
江戸川区内の中学校でも修学旅行後、新型コロナウイルスに多くの生徒が感染したことが確認されています。
半数近くが感染しているクラスもあり、同行した教員にも感染者が出たようです。

普段からの感染に加えて、多くの生徒が参加する学校行事の後に集団感染が発生しやすいことが分かります。
確かにこれまでのように様々な制約下での学校生活もいろいろな意味で問題がありますが、まだ新型コロナウイルスの感染は終息していないのだという意識をもって、日頃からの感染予防を継続する必要があるかも知れません。

新型コロナウイルス感染に気をつけましょう

新型コロナウイルスが5類に引き下げられてことによって、以前のような生活が戻りつつありますが、新型コロナウイルスが終息したわけではありません。
これまでと同様に観戦するときは感染してしまいます。
緩和され世間のウイルスに対する意識が下がりつつありますが、学業に励む生徒としては感染に対する警戒予防を怠らないようにしてほしいです。
感染すれば勉強に支障をきたすだけでなく、様々な面で問題が発生します。

特に受験生は注意が必要です。
新型コロナウイルスが5類になったということは、どういうことでしょう。
分かりやすく言うと、インフルエンザと同じ扱いになったということです。
これまで入試において、新型コロナウイルスに感染し入試が受けられなかった場合や濃厚接触者になった場合、特別に再試験の日を設けたり別会場で受験ができたりしていました。
しかし、5類になったことで、インフルエンザと同じように、これらの特別処置はなされなくなるということです。
依然として感染力が高く、かかってしまえば外出を禁止され受験できなくなるのに、これまでのような待遇はなされなくなります。

これは受験生にとって非常に重要な注意点です。
だからこそ、新型コロナウイルスをこれまでより重く見ない風潮が広がるかも知れませんが、受験生が万全の対策を取って、何としても感染を免れなければなりません。
感染し試験が受けられなければ、これまでの苦労が水の泡です。

感染予防に関しては、これまで別のニュースでも触れていますので、そちらを参考にしてください。



世間の新型コロナウイルスに対する警戒感が下がる一方で、生徒たちの感染の恐れは依然として続いています。
これまでのように厳しい規制がなくなったからと言って、警戒感を緩めることなく感染対策をしっかりしましょう。
かかってしまったら大変です。

特に、受験生はより厳重な感染予防が求められます。
それは受験勉強に影響を与えられるだけでなく、5類に下げられたことで、これまでのように感染による特別処置がなくなり受験そのものができない可能性があるからです。

用心に越したことはありません。
楽観的になることなく、まだしばらくは新型コロナウイルスに対する警戒を続けてほしいと考えます。

2023.06.07

6月新規入塾生特別キャンペーン!

6月新規入塾生特別キャンペーン!
五月の連休も終わり、体育祭などの学校行事も次々と行われていると思います。
勉強に関しても大小合わせて様々なテストも経験したのではないでしょうか。
新一年生は特に初めての経験も多く、新しい生活になれるのに苦労したのではないでしょうか。

一学期も中盤に差し掛かり、学校にも慣れてきたこの時期、勉強面においてだんだん不安になってくる生徒も増えてきます。
これまでは復習だったり、最初なのでまだ基礎的で簡単な勉強が多かったと思いますが、このくらいの頃から学校の授業も本格化し難易度も上がってきます。
そうなると、これまで一人で何とかなっていた勉強もだんだん分からなくなってきて、どうしていいか分からなくなり焦る生徒もたくさんいることと思います。

勉強が分からなくなったとき、ついていけなくなってきたと感じたときは絶対に問題を先送りにしてはいけません。
勉強を分からないまま放置しておくと、どんどん次の勉強も分からなくなり、どうしていいか分からず勉強が嫌になってしまいます。
勉強嫌いになってしまったら、勉強がやれなくなり、さらに分からなくなるから勉強がますます嫌いになるという悪循環に陥ってしまいます。
問題が深刻化する前に、早めに手を打たないと取り返しのつかないことになります。

そして、今がまさにその時!
多くの生徒が勉強に行き詰まる時なのです。



勉強に行き詰まったとき、塾は問題解決の有効な選択肢の一つです。
そこで葛西TKKアカデミーは、勉強に悩む生徒がより手軽に塾という選択ができるように『6月新規入塾生特別キャンペーン』を実施します。
内容は次の通りです。

中高校生で、6月中に体験授業を申込いただき入塾を決定されると、毎月の授業料から3000円値引きさせていただきます。
高校入試を控えた中学三年生は、入試対策週5コマのコース料金から5000円値引きさせていただきます。

学校の勉強がだんだん難しくなりついていくのも大変になるこの時期に、少しでも経済的負担を減らし、お手軽に塾で勉強ができるようにと実施するお得なキャンペーンです。
このチャンスをお見逃しなく!!!



勉強は対応が遅れれば遅れるほど、リカバリーが困難になります。
まだそれほど問題が深刻化する前に、対策を取りましょう。

皆様の勉強に少しでもお役に立ちたい葛西TKKアカデミーが贈る、めったにないキャンペーンです。
今月いっぱいの特別企画ですので、このチャンスをお見逃しなく!!!

2023.06.01

無駄かどうかは君次第!「無駄になる」のではなく「無駄にする」のです!

 

無駄かどうかは君次第!「無駄になる」のではなく「無駄にする」のです!

今日は生徒がよく口にする「無駄」について議論をしたいと思います。
多くの保護者の方も経験あると思いますが、勉強しない子供が「なんてやっても無駄」と言って勉強しない理由とすることがあります。
この時、皆さんはどのような対応をなさっていますか。
まともに正面から受け止めてはケンカになりますし、勉強しなければならないのになかなかやろうとしない子供に対してイライラするのは親御さん自身のためにも生徒自身のためにもよくありません。

そもそも「無駄」とは何なのでしょうか。
いろいろと考えてみましょう。

勉強は「無駄」なのか

「無駄」とは何なのでしょうか。
辞書を引くと「役に立たないこと、効果がないこと、やっただけのかいのないこと」などと書かれています。
生徒が使うときには特に、「やっても意味のないこと、やってもやらなくても変わらないこと」のニュアンスで言うことが多いでしょう。
恐らく「自分は勉強してもできないから、勉強しようとしまいと何も変わらない。変わらないなら勉強しても意味がないし何の役にも立たない」という主張なのでしょう。

では、勉強は本当に「役に立たないこと、やっても意味のないこと、やってもやらなくても変わらないこと」なのでしょうか。
無駄の意味はそうだとしても、果たして「勉強=無駄」なのでしょうか。

そもそも世の中の物事に「無駄」はあるのでしょうか。
世界に存在する全てのものに「無駄」だとか「無駄でない」ということはありません。
全てのものは、そんなこととは無関係にそこに存在しているだけです。
それを人間が自分たちの役に立つかどうかなと吟味して、「無駄」だとかそうでないとかに分類しているだけなのです。

従って、勉強も同じくそれが「無駄」かどうかは、その人が「無駄」と判断すれば「無駄」ですし、「そうでない」と判断すればそうではなくなるのです。
これが重要な点ですが、「勉強は無駄」と言っていますが勉強そのものは無駄でも何でもなく、勉強について語る人が勝手にレッテルを貼っているだけというのが真実なのです。

まとめると、勉強そのものは無駄でも何でもなく、ただ勉強を捉えた人が「無駄」と考えれば無駄になるということ。
逆に言うと、その人が「無駄」と思わなければ、勉強は決して「無駄」にはならないのです。
だから、勉強を無駄と言っている生徒は自分がそう決めつけているだけで、それを実証する裏付けはないのです。

「無駄」なるのではなく、自分が「無駄」にするのだ

上記のことから、「無駄」は元からあるものではなく、人間がそのように思い込んでいるだけということが分かります。
だとすれば、「無駄になった」というセリフはつじつまが合わない言葉だということが分かります。
「なった」というとそのものが自然にそうなったように感じられますが、実際は人間がそのものに「無駄」の烙印を押しただけで、人間がそのものを「無駄にした」という方が正しい表現になります。

全ての物事はただそこに意味もなくあるのです。
しかし、人間は意味とは無関係なものの中に「意味」を見出してきました。
時には強引で無理やりに、時には客観的で科学的合理的に。
このような営みがあったからこそ文化や文明が発達し、他の動物にない高度な社会を築き上げました。
これこそが人間の人間たる所以とも言え、「意味」を見出す努力を諦めたとき、人は人間としての価値を大きく損なうことになるでしょう。

だから、「勉強は無駄」と言って、勉強の意味を見出す努力を放棄し、勉強という試練から逃避する生徒は、その後の人生においても挑戦せず逃げ回って自身を高めることができなくなります。
「勉強は無駄」と何気なく口にしますが、その結末がどうなるか真剣に考え言葉の重大さに気づいてほしいです。

また、「成功」だけが意味あると考える人も少なくないですが、それも正しくはありません。
「失敗」やそれ以外の物事も、それを今後の人生に役立てようとすれば、その全てから意味を見出し教訓を得ることができます。
そうすると順風満帆の人生より逆風で苦労の多い人生の方が、実は豊かな人間になれるとも考えられます。
つまり、本人の心がけ次第で全てのものは「無駄」ではなくなるのです。

ところが、あらゆるものを「無駄」として切り捨ててしまえば何も残りません。
そうでなく、そこから意味を見つけ今後に活用すれば、これは立派に有意義なものとなり、「無駄」ではなくなります。
つまり、「無駄」は自分が作り出しているものなので、勉強も自分次第で「無駄なもの」にも「無駄でないもの」にもできるのです。

無駄だから勉強しない?

もう一つ、勉強をしない理由と「無駄」として正当化する論の問題点は、「無駄→勉強しなくていい」という
理屈にはつながらないという点です。
これまで見てきたように「勉強=無駄」という論法は必ずしも成立しません。

また、「無駄」なことはしてはいけないという決まりはありません。
むしろ、世の中の有意義なことや新発見には一見「無駄」と思えることから生まれることがよくあります。
先ほど述べたように、「無駄」の中に意味や意義を見つけられるかが人間の技量となるのです。

だから、「無駄」という理由で勉強をしないことは必ずしも正当化できないのです。
ましてや、その根拠となる「無駄」も流動的で本人の心がけ次第でいかようにも変わるのであれば、「無駄だから勉強しない」という考え方は説得力に欠けるものとなります。

そもそも、ここで生徒が使う「無駄」とは勉強しない言い訳を目的としているので、本気で勉強の価値判断を考えている訳ではなく、勉強したくない気持ちに勝てない自分を慰め、勉強から逃げる弱い自分を受け入れてほしいという心の表れなのです。

そうであるならば、「勉強=無駄」の論争の本質、焦点は勉強が無駄かどうかではなく別のところにあるのです。
自分に勝てない生徒の弱い心については、また別の機会で議論したいと考えております。
勉強はやらなくてはいつまで経ってもできるようになるわけでなく、勉強を「最初からできなければ自分には無理」考えるのは自分に対するおごりであり、努力に対する怠慢とも謂えるでしょう。
「無駄」を勉強しない理由にするのは少し無理がある気がします。



人間は成長することが大きな強みであり、勉強も積み重ねていくうちにできるようになるものです。
指導する者としては、「つべこべ考えずにやればいい」と言いたいところです。
ああだこうだ言っている間にやればできるようになるものです。
できないのは言い訳ばかり考えてやらないから、勉強ができないことを恐れ、最初の一歩を踏み出す勇気がないからです。

実際に勉強が分からないと言って多くの生徒が訪れてきますが、多くの場合、できない生徒というのは頭が悪く知能が低いわけではありません。
理解力もありますし、きちんと学び、言われたことをちゃんとやればすぐにできるようになります。
しかし問題は心であり、勉強に対する恐れを取り除き、指導し支える私を信頼し、勇気を持って勉強に向き合えるようにすることが実は一番苦心するところであります。

これまで多くの生徒を見てきましたが、勉強嫌いの生徒も多くいます。
でも、彼らがそうなったのにはそれなりの理由があり、頭ごなしに否定して勉強を強要するのでは得策ではありません。
反って、勉強嫌いを悪化させるだけです。
そうではなく、彼らの立場に立ってその翻弄されてきた経緯を理解し、おびえた心を支えて勉強と向き合う勇気を与えることが、本当は勉強をできるようにさせてあげる最善策の一つであろうと考えています。

少々道がそれましたが、勉強は決して無駄ではありませんし、それを理由に勉強しないことを正当化する必要もありません。
自分がそう信じ込んでいるだけで、考え方を変えれば勉強など恐れるに足らず、ほんの少しの勇気を持って向き合えば、必ず生徒の皆さんにいろいろな意味で報いてくれます。

手助けが必要ならばいつでも手伝いますから、逃げることなく前向きに頑張っていきましょう。

2023.05.30

受験勉強の塾選びはいつがいい?

 

受験勉強の塾選びはいつがいい?
よくある質問で「受験勉強のために塾に入れたいのだけどいつまでがいいか」というものがあります。
今回は受験のために塾に入るタイミングについて考えます。

いつから塾で受験勉強を始めるか

生徒によってまちまちですが、上位校を目指す早い生徒は、もう中学に入学したと同時に受験勉強を始める人もいます。
そうでなくても、当然早ければ早いに越したことはないのですが、一般的には夏休み前までには塾に入って受験勉強を本格的に始めた方がいいと思います。
それを過ぎると時間的に難しくなってくるので、できれば一学期中に塾選びをして、夏休みには塾を利用しながら本格的な受験勉強を始められるといいです。
もちろんこれを過ぎたら受験は絶対無理という訳ではありません。
本人の努力次第ですが、残り時間は限られているので、目標とする学校への合格を確実にするには、受験勉強をできるだけ早く始めた方がいいです。

普段から勉強ができる生徒、目指す学校がそれほどレベルの高くない場合は、必要な受験勉強も短期で済むかも知れません。
しかし、入試はやってみないと分からないもので、合格をより確がにするには入念に準備しなくてはいけません。
受験をなめてかかると大けがをしますよ。
ましてや、日頃の勉強があまりできていない、目標校のランクが非常に高い、または倍率が高いとなると、やらねばならない勉強も増えますので、三年生になってからではもうすでに遅いかも知れません。

よって、受験勉強のために塾に入るタイミングを考えるには、先ず自分の置かれている状況をしっかり把握し、自分に何ができて何ができないのか、合格するには何をしなければならないのか綿密に分析する必要があります。
それによって早めに塾に入って受験勉強をスタートさせなければならないか、それとも遅めでも十分間に合うか判断できます。

ところが、この判断は受験の経験のない生徒自身や、受験についてあまり詳しくない保護者の方々には難しいことと思います。
そんな時は学校の先生でもいいですし、どこか塾の先生でもいいので、専門家に相談することをお勧めします。
もちろん葛西TKKアカデミーでもご相談は承りますので、気軽にお問合せください。
入塾していなくても大丈夫です。
ただし、相談しても既に手遅れではいけませんので、思い立ったらすぐにご相談いただいた方がよろしいでしょう。

受験で塾を利用するメリット

1.志望校に向けた適切な受験対策
塾には過去の蓄積を含めて多くの資料があり、多くの先生は経験もあるので、各学校に合格するのに何をしなければならないか分かっています。
よって、生徒の現状を調べ、その生徒が合格するに必要なことが分かります。
そして、的確に教材を提供して指導してくれます。
一人で受験勉強する場合は、生徒自身が経験ないのでどれだけ勉強すればいいか分からず勉強が不十分になったり、受験特有の学習を落としていたりする可能性があります。
学校の先生は他の生徒も見ないといけないので、ひとりの生徒に十分な時間を割けないこともあるので、受験勉強専門の先生がいてくれることは受験生にとっては大きなメリットになります。
2.豊富な情報力
勉強そのものも大事ですが、受験で困ることの一つは、なかなか正確な情報が得られない、どの情報が正しいか分からないということです。
最近はインターネットが発達し、検索すれば志望校の情報は得られますが、果たしてそれが信用できるものかどうかはなかなか分かりません。
同じ学校でも偏差値が大きく違っていたりします。
塾であれば、毎年受験生を扱っているので常に情報収集はしていますし、卒業生から直接情報を得ることもあるので、インターネットにはない正しく最新の情報を知ることができます。
また、塾同士のネットワークなどで情報交換することもあるので、入試などきちんと分析した上での傾向や対策が分かります。
このように塾だからこそ得られる情報、塾だからこそ分かる正確な情報というのは、塾の持つ大きな強みです。

塾を選ぶときに注意すること

では、受験に向けた塾を選ぶときに注意すべき点を考えてみます。
1.先ずは体験授業を受けてみましょう
これは受験に限らず塾を選ぶときは必ずしてほしいことですが、最初にいろいろ説明を受けてすぐに決断するのではなく、しっかり考えた上で体験授業を必ず受けてください。
塾に通うということは決して費用が安いわけではないので、貴重なお金を無駄にしないためにもよく考えて決めましょう。
いくら有名で実績がある塾であっても相性というものがあるので、決める前に実際に授業を受けていいか悪いか決めましょう。
いくら良くても「どうしても合わない」ということはあるのです。
そういう時は他の塾を当たった方がいいです。
体験授業は基本的にどの塾でもやっています。
塾としても、この生徒が本当に自分のところでうまくやっていけるか見極める必要があるので、体験授業を実施しているのです。
少なくともこれがない塾は敬遠された方がいいかと思います。
2.費用を確認
先ほども少し触れましたが、塾というのは決して安い買い物ではありません。
知らないうちに「○○講習」とか補習とか教材費とか模試代とか、いろいろな出費を後から要求されることがありえます。
しかも、入塾したら必須で拒否はできないなどといわれることもあります。
毎月何万円と授業料を払ったうえに、長期休暇では夏期講習、冬期講習、受験直前特別授業などそれぞれ何十万円と請求されることもあります。
「こんなにお金がかかるなんて知らなかった」とは言えず、少なくとも家庭では想定外の出費となることも。
こんなことが起こらないように、学習内容に加えてお金のことは事前にしっかり聞いて、理解し合意した上で入塾を決めてください。

3.自分の目的に合った塾のスタイル
最後に、自分が塾に行く目的をしっかりと考え、その目的達成に合った塾を選びましょう。
中堅校を目指すのに、上位校向けの受験対策をする塾では時間も費用も勉強内容も無駄になる可能性があります。
自分は集団授業がいいのか、個別指導がいいのか、授業スタイルもしっかり検討しなくてはなりません。
最高の勉強ではなく、最適の勉強ができる塾を選びましょう。

因みに葛西TKKアカデミーでは

葛西TKKアカデミーでは、たいてい夏休みから本格的な受験勉強が始まります。
ただし、これは受験に向けた勉強を始めるという意味で、基本的にそれまでの勉強の少なくとも基礎は出来ているという前提になります。
1年から3年一学期までの勉強の基本に不安がある受験生は、できればそれまでに復習を終えてくれると受験勉強が何とかなるかと思います。
そうでない場合は、受験勉強とこれまでの復習の同時進行となるので、多少勉強がきつくなります。
とは言え、結局は本人の努力次第なので、同時進行になるから受験が必ずしもうまくいかないという訳でもありません。
この点は是非ご相談ください。

また、費用面に関しても、葛西TKKアカデミーでは毎月の授業料のみで、長期休暇に伴う特別講習費などは頂いていません。
少しでも家計の負担を減らし、思い存分生徒たちに勉強してほしいからです。
個人経営の小規模学習塾なので、費用の面に関しては各家庭の経済状況を鑑みて、必要であればいくらでも交渉できます。
家計の許す範囲で構いません。
お金のことで生徒たちが勉強できないのは非常に可哀想と考えていますので、お金のことは心配しないでください。

授業形式は一応個別指導ですが、同じ受験生でまとまって勉強した方がいい場合は少人数での対応となります。
せっかくなので同じ境遇の受験生同士が集まって、お互いに協力し切磋琢磨するのも悪くはないと考えています。
もちろん、他の受験生とは別に指導した方がいいときは、一対一の個別指導もできます。



一学期も中盤にさしかかり、そろそろ本格的に受験勉強に動き出した方がいい時期です。
部活をやっている生徒は、部活の最後の追い込みで忙しいかも知れませんが、先手を打って受験勉強を始めた方が入試は有利になるので、「部活が終わるまで」と待たない方がいいと思います。

葛西TKKアカデミーでなくても構いませんが、そろそろ真剣に塾選びを始めましょう。
塾によってはもう受け付けないところもありますので、よく調べてください。
葛西TKKアカデミーはいつでもご相談に応じますので、気軽にお問い合わせください。

もちろん、塾に行かなくても受験はできますし、一人でやれる生徒はそれで結構です。
でも、どうしても不安な場合は、一つの選択肢として塾もご検討ください。

いずれにしても、悔いのない受験勉強をしていただけるように願っております。
ご健闘をお祈り申し上げます。

2023.05.05

今日は子供の日!勉強のためにも日本の代表的な年中行事は理解しておきましょう!

 

今日は子供の日!勉強のためにも日本の代表的な年中行事は理解しておきましょう!
今日、5月5日は子供の日。
端午の節句とも言われ、鯉のぼりを上げたり、五月人形を飾ったりして、男子の成長を祝う日です。

しばしば述べてきたように、日本の伝統的年中行事は学校の勉強や受験でも扱われる話題です。
よって、これら年中行事を詳しく知っていることは、生徒の勉強の糧になります。
もうすでにシリーズ化の感はありますが、今回はこの端午の節句についてお話したいと思います。

端午の節句の由来

単語の節句は元は中国より伝えられたそうです。
奈良時代には既に行事として端午の節句があったようですが、そのころはまだ男子の成長を祝う日ではなかったようです。
病気や災いを防ぐという意味合いが強く、当時の人々は菖蒲やヨモギを軒下に飾り、菖蒲湯に入ったそうです。
つまり、健康と幸福を願って行われていたのです。

しかし、鎌倉時代になり武士が栄えてくると、端午の節句に関わりのある「菖蒲」が武士道を尊ぶことを意味する「尚武」と同じ音であることから、端午の節句が武士のお祝いの日になりました。
更に江戸時代になると、将軍家に男子が生まれると人々は玄関前に馬印やのぼりを立てたことから、端午の節句に兜や人形、鯉のぼりを飾って祝うようになり、現在のような端午の節句の形に近づきました。

昭和に入り戦後、5月5日が『こどもの日』制定され、子供の幸福を願うだけでなく、その人格を尊重し母親に感謝する意味も含まれていました。
こうしてそれまで男子の成長を願う端午の節句が、全ての子供に拡大され、『こどもの日』=『端午の節句』というふうになりました。

端午の節句にすること

1.鯉のぼり
端午の節句と言えば「鯉のぼり」です。
では、どうして「鯉のぼり」を立てるのでしょうか。
「鯉のぼり」はこれも中国に由来し、流れの早い滝を登り切った魚は龍に変化するという伝説があります。
そこではたくさんの魚が滝登りに挑戦しますが、ことごとく失敗してしまいます。
しかし、唯一、鯉だけが滝を登り切り、見事龍になったそうです。
ここから、立身出世の象徴として「鯉のぼり」が立てられるようになったのです。
2.鎧兜や人形
こちらは武家の風習の名残です。
梅雨が近づくこの時期に、武士は「虫干し」をして鎧兜を出していました。
また、武士たちが戦の前に、身の安全を祈願して神社に鎧や兜を奉納したそうです。
このように武士の習慣に習って鎧兜を飾るようになりました。
そこで、子供をけがや病気から守ってほしいという願いを込めて、兜や鎧が飾られるようになりました。
また、五月人形も金太郎や桃太郎のように、健康で強く優しい心を持った人物になってほしいという願いを込めて飾られるようになりました。
これら鎧兜や五月人形には子供を災難から守る「厄除け」の意味もあります。
3.菖蒲湯
こちらは先述の通り、奈良時代からの慣習です。
薬草として菖蒲の湯に入って、体を健康に保つように願いました。
季節の変わり目で体調を崩しやすいこの時期に、菖蒲の力で乗り越えようということです。
4.柏餅
柏は春に新芽が出るまで古いhが落ちないという性質があり、このことから代々家系が絶えず繁栄する象徴と考えられました。
この縁起の良い木にちなんで、江戸時代から柏餅が食べられるようになったそうです。



以上、大まかではありますが、端午の節句についてご説明いたしました。
加えてそれぞれの地域に独特の習慣もありますので、こちらも調べてみると面白いことがたくさん見つかると思います。

いずれにしても、子供は私たちの未来を担う存在であり、彼らが幸せな世界で生きられるように、先人である私たちは努力をしないといけません。
子供たちの健康と幸福を願うと共に、今の自分が彼らのために十分に尽力しているか省みるよいチャンスかも知れませんね。

また、勉強に関して言うならば、年中行事は非常によく扱われる話題なので、この機会に親子でこどもの日について語り合い実際にお祝いすることによって、実感として子供たちに単語の節句の意義を理解してもらえるといいです。

2023.05.03

五月病にならないためにすること

 

五月病にならないためにすること
以前、五月病についてお話しました。
今はゴールデンウィーク真っ最中ですが、これが終わったころから五月病になる人が急激に増えていきます。
そこで今回は特に五月病対策に重点を置きながらお話したいと思います。

五月病になりやすい人ってどんな人?

全日話した通り、五月病の大きな原因はストレスになります。
しかし、人によってストレスになりやすい安い人とそうでない人がいます。
この違いは性格などによって現実の捉え方が異なるからで、ストレスへの耐性がある人は五月病になりにくいです。
では、逆に五月病になりやすい人の性格はどのようなものがあるのでしょうか。
1.生真面目
生真面目な人な何事も真正直に捉え、寸分違えることなく任務を遂行しようとします。
いい加減にすることができず、いい意味で手を抜いたりガス抜きをすることができません。
新年度で環境が変わり、新しいことに早く慣れてどんどんこなしていかないといけないこの時期に、どうしても自分を追い詰め頑張りすぎてしまいます。
そのような状態では、日々のストレスをまともに受けてしまうので、五月病になりやすくなります。
2.責任感が強い
責任感と正義感が強い人も五月病になりやすいです。
自分で「これはやらなくてはならない」とプレッシャーをどんどんかけてしまい、不慣れでうまくできないこの時期に、人並み以上にストレスを募らせてしまいます。
同時に、周囲の人間が規定通りにやらなかったりするとそれも許せず、必要以上にストレスを感じてしまいます。
3.完璧主義者
完璧主義が強い人も非常に多くのストレスを抱えてしまいます。
何事もきちんとできていないと気が済まない性格で、決して悪いことではないのですが、新しい環境に慣れていないときには完璧に仕事をこなすのは難しく、どこかしら上手くいかないのはよくあることです。
しかし、自分の高い理想と違う結果になることが許せず、現実とのギャップにストレスと積み重ねてしまいます。
周囲の人間にも厳しく、それが人間関係の悪化につながり、それが新たなストレスにつながります。
4.自分を押し込めてしまう
最後に、周囲への気遣いと自分への厳しさから、苦しくても人に甘えたり悩みを打ち明けたりできない人も五月病になりやすいです。
誰とも相談できず、全ての問題を自分で抱え込んで、解決できないで苦しむ。
自分の中にどんどんため込んで、ストレスを発散できないので、どんどん鬱のような状態が続きます。
自分ができていないことで自身を否定してしまい、将来に希望が持てず、どんどん後ろ向きなって、自分の殻に閉じこもってしまうこともよくあります。

五月病対策

五月病の原因がストレスである以上、その対策はいかにしてストレスを軽減するかになります。
医学的に食事や睡眠を改善することも有効ですし、対人関係を改善することも重要です。
では、具体的にどうするか考えていきましょう。
1.セロトニンを増やす食事に改善
心に多くのストレスを抱えたとき、脳内のセロトニンという物質を増やすとストレスが緩和されると言われています。
セロトニンは精神の安定と安心感を上げる脳内物質で、トリプトファンというアミノ酸から作られます。
このトリプトファンは体内で生成できないので、食事を通して体内に取り入れることになります。
トリプトファンを含む食品として、納豆、味噌、豆腐などの大豆製品、チーズやヨーグルトなどの乳製品、ごはんやパスタなどの穀類などを積極的に食べるようにしましょう。
トリプトファンを体内に多く摂取すれば、脳内のセロトニンを増やすことができ、ストレスを軽減するので、これらの食品を中心とする食生活に代えていきましょう。
2.質の良い睡眠
ストレスをなくすには脳が十分に休養を取っている必要があります。
現実的には仕事や勉強で忙しく、十分な睡眠時間を確保することはとても難しくなっています。
そこで、短い時間でも十分に脳が安らぐように、睡眠の質を改善することを心がけましょう。
例えば、睡眠前には脳を覚醒してしまうカフェインを取らないようにして、脳への刺激の強いブルーレイを出す形態やパソコンなどをいじらないというもは良い方法です。
食事は睡眠直前ではなく少なくとも3時間前には済ませ、ぬるめのお風呂にゆっくりつかると、ぐっすり寝ることができます。
3.日光を浴びながら軽い運動
先ほど述べたセロトニンは日光を浴びることで分泌されるそうです。
また、軽めの有酸素運動で活性化されるので、朝の軽いジョギングやウオーキングなどはお勧めです。
こうしてセロトニンをたくさん分泌させることができればストレスも減るでしょう。
ただ、毎日このような運動を続けるというのは一人では難しいので、一緒に運動してくれる人を見つけるとより成功しやすくなります。
こうして運動が毎日の習慣となれば、苦も無くストレス軽減に役立ちます。
4.溜めているものを吐き出す
毎日生きているればどうしても溜まってしまうストレス。
そうであれば、そのストレスをどのようにして発散するかは大事です。
心の中の悩みやもやもやを打ち明けらえる相手がいるといいです。
ここは家族が協力して、子供たちの良き聞き手となってあげましょう。
必ずしも家族でなければならないということはありませんが、誰か一人でも心を割って話せる相手がいるとストレスは大幅に軽減されます。
そのためには、子供たちにとって安心して話せる信頼関係を普段から構築する必要があります。
これがないと話しても、反ってストレスになるかも知れません。
また、言葉が難しければ、紙などに書いて吐き出すのも良い方法です。
もちろんカラオケなど、「こうすればストレスが発散できる」という手段、ルーティーンを一つでも持っているとストレスからの回復が早まります。
5.一人になれる時間
先ほど人に話すと言いましたが、逆に一人っきりになれる時間を持つことも大切です。
全てのことから解放され、ストレスを忘れてしまえる時間も人間には必要であり、ストレスからの回復に大きな力となります。
いつも寄り添って「ああだ、こうだ」聞いて話すだけでなく、その子が一人でそっとしてあげられる時間を尊重し、それができる環境を提供することも大事です。



以上、今回は五月病の対策を中心に考えてみました。
上記のような対策でストレスが減り、五月病にならなければそれが一番です。
しかし、それでもなってしまった場合は、病院に行ってお医者さんに相談することも考えましょう。
五月病から脱するヒントやアドバイスが聞けるかも知れません。

五月病がひどく、どうしても学校に行けないときは無理して登校しないでください。
反って病気が深刻化してしまいます。
プレッシャーはあるかも知れませんが、なってしまったらここは開き直ってじっくり時間をかけてよくしていくのも一つの方法です。

長い人生、この際、焦らずしっかり改善していきましょう。

2023.04.30

発達障害をご存知ですか?教育で注目されているワードです!

 

発達障害をご存知ですか?教育で注目されているワードです!
「発達障害」という言葉をご存知でしょうか。
最近教育において注目されるワードの一つです。

子供が「落ち着きがない」「上手く言葉がしゃべれない」「人の話を正確に理解できない」「注意力や集中力がない」などの問題点が見られたとき、これまでは単に「そういう性格」「頭が良くない」「ふざけている」として本人が悪いと叱りつけたりしたことはありませんか。
自分が考える普通と異なる言動をする子供に対して苛立ち、頭ごなしに怒りをぶつけたりしたことはありませんか。
他の子供と同じようなことができず集団行動が苦手で、先生がいくら教えても勉強についていけない。
当然、学校の成績は芳しくありませんが、それは本人のやる気がないからなどと酷評される。

これまでは上記のような対応が一般的で、問題児として教育においても困った存在、トラブルメーカーとして認識されていました。
そして多くの場合、本人の責任または育て方の問題とされ、当事者や家庭が問題解決の主体と見なされていました。

しかし、最近の研究によるとどうもそういう場合ばかりではないことが分かってきました。
どうもこれは生来のもので、脳の働き方が一般の生徒と違うらしいのです。
このような時、一般的に「発達障害」と考えられるようになり、教育において医学的アプローチができるようになってきました。
因みに、「発達障害」は子供特有のものではなく、多くの大人たちも自分や周囲が「発達障害」と分からないまま、日常を生活しており、仕事や社交なとで問題となっています。

今回は子供の「発達障害」に注目して、いろいろ議論したいと思います。

「発達障害」の種類

1.ADHD(注意欠陥多動性障害)
他の一般的な同年代の子供に比べ、不注意(集中力がなく忘れ物や紛失物が多い)、多動性(じっとしていられず、騒いだり動き回ったりする)、衝動性(我慢ができず、列に並ぶなど順番を守れない)という特徴があり一クラスに二、三人くらいの割合でいると考えられています。
ただし明確にADHDと言えないものも多く、その子がADHDと気づかれることなく大人になってしまう例も多々あります。
その原因は脳内の機能障害で、神経伝達物質が正常に機能せず、これらの症状が現れるそうです。
2.LD(学習障害)
特徴としては、話すことや読むことが苦手で、書くことや計算も得意ではありません。
また、推論することも困難で一般的な「勉強」でなかなか問題が解けません。
症状によって読字障害、書字障害、算数障害と細かく分けられます。
人により症状の現れ方が異なり、気づかれにくいことも多く、診断が非常に難しいです。
脳機能の障害と考えられていますが、その部位や原因はまだ特定されていないそうです。
3.自閉スペクトラム症
コミュニケーションが苦手で言葉や視線、表情や身振りでお互いにやりとりするのが困難です。
自分の気持ちを伝えたり、相手の気持ちを読み取るのも得意ではありません。
特定のことに執着したりこだわりが強かったりします。
また、光や音などの感覚が過敏であることもあります。

「発達障害」が導入された意義

これまで勉強ができなかったり、学校で集団行動ができなかったり、先生や親の言うことが聞けない生徒は問題児として扱われてきました。
その原因も、単に頭が悪い、性格や考え方に問題があるとして基本的に本人の問題または、本人をそのようにさせた育て方の問題と考えられてきました。
そして、その対策も強制的に勉強させたり指導したりというもの。
しかし、多くの場合そのような対応は上手くいかず、本人を余計に内向的にさせたり反抗的にさせたりすることもよくあります。
周囲からダメ人間のレッテルを貼られ、落ちこぼれとして学校生活を送らざるを得ない。
または、学校での生活に馴染めないため登校ができなくなることも。

「発達障害」という考え方に対する注意点

教育の放棄!?
このように教育において、期待される平均的なことができない生徒に対する新しい考え方として、「発達障害」という考え方が導入されるようになりました。
前述の通り、このような行動を起こす生徒の中には脳内の働きに問題があり、それを医学的アプローチを以って対処改善するのが良いと考えられるようになりました。
このように教育に医学的アプローチが導入されたことは非常に画期的であり、教育の問題に新たな手法が加わったことは望ましいことでもあります。

ただ、医学的にも未解明の部分も多く、一般の勉強が苦手な生徒と発達障害によって勉強ができない生徒との境界線もはっきりしません。
よって懸念されることの一つとして、勉強ができない、学校生活がうまくできないからと言って、そのような生徒を全て発達障害と見なし、教育的アプローチを放棄し医療に丸投げしてしまうことがあります。
本来は教員や親など教育に携わる人間がそのこと真剣に向き合い、互いに理解しながら改善すべきです。
しかし、これは非常に手間を時間がかかり、時には相互に辛く苦しい思いもします。
そのような大変な仕事が教育ですが、そんな困難から逃げ出す方便に発達障害た使われるのならば、本末転倒です。
本当に障害なのか?
「障害」という言葉を聞くと、非常に大きな問題で人生の希望が一気に消えてしまうような印象を持つかも知れません。
しかし、「発達障害」とはその生徒にとって「障害」なのでしょうか。
先ほど述べたように、一般の生徒と発達障害の生徒を明確に隔てることは難しく、多くはその中間のグレーゾーンに位置しています。
仮に発達障害と診断されてもその中身は千差万別で、中には一般生徒と何ら変わりがなく、ただ勉強が苦手なだけではないかと思える生徒もいます。
何か薬を投与しなくてはいけないという訳でもなく、手術が必要という訳でもありません。
そう考えると「発達障害」というネーミングは誤解を招きかねないので、再考の余地がある気がします。
「障害」と聞くだけで周囲の目も変わるでしょうし、本人の自分に対する認識にも影響があると思います。

また、「発達障害」と診断されたことが本当に障害なのか、それとも様々な個性の一つなのかという疑問もあります。
教育、特に学校という枠組みに上手くはまらないという理由で「障害」と認知するのはいかがなものでしょうか。
全ての生徒をたった一つの仕組みに合わせるのが教育とは思いません。
むしろ、様々な個性を持つ生徒が全て健全に成長できるよう、多様性に合わせた教育が提供できることが肝心だと考えます。
その生徒の持つ特性が学校という制度に合致しなくても、それを障害と見なすのではなく、一つの個性として尊重し生かし伸ばそうと尽力するのが教育ではないでしょうか。
このような視点に立ってみると、実は「発達障害」と呼ばれる生徒たちも大きな可能性の宝庫であると考えられます。
「障害」として非難すれば、その生徒は心に傷を負い委縮して自己否定をし、結果、希望も見いだせなくなるでしょう。
人間生きるのには希望が不可欠です。
しかし、「できない」ではなく「できる」に注目すれば、その生徒も自分に自信がつき、自己肯定感が身に付き、自主的にチャレンジするようになって、明るい未来が見いだせるようになるでしょう。
従って、「発達障害」という言葉のイメージに引っぱられて誤った対応をしないように気をつけなくてはなりません。



教育はとても難しい問題であり、こちらの期待する通りに生徒が答えてくれるとは限りません。
そこに「発達障害」という概念が教育に導入され、医療という新しい手法が使えるようになったことは、より良い教育を目指すうえで非常に有効であると言えます。
しかし、「発達障害」が単に教育の逃げや生徒に対する誤った認識の要因になるようならば注意が必要です。

「発達障害」かと思っても、自分の勝手なイメージで生徒を判断するのではなく、専門家の診断を仰ぎましょう。
そして、正しく「発達障害」に向き合いましょう。
どのような生徒でも自己実現ができるように、適切に支えてあげることが重要です。

2023.04.20

問題集の使い方!やっぱり質より量ですよ作戦!

 

問題集の使い方!やっぱり質より量ですよ作戦!
勉強において問題集は重要なツールですが、本屋などでも数多くの問題集があり、どの問題集を入手すればいいか悩むことも多いと思います。
学校のテストで良い成績を修めるため、勉強をより深く理解し身に付けるため。
特に受験生は、これから迎える入学試験に合格するために、自分の実力を上げるために、問題集に取り組む人も多いと思います。

各問題集には目的があり、その目的を達成するのに適したつくりになっています。
しかし、それを理解し何が自分に最もふさわしい問題集なのか選ぶのは非常に難しいことです。
更に、入手した問題集をどのように活用していくかもよく考えるべき事柄です。
そこで今回は問題集の使い方の一つを紹介し、どのように問題集を選び利用するのか参考にしてもらえればと思います。

質より量作戦!

以前に触れたこともありますが、今回もう一度詳しく説明したいと思います。
これはとにかく片っ端からひたすら問題集を解くというやり方です。

一冊の問題集を深く詳しくするのではなく、一度やったら使い捨て次の問題集に取り掛かるといスタイルです。
もちろんただやるだけではなく、答え合わせをした後、解説などを使ってどうやったらそういる答えを導き出せるのか確認することは大切です。
しかし、一問一問にじっくり時間をかけるというより、より多くの問題をこなし、様々な問題パターンに触れたり似たような問題を繰り返し解くことで、反射的に解法や答えが浮かぶことを目指します。
反復作業をすることで自然により深く脳に勉強を定着させることができます。
つまり、一つ一つの問題を深堀りしない代わりに、問題を解く回数を増やすことで自然に問題の解き方が身に付くという訳です。

質より量作戦の注意点

とにかくひたすら多くの問題を解いていくのがこの作戦の要となります。
そのためには問題集はなるべく薄いものを選びましょう。
分厚いものだと一冊終わるのに時間が掛かり、途中で挫折したり飽きて止めてしまう生徒がたくさんいます。
薄い問題集を短期間で終わらせ、一つ終われば次へとどんどん使い捨てる感じでやってください。

そして、問題を解くときも一つの問題にあまり時間をかけず、パッと見て分からない問題は後回しにして、できる問題を先ずやって、残った時間で飛ばした問題をやってください。
それも時間が掛かりそうなら答えと解説を見てください。

このようにスピード感が重要なこの作戦ですが、それでも間違ったところ分からず飛ばしたところの解説はしっかり読みましょう。
とは言え、サッと見て「なるほど」と思えれば十分だと思います。
その場で100%できるようにならなくても大丈夫です。
すぐに忘れるかも知れませんが、この作戦では様々な問題に当たるので、重要な問題は必ずまた出てきます。
そして、何度も同様の問題を解くことで重要な問題は理解し解けるようになります。
最初は「全く分からない」、二回目は「分からないけど、前にやったことがあるなあ」くらいで大丈夫です。
三度めは「あ、そうそう、似たような問題やったことある。確か解き方は・・・」、四度目になると「はいはい、分かっていますよ。何度もやったことあるもん。こうするんでしょ。」というような感じで、気づけばできるようになっている。

繰り返すごとに「なるほど」が増え、勉強が自然と身に付くので、生徒が勉強時に受ける負担は比較的軽くなります。
しかし、繰り返すことが要なので、根気が要求されます。
でも、その点は同じことを繰り返すのとは違い、似たような問題でも毎回違うのである程度の新鮮さがあり、飽きるということは回避できるかと思います。

もう一つ注意点としては、問題集は一つずつ用意しましょう。
最初に何十冊と買って、目の前においてしまうと、その量に圧倒され心が折れてしまうかも知れません。
一つ終わったら次を買うという風にするのがいいでしょう。

この方法のメリット

質より量作戦のメリットは何と言っても精神的負担の軽さでしょう。
一つ一つの問題に時間をかけず、問題の経験値を増やすことで気づけばできるようになる(理想的には)ので、それほどプレッシャーもかからないと思います。
また、テンポよく調子が乗ってくると、やっている本人もハイになり、なんだかた楽しくなってきます。
「ハイ次、ハイ次」とどんどんチャレンジしたくなります。

そして、この作戦の最大のポイントは達成感が大きいことです。
次から次へと問題集をやるので、自分のやった問題集がどんどんたまってきます。
気づけば問題集の山ができます。
それを見れば自分がどれほど努力したかが目で見える形で分かり、実績としてとても分かりやすいです。
「自分はこれだけやったのだから大丈夫」と自信を持って試験に臨めます。

この方法のデメリット

デメリットとしては、薄く安価な問題集と言えども相当な数をこなすので、反って費用が掛かるかも知れません。
そして、この方法に相応しい薄めの問題集も本屋に十分あるとは限りません。
時には問題集を探して何件もはしごしないといけないかも知れません。
そうなると貴重な受験勉強の時間が無くなる可能性もあります。
この問題をどのように解決するか、一思案必要です。

また、この方法に慣れる前に疲れて挫折するかも知れません。
普段から勉強に慣れていない生徒にとっては、問題集に取り組むだけでも困難で、習慣のようにできるまで時間が掛かります。
そこまで苦にならず続けられるか心配です。
ここは周囲の励ましなどのサポートが欠かせません。



以上、『質より量』作戦をご紹介しました。
やり方がいまいち分からないようでしたら、気軽にご質問ください。
丁寧にご説明いたします。

テンポよく様々な問題集を解いていくので、一つのことをずっと集中して勉強するのが苦手で飽きっぽい生徒には向いているのではないでしょうか。
経済的負担など欠点はありますが、それらを克服できれば気軽に勉強できるのでお勧めです。

ただ、量が要求されるのでこれをこなせるだけの十分な時間的余裕はあった方がいいでしょう。
受験生なら特に、試験日から逆算して自分にやれるだけの時間が残されているのか確認が必要です。
まだ一年と思っていたら、あっという間に試験本番になりますよ。
勉強は計画的に!

どのような勉強方法が適しているかは、その人の性格や環境、考え方などが大きく影響するので、誰でも通用する唯一の勉強方法なんてありません。
ということはいろいろ試しながら自分で見つけるしかないのです。
そのためには勉強法をたくさん知っている方が有利です。
従って、今後もいろいろな勉強法をご紹介したいと思いますので、参考にしていただければと思います。

2023.04.17

動画紹介:『書道家 東宮たくみ』のYoutubeチャンネル

 

動画紹介:『書道家 東宮たくみ』のYoutubeチャンネル
本日は面白い動画サイトを見つけたので共有したいと思います。

生徒たちもそうですが、多くの人が字を書くことにコンプレックスを持っていたり悩んでいたりしませんか。
自分の字がどうしても綺麗に書けない。
自分の下手な字を見られたくないから、どうしても書くことから距離を置いてしまう。
字を書くことが億劫で面倒くさい。
書くことが嫌いでつまらない。

パソコンや携帯を使う機会が増え、直接自分の手を使って書くことが減ったかも知れませんが、まだまだ文字を書かなくてはいけないときは多いです。
日常生活において字を書く必要のある場合は非常に多いので、書くことを避ける訳にはまいりません。

そこで今回は上手に字を書くヒントになると同時に、字を書くことが面白いと感じられるサイトをご紹介します。

『書道家 東宮たくみ』のYoutubeチャンネルはこちら



東宮たくみさんは書道家であり、現在150万人以上のフォロワーを有する今流行りのユーチューバーでもあります。
これだけのフォロワーを抱えるということは、その動画において人々の心に何か興味を持たせるものがあるからでしょう。
実際動画を拝見すると書道家らしく、自身の書を後悔するだけでなく、「書く」ことを通して、他のユーチューバーにはない、書道家ユーチューバーである東宮たくみさんだからこそできる面白い動画が豊富に掲載されています。
それを見ることで、綺麗な字の書き方を学ぶだけでなく、書についての新しい発見があったり、ユニークなコンテンツに笑いを隠せなかったりと、非常に楽しく文字や書に触れることができます。

動画の内容をカテゴリー分けすると大きく次のようになります。

1.上手に字を書くコツ

書道家の東宮さんは筆だけでなくペン習字やマーカーなど様々な道具を使い、多くの書体で文字を書くことにも精通しています。
これらの道具を使い、どのような点に注意して字を書くと綺麗に見えるかなとのレクチャー動画をたくさん掲載しています。
一つ一つ分かりやすく説明してくれていますので、これを見て丁寧に書いて練習してみると、自分でも信じられないくらい字が上達します。
自分の字に自信がない人はこれらの動画を参考にしてください。

綺麗な字を書くだけでなく、漢字の正しい書き順や、難しい漢字などの教養的な動画も面白いです。
筆やペンなどいろいろな道具の使い方も教えてくれるので、非常に実用的なサイトとなっています。

2.面白動画

日頃から文字に興味ない方も、こちらを見れば今までと文字に対する接し方が変わるのではないでしょうか。
書道家ならではの技術力を駆使した動画で、見ると笑えるものが沢山あります。
例えば、成績の悪かった生徒が先生の筆跡をまねて、親への先生からのコメントを書き換えてしまったり、文を書いている内容や気分に合わせて字体を変えて書いて見たり。

他のユーチューバーには真似のできない独自の発想と映像は一見の価値ありです。
字を書くことを敬遠しがちな子供や大人におすすめです。
以前に比べてきっと「書く」ことに興味がわいてくると思います。

3.ASMR

今流行りのASMRもやっています。
筆や鉛筆で字を書く音を楽しみながら、リラックスして快眠を得てください。
例えば、鉛筆で漢字を書く動画では、一画一画の鉛筆の運びによって生じるこすれ音が非常に心地よく、目を閉じると心が癒されます。

他にも習字を書くときの姿勢について解説したり、ちょっとした教養になりそうな昔の日本語について触れてみたりと単純に字を書いてみせるだけでなく、言語など幅広く扱っています。
どれも興味深い動画ばかりですが、ちょっと量が多いので分かりやすく整理されていると選びやすいかなと感じます。



特に小学校低学年の男子は、字を書くことが苦手、面倒くさいと感じる生徒が多いように思えます。
しかし、勉強は文字を介して学ぶので、「字」を避けていくわけにはまいりません。
そこで今回紹介した動画が、文字を読んだり書いたりするのが好きではない人にとって、考え方を変えるきっかけになってくれればと希望します。

東宮たくみさんの動画には面白い動画もたくさんありますし、純粋に字の持つ美しさに感動することもできます。
このように教科書だけでない新しいアプローチが可能なのも、現在の環境が昔の俗に言う「勉強」とは大きく変化してきているからです。
これまでにない新たな発想で、子供を始め多くの人々の勉強のサポートができるチャンスが増えることを願います。

2023.04.12

新年度スタート!友達100人できるかな?

 

「新年度スタート!友達100人できるかな?」
いよいよ新年度がスタートしました。
多くの学校ではクラス替えがあります。
また、新入生として入学した生徒たちは全く見ず知らずの生徒と一緒の学校生活を始めないといけません。
そんな時、多くの生徒の心配事の一つに「新しい学校生活が始まって、自分は友達ができるだろうか」ということがあります。
今回は、この点について考えてみます。



生徒たちにとって友達とは学校生活を行っていく上で最重要問題の一つです。
「友達ができないと学校で独りぼっちになり寂しい毎日を過ごさなくてはいけないのではないのか」
「いい友達がいないと困ったときに助けてもらえない」
「クラスメイトに嫌われたらいじめにあうのではないか」
などと心配は尽きません。
だから、友達ができないかも知れないというこの時期に特に感じる不安は、新生活を始める生徒たちにとってはこの上ないものでしょう。

心配する必要はない

学生生活を過ごしてきた大人にとって、「新学期早々そんな心配をしなくても、友達は自然とできるから大丈夫」ということは簡単です。
自分が経験し分かっているから。
「むやみに友達を作っても面倒くさいだけ」
「友達はかずじゃない、どれだけお互いを信頼し思いやることができるかだ。そんな友達であれば例え一人であっても十分だ」
というようなことも一理あり、ある意味真理でもあるのですが、これから新しい学生生活を始める彼らにとってはあまり気休めにもなりません。

同じ学校で一緒の時間を過ごし、多くの経験を共に積んでいくうちに、否応なく生徒同士は関わらなくてはならないのだから、最後まで孤独でいるということは考えにくいです。
しかし、周囲の人間がいくら言っても実感がわかず分からないということは、特に若い人たちにはよくあることですから、彼らの気持ちも理解できます。
ここは「焦らなくても大丈夫。成り行きでうまくいくから」と述べつつ、「友達を作りたいときはこんな風にしてみてはどうか」とアドバイスする方が、実践的で生徒たちにも有意義に感じられるものかも知れません。

友達の作り方

人間関係で相手がいることだから、そうすれば絶対うまくいくという必勝法みたいなものはありませんが、いくつか参考になりそうな方法を考えてみます。
1.友達になるきっかけを作ろう
やはり、友達になるにはきっかけが必要です。
どのようにして他の生徒と接触するか。
多くの場合、ここでつまづきます。

まずはあいさつ!
「おはよう」や「こんにちは」などごく日常的にするあいさつで構いません。
あいさつで他の生徒に声を掛けましょう。
特に笑顔であいさつすると、それに対して何もないのにわざわざそっぽを向くようなことは誰もしないでしょう。
名前も一緒に呼んであげると好印象になります。

質問をするというのも良い方法です。
学校だから分からないことがあっても何の不思議もありません。
分からなくて質問したからと言って、誰も見下すようなことはないと思いますので、恥ずかしがらずにどんどん聞いてみましょう。
時には分かっていても、敢えて知らないふりで声を掛けるのも良い方法です。
そして、相手が説明してくれたら相手を褒め、最後には「ありがとう」とお礼の言葉を忘れないでください。
相手も気分がよくなって、次の機会でも教えてくれることでしょう。
質問は勉強に限る必要はありません。
学校生活でどうしていいか分からないとき、それ以外でも、例えば機械の操作の仕方が分からないなどでもいいです。
そして、その相手も分からないと言ったときは、友達拡大のチャンスです。
一緒にまた別の生徒に質問して、一気に友達の数を増やしましょう。

2.共感したり相手を褒める
共感したり相手を褒めるというのも、友達作りには良い方法です。
「そうだよね」「よく分かる」と言ったり、「それどこで買ったの。すごくかわいいね。私もほしい」などと相手を褒めたりすると、相手は自分と同じ価値観を持つ者として仲間と認識するでしょう。
同じ感覚を持っているというのは相手にとって大きな安心感につながり、「一緒にいたい」「時間を共有したい」という気持ちにもつながってゆきます。
そこから趣味であったり、これまでの自分たちの経験に話しを共有できれば、一緒にいて楽しい存在と思われ、友達になれると思います。

3.実際に近くにいる
そして、友達になるには実際に物理的にそばにいるということも大事です。
近くにいればお互いに関わりあうことも増えますし、話すチャンスも増えます。
時間と空間を共有できれば同じ経験を持つこともできるので、お互いに分かり合えることにもつながります。
分かり合えればそれだけ親密な関係にもなり、お互いが学校生活において欠かせない存在となります。

友達作りの注意点

1.笑顔が一番
やはり笑顔が最も大切です。
笑顔で話しかけられたら、相手も悪い気はしません。
逆に、しかめっ面や怒り顔ばかりしている人には相手も話し掛けづらいし、心を開いて友達になりたいとは思いません。
無理やり笑顔をする必要はないですが、それでも少し練習してみてはどうでしょうか。
口元を少し上げるだけでも印象が変わると思います。
そのうちに自然な笑顔もできるようになります。

2.相手の話をよく聞こう
自分のことばかり話す相手には人も寄り付こうとはしません。
むしろ、相手のことをよく聞いてあげましょう。
自分の話を聞いてくれると分かれば、相手も打ち解け、そして、今度は相手が自分の話も聞いてくれるようになります。
自己主張が強い人、自分のプライドが高い人は注意してください。
友達は相手のことを考えることから始まります。
相手の様子をよく見て、その気持ちを理解し、時には相手のために一歩下がれる余裕を持ちましょう。

3.人の悪口は言わないようにしよう
いろいろない人と共同生活しているのだから、嫌な経験をすることもあります。
嫌いな点を持つ人もいます。
でも、だからと言って人の悪口ばかり話すのはよくありません。
他人の悪口を言われても、相手は楽しい気分になるものではありませんから。
むしろ、自分の印象を悪くしてしまうこともあります。
人の悪口でできている人間関係は健全とは言えません。
そのうち何か良くないことに自分も巻き込まれる可能性が高くなります。
気をつけましょう。

4.優しく穏やか
上記の点とも関係しますが、いつも人のことを思いやりちょっとしたことでもすぐにかっとしないことも重要です。
人間すぐに怒りがちではありますが、怒ったっていいことはないし何の問題解決にもならないので、やるだけ損です。
それよりも優しく接してあげた方が相手も嬉しいし安心できます。
そんな人には友達が多くできます。
相手のちょっとした変化に気づき、「大丈夫?」などと気遣う言葉をかけられたら最高です。
自分のことと同じように相手のことも考えてあげましょう。



知らない相手にいきなり声を掛けるのは非常に勇気がいることです。
でも、新しい学校生活が始まり知り合いもほぼいない状況では、他の生徒も切実に友達を欲しているのは明らかです。
自分と同様に相手も勇気が出なくて困っているかも知れません。
だから、その点を理解してこちらから声を掛けてあげると、相手も助かり喜んで友達になってくれます。

そして、友達作りはまだ自分たちのイメージが固定されないうちにした方が簡単にできるような気がします。
変なカテゴリー分けされ誤解されると、それを乗り越えて友達になるのは難しいです。
だから、大変でしょうができるだけ早く行動することをお勧めします。

とは言っても、友達作りの最初のステップでうまくいかなかったとしても、それほど深刻になる必要はありません。
無理せずいつも通りに学校生活を過ごせばいいのです。
友達になるチャンスなんて何度でもありますから。
無理は疲れますから、自然体で頑張るのがコツです。

新生活は期待と不安に満ちていますが、余計な心配はせず、楽しい学校生活を送ってください。

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