塾長ブログ

2023.04.30

発達障害をご存知ですか?教育で注目されているワードです!

 

発達障害をご存知ですか?教育で注目されているワードです!
「発達障害」という言葉をご存知でしょうか。
最近教育において注目されるワードの一つです。

子供が「落ち着きがない」「上手く言葉がしゃべれない」「人の話を正確に理解できない」「注意力や集中力がない」などの問題点が見られたとき、これまでは単に「そういう性格」「頭が良くない」「ふざけている」として本人が悪いと叱りつけたりしたことはありませんか。
自分が考える普通と異なる言動をする子供に対して苛立ち、頭ごなしに怒りをぶつけたりしたことはありませんか。
他の子供と同じようなことができず集団行動が苦手で、先生がいくら教えても勉強についていけない。
当然、学校の成績は芳しくありませんが、それは本人のやる気がないからなどと酷評される。

これまでは上記のような対応が一般的で、問題児として教育においても困った存在、トラブルメーカーとして認識されていました。
そして多くの場合、本人の責任または育て方の問題とされ、当事者や家庭が問題解決の主体と見なされていました。

しかし、最近の研究によるとどうもそういう場合ばかりではないことが分かってきました。
どうもこれは生来のもので、脳の働き方が一般の生徒と違うらしいのです。
このような時、一般的に「発達障害」と考えられるようになり、教育において医学的アプローチができるようになってきました。
因みに、「発達障害」は子供特有のものではなく、多くの大人たちも自分や周囲が「発達障害」と分からないまま、日常を生活しており、仕事や社交なとで問題となっています。

今回は子供の「発達障害」に注目して、いろいろ議論したいと思います。

「発達障害」の種類

1.ADHD(注意欠陥多動性障害)
他の一般的な同年代の子供に比べ、不注意(集中力がなく忘れ物や紛失物が多い)、多動性(じっとしていられず、騒いだり動き回ったりする)、衝動性(我慢ができず、列に並ぶなど順番を守れない)という特徴があり一クラスに二、三人くらいの割合でいると考えられています。
ただし明確にADHDと言えないものも多く、その子がADHDと気づかれることなく大人になってしまう例も多々あります。
その原因は脳内の機能障害で、神経伝達物質が正常に機能せず、これらの症状が現れるそうです。
2.LD(学習障害)
特徴としては、話すことや読むことが苦手で、書くことや計算も得意ではありません。
また、推論することも困難で一般的な「勉強」でなかなか問題が解けません。
症状によって読字障害、書字障害、算数障害と細かく分けられます。
人により症状の現れ方が異なり、気づかれにくいことも多く、診断が非常に難しいです。
脳機能の障害と考えられていますが、その部位や原因はまだ特定されていないそうです。
3.自閉スペクトラム症
コミュニケーションが苦手で言葉や視線、表情や身振りでお互いにやりとりするのが困難です。
自分の気持ちを伝えたり、相手の気持ちを読み取るのも得意ではありません。
特定のことに執着したりこだわりが強かったりします。
また、光や音などの感覚が過敏であることもあります。

「発達障害」が導入された意義

これまで勉強ができなかったり、学校で集団行動ができなかったり、先生や親の言うことが聞けない生徒は問題児として扱われてきました。
その原因も、単に頭が悪い、性格や考え方に問題があるとして基本的に本人の問題または、本人をそのようにさせた育て方の問題と考えられてきました。
そして、その対策も強制的に勉強させたり指導したりというもの。
しかし、多くの場合そのような対応は上手くいかず、本人を余計に内向的にさせたり反抗的にさせたりすることもよくあります。
周囲からダメ人間のレッテルを貼られ、落ちこぼれとして学校生活を送らざるを得ない。
または、学校での生活に馴染めないため登校ができなくなることも。

「発達障害」という考え方に対する注意点

教育の放棄!?
このように教育において、期待される平均的なことができない生徒に対する新しい考え方として、「発達障害」という考え方が導入されるようになりました。
前述の通り、このような行動を起こす生徒の中には脳内の働きに問題があり、それを医学的アプローチを以って対処改善するのが良いと考えられるようになりました。
このように教育に医学的アプローチが導入されたことは非常に画期的であり、教育の問題に新たな手法が加わったことは望ましいことでもあります。

ただ、医学的にも未解明の部分も多く、一般の勉強が苦手な生徒と発達障害によって勉強ができない生徒との境界線もはっきりしません。
よって懸念されることの一つとして、勉強ができない、学校生活がうまくできないからと言って、そのような生徒を全て発達障害と見なし、教育的アプローチを放棄し医療に丸投げしてしまうことがあります。
本来は教員や親など教育に携わる人間がそのこと真剣に向き合い、互いに理解しながら改善すべきです。
しかし、これは非常に手間を時間がかかり、時には相互に辛く苦しい思いもします。
そのような大変な仕事が教育ですが、そんな困難から逃げ出す方便に発達障害た使われるのならば、本末転倒です。
本当に障害なのか?
「障害」という言葉を聞くと、非常に大きな問題で人生の希望が一気に消えてしまうような印象を持つかも知れません。
しかし、「発達障害」とはその生徒にとって「障害」なのでしょうか。
先ほど述べたように、一般の生徒と発達障害の生徒を明確に隔てることは難しく、多くはその中間のグレーゾーンに位置しています。
仮に発達障害と診断されてもその中身は千差万別で、中には一般生徒と何ら変わりがなく、ただ勉強が苦手なだけではないかと思える生徒もいます。
何か薬を投与しなくてはいけないという訳でもなく、手術が必要という訳でもありません。
そう考えると「発達障害」というネーミングは誤解を招きかねないので、再考の余地がある気がします。
「障害」と聞くだけで周囲の目も変わるでしょうし、本人の自分に対する認識にも影響があると思います。

また、「発達障害」と診断されたことが本当に障害なのか、それとも様々な個性の一つなのかという疑問もあります。
教育、特に学校という枠組みに上手くはまらないという理由で「障害」と認知するのはいかがなものでしょうか。
全ての生徒をたった一つの仕組みに合わせるのが教育とは思いません。
むしろ、様々な個性を持つ生徒が全て健全に成長できるよう、多様性に合わせた教育が提供できることが肝心だと考えます。
その生徒の持つ特性が学校という制度に合致しなくても、それを障害と見なすのではなく、一つの個性として尊重し生かし伸ばそうと尽力するのが教育ではないでしょうか。
このような視点に立ってみると、実は「発達障害」と呼ばれる生徒たちも大きな可能性の宝庫であると考えられます。
「障害」として非難すれば、その生徒は心に傷を負い委縮して自己否定をし、結果、希望も見いだせなくなるでしょう。
人間生きるのには希望が不可欠です。
しかし、「できない」ではなく「できる」に注目すれば、その生徒も自分に自信がつき、自己肯定感が身に付き、自主的にチャレンジするようになって、明るい未来が見いだせるようになるでしょう。
従って、「発達障害」という言葉のイメージに引っぱられて誤った対応をしないように気をつけなくてはなりません。



教育はとても難しい問題であり、こちらの期待する通りに生徒が答えてくれるとは限りません。
そこに「発達障害」という概念が教育に導入され、医療という新しい手法が使えるようになったことは、より良い教育を目指すうえで非常に有効であると言えます。
しかし、「発達障害」が単に教育の逃げや生徒に対する誤った認識の要因になるようならば注意が必要です。

「発達障害」かと思っても、自分の勝手なイメージで生徒を判断するのではなく、専門家の診断を仰ぎましょう。
そして、正しく「発達障害」に向き合いましょう。
どのような生徒でも自己実現ができるように、適切に支えてあげることが重要です。

2023.04.20

問題集の使い方!やっぱり質より量ですよ作戦!

 

問題集の使い方!やっぱり質より量ですよ作戦!
勉強において問題集は重要なツールですが、本屋などでも数多くの問題集があり、どの問題集を入手すればいいか悩むことも多いと思います。
学校のテストで良い成績を修めるため、勉強をより深く理解し身に付けるため。
特に受験生は、これから迎える入学試験に合格するために、自分の実力を上げるために、問題集に取り組む人も多いと思います。

各問題集には目的があり、その目的を達成するのに適したつくりになっています。
しかし、それを理解し何が自分に最もふさわしい問題集なのか選ぶのは非常に難しいことです。
更に、入手した問題集をどのように活用していくかもよく考えるべき事柄です。
そこで今回は問題集の使い方の一つを紹介し、どのように問題集を選び利用するのか参考にしてもらえればと思います。

質より量作戦!

以前に触れたこともありますが、今回もう一度詳しく説明したいと思います。
これはとにかく片っ端からひたすら問題集を解くというやり方です。

一冊の問題集を深く詳しくするのではなく、一度やったら使い捨て次の問題集に取り掛かるといスタイルです。
もちろんただやるだけではなく、答え合わせをした後、解説などを使ってどうやったらそういる答えを導き出せるのか確認することは大切です。
しかし、一問一問にじっくり時間をかけるというより、より多くの問題をこなし、様々な問題パターンに触れたり似たような問題を繰り返し解くことで、反射的に解法や答えが浮かぶことを目指します。
反復作業をすることで自然により深く脳に勉強を定着させることができます。
つまり、一つ一つの問題を深堀りしない代わりに、問題を解く回数を増やすことで自然に問題の解き方が身に付くという訳です。

質より量作戦の注意点

とにかくひたすら多くの問題を解いていくのがこの作戦の要となります。
そのためには問題集はなるべく薄いものを選びましょう。
分厚いものだと一冊終わるのに時間が掛かり、途中で挫折したり飽きて止めてしまう生徒がたくさんいます。
薄い問題集を短期間で終わらせ、一つ終われば次へとどんどん使い捨てる感じでやってください。

そして、問題を解くときも一つの問題にあまり時間をかけず、パッと見て分からない問題は後回しにして、できる問題を先ずやって、残った時間で飛ばした問題をやってください。
それも時間が掛かりそうなら答えと解説を見てください。

このようにスピード感が重要なこの作戦ですが、それでも間違ったところ分からず飛ばしたところの解説はしっかり読みましょう。
とは言え、サッと見て「なるほど」と思えれば十分だと思います。
その場で100%できるようにならなくても大丈夫です。
すぐに忘れるかも知れませんが、この作戦では様々な問題に当たるので、重要な問題は必ずまた出てきます。
そして、何度も同様の問題を解くことで重要な問題は理解し解けるようになります。
最初は「全く分からない」、二回目は「分からないけど、前にやったことがあるなあ」くらいで大丈夫です。
三度めは「あ、そうそう、似たような問題やったことある。確か解き方は・・・」、四度目になると「はいはい、分かっていますよ。何度もやったことあるもん。こうするんでしょ。」というような感じで、気づけばできるようになっている。

繰り返すごとに「なるほど」が増え、勉強が自然と身に付くので、生徒が勉強時に受ける負担は比較的軽くなります。
しかし、繰り返すことが要なので、根気が要求されます。
でも、その点は同じことを繰り返すのとは違い、似たような問題でも毎回違うのである程度の新鮮さがあり、飽きるということは回避できるかと思います。

もう一つ注意点としては、問題集は一つずつ用意しましょう。
最初に何十冊と買って、目の前においてしまうと、その量に圧倒され心が折れてしまうかも知れません。
一つ終わったら次を買うという風にするのがいいでしょう。

この方法のメリット

質より量作戦のメリットは何と言っても精神的負担の軽さでしょう。
一つ一つの問題に時間をかけず、問題の経験値を増やすことで気づけばできるようになる(理想的には)ので、それほどプレッシャーもかからないと思います。
また、テンポよく調子が乗ってくると、やっている本人もハイになり、なんだかた楽しくなってきます。
「ハイ次、ハイ次」とどんどんチャレンジしたくなります。

そして、この作戦の最大のポイントは達成感が大きいことです。
次から次へと問題集をやるので、自分のやった問題集がどんどんたまってきます。
気づけば問題集の山ができます。
それを見れば自分がどれほど努力したかが目で見える形で分かり、実績としてとても分かりやすいです。
「自分はこれだけやったのだから大丈夫」と自信を持って試験に臨めます。

この方法のデメリット

デメリットとしては、薄く安価な問題集と言えども相当な数をこなすので、反って費用が掛かるかも知れません。
そして、この方法に相応しい薄めの問題集も本屋に十分あるとは限りません。
時には問題集を探して何件もはしごしないといけないかも知れません。
そうなると貴重な受験勉強の時間が無くなる可能性もあります。
この問題をどのように解決するか、一思案必要です。

また、この方法に慣れる前に疲れて挫折するかも知れません。
普段から勉強に慣れていない生徒にとっては、問題集に取り組むだけでも困難で、習慣のようにできるまで時間が掛かります。
そこまで苦にならず続けられるか心配です。
ここは周囲の励ましなどのサポートが欠かせません。



以上、『質より量』作戦をご紹介しました。
やり方がいまいち分からないようでしたら、気軽にご質問ください。
丁寧にご説明いたします。

テンポよく様々な問題集を解いていくので、一つのことをずっと集中して勉強するのが苦手で飽きっぽい生徒には向いているのではないでしょうか。
経済的負担など欠点はありますが、それらを克服できれば気軽に勉強できるのでお勧めです。

ただ、量が要求されるのでこれをこなせるだけの十分な時間的余裕はあった方がいいでしょう。
受験生なら特に、試験日から逆算して自分にやれるだけの時間が残されているのか確認が必要です。
まだ一年と思っていたら、あっという間に試験本番になりますよ。
勉強は計画的に!

どのような勉強方法が適しているかは、その人の性格や環境、考え方などが大きく影響するので、誰でも通用する唯一の勉強方法なんてありません。
ということはいろいろ試しながら自分で見つけるしかないのです。
そのためには勉強法をたくさん知っている方が有利です。
従って、今後もいろいろな勉強法をご紹介したいと思いますので、参考にしていただければと思います。

2023.04.17

動画紹介:『書道家 東宮たくみ』のYoutubeチャンネル

 

動画紹介:『書道家 東宮たくみ』のYoutubeチャンネル
本日は面白い動画サイトを見つけたので共有したいと思います。

生徒たちもそうですが、多くの人が字を書くことにコンプレックスを持っていたり悩んでいたりしませんか。
自分の字がどうしても綺麗に書けない。
自分の下手な字を見られたくないから、どうしても書くことから距離を置いてしまう。
字を書くことが億劫で面倒くさい。
書くことが嫌いでつまらない。

パソコンや携帯を使う機会が増え、直接自分の手を使って書くことが減ったかも知れませんが、まだまだ文字を書かなくてはいけないときは多いです。
日常生活において字を書く必要のある場合は非常に多いので、書くことを避ける訳にはまいりません。

そこで今回は上手に字を書くヒントになると同時に、字を書くことが面白いと感じられるサイトをご紹介します。

『書道家 東宮たくみ』のYoutubeチャンネルはこちら



東宮たくみさんは書道家であり、現在150万人以上のフォロワーを有する今流行りのユーチューバーでもあります。
これだけのフォロワーを抱えるということは、その動画において人々の心に何か興味を持たせるものがあるからでしょう。
実際動画を拝見すると書道家らしく、自身の書を後悔するだけでなく、「書く」ことを通して、他のユーチューバーにはない、書道家ユーチューバーである東宮たくみさんだからこそできる面白い動画が豊富に掲載されています。
それを見ることで、綺麗な字の書き方を学ぶだけでなく、書についての新しい発見があったり、ユニークなコンテンツに笑いを隠せなかったりと、非常に楽しく文字や書に触れることができます。

動画の内容をカテゴリー分けすると大きく次のようになります。

1.上手に字を書くコツ

書道家の東宮さんは筆だけでなくペン習字やマーカーなど様々な道具を使い、多くの書体で文字を書くことにも精通しています。
これらの道具を使い、どのような点に注意して字を書くと綺麗に見えるかなとのレクチャー動画をたくさん掲載しています。
一つ一つ分かりやすく説明してくれていますので、これを見て丁寧に書いて練習してみると、自分でも信じられないくらい字が上達します。
自分の字に自信がない人はこれらの動画を参考にしてください。

綺麗な字を書くだけでなく、漢字の正しい書き順や、難しい漢字などの教養的な動画も面白いです。
筆やペンなどいろいろな道具の使い方も教えてくれるので、非常に実用的なサイトとなっています。

2.面白動画

日頃から文字に興味ない方も、こちらを見れば今までと文字に対する接し方が変わるのではないでしょうか。
書道家ならではの技術力を駆使した動画で、見ると笑えるものが沢山あります。
例えば、成績の悪かった生徒が先生の筆跡をまねて、親への先生からのコメントを書き換えてしまったり、文を書いている内容や気分に合わせて字体を変えて書いて見たり。

他のユーチューバーには真似のできない独自の発想と映像は一見の価値ありです。
字を書くことを敬遠しがちな子供や大人におすすめです。
以前に比べてきっと「書く」ことに興味がわいてくると思います。

3.ASMR

今流行りのASMRもやっています。
筆や鉛筆で字を書く音を楽しみながら、リラックスして快眠を得てください。
例えば、鉛筆で漢字を書く動画では、一画一画の鉛筆の運びによって生じるこすれ音が非常に心地よく、目を閉じると心が癒されます。

他にも習字を書くときの姿勢について解説したり、ちょっとした教養になりそうな昔の日本語について触れてみたりと単純に字を書いてみせるだけでなく、言語など幅広く扱っています。
どれも興味深い動画ばかりですが、ちょっと量が多いので分かりやすく整理されていると選びやすいかなと感じます。



特に小学校低学年の男子は、字を書くことが苦手、面倒くさいと感じる生徒が多いように思えます。
しかし、勉強は文字を介して学ぶので、「字」を避けていくわけにはまいりません。
そこで今回紹介した動画が、文字を読んだり書いたりするのが好きではない人にとって、考え方を変えるきっかけになってくれればと希望します。

東宮たくみさんの動画には面白い動画もたくさんありますし、純粋に字の持つ美しさに感動することもできます。
このように教科書だけでない新しいアプローチが可能なのも、現在の環境が昔の俗に言う「勉強」とは大きく変化してきているからです。
これまでにない新たな発想で、子供を始め多くの人々の勉強のサポートができるチャンスが増えることを願います。

2023.04.12

新年度スタート!友達100人できるかな?

 

「新年度スタート!友達100人できるかな?」
いよいよ新年度がスタートしました。
多くの学校ではクラス替えがあります。
また、新入生として入学した生徒たちは全く見ず知らずの生徒と一緒の学校生活を始めないといけません。
そんな時、多くの生徒の心配事の一つに「新しい学校生活が始まって、自分は友達ができるだろうか」ということがあります。
今回は、この点について考えてみます。



生徒たちにとって友達とは学校生活を行っていく上で最重要問題の一つです。
「友達ができないと学校で独りぼっちになり寂しい毎日を過ごさなくてはいけないのではないのか」
「いい友達がいないと困ったときに助けてもらえない」
「クラスメイトに嫌われたらいじめにあうのではないか」
などと心配は尽きません。
だから、友達ができないかも知れないというこの時期に特に感じる不安は、新生活を始める生徒たちにとってはこの上ないものでしょう。

心配する必要はない

学生生活を過ごしてきた大人にとって、「新学期早々そんな心配をしなくても、友達は自然とできるから大丈夫」ということは簡単です。
自分が経験し分かっているから。
「むやみに友達を作っても面倒くさいだけ」
「友達はかずじゃない、どれだけお互いを信頼し思いやることができるかだ。そんな友達であれば例え一人であっても十分だ」
というようなことも一理あり、ある意味真理でもあるのですが、これから新しい学生生活を始める彼らにとってはあまり気休めにもなりません。

同じ学校で一緒の時間を過ごし、多くの経験を共に積んでいくうちに、否応なく生徒同士は関わらなくてはならないのだから、最後まで孤独でいるということは考えにくいです。
しかし、周囲の人間がいくら言っても実感がわかず分からないということは、特に若い人たちにはよくあることですから、彼らの気持ちも理解できます。
ここは「焦らなくても大丈夫。成り行きでうまくいくから」と述べつつ、「友達を作りたいときはこんな風にしてみてはどうか」とアドバイスする方が、実践的で生徒たちにも有意義に感じられるものかも知れません。

友達の作り方

人間関係で相手がいることだから、そうすれば絶対うまくいくという必勝法みたいなものはありませんが、いくつか参考になりそうな方法を考えてみます。
1.友達になるきっかけを作ろう
やはり、友達になるにはきっかけが必要です。
どのようにして他の生徒と接触するか。
多くの場合、ここでつまづきます。

まずはあいさつ!
「おはよう」や「こんにちは」などごく日常的にするあいさつで構いません。
あいさつで他の生徒に声を掛けましょう。
特に笑顔であいさつすると、それに対して何もないのにわざわざそっぽを向くようなことは誰もしないでしょう。
名前も一緒に呼んであげると好印象になります。

質問をするというのも良い方法です。
学校だから分からないことがあっても何の不思議もありません。
分からなくて質問したからと言って、誰も見下すようなことはないと思いますので、恥ずかしがらずにどんどん聞いてみましょう。
時には分かっていても、敢えて知らないふりで声を掛けるのも良い方法です。
そして、相手が説明してくれたら相手を褒め、最後には「ありがとう」とお礼の言葉を忘れないでください。
相手も気分がよくなって、次の機会でも教えてくれることでしょう。
質問は勉強に限る必要はありません。
学校生活でどうしていいか分からないとき、それ以外でも、例えば機械の操作の仕方が分からないなどでもいいです。
そして、その相手も分からないと言ったときは、友達拡大のチャンスです。
一緒にまた別の生徒に質問して、一気に友達の数を増やしましょう。

2.共感したり相手を褒める
共感したり相手を褒めるというのも、友達作りには良い方法です。
「そうだよね」「よく分かる」と言ったり、「それどこで買ったの。すごくかわいいね。私もほしい」などと相手を褒めたりすると、相手は自分と同じ価値観を持つ者として仲間と認識するでしょう。
同じ感覚を持っているというのは相手にとって大きな安心感につながり、「一緒にいたい」「時間を共有したい」という気持ちにもつながってゆきます。
そこから趣味であったり、これまでの自分たちの経験に話しを共有できれば、一緒にいて楽しい存在と思われ、友達になれると思います。

3.実際に近くにいる
そして、友達になるには実際に物理的にそばにいるということも大事です。
近くにいればお互いに関わりあうことも増えますし、話すチャンスも増えます。
時間と空間を共有できれば同じ経験を持つこともできるので、お互いに分かり合えることにもつながります。
分かり合えればそれだけ親密な関係にもなり、お互いが学校生活において欠かせない存在となります。

友達作りの注意点

1.笑顔が一番
やはり笑顔が最も大切です。
笑顔で話しかけられたら、相手も悪い気はしません。
逆に、しかめっ面や怒り顔ばかりしている人には相手も話し掛けづらいし、心を開いて友達になりたいとは思いません。
無理やり笑顔をする必要はないですが、それでも少し練習してみてはどうでしょうか。
口元を少し上げるだけでも印象が変わると思います。
そのうちに自然な笑顔もできるようになります。

2.相手の話をよく聞こう
自分のことばかり話す相手には人も寄り付こうとはしません。
むしろ、相手のことをよく聞いてあげましょう。
自分の話を聞いてくれると分かれば、相手も打ち解け、そして、今度は相手が自分の話も聞いてくれるようになります。
自己主張が強い人、自分のプライドが高い人は注意してください。
友達は相手のことを考えることから始まります。
相手の様子をよく見て、その気持ちを理解し、時には相手のために一歩下がれる余裕を持ちましょう。

3.人の悪口は言わないようにしよう
いろいろない人と共同生活しているのだから、嫌な経験をすることもあります。
嫌いな点を持つ人もいます。
でも、だからと言って人の悪口ばかり話すのはよくありません。
他人の悪口を言われても、相手は楽しい気分になるものではありませんから。
むしろ、自分の印象を悪くしてしまうこともあります。
人の悪口でできている人間関係は健全とは言えません。
そのうち何か良くないことに自分も巻き込まれる可能性が高くなります。
気をつけましょう。

4.優しく穏やか
上記の点とも関係しますが、いつも人のことを思いやりちょっとしたことでもすぐにかっとしないことも重要です。
人間すぐに怒りがちではありますが、怒ったっていいことはないし何の問題解決にもならないので、やるだけ損です。
それよりも優しく接してあげた方が相手も嬉しいし安心できます。
そんな人には友達が多くできます。
相手のちょっとした変化に気づき、「大丈夫?」などと気遣う言葉をかけられたら最高です。
自分のことと同じように相手のことも考えてあげましょう。



知らない相手にいきなり声を掛けるのは非常に勇気がいることです。
でも、新しい学校生活が始まり知り合いもほぼいない状況では、他の生徒も切実に友達を欲しているのは明らかです。
自分と同様に相手も勇気が出なくて困っているかも知れません。
だから、その点を理解してこちらから声を掛けてあげると、相手も助かり喜んで友達になってくれます。

そして、友達作りはまだ自分たちのイメージが固定されないうちにした方が簡単にできるような気がします。
変なカテゴリー分けされ誤解されると、それを乗り越えて友達になるのは難しいです。
だから、大変でしょうができるだけ早く行動することをお勧めします。

とは言っても、友達作りの最初のステップでうまくいかなかったとしても、それほど深刻になる必要はありません。
無理せずいつも通りに学校生活を過ごせばいいのです。
友達になるチャンスなんて何度でもありますから。
無理は疲れますから、自然体で頑張るのがコツです。

新生活は期待と不安に満ちていますが、余計な心配はせず、楽しい学校生活を送ってください。

2023.03.03

今日は桃の節句!日本の伝統行事はテストでもよく出る話題です

 

明日は桃の節句!日本の伝統行事はテストでもよく出る話題です
今日、3月3日は桃の節句。
お雛祭りで有名な年中行事です。
「明りをつけましょぼんぼりに~」

実は年中行事は国語や社会など学校の勉強の中でもよく触れられますし、入試などでもよく出てくる話題です。
だから、伝統的な年中行事を知っていれば勉強やテストで優位に立てることにもつながります。
従って、できることならお子様と一緒にこれらのイベントを楽しんでみてはいかがでしょうか。
実際に子供たちが年中行事に触れれば、その意義などをより理解しやすくなるでしょうし、みんなと一緒に過ごした楽しい思い出にもなります。
最近は日本の伝統的な年中行事はそれほどやらない家庭も増えていますが、できれば家族のだんらんの中で話し合い、理解を深めていくのもいいことです。

桃の節句の由来

本来は『上巳の節句』と呼ばれ、3月の最初の巳の日のことを指していましたが、やがて3月3日に固定されました。
元々中国でこの日に体を清めていた習慣が、平安時代に日本に伝わったそうです。
自分の厄災を人形に移す習わしと、『ひいな遊び』という貴族の子供たちで行われた人形遊びが結びついて、『流し雛』という習慣になりました。

元来、老若男女を問わず健康を願う祭りでしたが、江戸時代に5月5日が男の子の節句、3月3日が女の子の節句となり、3月3日には桃や雛人形を用いて子供の成長をお祝いするようになりました。
旧暦のこの頃に桃が咲き、しかも、桃には魔除けの力が備わっているとされたことから『桃の節句』と呼ばれるようになりました。
雛人形も、子供の代わりに厄を受け止め、娘が美しく成長し幸せな人生を送れるようにとの願いを込めて飾られるようになりました。

雛祭りと食べ物

雛祭りには特別な食べ物を食べてお祝いをします。
先ず、『ひな祭りの歌』でも歌われているように白酒が挙げられます。
元々はお酒に桃の花びらを浮かべた桜花酒というものを飲んで百歳(ももとせ)を願いましたが、江戸時代になると白酒が生まれ、それが飲まれるようになりました。

雛人形のひな壇に飾られている菱餅も忘れてはいけません。
緑、白、ピンクの持ちをひし形に切り、それを重ねて飾ります。
これには厄除け、清浄、疫病除けの効果があるらしいです。

ひな祭りと言えば、ちらし寿司を食べる家庭もたくさんあると思います。
このちらし寿司の具にはそれぞれに意味があり、例えば、エビは長生き、レンコンは見通しの良い人生、まめは勤勉さなど、ここでも長寿や健康の願いが込められています。

雛あられは倹約の心を表し、対の貝殻としかあわないハマグリはぴったり合う相手との良縁を願っています。

食べ物に関しては地方によって独特のものもありますので、自分の故郷や地元では何を食べてお祝いするのか調べてみるのも楽しいかも知れません。

雛人形の豆知識

1.雛人形はいつから飾るか
一般的にひな祭りの約一ヶ月前にあたる立春にお雛様を出して飾るようです。
ただし、二十四節気の一つである『雨水』飾ると、命の象徴である水との関係で良縁に恵まれ、豊穣や子孫繁栄にもつながります。
いずれにしても一週間前から遅くとも飾るべきで、前日に慌てて飾るのは『一夜飾り』と言って縁起が悪くなるのでやめましょう。
2.いつ片付けるべきか
よく「ひな祭りが終わったらすぐに片付けないと婚期が遅れる」と言われます。
しかし、3月5日の啓蟄の日の片付けるのがいいとも言われ、必ずしも翌日の3月4日に片付ける必要はないようです。
3月中人までに片付ければ良いとされているようです。
従って慌てて片付ける必要はないので、できれば人形に湿気がつかないように天気が良く乾燥した日に片付けるといいでしょう。
3.雛人形について
ひな壇に飾る雛人形は七段飾りが一番豪華ですが、他に五段飾り、三段飾りもあります。
お内裏様とお雛様だけからなる親王飾りはスペースの少ない家庭が飾るのに適しており、前代でも人気があります。
本来のお雛様はこの親王飾りだったようで、室町時代まではこちらが人々の間で主流だったようです。

因みに雛人形には京雛と関東雛の二種類があり、京雛は向かって右に男雛、右に女雛が並んでいるのに対し、関東雛では向かって左に男雛、右に女雛が座っています。

京雛は目のほっそりとした源氏物語絵巻に出てきそうな顔だちをしているのに対して、関東雛は顔のパーツがはっきりして、どちらかというと現代風の顔つきをしています。

雛人形を飾る風習が広まった当初は「一人一雛」と言われ、親から雛人形を受け継いだり、姉妹で教習したりすることはタブーとされていました。
しかし、現在では経済的な理由とスペースなどの問題で、それが行われなくなっています。



ある調査によると女の子のいる家庭の半数以上が雛人形を飾っているそうです。
このように日本の伝統的な年中行事に合わせて、家族で一緒に何かするのは非常にいいことだと思います。
自分の経験を通すことによって日本文化の理解が深まります。
先に述べたように年中行事は学校の勉強にも関わりますので、是非ご家族みんなでお祝いし、お子様の知識を深め、楽しい思い出を共有しましょう。

2023.03.01

今日は都立高校の合格発表の日です

 

「今日は都立高校の合格発表の日です」
今日は都立高校の一般入試の合格発表の日です。
受験生の皆さんは本当に長い間、受験勉強を頑張り最後までやり抜いたことに対して敬意を表したいと思います。
合格した受験生は心からおめでとうを申し上げます。

そうでなかった受験生は残念でしたが、皆さんが受験勉強中に行った努力は決して無駄にはなりません。
思い描いた結果にならなかったとはいえ、目標に向かって苦しい時も逃げることなく、最後までこの長いレースを走り切ったという事実は変わりません。
試練を乗り越え、皆さんはきっと一回りも二回りも大きく成長したと思います。
人生で初めての苦難だった人が大半だと思いますが、この経験経験が生徒たちを精神的に強くし、これから待ち受けている様々な苦境にも立ち向かえる人間に育っていると信じます。

この受験を全力で取り組み試験に臨んだ生徒であれば、合否の結果に関係なく自分なりの納得ができているはずです。
もしそうでなく後悔の念に駆られているようであれば、人事を尽くせなかった自分を素直に認め、今後はそのようなことのないように心がけてください。
出てしまった結果は変えられません。
しかし、これからの人生は自分たちの決断と行動で大きく変えることができます。
特に若い皆さんであれば、その可能性はとてつもなく大きいので、これで人生が終わったなどと決して考えないことです。
これからは「あの時ああすればよかった」などと悔いを残すことのないように、常に出し惜しみをせず全力で毎日を過ごしてほしいと願います。

ここで一つ多くの人が誤解していることを指摘したいと思います。
今は多くの受験生が一区切りついたということである種の安堵を感じ、受験のプレッシャーから解放されてほっと一息ついていることでしょう。
それはそれでいいことです。
しかし、忘れないでほしいのですが、これで全てが終わりという訳ではなく、今後も続く長い人生においてはむしろ新しいスタートであるということを。

確かに皆さんは人生における重要な選択の一つをし、そして、その結果を得ました。
でも、この結果が良かったか悪かったかというのは誰にも分からないのです。
合格したから人生が成功するという訳でもありませんし、不合格だったから一生負け犬だということも決まっている訳ではありません。
むしろ、この結果を今後の人生においてどのようにプラスにするかを考えなければならないのです。

例えば、志望校に合格しても、せっかく得たチャンスも三年間何もしないでダラダラと過ごしてしまえば、高校卒業後に残るものは何もありません。
一方、不合格になって自分の望む道に進めなくても、その環境の中で最大限のものを得ようと日々努めて三年間過ごせば、前者の生徒とは比べ物にならないくらい多くのものを手にできるでしょう。
合格しても転落する人生を歩む人もあれば、不合格であっても不屈の闘志から逆転をする人もいます。
つまり、今後どう生きるか次第で今回合格した人もしなかった人も、その結果を活かせるか無駄にするかはこれから決まるのです。

未来はまだ白紙です。
人生の勝負は決まっていません。
入試の合否に関わらず、今回の結果が良かったか悪かったかは誰にも分からないのです。
なぜなら、今回の結果を得た自分と得なかった自分を比べることはできないからです。
「あの時ああすれば」と言っても、ああした自分が実際にどうなるかをシミュレーションすることはできません。
自分は今の自分しかいないのです。
だから、過去に固執し後悔の念に悩み苦しんでも何の意味もないのです。
そうではなく、今の現実を率直に受け入れ、この現状からいかに今後を生きるか、未来に向かってその眼を見開いた方が断然有意義です。

様々な問題点はありますが、受験を始めとする日本の学校教育は、ある意味人生の修行の場だとも考えられます。
苦しいことも多いですが、その分得るものもたくさんあります。
酸いも甘いも経験し、そこから多くの教訓、知識、知恵を得る。
そして、精神的にも成長する場が今の日本では学校教育でしょう(現実は少し疑問なところもありますが)。
友と一緒に泣いたり笑ったり、様々な経験を積んで人間としての深みを身に付ける。

若者はまだ未熟なゆえに失敗することもあります。
しかし、時には失敗してみないと分からないこともあります。
そして、若者には失敗しても許され、何度も再挑戦できる特権があります。
今回の入試を終えた全ての生徒に、そのことを忘れないでほしいと思います。

ここで人生は終わりでない。
今後の人生は君たち次第。
今の成功にあぐらをかいて何もしなければそれまで。
今の失敗をバネに高みを目指せば成功以上のものが手に入る。
若いのだから、希望を持って前向きに生きていれば人生はどうにでもなる。

ひとまずは受験勉強お疲れ様でした。
皆さんは何であれ、ことを成し遂げたのだから、それに価する労いを受け取るに十分なはずです。
だから、しばらくは何事にも縛られない日を楽しむのもいいでしょう。
でも、遊び過ぎで次のステップでつまずかないよう、ほどほどに。

2023.02.26

フォニックスを学ぼう!英語がよりネイティブスピーカーに近づく!

日本人は英語を中学高校の6年間、最近は学習指導要領が改訂され小学5年生から正規の授業として合計8年間、学校で勉強します。
しかし、これだけ長く英語を勉強しても実際に使えるレベルに達する人の割合はそれほど高くありません。
隣の韓国と比べても、英語が十分に使える生徒の割合は低いです。
ということは、日本の生徒が何年もかけて英語を勉強しても話せないのは、単純に言語体系の違いとは言い切れないものがあります。

特に日本の英語教育ではこれまでスピーキングやリスニングを軽視していたきらいがあり、日本人が英語を話すとローマ字英語になったり、聞き取りで音の違いが分からなかったりします。
この点は日本の英語教育がテストや受験を前提としており、これまで英語の音に関する領域は試験であまり評価されないので、どうしてもおざなりに学校でも教える傾向が見られました。
ところが、近年、文科省はこの日本の英語教育の現状を問題視し、「読む・書く・話す・聞く」の四技能全てを重視した授業を求め、教育改革を進めています。
そして、生徒を含め全ての関係者に対して動機づけをするために、大学受験でスピーキングテスト導入を目指しています。
もうすでに都立高校受験では実際に今年度からスピーキングテストが行われ、今後ますます英語の音に対する重要度は増していきます。

そこで今回は英語の発音、聞き取り、そしてスペルに関わるフォニックスについて説明したいと思います。

フォニックスとは

フォニックスとはネイティブの子供たちが英語を勉強するときに最初に勉強することで、ここから読み書きの練習をします。

彼らも日本の子供たちと同じように、文字を覚える前にまず耳で英語を覚えます。
そこから文字に移行していくのですが、英語の場合、各アルファベットが音と一対一対応していません。
「a」を「エイ」と発音したり「ア」と発音したり「オ」と発音したりと、一つのアルファベットが複数の音を持っていたり、時には書いても発音しなかったりと様々な場合があり、この点が英語を複雑かつ難しくしている点でもあります。
世界の言語の中で文法など比較的シンプルな部類に属する英語ですが、このスペリングはネイティブスピーカーでも頭を抱えるほどです。

そこでネイティブの生徒たちは先ず、それぞれのアルファベットに対応する基本的な音を覚えます。
そして、この基本的な音を当てることである程度単語が読め、書けることを学びます。
そこから母音が二文字合わさって発音するパターン(「oi」「oo」「ou」「ow」など)、子音が二文字合わさって発音するパターン(「ch」「sh」「th」など)を学び、音と文字の組み合わせを広げていきます。
他にも書いてあるのに発音しないパターン(いくつかの単語の最後の「e」や最初の「k」、途中の「gh」など)も学び、英語のスペルと発音の基本ルールを勉強します。

このようにして、英語の文字を音の関係であるフォニックスをネイティブの子供たちは身に付けていきます。
正しい発音と綴りの関係が分かれば、スペルもより正確に書けるようになりますし、始めてみる語でもある程度発音やスペルを推測することができます。

日本の英語の発音とスペルの学習

このようにネイティブは英語を英語で学ぶので、基本ルールが分かればそのまま話すことも読むこともかなりできるようになります。
そして、この土台の上に更に複雑な単語を覚えていきます。

一方、日本の英語教育ではフォニックスにかける時間は非常に短く(時にはないこともあります)、やるとしてもネイティブスピーカーのときのように本格的にするのではなく、形式的に済ませることが多いです。
だから、生徒たちはアルファベットと音の関係を正しく理解しません。
また、これまでの日本の英語教育が発音を重視してこなかったため、そのような教育を受けてきた日本の英語教師はネイティブのように発音ができず、指導もままなりません。

加えて日本にはローマ字があり、これが良くも悪くも日本人の生徒たちの英語習得に大きな影響を与えています。
人間は考えるとき音で考えているので、特に言語を学ぶときは文字化した言葉を音に直さないと、脳内で思考することができません。
でも、元々しっかり英語の発音を勉強していないため、文字化した英単語がうまく脳内で扱えません。
そんな時に幸か不幸か日本語にはローマ字があり、アルファベットを共有しているので、多少無理やりでも英単語をローマ字に当てはめることができます。

しかし、こうしてしまうと元の正しい英語の音が失われて、どうしてもジャプリッシュ(日本語英語)になってしまいます。
文面を読んで自分で理解するだけなら問題はなく、これまでの日本の英語教育の大きなゴールである試験においてはこれでも十分対応できるので、この点を強く指摘することはあまりありませんでした。
ところが、実際の海外の人たちとコミュニケーションを実践した時に、多くの日本人がこれまで自分の学んだ英語があまり役に立たないことに愕然とするようです。
結果、多くの日本人がますます英語から遠ざかるようになります。

フォニックスを学ぶときの注意点

人間の脳にはそれぞれの事柄を習得するのにふさわしい時期があります。
特に言語は若い時の方が習得は早いと言われています。
母語の習得が進み口の筋肉が母語に最適化されてると、新しい言語は母語の影響を受けて身に付けるのに時間と労力がかかってしまい、話すときも普段使わない筋肉を使わなければならなかったりして上手く発音できなくなります。
聞き取りも母語にない発音がうまく聞き取れなかったり区別できなかったりします。
一般に新しい言語の習得の臨界期は9歳くらいと言われていますので、この時期までにフォニックスを学ぶと、綺麗な発音で話すことができるようになるそうです。

また、フォニックスの基本ルールというのが20以上もあり、これらを短期間で特にまだ集中力が十分に育っていない子供に継続的に行うのは難しく、この点は考慮する必要があります。
あまりにも焦って強制的にフォニックスを教えてしまうとかえって混乱し、英語に対する拒否反応が出るかも知れません。

しかも、ネイティブの子供たちは日常の中である程度の英語の発音を習得していますから、フォニックスを通して英単語の綴りに役立てることは容易ですが、日本のような学校以外で英語に触れる機会がほとんどない環境では、そもそもフォニックスを適用する単語を生徒たちは十分に覚えていないので、実践が難しいという報告もあります。
フォニックスはある程度英語に慣れてから導入する方が有効であるという意見もあります。

最後に、フォニックスができれば英語ができると勘違いしないでほしいです。
フォニックスはあくまでも文字と音を結ぶ道具であり、それができれば英語が必ずしも理解できるという訳ではありません。
英語学習の一助であって、補助的なものを考えておく方がいいでしょう。
読めたり書けたりしても、英語の文章が全て理解できるという訳ではありません。
言語は他にも様々な要素が絡み合って成り立っているので、そちらの勉強も怠ることのないようにお願ます。



フォニックスとは実際にネイティブの子供たちがやっている、英語の発音と綴りをつなげる道具です。
これが分かればある程度の英語のスピーキングやライティングが上手にできるようになります。
日本の英語教育はこれまで発音を軽視してきた傾向がありますが、文科省の方針変更でこちらも今後重要になってきます。
このような時代の変化に対応するためにもフォニックスをお勧めします。

葛西TKKアカデミーでもフォニックスを学ぶことができます。
今回は具体的な指導内容まで触れませんでしたが、英語で苦戦している生徒や興味を持たれた方々は、是非一度お問合せください。

それでは生徒を始め英語で頑張っている皆様のご健闘を祈っております。

2023.02.25

自己管理能力を身に付けよう!

 

自己管理能力を身に付けよう!
勉強と部活の両立に大事な能力の一つが自己管理です。
これは特にスポーツ選手に要求されるものですが、自分が最高のパフォーマンスするためには自分の状態を最高に持って行き維持できるようにしなければなりません。
自分の現状を見つめ、目的に向かって何をすべきか計画立て実行できる力です。

実は、部活をやっている生徒たちは普段から活動の中で自己管理を実施しているので、部活をやっていない生徒より自己管理能力は一般的に高いと言えます。
にもかかわらず部活と勉強の両立に苦労しているのは、具体的にどのように自己管理能力を勉強に生かすか分からないからなのでしょう。
自分の問題点をどのように改善していけばいいのか分からないのでしょう。
この点を今回は掘り下げていきたいと思います。

自己管理能力とは

自己管理能力とは自分のすべきことを自ら考え、その目的を達成するために自分の行動をコントロールできる力です。
スポーツ選手が大会で優勝するために、毎日決められたメニューに従って練習し、食事や睡眠などの体調管理をしたりするのがいい例でしょう。
自分のまかせて暴飲暴食をしては試合で勝てる体作りはできませんからね。
また、この能力が社会に出てからも必要とされ、組織が目的を達成するために、それぞれが与えられた業務を確実にこなすときにも必須です。

では、この自己管理能力をどのように学習に役立てればいいのでしょうか。

1.学習計画を立てる

まずは自分の目指すべき目標を設定します。
「入試で合格する」「次のテストで○点あげる」「3学期までに成績表の評価を1上げる」など具体的なもの(数値などを含める)の方が、分かりやすく途中経過を評価する際にも到達度がはっきりするのでいいです。

目標が決まったら今の自分を分析します。
「この前の模試では合否判定がCだった」「前回のテストでは×点だった」「今の成績表には国語の評価は3だ」など、今の自分はどうなのか考えます。
自分で考えて分からないときは周囲の人間に聞いてみましょう。
他人は客観的にその人を見ることができるので、自分より自分のことが分かることがよくあります。

こうして出発点とゴール地点がはっきりしたら、そのギャップを埋めるために何が必要か、何をしなければならないかを決めていきます。
そして、目標達成の期限を設けて、現在からその期限までの日にちを「一ヶ月ごと」「一学期ごと」「一年ごと」などある特定の期間で区切って、各段階ごとに自分がどうならなければならないか途中段階ごとの目標を考えます。

この時も具体的に決めた方がいいです。
「○月中に英単語を300個覚える」「来週までに因数分解ができるようになる」「今週は東北地方の学習内容を覚える」「○月×日までに学校ワークを○○ページ終わらせる」など。
こうして中間目標を決めたら、更にその目標を達成するのに何が必要か、毎日何をしなければならないかを考えます。
「毎日、10個の単語を覚えるまで繰り返しノートに書く」「学校の教科書を毎日3回音読する」など。
こうして少しずつ刻みながら、目標までの道のりを具体的に書いて学習計画を作ります。
そして、この学習計画を家の中の誰でも目につくところに貼ります。
そうすることによって、自分で何をやらないといけないか常にチェックでき、家の人も生徒が何をしなくてはならないか分かるので声掛けなどして助けることができます。

ここで一つ気をつけてほしいことがあります。
それは計画を立てるに当たり様々な人にアドバイスをもらうのは結構ですが、最終的に決めて計画として仕上げるのは生徒自身がやるということです。
そうしないと問題が起きたり上手くいかなくなったとき、他人のせいにして責任転嫁したり

2.PDCAサイクル

こうして学習計画ができれば、それを実践します。
ここが自己管理能力の真価が問われるところだと言っても過言ではないでしょう。
自分を計画に従って律することができるのか。
それができなければ目指すゴールにはたどり着けません。

ここで「PDCAサイクル」をご紹介します。
ご存知の方も多いと思いますが、多くの企業でも自社の目標を達成するために取り入れている方法です。
PはPlan(計画)、DはDo実行、CはCheck(評価)、AはAction(改善)を意味しています。
これらを繰り返しサイクルにすることで、継続的な改善を可能とし、自分の目指す目標により確実に到達できるように、自分で自分を管理することが可能となります。

先ほども述べたように自分で計画を立てたならば、今度はそれに従って実際に勉強を進めていきます。
そして、一週間や一ヶ月など定期的にこれまで自分がやってきたことを振り返ります。
計画通りできれいれば問題ありませんが、そうでない場合は計画の見直しが必要になります。
何がよくて何がいけなかったのか、結果を見ながら原因を探り、問題点を克服改善するにはどうすればいいか考えます。
ここでも他の人と一緒に学習計画の評価をしてもらえれば、自分が見落としていた何かに冷静で客観的な視点から気づけるかも知れません。
そして、必要であれば計画の見直しをして、新しい計画表を作りましょう。

新しい計画に基づき勉強し、それまでやってきたことを評価し、良ければそのまま継続、悪ければ改善してまた実践。
このように同じサイクルを繰り返しながら、目標に向かう道のりを進めていけば、より効果的に目的達成ができます。

このように自分で考え実行し、見直して新たに計画を立てることができる能力も、自己管理能力の重要な部分であります。

3.これからの教育はますます自己管理能力が要求される

現在、学校教育は文科省の指導の下、大きく変わってきています。
これまでのような、先生から一方的に教わるやり方から、先生と生徒が相互に交流をしながら学習を深めていくやり方に変化してきています。
与えられた課題に対して、これまで身に付けてきた自分の知識を使って、どうすれば解決できるか、時には明確な答えのないような問題であっても、自分の力で自分なりの答えを見つけていかなくてはいけません。
調査研究、そして発表の機会も増え、部活や委員会活動、ボランティア活動などの課外活動も大きく評価されます。
今までのように受け身の勉強では不十分で、自主的に考え、自分からの積極的な学習が要求されます。
これまでとは想像できないくらい生徒たちは多くのことが求められ、それをこなせないといけなくなります。

そんな時、自己管理能力は大きくものを言います。
与えられた課題や問題を見極め、現在の自分の状況を考え、自分のすべきことを見出すことができる。
そして、解決に向けての方法を考え、それに従って自分を律しながら行動できる。
教わるまで待つのではなく、自分で考え必要なことを理解し、自ら学習していく生徒。
こんな人物の育成を学校は目指しており、これはまさに自己管理能力を持つ人物であると言えます。

そして、このように学生時代に養ってきた自己管理能力は、社会人としての基礎力となり、将来生徒のキャリア形成に大きな力となるでしょう。



自己管理能力を身に付けることは、勉強を進めていく上で目標を達成できるようになるだけでなく、現在学校教育が目指す人材育成にも合致します。
そして、この能力はそのまま社会に出てからも大いに必要とされる能力でもあります。

学校教育、そして日本社会がこれまでと大きく変化し、これまでの常識が通用しなくなってきています。
これまでのように受け身ではなく、自分から問題点を見出し、与えられらミッションをこなし、自主的に考え行動できるようにならなくてはいけません。

せっかくだから、勉強を通じて自己管理能力を身に付ければ、今の学校の勉強に役立ち、社会に出てからも有益です。
これは正に一石二鳥。
最初は大変かも知れませんが、柔軟性のある生徒たちですから、すぐに適応してできるようになるでしょう。
そのために、周囲の人間は彼らに的確なアドバイスを与え導くことができるように心がけましょう。

2023.02.24

雑な勉強法!いい加減な勉強はもっと勉強しないといけなくなる!(前編)

 

雑な勉強法!いい加減な勉強はもっと勉強しないといけなくなる!(前編)
勉強できない生徒を見ると、勉強の仕方、強いては日常生活においてもやることが雑な生徒がたくさんいます。
勉強を早く終わらせようと急ぐあまり、勉強がいい加減であいまい。
きちんと学べていないので、定期テストや入試のときなどに結局またやる羽目になり、勉強嫌いの生徒はより一層苦痛の時間が増えます。
だから、勉強が苦手な生徒ほど実は丁寧に勉強した方がいいのです。
「急がば回れ」という訳ですね。

「勉強はしているみたいだけど、いまいちよく分かっていない」などという生徒は勉強の仕方が雑なのかも知れません。
勉強は一つ一つの積み重ねなので、抜けがあればその後が続かなくなります。
だから、面倒かも知れませんがきちんと学べていないといつまで経っても成績は上がりませんし、同じことを何回も繰り返すようになり非常に手間です。
最初の勉強を疎かにする心を改善しなければ、何をやっても勉強ができるようにならないでしょう。

今回は雑な勉強について考えてみたいと思います。

「雑な勉強」ってどんなの?

一応机に着いて何時間も勉強していても、一向にできる兆しが見えない。
そんな時は勉強のやり方が問題かも知れません。
ただやっているだけで(やっているつもりになっているだけ)では成果が上がりません。
雑な勉強はそのような勉強の一つです。
では、具体的に雑な勉強とはどのようなものがあるのでしょうか。
その対処法はどのようなものがあるのでしょうか。
1.授業をしっかり聞いていない(聞いているつもり)
集中力がないというより、最初から意識して聞こうという姿勢に欠けています。
学校でも塾でもそうですが、先生が教えてくれれば自動的に勉強ができるようになると誤解している生徒がいます。
しかし、そのような魔法はありません。
残念ながら勉強するのは本人ですから、本人に積極的に勉強しようという気持ちがなければ勉強はできるようには決してなりません。
いくら周りが環境を整え教えても、生徒がきちんと受信してくれなければ学習内容も脳には届かないのです。

では、どうすれば頭に授業内容が残るのでしょうか。
一番簡単な方法は先生の話していることを聞きながら、同時に心の中で復唱することです。
ただ繰り返すだけですが、それでも何もしないでぼーっと聞いているよりはるかに頭の中に学習内容が残ります。
まずはここから始めてください。
二つ目は「どうしてそうなるのか」「なぜそうなのか」など常に心の中で自問しながら聞くということです。
心の中の疑問が先生の説明によって理解できたときそのインパクトは大きく、より深く記憶に刻まれますし、理解も進みます。
三つ目としては体全体を使って勉強に取り組むことです。
これまで聴覚に関することを中心に述べてきましたが、授業を聞きながら教科書に線を引いたり、大事なことはメモしたり。
こうして視覚や触覚など五感を駆使し、更に耳や目だけでなく腕など体全体を使って勉強してください。
そうするとただ聞いているときよりも能動的に勉強に取り組めるようになるので、刺激も大きくなりより記憶と理解が深まります。
2.字が雑
特に男子に多い気がしますが、せっかくノートを取っても字が丁寧でないため、周りの人間は読むことができません。
周りの人間だけならいいのですが、それを書いた当人ですら読めない場合もあります。
とにかく急ぐあまり字がいい加減になり誰にも読めない字になる。
いくら早く書けたと言っても、これでは何のために書いたのか分かりません。
せっかく授業内容を記録しても、全く役に立たないのです。

「丁寧に書く」ということは綺麗な字を書くということではありません。
誰が見ても正しく読み取れる字を書くということです。
そのためには普段から一画一画きちんと正確に書くことを心がけてください。
最初は時間が掛かりもどかしいでしょうが、慣れてくると自然とスピードが付いてきて、早く読める字が書けるようになります。
また、「丁寧に書く」にはいくつかのコツがありますが、この点については別の機会にお話したいと思います。
気になる方は個別にお問合せください。

最初は丁寧に書くことを意識しなければならず、慣れないうちは時間もかかりもどかしいですが、これを乗り越えて考えなくても自然に丁寧な字が書けるようになるまでは、心理的に辛く面倒くさいでしょう。
しかし、ここを克服しないといつまで経っても丁寧な字は書けず、勉強に対する負の効果も積み重なってますます勉強ができなくなります。
少しでも早い対処をお勧めします。
3.ノートをしっかり取っていない
先ほども触れましたが、勉強が雑な生徒はノートを取っていないことが多いです。
授業中に見聞きしたことは全て記憶に残ると信じて、ノートを取らないのでしょう。
もしくは単純にノートに書くのが面倒なだけかも知れません。
悲しいことに人間の脳はそこまで優秀でないことが多く、多くの場合聞いた先から忘却が始まります。
ノートに記録があればそれがきっかけで思い出すこともできますが、それすらなければ何をやったか分からなくなってしまいます。

また、よく分からないまま板書だけする生徒もいますが、これも勉強には十分とは言えません。
黒板に書かれたことは大事ですからノートに取るのは結構なのですが、授業中の重要な事柄は黒板に書かれていることだけとは限りません。
黒板には書いてないけど、先生の口頭で言ったことが重要であったり、テストに出たりすることはよくあります(ほぼ口頭だけであまり板書しない先生もいます)。
友達の発言が素晴らしかったりすることもあります。
授業に関係するこのような要点を全てノートに取れると理想的です。
そうでなくても、少しでも書ければ板書だけのノートよりははるかに価値あるノートになり、生徒たちの勉強の一助になります。
この点に関してもコツがありますが、これも別のときに詳しく説明します。

更に、「ノートに書く」という行為自体が記憶を促進し勉強の助けになることも指摘すべきでしょう。
前述した通り、体全体を使って勉強した方が効率よく学習内容が身に付きます。
「ノートに書く」だけで大きく記憶が促されるのです。
「どうせノートなんか見ないから書いても無駄だ」という生徒がいますが、これは大きな間違いです。
「ノートに書く」というだけで記憶の形成に大きなプラスの作用があります。
前述した通り、脳への刺激は大きいほど記憶になります。
そうであれば、目だけよりは書く作業も加えた方が勉強の定着に効果的です。
4.見直しをしない
普段の問題を解くときもそうですし、テストをやっているときもそうですが、見直しをしない生徒は成績が上がりません。
自分に勉強が足りておらず解けなかった問題はある意味仕方ないので、もう一度勉強し直すしかないのですが、見直しをしないで間違えた問題は非常にもったいないです。
なぜなら、自分が注意すれば間違いを回避できた問題であり、分かっているのにバツになっているからです。

では、なぜ見直しをしないのでしょうか。
大きく二つの理由が考えられます。
一つ目は勉強を面倒くさがって早く終わらせたいので、正解しようがしまいがとにかく済ませるという作業に勉強がなっているからです。
早く終わっても正しく習得していなければまた勉強し直さないとならず、その場しのぎの勉強はかえって嫌いな勉強と関わる時間を増やすということを理解させる必要があります。
勉強はやればいいというものではありません。
この点に関しては対話と経験を積ませて、本人が納得できるように説明するのがいいでしょう。

二番目の理由としては、見直しをしたくてもできないというものがあるでしょう。
途中式などを書かず暗算でやってしまう生徒は、見直しをしようにもその対象がないので、見直すことができません。
ここでも「勉強が嫌い、早く終わらせたい」という心理が働いて書かないのでしょうが、それで解けるはずの問題を落としては意味がありません。
これも普段からまめに書くことを行い、書くことが苦にならないように練習しましょう。
そして、これで間違いが減り点数が上がれば、努力する価値がありと分かり、やる価値が十分あると実感させてあげましょう。
5.「ケアレスミス(うっかりミス)」を言い訳にする
「ケアレスミスだから大丈夫」とよく言う生徒がいます。
こう言えば大したことないような感覚になりますが、惑わされないように注意してください。
勉強が雑な生徒はケアレスミスを言い訳にする傾向が強く、そう言えば正当化されると考えていることが多いです。
しかし、実際に減点されることを考えるとケアレスミスも軽視できません。
むしろ、本来とれる点数を落としている方が、最初から全く分からずできないことより深刻です。

「だいたい分かっているから大丈夫」という生徒に限って、本当はうる覚えで基礎を正確に記憶していないので、公式が違っていたり、スペルや漢字が見違っていたりしており、全然大丈夫ではありません。
こういう生徒は「何でもいいから早く終わらせたい」と考え勉強がぶっつけ仕事になり、不正確な理解のままなので、テストなどでは間違いがなくなりません。
大雑把で悪い意味で楽観的で細かいことを気にしない生徒に多いです。

この問題を解決するには、先ず生徒自身が正確に勉強することの重要性を理解することです。
また、良い意味で結果(数値)に執着し、他の生徒に比べて自分の立ち位置がというなっているか気にするようになるといいでしょう。
そうすればケアレスミスがどれほど自分の成果を軽減し、自分の努力を徒労に終わらせているか分かるでしょう。
ケアレスミスで失った点数は「もったいない」と自覚し、これをなくすために最善を尽くさないといけないことを理解させましょう。

以上の点を踏まえてその対策法を考えると、第一に普段から正確な勉強を心がけること、第二に問題を解いたときは必ず見直しをする習慣を身に付けることが有効でしょう。
これら二つを意識して勉強するだけでもケアレスミスは減り、自分の実力を正当に評価してもらえます。



今回は「雑な勉強」について議論してきましたが、本文がかなり長くなりましたので一度区切りたいと思います。
「雑な勉強」はまだまだありますので、引き続き話していきたいと考えています。

まだ途中ではありますが、上記のないように当てはまるようでしたら、生徒の勉強法を見直した方がいいです。
そして、改善は早いほどいいです。
遅くなればなるほど勉強が分からなくなり、良くなるのにも時間と労力が掛かるようになるからです。

自分のお子様の勉強に少しでも不安があるようでしたら、気軽に葛西TKKアカデミーまでご相談ください。
状況を分析し改善策を考えていきます。

2023.02.17

面倒くさがりにしない方法!面倒くさがりは勉強の大敵!

面倒くさがりにしない方法!面倒くさがりは勉強の大敵!
面倒くさがりの生徒は勉強で重大なトラブルに巻き込まれます。
なぜなら勉強は「面倒くさい」ものだからです。
あえて面倒くさいものに挑戦させることで脳は大きな刺激を受け、試行錯誤を通して脳内の神経ネットワークを密にして発達していきます。
だから勉強は面倒くさくできているのであり、「面倒くさい」を克服できなければ勉強はできるようにならないからです。

しかし、「面倒くさい」を非常に嫌がる生徒がたくさんいます。
このような生徒たちは上記のような勉強に馴染めず、当然成績はよくありません。
学校教育で成功するには、この「面倒くさい」が苦にならないようにしなければいけません。

今回は「面倒くさい」をテーマに考えてみたいと思います。

面倒くさがりの生徒の特長

面倒くさがる生徒の特長として次のようなことが挙げられます。
1.ちょっと考えるだけで「できない」とすぐにあきらめる。
2.すぐに答えを見たり人に頼ろうとする。
3.忍耐力がなくすぐに集中が切れて、他のことに注意力が削がれる。
4.努力を嫌い、結論や結果をすぐに出そうとする。
5.プライドが高く失敗を認めない(避ける)。

自分のお子様が当てはまるようでしたら要注意です。

子供が面倒くさがりになる原因

1.社会的原因
文明が発達し世の中が便利になってくると、人々はそれまで当たり前のように行っていた労働を、何らかの方法で回避できるので、それを苦痛に感じるようになります。
それがたとえちょっとした手間であっても、やるのが嫌になってきます。
人々の欲求を刺激し商品を販売するために「便利は善、不便は悪」という概念が世の中に広がります。
人間の欲望を刺激し資本主義経済を活発にするには好都合ですが、これはかえって人間を怠慢にして、ちょっとした苦労でさえ耐えられなくしていきます。

「便利はいいことであり、不便なのは不都合なこと」という考え方は確かに正当性を持ち、その結果、「面倒くさいことは不便であり、よって悪徳」という考え方が理にかなってきます。
だから、面倒くさくあるべき勉強において、このスローガンは生徒たちが勉強しないことを非難できない魔法の言葉のように聞こえます。
だから、「面倒くさい」と言って勉強しない言い訳にしてしまいます。

大人も何かするときによく「面倒くさい」と言って、ときにはそれをしないこともあるので、こう言われると反論しがたいものがあります。
しかし、大人の場合、本当にやらなくてはならないことを「面倒くさい」と言ってやらないと、それは生存に直結するので「面倒くさい」と言いつつ「やらなくてはならないことはやる」のですが、その一面は子供たちにはなかなか理解できないようです。
2.家庭的原因
面倒くさがりの子供の家庭を調べてみると、その家庭の親に関してある傾向が見られます。
a.時間的精神的余裕がなく、結論を急ぐ。
b.先回りをして、危険や失敗を回避させる。

そして、その結果、子供が勉強していると親がすぐに教えてしまうということはありませんか。
これでは子供が考えることをしなくなります。
人を頼りにし、自分で考えることが嫌いになり、分からないときはすぐにあきらめてしまう。
勉強は基本的に未知のことを理解することなので、最初は分からないのは当然です。
しかし、このような子供は分からないと感じた瞬間、勉強が思い通りにならない「面倒くさいもの」となって、勉強することが大変な苦痛となります。

親としては親心として、子供の勉強が早く簡単に終わるように手伝っているつもりかもしれません。
失敗や間違いで子供に辛い思いをさせたくないと思うかも知れません。
しかし、実はこれが子供の成長にとって大きなマイナスになります。

なぜなら、第一に失敗や間違いは学びのチャンスだからです。
失敗や間違いはエピソードとして脳に強い刺激を与えます。
刺激が大きいほど記憶に残りやすく、失敗や間違えたときこそいろいろなことが覚えられます。
第二に上手くいかないときこそ人間は試行錯誤し、その結果、その勉強だけでなく付随する様々なものも学べるからです。
そして、第三に失敗や間違いの経験を通して、「どうすればいいのか」が経験的に分かるようになり、状況分析をして成功への道筋を立てることができるようになります。
最後に失敗や間違いの経験を積めば逆境に強い人間に育ちます。

面倒くさがりにしないためにすること

では、面倒くさがりの生徒にしないために、周囲の人間はどのように接すればいいでしょうか。
1.「面倒くさい」と言わないように心がける
大人も自分の気が進まないことはしたくないものです。
そして、ついつい口癖のように「面倒くさい」と言ってしまいます。
そう言ってやらないこともあります。
しかし、子供たちはそれをしっかり見ているので、嫌なことに対して「面倒くさい」と言って勉強をしなくなります。

また、言葉はそのまま心に影響し、「面倒くさい」ばかり言っていると本当に何でも面倒くさく感じ嫌になってしまいます。
どうせ勉強はしなくてはならないし、「面倒くさい」と言ったからと言って勉強が楽になる訳でもないのだから、わざわざ「面倒くさい」と口にして、勉強を苦痛なものにする必要はありません。
「面倒くさい」と言わないように心がけ、余計なことを考えないでも勉強に取り組めるようにしてあげましょう。
2.すぐに結果を求めない
勉強を含め人間の成長はそんなに単純なことではなく、最終的にせいかとして実を結ぶには長い年月がかかることもあります。
未熟な生徒たちは特にそうです。
最初から上手くいく生徒は基本的に多くありません。
学んだことをしっかりと理解し自分のものとして使いこなせるようになるには多くの失敗や間違い、試行錯誤の経験が必要です。

そして、そうなると当然時間もかかります。
今、世の中全体が世知辛く常にスピードを求められますが、教育においてはこれはあまり相性がよくありません。
人間の成長には遠回りが近道よりも効果的であることが多いです。
だから、すぐに結果を求めず、生徒たちが失敗したり悩んだりする経験をさせてあげられる余裕を持って接しましょう。
そうすれば、学びが増えるだけでなく、失敗を恐れず失敗から学び失敗に屈することなく、あきらめないで挑戦できる人間に育ちます。

人生に失敗はつきものですから、このような力はとても重要になります。
時間的心理的余裕ができれば焦ることもなく、「面倒くさい」と感じることもなくなります。
逆にすぐに正解を求め圧力を強めると、子供たちは失敗を恐れ新しいことに挑戦しなくなり、自分に自信と尊厳を持ちにくくなります。
3.どうしても手を出さなければならないときはヒントを与える
とは言え、学校にはテストや試験もあり、いつまでもできないまま時間をかける訳にもいけません。
そんな時はどうか、答えを教えるのではなくヒントを与えてください。
結論を言うのではなく、生徒が結論に到達できるように導いてあげてください。
自分の経験を話し、アドバイスをしてください。

答えを与えるだけでは、その場しのぎにはなるかも知れませんが、本当の意味での学びにはなりません。
自分で考え工夫し、自分なりの答えを見つけられるようにしないといけません。
そのためには生徒がちょっとできないからとイライラせず、忍耐力と広い心を持って接し、どう手助けするのが最適か考えましょう。
4.生徒を励まし褒めましょう
いろいろ四苦八苦して勉強しているので、時には出口が見えずくじけそうになることもあります。
人生経験の少ない生徒たちならなおさらです。
生徒たちが挫折しそうなときは、周囲の大人がここまでの努力を称え、彼らを励ましてあげましょう。
そうすることで生徒自身に力が湧いてきます。
そして、完璧でなくてもそれなりに最後までできたときは、素直に褒めてあげてください。
それが励みになり、その後の勉強や苦難にも立ち向かえるエネルギーとなります。

厳しい態度を示すために、生徒たちの達成を「まだまだ」と言って認めない素振りを見せるのは、反って生徒たちを落胆させ報われない努力にやる気をなくしてしまいます。
自分に自信がなくなり自己肯定感も下がります。
そうなれば勉強が「面倒くさい」となるのも当然です。



生徒に面倒くさがりの性格が身に付いてしまうと、勉強には大きなマイナスになります。
そして、この性格はその後の人生においても大きく影響するようになります。
よって、今のうちに面倒くさがりは是正する必要があります。

しかし、そのような性分の一因は家庭にあることが多いです。
逆に言えば、家庭内の要因を改善すれば、生徒の面倒くさがりの性質を変える可能性が高まるということです。
それには上記にあるポイントに注意して、日々生徒たちと接してください。

面倒くさがらず勉強できれば、勉強が楽になりますし、人生の可能性も大きく広がります。
毎日の勉強大変ですが、頑張ってください。

カレンダー

«3月»
      1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31      

アーカイブ

カテゴリーリスト

ブログ内検索

フィード

無料体験授業のお申し込み・お問い合わせはこちら

勉強についてのご相談も含め、どんなことでもお気軽にご連絡ください。